大学だけでなく大学院でもデータサイエンスを学ぶ人はいます。
しかし、日本の大学院進学率は10%程度であり、大学院ではどんなことが学べるのか、大学とどう違うのかイメージが付かない人もいるでしょう。
この記事ではデータサイエンスが学べるおすすめの大学院をランキング形式で紹介します。
大学院で学ぶデータサイエンスとは?
大学院で学ぶデータサイエンスの内容は、文系か理系かによって代わります。
文系の大学院の場合は実際にマーケティングなどと組み合わせ、実際の世の中の課題をデータサイエンスを用いて解決する手段について考え、学びます。
それに対して理系の大学院の場合はデータサイエンスそのものに対する研究を行い、知見を深めます。元々データサイエンスを学ぶのは理系の人が中心でしたが、世の中にデータサイエンスが広まり、実際にビジネスの場で活用されるようになったことで、文系向けの大学院も増えています。
データサイエンスが学べるおすすめ大学院ランキング
日本ではデータサイエンスについて学べる学校が増えています。
それではスタッフが選んだおすすめのデータサイエンスが学べる大学院をランキング形式で紹介します。
データサイエンスが学べる大学院1.筑波大学社会人大学院 経営学学位プログラム
どちらかと言うと経営やマーケティングメインで、これらの分野でデータを活用する手段としてデータサイエンスを教えててくれるカリキュラムが用意されているのが筑波大学社会人大学院経営学位プログラムです。
その名の通り社会人のための大学院であり、授業が行われるのは平日の夕方と土曜日。
限られた時間でみっちりマーケティングとデータサイエンスについて学ぶのでついていくのは大変ですが、数少ない社会人がスクーリング形式で通える大学院で人気が高いです。
金融や経営でデータサイエンスを活かすことを目的としてカリキュラムが組まれているので、特に起業の経営者や銀行などの金融業界で働く人におすすめの学部と言えます。
データサイエンスが学べる大学院2.東京大学大学院 情報理工学系研究科
社会人の中でも人気の高い、日本トップの大学東京大学の大学院ではデータサイエンスについてもしっかり学べます。数ある研究科の中でも情報理工学系研究科はビジネスにおけるITのスペシャリストの育成を目的とした学科です。
こちらではデータサイエンスだけでなく、データサイエンスで大量のデータを取り扱うのに欠かせないシステム開発やセキュリティに関しても学べます。ただ、東京大学では東京大学大学院情報理工学系研究科が主体となって、領域知識創生教育研究プログラム(DSS)と言って、企業と連携したデータサイエンティストの育成プログラムを開講しています。
こちらに所属しているのは情報理工学系研究科の学生がメインですが、それ以外の学部でも受講できます。
データサイエンスが学べる大学院3.上智大学大学院 応用データサイエンス学位プログラム
上智大学大学院は2023年にビジネスでデータサイエンスを活用できる人材の育成として、応用データサイエンス学位プログラムを新設しました。上智大学は学校全体でデータサイエンスの知見のある人材を育てるとして、データサイエンスを全学部必修としたことで注目度の高い大学です。
中でも応用データサイエンス学位プログラムは社会人大学院同様、ビジネスの場で活躍する社会人をターゲットとし、授業を平日夜に集中させているのが特徴。2年次には実際に企業の現場で実務に携わるインターンシッププログラムも用意されており、実用的なデータサイエンスのスキルを身につけられます。
データサイエンスが学べる大学院4.東北大学データサイエンス科学国際共同大学院
東北大学は国公立大学の中でも理系科目に強い大学として有名です。
こちらの大学院のカリキュラムは東北大学の所定の研究科に在籍しているかつ教員からの推薦が必要と入学の条件が厳しいカリキュラムではありますが、膨大なデータを利用し、国内及び海外の提携大学の学生や教授と一緒に研究に取り組めます。
データサイエンス系の学部はビジネスでの活用について学ぶのがメインで、研究におけるデータサイエンスについて学べる場所は限られているでしょう。東北大学データサイエンス科学国際共同大学院では世界トップクラスの研究者と一緒にデータサイエンスについて学べる環境があるので、データサイエンスを使って研究職に就きたい方におすすめです。
データサイエンスが学べる大学院5.一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス学部・研究科
一橋大学は文系メインの大学として知られていますが、こちらでは社会学を始めとした文系の専門的な知識を持ったデータサイエンティストの育成に力を入れています。
世の中で働くデータサイエンティストは、文系もしくは理系に知識が偏ってしまっているのが課題です。そこで文系科目に強い一橋大学がデータサイエンティスト専門の学部を設置することで、両方の知識をバランスよく業務に落とし込める人材の育成が期待できます。
大学院に行かなくてもデータサイエンスを学ぶことも可能です。
データサイエンティストセミナーなら会場やライブウェビナーを2日間受講すればデータサイエンスを習得できます。
【海外】データサイエンスが学べるおすすめ大学院ランキング
日本はまだ、ビジネスにおけるデータサイエンスの導入が遅れているのが現状です。
そこで、もっと最新のデータサイエンスを学びたいと思っているなら、海外の大学院も検討してみると良いでしょう。
それでは、次はスタッフがおすすめするデータサイエンスが学べる海外の大学院を紹介します。
【海外】データサイエンスが学べる大学院1.ジョージア工科大学大学院
ジョージア工科大学大学院はアメリカのジョージア州アトランタに拠点を置く大学です。
こちらはオンラインで受講できるので、わざわざ海外に留学する必要がありません。
学費も100万円以内に抑えられ、日本の大学院に通うよりも安く済むでしょう。
しかもジョージア工科大学大学院の評価は東京大学と同等クラス。
コンピューターサイエンスの学位を持っているなど入学には条件がありますが、すでにデータサイエンスを学んだ経験があり、もっとハイレベルな環境で学びたいと考えているならぜひ検討してみてください。
【海外】データサイエンスが学べる大学院2.テキサス大学オースティン校
テキサス大学オースティン校の大学院でもデータサイエンスについて学べます。
こちらでは学士は必須ですが、分野は問われません。
ただし、コンピューターサイエンスや数学などデータサイエンスと関係ない学部出身の場合は事前に数学などのコースを受講していたり、データサイエンスに関わる業務を経験していたりすることを前提に審査が行われます。
こちらもオンライン形式で100万円弱で受講でき、ネームバリューがある大学院でデータサイエンスが学びたい方はこちらも検討してみてください。
データサイエンスを学ぶのに大学院は必要?
データサイエンスを学ぶにあたって、必ずしも大学院に進学する必要はありません。
もちろん大学や仕事でデータサイエンスについて学んでいたり、自分の仕事の経験から見つけた課題をデータサイエンスで解決したいと考えているなら、研究がメインの大学院を選ぶと良いでしょう。
ただ、データサイエンスを学べる場は大学院以外にも専門学校や大学、プログラミングスクールなどの選択肢があります。特に未経験からデータサイエンスを学びたい、データサイエンティストになりたいと考えている場合は、大学院よりもこちらの選択肢の方がおすすめです。
