Power Apps研修を受けたいと考えていても、「初心者でもついていけるのか」「仕事で使えるアプリを作れるのか」と迷う方もいるでしょう。研修には基本的な画面操作を学ぶものから、Power Automateとの連携やデータ管理まで扱うものまであります。
そこで本記事では、おすすめのPower Apps研修を紹介します。研修で学べる内容や選び方・受講前の注意点も解説するので、ぜひ自分や自社に合った講座を探す際の参考にしてください。
Power Apps研修おすすめ5選

まずは、おすすめのPower Appsの研修を紹介します。主な学習内容や特徴を比較して、研修ごとの違いを確認しましょう。
| Power Appsの研修 | 運営元 | 期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Power AppsとAutomateで開発する業務改善アプリ研修(2日間) | インソース | 2日間 | キャンバスアプリの作成・SharePointとのデータ連携・Power Automateによる業務自動化を学べる |
| Power Appsによる業務アプリ開発入門 | CTC教育サービス | 1日間 | 初心者向けにExcel・SharePointとの連携や残業申請・承認アプリの作成を学べる |
| Power Apps研修 | インターネット・アカデミー | 6時間(調整可能) | Excelとの連携・顧客管理アプリの作成を学べる。企業向けのカリキュラム調整にも対応 |
| Power Apps による Microsoft 365 活用 | イルミネート・ジャパン | 2日間 | Microsoft 365環境を活用し、受付管理・問い合わせ管理・申請承認アプリの作成を学べる |
| Power Appsモデル駆動型アプリ研修 | アイ・エス・アイソフトウェアー | 2日間(計8時間) | Dataverseを利用したデータ管理やモデル駆動型アプリの作成を実践的に学べる |
なお、期間や特徴は2026年10月時点で確認できた情報に基づいています。申込前に最新の開催条件をご確認ください。それでは、各研修の詳細をみていきましょう。
Power AppsとAutomateで開発する業務改善アプリ研修(2日間)|インソース
インソースの「Power AppsとAutomateで開発する業務改善アプリ研修(2日間)」は、Power AppsとPower Automateの連携を学ぶ講座です。
1日目はSharePointと連携するアプリの自動作成や、要件定義から始めるアプリ開発をPower Appsで体験します。データベース設計・画面設計の基本に加えて、ログイン失敗時にポップアップを表示する機能なども作成するカリキュラムです。
2日目は条件分岐・承認フローを学び、勤怠情報管理アプリとPower Automateを連携させます。FormsとOutlookを利用した承認フローの作成も行います。また、1日目には自社業務を洗い出すワークもあり、アプリ開発と業務自動化を一緒に学びたい方に適した内容です。
Power Appsによる業務アプリ開発入門|CTC教育サービス
CTC教育サービスの「Power Appsによる業務アプリ開発入門」は、初心者向けの1日研修です。Excel・SharePointとの連携や、キャンバスアプリの作成を学べます。演習では残業申請・承認アプリを作成。一覧・登録・承認画面を作り、フィルター・画面遷移などを学びます。
さらに、入力内容の送信や申請済みデータの削除に加えて、アプリの公開・共有とアクセス権も学習範囲です。なお、Power Automateとの連携はオプションで、オンライン研修ではクラウド上の仮想マシンを使用するため、リモートデスクトップ接続が必要になります。
Power Apps研修|インターネット・アカデミー
インターネット・アカデミーの「Power Apps研修」は、エンジニア・非エンジニアの双方が対象で、Excelとの連携や簡単な顧客管理アプリの作成まで扱う研修です。
画面変数・グローバル変数のほか、ボタン・入力欄・ドロップダウンなどのコントロールを学習します。チェックボックス・日付選択・データテーブルなども扱い、アプリの画面作成に必要な操作を身に付けられるのが特徴です。
標準時間は6時間で、日程やカリキュラムは企業ごとに調整できます。自社データを使った実践演習にも対応しており、業務内容に合わせた研修を設計できます。
Power Apps による Microsoft 365 活用|イルミネート・ジャパン
