【2022】Pythonでできることとは?スクレイピングや自動化ができる?活用事例も紹介

Pythonというと、「AI(人工知能)開発に必須」と考える人が多いように、近年その知名度と人気が急上昇しているプログラミング言語です。しかし、実務レベルの知識を保有している人はまだまだ多くはありません。

そこで今回は、PythonがAI以外にどのように応用が効き、具体的にどのような分野に活用されているのか、どのように学習するのが効率的かといった実務に役立つ内容について解説します。

Pythonとは

Pythonはプログラミング言語の一つで、AIや機械学習による業務効率化が進められる中、人気を集めている言語といえます。

プログラミング言語ごとの人気度に関する統計調査「TIOBE Programming Community index」では、2018年から常に人気が上昇し続け、2022年8月度はPythonが1位となっており、その需要の高さがデータからもわかります。

こうした人気の高さは、活用範囲の広さや汎用性の高さなどから、学習コストパフォーマンスに優れているということが理由となっています。

Pythonでできること

Pythonといえば、AI(人工知能)の開発に使われている言語として一般的には知られています。しかし、他にもさまざまな分野・シーンで活用されています。ここでは、Pythonを活用して実現できることについて解説します。

AI(人工知能)の開発

まずは、よく知られているAIへの応用について解説します。

Pythonの人気急上昇の一番の理由は、AIへの応用に使われているという点です。AIは、ロボット工学のみならず、運送業や小売業、製造業などさまざまな分野において活用が進められており、業務効率化や生産性向上が実現しています。

今後もしばらくAIを活用した業務遂行は着々と進められていることが予想されており、その需要の増加に比例してPythonの必要性や重要性も徐々に高まっています。

また、AIといっても、Pythonが使われるのは、主に「画像解析」「音声解析」「自然言語処理」などといった分野です。こういった技術への応用により、人間が行っていた作業が徐々にAIによって自動化されています。

自動データ処理・分析

Pythonでは、データ処理や分析を自動化することができます。データを用いた経営戦略や業務効率化は「データドリブン」や「DX」にもつながり、さまざまな企業で急速に取り入れられています。

データを活用するためには、データを収集し、処理・分析を行う前処理が必要になりますが、収集したデータを活用できるようにPythonを用いて処理する作業を自動化することで、あれば人の手で行っていた作業が時間をかけずに行えるようになります。

コンピュータを使ったデータ分析や自動化をうまく活用することで、マーケティングや単純作業の業務効率が格段に上がるため、これからの時代を生き抜くビジネスマンとしてはPythonが非常に重要になってくることは間違いありません。

Webスクレイピング

業務において、インターネットを用いて何かしらのデータや情報をまとめることは多いかと思います。Webスクレイピングとは、そういった時間のかかるインターネットから情報を入手する作業を、プログラムを用いて自動化することをいいます。

前述の「自動データ処理・分析」にも近いですが、テキスト以外に画像・動画のようなデータでもインターネット上にあるものであれば効率良く収集することができます。

Webサービス・Webアプリケーション制作

実は、Pythonの応用分野として最も多いのがこのWebサービス・Webアプリケーションです。

私たちもよく使っている、クラウドストレージサービス「Dropbox」や画像共有型SNS「Instagram」などはPythonで制作されており、全世界で多くのユーザーが利用している有名なWebアプリケーションです。これらのアプリが代表するように、動画などの大容量のデータを扱うようなサービスでもストレスが少なく動作していることから、Pythonの利便性の高さがうかがえます。

Pythonの応用分野が広がっているのは、こうしたデータ容量の拡大にしっかりと対応できている軽量動作の強みがあるからだともいえます。

スマホアプリ(Android)制作

スマホ制作といえば、Androidの「Java」やiOSの「Swift」などが有名ですが、実はPythonを使ったスマホアプリ制作も可能です。「Python kivy」という環境を使えば、Androidデバイスで動作するアプリを制作することができます。

機械学習や人工知能の知識習得のための前準備として、アプリ制作を経由してPythonを学ぶという人も少なからずいます。

デスクトップアプリ制作

スマホアプリが制作できるように、PythonではPCのデスクトップ上で動作するアプリも制作できます。これまでマクロなどを使って動作させていたような自動化ツールなどもPythonを使うことで簡単に制作することができるため、業務効率化に役立てるなどの応用が効きます。

組み込みアプリケーション制作

メカやハードウェアを動作させるためのプログラムを「組み込み」と呼びますが、この分野でもPythonが使われるようになっています。

有名なところでいえば、SBC(シングルボードコンピュータ)の「Raspberry Pi」はLinux OSで動作しますが、通常はC言語やC++などの機械に近いプログラミング言語を使用することがほとんどです。Pythonはこれらの言語との相性が良いということに加えて、Web系のツールとの相性も良いため、昨今のIoTブームの中では、組み込みをPythonで制作することも増えています。

