プログラミングを始めたばかりの方や、コーディング作業の効率化に悩んでいる方が増える昨今、「Cursor」というツールを耳にする機会が増えてきています。実はこのCursorはただのコードエディタではなく、AIが自動でコードを生成し、エラーを修正してくれる革新的な開発ツールとして、今プログラミング業界で大きな注目を集めています。
この記事では、Cursorの基本的な機能から料金プラン、実際の導入方法まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
Cursorとは?主な特徴を解説
Cursorは、AIの力でプログラミング作業を効率化できる次世代のコードエディタです。従来のエディタとは一線を画す特徴として、AIによる全面的な開発支援、使い慣れたVS Codeの操作感、そして無料で試せる手軽さがCursorの特徴として挙げられます。
ここでは、Cursorが持つ3つの主要な機能について紹介します。
- プログラミング作業をAIが全面サポート
- VS Codeの使いやすさをそのまま継承している
- 無料プランで主要機能を試せる
①プログラミング作業をAIが全面サポート
Cursorの最大の特徴は、コーディングの各工程でAIがサポートしてくれる点です。
コードの自動生成はもちろん、エラーが発生した際の原因特定や修正案の提示まで、AIが一貫してフォローしてくれます。
②VS Codeの使いやすさをそのまま継承している
CursorはVisual Studio Codeをベースに開発されているため、VS Codeユーザーであればスムーズに使い始められます。既存の拡張機能やキーボードショートカット、テーマ設定なども、そのままインポートして利用可能です。
新しいツールへの移行に伴う学習コストを最小限に抑えられる点は、大きなメリットでしょう。
③無料プランで主要機能を試せる
Cursorには「Hobby」という無料プランが用意されているので、費用をかけずにAIを体験できます。さらに、Proプランの機能を1週間無料で試すことも可能です。
本格的な導入を検討する前に、実際の使用感を確かめられるのは安心できるポイントでしょう。なお、無料の生成AIについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。気になる方はぜひ併せてご一読ください。
Cursorが対応するプログラミング言語
Cursorは、ほぼすべての主要なプログラミング言語に対応しています。なぜなら、CursorはVS Codeをベースに開発されているためです。
たとえばPython、JavaScript、TypeScript、Java、C++、Go、Rustといった人気の言語はもちろん、HTMLやCSS、PHPなど、幅広い言語でAIのサポートを受けながら開発できます。「VS Codeで使えていた言語は、Cursorでも同じように扱える」と考えて差し支えないでしょう。
VS Code・GitHub Copilotとは何が違う?
Cursorとよく比較されるツールとして、「VS Code」と「GitHub Copilot」が挙げられます。それぞれの違いを一覧表でまとめました。
| 比較項目 | VS Code | GitHub Copilot | Cursor |
|---|---|---|---|
| 基本的な性質 | 汎用コードエディタ | AIコード補完ツール(拡張機能) | AI統合型コードエディタ |
| 開発元 | Microsoft | GitHub(Microsoft) | Anysphere |
| AI機能 | 拡張機能で追加 | コード補完に特化 | 最初からAI統合設計 |
| コード補完 | 拡張機能次第 | 高精度な補完 | AIによる予測補完 |
| 自然言語対応 | 拡張機能次第 | 限定的 | ◎ 完全対応 |
| VibeCoding | 非対応 | 一部対応 | ◎ 完全対応 |
| チャット機能 | 拡張機能次第 | Copilot Chat(有料) | 標準搭載 |
| カスタマイズ性 | ◎ 非常に高い | 中程度 | 中程度 |
| 対応IDE | VS Code専用 | VS Code、JetBrains、Vim等 | Cursor専用 |
| 拡張機能 | ◎ 豊富 | – | VS Codeの拡張機能が使える |
| おすすめユーザー | カスタマイズ重視の開発者 | AI補完を手軽に使いたい人 | VibeCodingで開発したい人 |
表を見ると、それぞれのツールは「目指している方向性」が大きく違うことがわかります。
たとえばVS Codeは「自由度の高いカスタマイズ」を重視し、GitHub Copilotは「コード補完」に強みを持ちます。一方、Cursorは、VibeCodingを含むAI機能を最初から組み込んだ設計となっており、「AIと協働する開発」という新しいスタイルを前提に作られています。
