DXを進めたいけど、「費用や人材育成がハードル」と感じていませんか?実は、国や自治体の補助金・助成金を活用すれば、IT導入や研修費用の負担を大きく減らせます。
この記事では、DX推進に役立つ主な補助金や活用方法、申請方法について分かりやすく解説していますので、DXを進めたいと考えている企業はぜひ参考にしてください。
DXとは
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して、企業の製品やサービス、ビジネスモデル、組織文化などを根本から変革し、競争力を高める取り組みです。
単なるIT導入や業務効率化にとどまらず、データやデジタル技術を使って新しい価値を生み出し、社会やビジネスの仕組みそのものを変えていくことがDX本来の姿です。
下記では、DXにおすすめのツールについてまとめているので、ぜひ参考にしてください。
企業がDXに取り組むべき理由
企業がDXに取り組むべき理由は、業務をデジタル化することで作業の効率や生産性が大きく向上し、コスト削減や業務時のミスの減少が期待できるからです。また、市場や顧客ニーズの変化にも柔軟に対応でき、新しいビジネスモデルの創出や働き方改革にもつながります。
下記では、DX人材育成を成功させるコツについてまとめているので、ぜひ参考にしてください。
補助金・助成金活用のメリット
補助金・助成金を活用すると、以下のようなメリットがあります。
- 返済不要の資金を得られる
- 企業の負担を大きく減らせる
- 業務効率化や生産性アップ
- 新しいビジネスモデルの創出など
高額なITシステムやデジタル技術の導入、社員研修などにも積極的に挑戦しやすくなります。また、DX推進を加速できるのも大きな魅力です。
DX関連の主な補助金・助成金一覧
DX推進に取り組む企業には、国や自治体がさまざまな補助金・助成金制度を用意しています。ここでは、DXに役立つ主な補助金・助成金について紹介します。
補助金・助成金名 | 主な対象企業 | 補助率 | 上限額 | 主な対象経費 |
①IT導入補助金 |
| 1/2~2/3 | 450万円 |
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②ものづくり補助金 |
| 1/2~2/3 | 1,250万円 |
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③小規模事業者持続化補助金 |
| 2/3 | 200万円 |
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④事業再構築補助金 |
| 1/2~2/3 | 8,000万円 |
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⑤人材育成・リスキリング関連助成金 |
| 1/2~3/4 | 制度による |
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①IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がITツールやソフトウェアを導入する際、費用の一部を国が支援してくれる制度です。
業務の効率化やDX推進を目的に、最大450万円まで補助を受けられます。通常は費用の1/2、条件によっては2/3~4/5まで補助率が上がる場合もあり、幅広い企業が活用しやすいのが特徴です。
IT導入補助金の申請方法
IT導入補助金の申請は以下の流れで進めます。
- gBizIDプライムを取得する
- IT導入支援事業者と相談してITツールを選ぶ
- 必要書類(履歴事項全部証明書や納税証明書など)を用意する
- IT導入支援事業者から「申請マイページ」への招待を受ける
- 申請情報を入力し、内容を確認して提出する
申請内容や書類に不安がある場合は、IT導入支援事業者がサポートしてくれるので、安心して申請できます。
②ものづくり補助金
ものづくり補助金は、中小企業が新しい設備やシステムを導入して、生産性向上や業務効率化を目指すときに使える補助金です。最大1,250万円まで補助され、機械装置の購入やITシステム導入費用などが対象です。新しいチャレンジや事業拡大を後押ししてくれる心強い制度です。
ものづくり補助金の申請方法
ものづくり補助金の申請の流れは以下の通りです。
- gBizIDプライムを取得する
- 事業計画書や必要書類(決算書など)を準備する
- 電子申請システム(jGrants)にアクセスする
- 申請内容を入力し、必要書類をアップロードする
- 内容を確認して申請を完了する
分からない点があれば、地域の支援機関や専門家に相談するのもおすすめです。
③小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者や個人事業主が販路開拓や業務効率化、新しいサービスの導入などに使える補助金です。最大200万円まで補助され、ホームページ作成やチラシ作成、ITツール導入費用など幅広い用途に活用できます。
小規模事業者持続化補助金の申請方法
小規模事業者持続化補助金の申請の流れは、以下の通りです。
- 商工会議所・商工会に相談し、事業計画を作成する
- 必要書類(申請書、経営計画書など)を準備する
- 商工会議所・商工会の確認・サインをもらう
- 郵送または電子申請で提出する
- 審査結果を待つ
