Pythonのファイル読み込みは、プログラム処理やデータ分析に欠かせない機能です。しかし、「プログラミングを初めて学ぶ」「ファイル読み込みをしたことがない」という方にとっては、理解しにくいかもしれません。
そこでこの記事では、Pythonのファイル読み込み方法、エラー解決策を初心者向けに分かりやすく解説します。
Pythonとは
Pythonは、高い柔軟性と生産性を兼ね備えた汎用プログラミング言語です。
Pythonは、開発を効率化するフレームワーク・ライブラリが充実しているため、Web開発やデータ分析などの幅広い用途に使われています。
リリース後わずか2ヶ月で1億人のユーザーを獲得した「ChatGPT」もPythonで開発されるなど、最近話題の生成AI分野でも注目を集めています。
Pythonは、簡潔なコード、簡単な動作確認が魅力です。
C言語やJavaなどの言語と比較すると、構文がシンプルで読みやすく、初心者におすすめのプログラミング言語として知られています。
近年、プログラミングの世界はますます広がりを見せており、その中でもPythonの存在感は圧倒的です。今後も、その汎用性と使いやすさから、幅広い分野で活躍していくことでしょう。
Pythonを使うためには、まずパソコンにインストールしなければいけません。Pythonのインストール方法は以下の記事を参考にしてください。
pythonのファイル読み込み方法
Pythonのファイル読み込みは以下のステップで進めていきます。それぞれ順番に解説していきましょう。
- ファイルを開く
- ファイルを読み込む
- ファイルを閉じる
STEP1.ファイルを開く
Pythonでファイルを読み込むには、初めにファイルを開きましょう。ファイルを開くには、「open()」関数を使用します。
open() 関数の「()」には、目的の引数を記述します。
open() 関数の引数①:ファイルパス
open() 関数の引数②:モード
- r(読み込みモード)
- w(書き込みモード)
- a(追記モード)
- b(バイナリモード)
- t(テキストモード)
これらのモードは、ファイルを開く際に使用され、ファイルに対する操作の種類を指定します。
open() 関数の引数③:エンコード
エンコードは、ファイルの文字コードを指定します。文字コードとは、コンピューター上で文字を表現するためのルールです。
日本語を含む多くの言語では、「UTF-8」という文字コードが標準的に使用されています。
STEP2.ファイルを読み込む
ファイルが開いたら、ファイルの読み込みに進みましょう。
Pythonでは「read() 」メソッドを使い、ファイル全体の内容を文字列として読み込みます。具体的な使い方は以下の通りです。
STEP3.ファイルを閉じる
ファイルを読み込んだ後は、必ず「close()」メソッドを使ってファイルを閉じましょう。
ファイルを閉じないと、データが破損したり、メモリリークが発生する可能性があります。
Pythonのファイル読み込みを自動で閉じるには?
Pythonでファイルを操作する際、「開いたファイルを閉じ忘れた」というケースはよく見られます。ファイルの閉じ忘れはエラーの原因にもなり、ファイル操作の煩雑さを増すため注意が必要です。
そんな時には、「with文」と呼ばれる便利な機能を活用しましょう。with文を使うとファイルが自動で閉じるため、閉じ忘れのリスクを回避できます。
Pythonのファイル読み込み操作一覧表
本項目では、上記で学習したPythonのファイル読み込み操作を実践するために、具体的な内容、主なコードを一覧表にまとめました。
以下の表を参考に、Pythonのファイル読み込み操作を効果的に活用してください。
操作 | 内容 | コード |
読む | ファイルの内容を読み込み、変数に格納する | fileobj = open(“ファイル名”, “r”)<br>変数 = fileobj.read() |
書く | 新しいファイルを作成し、文字列を書き込む | fileobj = open(“ファイル名”, “w”)<br>fileobj.write(“文字列”)<br>fileobj.close() |
追記 | 既存ファイルの末尾に文字列を追加する | fileobj = open(“ファイル名”, “a”)<br>fileobj.write(“文字列”)<br>fileobj.close() |
この表は、基本のPythonのファイル読み込み操作を理解するためのものです。
Pythonのファイル操作について詳しく知りたい方は、Pythonのドキュメントを参照しましょう。
Pythonのファイル読み込み時のエラー解決策
Pythonのファイル読み込みは、上記のステップで進めてもエラーが発生することがあります。エラーが発生すると、処理が中断されてしまうだけでなく、データ破損などの問題を生じる可能性が高まるので注意しておきましょう。
ここでは、以下に挙げた主なエラーの解決策をご紹介します。
- ファイル読み込み中のエラー
- ファイルが開かれたままになっているときのエラー
- ファイルにアクセスできないときのエラー
①ファイル読み込み中のエラー
ファイル読み込み時に上記のエラー表示がある場合は、まずファイルが存在するかどうかを確認しましょう。
具体的には、ファイル名が間違っていないか、ファイルパスが正しいかなどをチェックします。ファイルが破損している場合も、読み込みエラーが発生します。まずはファイルを開いて、破損の有無を確認してください。
②ファイルが開かれたままになっているときのエラー
③ファイルにアクセスできないときのエラー
このエラーが発生する主な原因は、ファイルの所有者またはグループに属していない、ファイルのアクセス権限が設定されているなどです。
try-except構文などを利用して、エラーが発生した際に適切な処理を実行してみてください。
Pythonのファイル読み込みを学習する方法
それでは最後に、Pythonのファイル読み込みを学習する方法を紹介しましょう。
- テキスト・書籍で学習する
- プログラミングスクールに通う
- 講習を利用する
①テキスト・書籍で学習する
Pythonでファイルを操作するには、まずファイルの読み込みが基本です。
ファイル読み込みを理解するためには、紙面でじっくり学べる書籍やテキストの活用が適しています。書籍やテキストを利用する場合、ただ読むだけでなく、実際にコードを書いて試してみることが大切です。
わからないことがあれば、インターネットなどを活用し、その都度解決していきましょう。ファイル読み込みスキルを習得するためには、継続的な学習が重要です。
Pythonの具体的な学習方法についてはこちらの記事でも解説しています。
②プログラミングスクールに通う
Pythonのファイル読み込みを学習する方法には、プログラミングスクールの活用もあります。近年、プログラミング学習が教育現場で活用されはじめ、プログラミングを学べるスクールも急増してきました。
プログラミングスクールは、身近で利用できる、分からないことを直接質問できるなどのメリットがあります。
ただし、レベルやカリキュラム、通学期間はスクールによって大きく異なるので、十分にリサーチしたうえで選択することを心がけましょう。
③講習・セミナーを利用する
テキストを使った独学や通学が難しい場合は、講習・セミナーの利用がおすすめです。体系的なカリキュラムで効率的に学習でき、講師に質問できるメリットもあります。
近年は、インターネットを通じて場所や時間に縛られずに学習できるオンライン講習・セミナーが充実してきました。
動画教材やライブ配信に対応しているサービスもあるため、自由なスタイルで効率的に学習を進めたい方にもおすすめです。
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pythonのファイル読み込み方法まとめ
本記事では、Pythonファイルの読み込みをステップごとに解説しました。
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