なお、以下の記事では、GitHub Copilotについて詳しく言及しています。興味のある方は、ぜひご一読ください。
なぜCursorによるVibeCodingが注目されるのか

VibeCodingとは、実現したい「雰囲気(Vibe)」を自然言語でAIに伝えるだけでコードが完成する、革新的な開発手法のことです。いまやコーディングは、従来の「一行ずつコードを書く」スタイルから、「AIに指示を出す」時代へと大きく変化してきています。
Cursorはこの新しい開発スタイルを最も実践しやすいツールとして設計されており、プログラミング初心者でも複雑なアプリケーションを作れる可能性を秘めています。「開発速度の劇的な向上」と、「プログラミングの民主化を同時に実現できる点」が、Cursorの注目を集める理由と言えるでしょう。
Cursorが提供する4つの主要機能
ここでは、Cursorが提供する4つの主要機能として、以下の4つをご紹介します。
- Tab機能でコードを自動補完する
- Chat機能で疑問をその場で解決する
- Agent機能でプロジェクト全体を自動化する
- Context機能でコードベース全体を理解させる
①Tab機能でコードを自動補完する
Tab機能は、キーボードのTabキーを押すだけでAIがコードの続きを予測して提案してくれる機能です。プロジェクト全体の文脈を理解した上で提案してくれるため、単純な補完にとどまらず、次に書くべきロジックまで先回りして用意してくれます。
まるで自分の思考を読み取られているような感覚で、ノンストレスかつスムーズにコーディングを進められます。
②Chat機能で疑問をその場で解決する
Cursorのチャット機能を使えば、エディタ内で直接AIに質問できます。つまり、コーディング中に分からないことがあったとき、わざわざブラウザを開いて検索する必要はないということです。
コードの意味を尋ねたり、実装方法のアドバイスをもらったりと、まるで隣に熟練のエンジニアがいるような環境で開発を進められるのがCursorの強みです。
③Agent機能でプロジェクト全体を自動化する
Agent機能は、大規模なリファクタリングや新機能の実装といった、プロジェクト全体に関わる作業をAIに任せられる機能です。複数のファイルにまたがる変更も、指示を出すだけで一括して処理してくれます。
従来なら何時間もかかっていた作業が、驚くほど短時間で完了するケースも珍しくありません。そのため開発者はCursorにより、創造的な部分に集中できるようになります。
④Context機能でコードベース全体を理解させる
Context機能を使うと、プロジェクト全体の構造や関連ファイルの情報をAIに学習させられます。この機能により、AIは単一ファイルではなく、プロジェクト全体の文脈を踏まえた提案ができるようになります。
大規模な開発プロジェクトほど、この機能の恩恵を実感できるはずです。コードの一貫性を保ちながら、効率的に開発を進められるでしょう。
Cursorの料金プラン
Cursorには、主に6つの料金プランが設けられています。それぞれの料金や特徴を一覧表にしたものが以下です。
| プラン名 | 月額料金 | 主な特徴 | 対象ユーザー |
|---|---|---|---|
| Hobby | 無料 |
| 個人・学習目的 |
| Pro | $20 |
| プロフェッショナル開発者 |
| Pro+ | $60 |
| ヘビーユーザー |
| Ultra | $200 |
| 最先端を求める開発者 |
| チーム | $40/ユーザー |
| チーム・組織 |
| 企業 | カスタム |
| 大企業 |
※2025年12月現在
参考:Cursor公式サイト
上記の料金プランを見ると、Cursorは利用目的に応じて幅広い選択肢が用意されていることが分かります。特に注目したいのは、完全無料のHobbyプランでもCursorの主要機能を試せる点です。
またCursorは個人開発者であれば月額20ドルのProプランで十分な機能が使えるうえ、チーム開発の場合も1ユーザーあたり40ドルと比較的手頃な価格になっています。Cursorの利用頻度が高いヘビーユーザー向けにPro+やUltraも用意されており、自分の開発スタイルに合わせて柔軟にプランを選べる点は魅力的といえるでしょう。
Cursorの無料版と有料版の主な違い
以下では、Cursorの無料版と有料版の主な違いを一覧表にまとめました。
| 比較項目 | Hobby(無料版) | Pro以上(有料版) |
|---|---|---|
| Tab補完 | 回数制限あり | 無制限 |
| Agentリクエスト | 回数制限あり | 利用上限拡大 |