イルミネート・ジャパンの「Power Apps による Microsoft 365 活用」は、Microsoft 365利用者向けの2日間の研修で、Microsoft 365環境でのキャンバスアプリの作成を学びます。
受付管理・問い合わせ管理の演習では、画面作成やデータの絞り込み、フォームの作成を実践します。申請・承認アプリでは、担当者設定・ステータス管理・Power Automateとの連携も扱うカリキュラムです。
さらにデータソースの設計や、大量のデータを扱う際に関係する委任の仕組みも学習対象です。アプリの公開・共有とアクセス権まで扱うため、作成したアプリを社内で利用する際に必要な知識も学べます。
Power Appsモデル駆動型アプリ研修|アイ・エス・アイソフトウェアー
アイ・エス・アイソフトウェアーは、モデル駆動型アプリの開発を学べるPower Appsの法人向け研修を提供しています。Dataverseや標準機能でのアプリ構築を学べます。
演習ではDataverseのテーブル・フィールド・リレーションを作成し、サイトマップ・ビュー・フォーム・ビジネスプロセスフローなどを使ってアプリを構築。タイムラインなどの標準機能も扱い、データの管理から画面構成まで実践的に学べる内容です。
研修はPower Appsの開発経験者が担当し、少人数で質問しやすい形式を採用しているのも特徴です。受講にはMicrosoftの組織アカウントが必要で、演習ではPower Appsの開発者向けプランを使用します。
なお、Power Appsを学べる研修・講座に関しては、以下の記事も紹介しています。こちらも参考にしてください。
Power Apps研修では何を学べる?
Power Apps研修の主な学習内容は、アプリの作成・データの連携・業務フローの自動化や共有です。上記で紹介した研修のように、講座ごとに扱うアプリの種類や機能は異なりますが、ここではPower Apps研修で学べる代表的な内容を紹介します。
- キャンバスアプリ・モデル駆動型アプリの作成
- Excel・SharePointなどのデータ連携
- Power Automateとの連携やアプリの共有
①キャンバスアプリ・モデル駆動型アプリの作成
Power Appsの研修では、キャンバスアプリとモデル駆動型アプリの作成方法を学ぶカリキュラムが多くあります。キャンバスアプリは、ボタンや入力フォームなどを自由に配置して画面を設計する方式です。
研修では申請・受付管理などのアプリを題材に、画面作成やデータの登録・表示といった基本操作を学びます。
一方、モデル駆動型アプリは、Dataverseに保存したデータをもとにアプリを構築する方式です。テーブルの作成やデータ同士の関連付け、フォーム・ビューの設定などを学習します。研修によって扱うアプリの種類が異なるため、内容をきちんと調べておきましょう。
②Excel・SharePointなどのデータ連携
多くのPower Apps研修では、ExcelやSharePointなどに保存されたデータをアプリで利用する方法も学べます。例えば、Excelの顧客情報をアプリに表示したり、SharePointリストに登録された申請データを検索・更新したりする仕組みを作成します。
さらにデータソースへの接続方法に加えて、データの一覧表示・登録・編集などの操作を学習する研修もあります。
ただし、研修によって使用するデータソースは異なるので注意が必要です。実際の業務で利用しているExcel・SharePointなどを扱っているか、事前に確認しておくとよいでしょう。
③Power Automateとの連携やアプリの共有
Power Appsの研修では、Power Automateと連携して業務を自動化する方法や、作成したアプリを社内で共有する方法も学べます。
Power Automateは、通知の送信や承認処理などを自動化できるサービスです。例えば、Power Appsで申請内容を入力すると、承認担当者に通知を送信し、承認結果に応じて処理を進める仕組みを作れます。
加えて、アプリの共有方法やアクセス権の設定を学ぶ研修もあります。作成したアプリを複数の社員で利用する場合に役立つ内容です。
また、そもそも「Power Appsとはどういったものか」「Power Appsで何ができるのか」を知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。Power Appsの具体的な活用例を紹介しています。