組み込みのエンジニアからすれば、C言語やC++を軸にしながらPythonを学習できるため、学習効率が良くなるというメリットもあります。

フィンテック・ブロックチェーン技術の開発

フィンテックとは、ファイナンス(金融)とテクノロジー(技術)を組み合わせた造語で、従来の金融ビジネスに新しい技術を活用するという取り組みです。フィンテックにも、Pythonが応用されています。

また、ブロックチェーンとは、取引履歴を暗号化した鍵を共有してデータの改ざんを防ぐための仕組みで、近年話題のNFT(Non-Fungible Token)や仮想通貨にも使われる技術です。こういった分野にもPythonが応用されています。

このように、人のお金を管理するような重要な局面においてもPythonが使われていることから、安全性や信頼性の高さについても認められているツールであることがわかります。

Pythonを習得するとできること

これまで解説したように、Pythonはさまざまな分野への応用が進められており、まだまだ需要が拡大していきます。そのため、Pythonを習得してジョブチェンジやキャリアアップを考えているエンジニアも少なくありません。

ここからは、Pythonを習得すると可能になるキャリアの選択肢について解説します。

AI(人工知能)エンジニア

先ほどお伝えしたように、AI(人工知能)は近年の産業を急速に進化させ、これからもさまざまなビジネスの進化と発展に貢献していくと考えられる技術です。今後、自動車の自動運転やスマート家電、画像認識や音声認識、ビジネスツールやソフトウェアにおける人工知能の応用が進められていけば、「AIエンジニア」の需要も伸びていくことが予想されます。

まだまだ国内におけるAIエンジニアの需要は不足している状態なので、報酬も高く設定されており、キャリアアップを目指すエンジニアにとっても最適な目標といえます。

Webアプリケーションエンジニア

先ほどお伝えしたように、私たちが日頃利用しているようなWebアプリケーションにもPythonが使われており、まだまだ需要があります。

Webアプリケーション開発というと、「Java」や「PHP」、「Ruby」といったプログラミング言語のイメージがあるかもしれません。しかし、PythonにはWebアプリケーション開発に強い「Django」というフレームワークがあるためコーディングやデバッグなども効率的に行うことができ、それらと比べても実用性において劣っていません。

実際、「Facebook」「Instagram」「YouTube」はPythonで作られたWebアプリであり、現代のWebサービスの需要に対して十分なコーディングが可能であることがわかります。

インターネット社会である現代において、ユーザーの利便性に直結するWebアプリケーションの開発はモチベーションにもつながりやすく、エンジニアとしてやりがいを持って長く活躍できるステージであると考えられます。

データサイエンティスト

「IoT」「DX」「ビッグデータ」などが広く普及している現代において、それらのデータを効率良く処理・活用するための技術は需要が高まっています。そういったデータを取り扱うスペシャリストがデータサイエンティストです。

サイエンティスト(科学者)ということばもあるように、データ分析のためにPythonを用いて機械学習やディープラーニングなどを活用しますが、高度なプログラミングスキルに加えて、適切な課題・目標設定を行ったり、プロジェクトを管理して経営層へ説明するなどの高いビジネススキルも要求されたりする分野です。

マーケティングや経営において活用が進められていることもあり、大きなプロジェクトでの活躍や効果が期待されるポジションでもあるため、やりがいや人脈作りにもつながりやすく、日本ではもちろん、海外でも非常に人気の職業です。主導権を持ってプロジェクトを進められるような、やり手のエンジニアにはおすすめのキャリア選択といえます。

マーケティング

データサイエンティストの一部ではありますが、データサイエンティストよりもさらに広い範囲でプロジェクトの課題達成のために活躍するのがマーケティングです。企業が抱える「どの課題に対してデータ活用を進めるべきか」から始まり、得られたデータを活用して「どのような施策を進めるか」といった最終決定まで請け負う役割を持っています。

また、商品開発や新事業創出においては、営業が認知された商品を売って売り上げを上げる職業だとすれば、商品やサービスを世の中に認知させるのがマーケティングの仕事です。データを分析して需要予測を行い、見込み客を割り出すことで、より購買意識の高い層に営業をかけ、チーム全体として売り上げアップに貢献できます。

こういった役割においても、Pythonを扱ってデータ分析できるスキルは重宝されるため、エンジニアからのキャリアアップ先として有力な選択肢になります。

Pythonの活用事例

これまで説明したように、Pythonの活用分野は広く、私たちのよく使うような商品・サービスにも活用されています。ここからは、より私たちの身の回りにある具体的な事例を用いてPythonの応用に関して解説します。