| バックグラウンドAgent | 非対応 | 対応(Pro以上) |
| コンテキストウィンドウ | 標準 | 最大サイズ(Pro以上) |
| AIモデル利用枠 | 制限あり | Pro+は3倍、Ultraは20倍 |
| お試し期間 | Proを1週間 | – |
| 新機能アクセス | 通常 | 優先(Ultraのみ) |
| チーム管理機能 | なし | あり(Teams以上) |
| セキュリティ機能 | 標準 | 強化(Teams以上) |
| サポート | コミュニティ | 優先サポート(企業プラン) |
Cursorの無料版と有料版の差は、主に「利用回数の制限」と「高度な機能の有無」にあります。無料のHobbyプランでも基本機能は使えますが、Tab補完やAgentリクエストに回数制限がかかるため、本格的な開発には物足りなさを感じるかもしれません。
一方、月額20ドルのProプランにすれば、これらの制限が解除され、バックグラウンドAgentも使えるようになります。まずは無料版でCursorの使用感を確かめてから、必要に応じて有料プランへ移行するのが賢い選択と言えるでしょう。
Cursorの導入手順

Cursorを使い始めるには、まず公式サイトから自分のパソコンに合ったファイルを入手し、指示通りに進めるだけでセットアップは完了します。そして初めて登録する際、GitHubアカウントでログインすれば、すぐに使える状態になります。
また、すでにVS Codeを使っている方なら、これまでの設定や機能拡張をそのまま引き継げるので便利です。画面の配置やショートカットキーも自分好みに調整できますし、仕事で使う場合はプライバシーモードを有効にしておくと安心でしょう。
Cursor導入前に確認すべき注意点
ここでは、Cursor導入前に確認すべき注意点として、以下3つを紹介します。
- 生成されたコードの内容は必ず確認する
- 機密情報の入力は慎重に判断する
- 無料枠の上限を超えないように注意する
①生成されたコードの内容は必ず確認する
Cursorが提案したコードをそのまま使うのはなるべく避けましょう。どれだけ優秀なCursorでも、間違いや非効率な処理を含んでいる可能性はゼロではないからです。
中でもセキュリティ上の問題や、意図しない動作を引き起こすコードが紛れ込んでいるケースは少なくありません。Cursorが生成したコードは必ず自分の目でひととおり確認し、理解した上で採用する習慣をつけましょう。
②機密情報の入力は慎重に判断する
社内の重要なコードや個人情報が含まれるプロジェクトを扱う場合は、特に注意が必要です。Cursorに渡したデータは、AIの学習データとして使われ、将来的に他のユーザーへの提案に含まれる可能性もゼロとはいえないからです。
業務でCursorを利用する際は、必ずプライバシーモードを有効にしておきましょう。
③無料枠の上限を超えないように注意する
無料のHobbyプランには、Tab補完やAgentリクエストに回数制限があります。ただ、制限に達しても自動で課金されることはなく、機能が使えなくなるだけです。
注意したいのは、開発の途中で突然制限に引っかかってしまうと作業が中断してしまう点です。大事なコーディング作業の最中に機能が止まると困りますので、残りの利用回数は意識しておくとよいでしょう。
Cursorに関するよくある質問
最後に、Cursorに関するよくある質問に回答していきます。
Cursorを実務でより便利に使うなら

Cursorを使いこなすには、生成AIの基本的な仕組みやプロンプトエンジニアリングの知識が欠かせません。「生成AIセミナー」では、ChatGPTやCopilot、Claudeといったツールの活用方法を短期間で学べます。
プロンプトの精度を上げる実践テクニックや、業務での活用ノウハウを身につければ、Cursorによる開発効率もいっそう高められるでしょう。IT未経験者も対象となったカリキュラムなので、基礎の基礎から体系的に学べます。
| セミナー名 | 生成AIセミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 27,500円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・eラーニング |
Cursorについてまとめ
Cursorは、AIがプログラミング作業を支援してくれる次世代のコードエディタです。従来は「コードを書く技術」が必要でしたが、Cursorを使えば「実現したいことを言葉で伝える力」さえあれば、本格的な開発に挑戦できるようになりました。
Cursorを実際に使ってみると、AIと協働する新しい開発スタイルの可能性を実感できるはずです。プログラミング学習のハードルを下げたい方、開発効率を劇的に向上させたい方は、ぜひCursorを試してみてはいかがでしょうか。