Power Apps研修の選び方

Power Apps研修を選ぶ際には、学習目的・受講者の習熟度・演習内容・受講形式・サポート体制などを比較することが大切です。
同じPower Apps研修でも、基本操作を中心に学ぶ講座と、実務でのアプリ開発や業務自動化まで扱う講座では、学習内容が異なります。自分や自社に合ったPower Appsの研修を選ぶために、以下の4つのポイントを確認しましょう。
- 学習目的・習熟度に合った研修を選ぶ
- 実践的なハンズオン演習があるか確認する
- 受講の方法や期間なども比較する
- 受講後のサポート体制を確認する
①学習目的・習熟度に合った研修を選ぶ
学習の目的と自分の習熟度、研修後に何ができるようになりたいのかを明確にしましょう。初心者であれば、画面の基本操作からキャンバスアプリの作成まで、段階的に学べる研修がおすすめです。
一方、すでにPower Appsの操作経験があるならば、Power Automateとの連携やデータ設計など、実務に必要な知識を学べる研修が候補になるでしょう。
また、社内でアプリの開発・管理を担当する場合は、公開・共有やアクセス権の設定まで学べるかも確認する必要があります。研修の対象者や前提知識を確認し、自分や自社の目的に合ったカリキュラムを選びましょう。
②実践的なハンズオン演習があるか確認する
演習内容については、実際にアプリを操作・作成するハンズオン演習が含まれているか確認しましょう。ハンズオン演習では、講師の説明を聞くだけでなく、自分で画面を設計したり、データを登録・更新する機能を作成したりしながら学習を進められます。
Power Appsの初心者には基本操作から取り組める演習が適しており、実務経験者にはデータ連携や承認フローなどを扱う演習がおすすめです。研修で作成するアプリの種類や使用する機能を確認し、実務で活用したい内容を学べるか判断しましょう。
③受講の方法や期間なども比較する
受講のしやすさを重視する人は、受講の方法・形式や研修期間も比較して、自分の学習環境やスケジュールに合った講座を選ぶことが大切です。
Power Apps研修の受講形式には、会場で講師から直接指導を受ける集合研修や、自宅・職場から参加できるオンライン研修があります。オンライン研修の場合は、リアルタイムで講師に質問できるかどうかも確認しておきたいポイントです。
また、1日で基本操作を学ぶ講座もあれば、2日間かけてアプリ開発や業務自動化まで学ぶ講座もあります。料金については、受講人数や研修内容によって変わる場合があるため、少しでも不明な点がある場合は、提供元にきちんと確認するようにしましょう。
④受講後のサポート体制を確認する
受講後にどういったサポートを受けられるかもチェックしておきましょう。研修中にアプリを作成できても、実際の業務に合わせて機能を追加したり、データの連携方法を変更したりする際に疑問が生じることがあります。
そのため、Power Appsの研修後も質問できる窓口や復習用の教材が用意されていると、継続的な学習に役立ちます。事前に質問できる期間や対応してもらえる範囲、復習教材の有無なども比較して選びましょう。
Power Apps研修の受講前に確認したいこと
Power Apps研修を受講する前に、Microsoft 365アカウントや演習環境は、必ず確認しておきましょう。講座によっては、受講者自身が組織アカウントや検証環境を準備する必要があります。会社のアカウントを使う場合は、演習に必要な権限を管理者に確認してください。
また、研修で使うデータソースによってライセンス条件が異なります。SharePointコネクタは標準コネクタですが、DataverseやPremium機能を実務で使う際には、契約内容の確認が必要です。
Power Appsの開発者プランでは開発・テストが可能でも、開発者環境を本番業務には使用できないので注意しましょう。
Power Apps研修で業務アプリの開発スキルを身に付けよう
Power Apps研修ではキャンバスアプリの基本操作から、Excel・SharePointとのデータ連携、Power Automateを活用した業務自動化まで、多くの内容を学べます。
ただし、研修によって対象者・カリキュラム・演習内容・受講条件は異なります。Power Apps研修の受講後にどのようなアプリを作成したいのかを明確にして、学習目的や習熟度に合った研修を選ぶことが大切です。
今回紹介した研修を比較してみて、ぜひ自分の状況や自社の業務に適したPower Apps研修を見つけましょう。