Pepper:お馴染みの人型ロボット

ソフトバンク社が販売した人型ロボット「Pepper」は、Pythonを用いて開発されています。

Pepperは300以上のアプリケーションに対応しており、添付での商品案内や接客、日常会話からインターネット検索を使った質問回答などさまざまな機能と応用が可能です。さらに、家庭用として簡単なGUIで動作のプログラムもできるようになっており、プログラミング教育用の端末として活用している方もいます。

Pepperには機械学習が用いられていますが、Pythonには「Numpy」「Pandas」などの機械学習に有効なライブラリが用意されていることから、機械学習を用いたプログラミングにおいて活用されています。

Numpyは計算処理を高速化させるために用いられ、Pandasはデータの読み込みから可視化までを一貫して処理するために用いられるなど汎用性が高く、さまざまなシステムにおいて同様のライブラリが活用されています。

YouTube:世界最大の動画配信プラットフォーム

YouTubeは、ユーザーのアップロードした動画を一覧表示したり、広告メディアとの連携により収益化したり、エンターテイメントの枠組みを超えてさまざまなビジネス的な接点としても活用されている動画配信プラットフォームです。

今や、わからない情報があれば「Google検索する(ググる)」ではなく「YouTube検索」をするユーザーも増えてきています(実際には、YouTubeの運営はGoogleが行っており、Google検索結果にもYouTube動画が出てくるようになっています)。

YouTubeのようなWebアプリケーションにおいては、Pythonのフレームワークである「Bottle」や「Django」の利便性が高く、よく使われています。

Bottleは、ブラウザ上での処理や文字列を含むコーディングにおいて作業を短縮でき、Djangoは、ユーザー認証や管理画面などWebサービスに必要な機能を集約して実装できる「フルスタックワークフレーム」です。こういったフレームワークは、プログラミング初心者にも使いやすく、Python初学者でも簡単なWebサービスの構築であればできるようになっています。

Pythonの学習方法

Pythonを習得することで、さまざまな職業の選択肢が生まれることや、活用事例について解説しました。実際に、どのように学習すればPythonを習得でき、実務で活用できるようになるのでしょうか?ここでは、おすすめのPython学習方法について解説します。

教育機関の公開資料

Pythonに関する基本的な文法・理論に関しては、有名な大学が実際に授業で使用している資料が公開されています。無料で閲覧できるため、学習コストをかけずに学ぶためにはこれらを活用するのが有効な手段です。

下記の3つは特におすすめの講義資料であり、Pythonの基礎的な知識を習得したい初学者に特におすすめです。

セミナー

書籍やWebページなどでは、好きな時間に学べることや、自分のペースで学習できるといったメリットがある反面、わからないことや疑問に思うことがあっても自分で調べる必要があり、それによってモチベーションが低下してしまい、最終的に知識が定着しないといったデメリットもあります。

セミナーによる学習では、そういったデメリットを克服でき、学習効率を上げることができるため、Pythonを活用する場面が目の前に差し迫っており、短期間で集中して学習したい方にとっておすすめの学習方法です。

AI研究所:AIエンジニアセミナー(3日間)

AI研究所の行うAIエンジニアセミナーは、AIエンジニアを目指す方に向けて、Pythonの環境構築から実装まで、実用レベルまでの講義をたった3日間で行うことができる、非常に学習効率の高い内容です。

プログラミング経験者はもちろん、プログラミング初心者にもおすすめです。また、演習で「Pythonを使った画像処理・データ処理」を行えるため、実務で活用するレベルまで習得でき、さまざまな分野や目的でPythonやAIを学んですぐに活用したい方におすすめセミナーです。

Udemy:Pythonコース

Udemyは、買い切りの動画サービスで、Pythonに限らず幅広い分野においてさまざまなレベルに分けて、豊富なコースが提供されています。

大学の公開資料とは異なり利用は有料ですが、スマホでも視聴可能で、キャンペーン実施時には破格の料金になることがあるため、通勤時間や移動中などの時間を使って効率的に学習したい人にはおすすめの学習方法です。

Progate:Python

Progateは、プログラミング学習用のアプリ・サービスです。さまざまなプログラミング言語において、無料会員でも5段階に分けて基礎を学習できます。

月1,000円程度で有料会員になれば、より実践的なコースの受講もできます。スマホでも受講可能で、実際にコードを入力するためにインタラクティブな学習が可能となるため、スキマ時間にゲーム感覚で飽きずに学習したい人にとってはおすすめです。

まとめ

Pythonは応用範囲が広く、学習することでキャリアの選択肢も増えます。これからさらに需要が高まっていくことが予想されるため、まだ学習を始めるには遅くないタイミングです。

この記事をきっかけに、将来のキャリア形成のためにPythonの学習を始めるのも有効な選択です。

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