データサイエンティストが精度の高い分析モデルを競いあうkaggleのコンペですが、気になる賞金はどのようになっているのでしょうか。
賞金額、また獲得した後の受け取り手順、と手続きについてネット上の記事を要約したものを中心に、AI人材の現状も合わせてお届けしたいと思います。
賞金を獲得するには成績上位を獲得する必要があり、かなりの能力が必要ですが一攫千金は夢のある話ですね。挑戦のしがいがあります。
Kaggleの賞金は数百万円から!一攫千金も狙えます
優れた分析モデルを制作すると、報酬が数千万円になることも!夢のある話ですよね。
最近では、日本でもkaggleのようなプラットフォームができたようですが、エンジニアに対する報酬は海外のほうがまだまだ上です。
日本人で賞金を獲得し、その概要をブログにしている方はカレーちゃんさんのみでした。以下、カレーちゃんさんの記事を要約する形で記事にしたいと思います。
賞金が獲得できる順位は
今、コンペの賞金を確認したところ、最高賞金総額は55,000ドルとなっていました。今の為替相場でいうと、おおよそ600万円程度です。
高額な賞金は数千万円となっており、過去には3億円の賞金もあったとのことです。
コンペによりまちまちですが賞金が獲得できる順位は4位までや10位までとなっており、10位以下で獲得できるコンペはみあたりませんでした。
賞金獲得順位は10位までではないかと思います。
例えば、賞金総額55,000ドルのコンペでは、1位30,000ドル 2位15,000ドル 3位10,000ドルとなっていました。
とにかく上位にはいっておけば賞金に絡むことができますが、上位に入るのはかなり大変です。
kaggleチームからの連絡
賞金が貰える順位が確定すると、kaggleチームから連絡があります。
内容は、
- フォームに名前と賞金の受け取り、チームでの分け方を入力
- 再現コードの提出やプレゼンの用意
主に以上の内容が告げられます。これを指定の日までに完了し、kaggleチームへ知らせます。
以上を連絡すると、WinnerCallの日程について連絡があります。
WinnerCallの内容
WinnerCallとは、賞金を獲得する個人、チームにたいして分析モデルの実効性などを電話で、kaggleチームへプレゼンすることです。
このWinnerCallが終わると賞金が支払われます。
内容は、
- 5分ほどの序説
- 10分~15分の分析モデルのプレゼン
- 最後に質疑応答
となっています。
当然ですが、プレゼンは英語です。電話でのプレゼンでかつ英語となりますので、英語のスピーチが苦手な方には試練となりそうです。
なおカレーちゃんさんは英語が苦手なので、事前にkaggleチームに質問があればメールで送ってほしいと連絡をしていたそうです。
米国の源泉所得税免除について
kaggleの賞金を受領する時に、米国の源泉所得税免除のために個人は「W-8BEN」、法人は「W-8BEN-E」という書類を取得する必要があるとのことです。
法人はその書類中にEIN(Employer Identification Number)という番号を記載する必要があるそうです。
外国の税制については馴染みがないのでかなりわかりにくそうですね。
米国で取得した賞金に対する課税はどうなっているのでしょうか。
米国所得税の源泉は免除されるようですが、日本円にした時に日本の税金がかかるのでしょうか。
今後外国で活躍される方は、米国の税制についても、少し学んでおく必要がありそうです。
なお、法人の所得税源泉免除に必要なEINの取得は、郵送やFAXで1ヶ月くらい、電話だと即日発行してくれるそうです。
電話は米国歳入庁へ連絡します。
夢があるkaggle人材
以上が、カレーちゃんさんがkaggleで賞金を獲得した時の受け取りまでの手順でした。
日本語で賞金の受け取り手順をブログ記事にしているのは、カレーちゃんさんだけでした。
賞金を獲得するには上位に入ることが条件ですが、賞金を獲得できるのは世界中の参加者の数%ですから日本国内で、kaggleの賞金を獲得した方はかなり少数ではないかと思います。
ただ以下の記事にあるようにデータサイエンティストはあらゆる分野で必要とされるため、kaggle以外でも高収入を獲得するチャンスがあります。
企業のデータサイエンティスト奪い合い
上の動画はメルカリがkaggleに参加した時のコンペ内容の動画です。
なお、カレーちゃんさんはkaggleの専業として活躍しているそうです。
専業とは、kaggleでの賞金獲得を目指して日々、研究や分析を行う仕事です。
コンペで毎回賞金を狙っていくのは大変な仕事ですが、時代の最先端にいるみたいで夢があっていいですよね。
DeNaでは、業務時間の20%~100%をkaggleのコンペのために使ってもいいとされているそうです。
データサイエンティストを志す学生さんにとって、DeNaのように業務時間をコンペのための研究に割いてもいいとなると最高ですよね。
興味ある分野のことをそのまま仕事に活かせるのは羨ましい限りです。
業務時間をkaggleのコンペに割くには、以下の実績が必要です。
- Kaggleでトップ入賞5回 Kaggle業務許可100%
- ゴールドメダル5個 Kaggle業務許可50%
- ゴールドメダル1個 Kaggleg業務許可30%
- シルバーメダル3個 Kaggle業務許可20%
IT企業はデータサイエンティストの確保に躍起になっているようです。
新卒のAI人材は年収600万円~1000万円でも繋ぎ止められないとされています。
今後は、AI技術者にとって、魅力的な環境を提供することが大事ですね。
現在は高いプログラミングスキルを持っていなくても、今から学習すれば高収入のデータサイエンティストになることが可能です。
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コンペの賞金獲得は難しい。でも夢があります
賞金の獲得から受け取りまでの手順と、データサイエンティスト人材について補足を記事にしてみました。
能力あるデータサイエンティストには、kaggleでも企業でも高い評価を得ることができますし、それに見合う報酬も魅力的です。
また、企業は高い給料の他に存分に研究ができる環境を用意してくれます。
時代はもはやAIエンジニアの時代です。
今後は、高い報酬と合わせて開発に必要な環境を十分に提供してくれるようです。
数百から数千の参加者の中から上位10位以内に入らないと賞金は獲得できませんので、kaggleでの賞金獲得の道のりは厳しいですが、時代を切り開く夢はあります。
限られた可能性を持つ方には、是非kaggleでの賞金獲得を目指して頑張ってほしいものです。
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