不明点があれば、商工会議所や専門家に相談しましょう。
④事業再構築補助金
事業再構築補助金は、コロナ禍などで経営環境が大きく変わった中小企業が、新たな事業分野への進出や事業の形態を変更する際に活用できる補助金です。補助額は100万円~8,000万円と大きく、設備投資やシステム導入など幅広い経費が対象です。
事業再構築補助金の申請方法
事業再構築補助金の申請の流れは、以下の通りです。
- 認定経営革新等支援機関や金融機関と相談し、事業計画書を作成する
- 必要書類(決算書、売上減少証明書、確認書など)を準備する
- gBizIDプライムアカウントを取得する
- 電子申請システム(jGrants)で申請情報を入力・提出する
- 審査結果を待ち、採択されたら交付申請を行う
分からない点は、認定支援機関や専門家に相談しながら進めましょう。
⑤人材育成・リスキリング関連助成金
人材育成・リスキリング関連助成金は、企業が従業員に新しいスキルや知識を身につけさせる際に活用できる制度です。たとえば「人材開発支援助成金」は、DXや新規事業に必要な専門知識の習得を目的とした研修費用や、研修期間中の賃金の一部を助成してくれます。
中小企業なら経費の最大75%、賃金も1時間あたり960円まで補助されるなど、企業の人材強化や成長を後押しする心強い制度です。
人材育成・リスキリング関連助成金の申請方法
人材育成・リスキリング関連助成金申請のの流れは以下の通りです。
- 助成金の対象となる訓練内容や条件を確認する
- 訓練実施計画書や事業展開計画など必要書類を作成する
- 管轄の労働局やハローワークに計画書を提出する
- 訓練を実施し、実績報告書や領収書などを準備する
- 訓練終了後、支給申請書類を提出する
- 審査を経て助成金が支給される
不明点があれば、社会保険労務士や専門機関に相談しましょう。
DX・AI人材育成に使える補助金の具体的な活用例
DXやAI人材育成に補助金を活用すれば、費用の負担を抑えながら最新のスキルや知識を社員に身につけさせることができます。ここでは、実際にどんな研修やサービスに補助金が使えるのか、活用例を分かりやすく紹介します。
- どんな研修・サービスに補助金が使える?
- 補助対象となる費用
- 申請時の注意点
①どんな研修・サービスに補助金が使える?
DXやAI人材育成の補助金は、プログラミングやデータ分析、AI活用などの専門研修に使えます。また、ITリテラシー向上や業務効率化のための基礎研修、eラーニング、外部講師を招いたセミナー、資格取得支援など幅広い研修やサービスにも使用可能です。
自社の課題や目標に合わせて、必要なスキルを身につけるための研修を選べるのが特徴です。
②補助対象となる費用
DXで使える補助金の対象となる費用には、研修の受講料や教材費、eラーニングの利用料、外部講師への謝金、資格試験の受験料などが含まれます。また、研修期間中の社員の賃金や、研修運営にかかる一部の経費が対象になる場合もあります。制度ごとに対象範囲が異なるため、事前に確認しておきましょう。
③申請時の注意点
DXで活用できる補助金を申請する際は、申請期間や必要書類をしっかり確認し、余裕を持って準備することが大切です。また、すべての申請が必ず採択されるわけではないため、事業計画や研修内容を具体的にまとめておくこともポイントです。経費の証拠書類や実績報告も求められるので、記録の管理も徹底しましょう。
DX補助金を活用した人材育成におすすめの研修サービス
「企業向けDX・AI人材育成研修サービス」では、会社の課題や目標に合わせて最適な研修プランを提案してくれます。下記の内容について詳しく見ていきましょう。
- サービスの特徴と導入メリット
- 研修導入の流れと手厚いサポート体制
- 短期集中から中長期まで選べるプラン
①サービスの特徴と導入メリット
「企業向けDX・AI人材育成研修サービス」は、最新のDX・AIスキルを実践的に学べるのが特徴です。専門講師が現場目線で指導し、すぐに業務に活かせる内容を提供します。
自社の課題や目標に合わせてカリキュラムをカスタマイズできるので、無駄なく効率的に人材育成が進められるのも大きなメリットです。
②研修導入の流れと手厚いサポート体制
「企業向けDX・AI人材育成研修サービス」は、ヒアリングで課題や目的を明確にし、最適なプランを提案してくれます。その後、日程調整や教材準備、研修実施まで一貫してのサポートが可能です。
また、研修後もフォローアップや成果確認を行い、定着までしっかり支援してくれるので、初めての導入でも安心して任せられます。
③短期集中から中長期まで選べるプラン
「企業向けDX・AI人材育成研修サービス」は、短期集中で基礎を身につけたい方にも、じっくり専門スキルを伸ばしたい方にも対応できるよう、目的やレベルに合わせて柔軟にプランを選べます。
数日間の集中研修や、数ヶ月かけて段階的に学ぶ中長期プランなど、企業のスケジュールやニーズに合わせて最適な育成方法が選択できます。
DX補助金まとめ
DX推進のための補助金・助成金には、IT導入補助金やものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金など、さまざまな制度があります。
補助金や助成金を活用すると、ITツールの導入や設備投資、人材育成などにかかる費用負担を大きく減らせます。申請には計画の立案や書類の準備が必要ですが、返済不要でDX化を後押ししてくれる心強い制度です。
