2010年代になって人工知能の研究・開発の発展が非常に目覚ましくなってきました。
人工知能にはいくつか技術がありますが、最近では特に「ディープラーニング」が注目を浴びています。
「ディープラーニング」登場以来、画像解析や音声認識の技術は革新的な技術発展を遂げています。
そんな中、議論されているのが「人工知能が人間から仕事を奪ってしまうのかどうか」という問題です。
この議論についてはいまだなお盛んにおこなわれています。
しかし一部の企業・業者では、人工知能を搭載した制御システムや作業ロボットによって、すでに人間の仕事が奪われ始めています。
人工知能を搭載した制御システムおよびロボットによって「代替」ができる職業が多岐にわたります。
特に大きな代替が起きている現場は、製造工場が挙げられるでしょう。
単純作業を多少の判断を求められる仕事は人工知能でもカンタンにやってのけます。
さらには、「タクシー運転手」「コールセンター」など、イメージ的に「人工知能には無理だろう」という仕事まで「代替」が起こっています。
では、人工知能が人間から仕事を奪うかもしれない職種を具体的な例をあげてみたいと思います。
ドライバー
人工知能による「自動運転技術」の発達によって、将来的にはタクシーの運転は人工知能が担当することが予想されています。
すでに人工知能による自動運転にはグーグルやアップルを初め、国内最大手自動車メーカーであるトヨタ自動車や日産などが開発に着手しているのです。
また最近では自動車メーカーではないDeNAも、人工知能運転タクシーのサービス開発を始めるなど、多くの企業がタクシー業界に人工知能の進出をさせる意思をみせています。
タクシードライバーが自動運転技術の進化によって職を失っていくのは、そんなに遠くない未来に待っているかもしれません。
電話オペレーター
お客さんからの質問に対応して、マニュアルで定められた回答をするのを求められるお客様電話センターのオペレーターは、近い将来人工知能によって職を失うと予想されています。
ニューヨーク市職員が、自分でつくった人工知能による応対システムに自分の代わりに仕事をさせてサボっていたことが判明しました。
市職員は停職処分を下されてしまいました(笑)
一個人でも開発できてしまうほど、人工知能とオペレーターの相性はいいのです。
フェイスブックなどの大企業も人工知能オペレーターの開発に着手しています。
接客
ソフトバンクの発表したロボット「ペッパー」によって、ロボットの接客での活用は今後加速していくと言われています。
現状でのペッパーは不完全で、コミュニケーション能力が人間と同等というわけではないものの、商品の知識や在庫状況をデータベース化できるという点において、人間よりも優れている点を持っています。今後コミュニケーションスキルを上げることができれば、接客業務を行える人工知能を搭載したロボットが増えるのはもはや間違いないでしょう。
ロボットの接客だと「売りつけられる」という顧客の嫌悪感も抑えることができるため、接客業はどんどんロボットによって奪われていくはずです。
会計士
国家資格者にしかできない会計士の業務の大半は、人工知能によって取って代わるのではないかと懸念されています。
会計士の仕事は主に過去の判例のピックアップや書類の校正や訂正です。
仕事の内容的にはどちらかというと人間よりも人工知能の方がミスなく行えると言われています。
会計士のような、膨大な時間を使って試験を通過し、高度な知識をつかって顧客に対しての責任も大きい職業でも、人工知能に代替されてしまう時代になったのです。
人工知能に仕事を奪われるというとなんだか不安になりますが、人工知能でもできる仕事は人工知能に任せれば、人間はより「人間にしかできない仕事」に時間をつかうことができるという側面があります。
今までの人類の歴史を見ても、技術の革新が大きく雇用を破壊したことはありません。
むしろ新たな雇用を創出するきっかけは技術の革新でした!
人工知能の進化がすすんでいけば、人間にしかできない仕事は何なのか、何を人間はするべきなのかという答えが見えてくるはずです!