【2026】Revit APIとは?メリット・入門知識から自作方法・生成AIの活用例まで解説

設計から施工、維持管理までを一元的に扱える建設業界の標準ツールであるRevitを、より効率よく利用する際に便利なのが、拡張機能である「Revit API」です。Revit APIを活用すれば、図面作成の自動化、パラメータの一括編集、AIとの連携によるモデル生成などが可能になります。

そこでこの記事では、Revit APIの基礎からAPIを自作する方法、実務メリット、デメリット、入門方法、生成AIとの統合事例までをわかりやすくまとめました。サンプルコードも掲載しているので、Revit APIを始める参考にしてみてください。

Revit APIとは?位置付け解説

Revit APIとは、Autodeskが提供する建築BIMソフト「Revit」を拡張するための開発インターフェースです。通常のRevit操作だけでは難しい自動化や高度なデータ処理を、プログラムを通じて実現できるようになります。

Revitは標準機能だけでも充実した設計検討が可能ですが、すべての業務フローを最適化できるわけではありません。たとえば、次のような場合、標準機能だけでは手作業が膨大になります。

  • 大量の要素に同じパラメータを一括で付与したい
  • 複雑なファミリを自動生成したい

そこで役立つのがRevit APIです。
近年では、Revit APIとPythonやC#といったプログラミング言語を組み合わせ、生成AIを呼び出して設計モデルを提案・修正する実験も進められています。

Revit APIでできること(データ取得・要素操作・自動化)

Revit APIでできることを、以下に整理しました。

できること処理イメージ
データ取得部材属性(面積・体積・材質)を抽出
要素操作壁・柱・窓などをコードで自動配置
自動化図面出力を一括処理(PDF、IFCなど)

RevitといったBIMモデルは膨大な情報を含む一方で、手作業で扱う場面も多く時間がかかり、ヒューマンエラーのリスクも高まります。対してRevit APIを使えば、情報をプログラムで自動操作でき、精度と効率が大幅に向上します。

また、Revitの基礎から学習したい方は「実践的に学べるBIM・Revitセミナー講習」がおすすめです。操作や業務活用の基礎・応用知識を実践形式で学べます。

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Revit APIの活用メリット

Revit APIを活用すれば「業務効率化」と「品質向上」を同時に実現できます。

ここでは、設計現場で特に注目される3つのメリットを紹介します。

作業自動化・コスト削減

Revit APIを利用すれば、次のような繰り返し作業をプログラム化できます。

  • 図面出力
  • 数量拾い出し
  • パラメータ更新

人力作業が削減され、作業時間を大幅に短縮可能です。
また作業時間を抑えられる分、人件費といったコスト削減につなげられるなど、設計業務の生産性向上を実現しやすくなります。

ヒューマンエラー削減

Revit APIを使ってデータ入力や図面修正を標準化すれば、確認・再作業の負担を減らし、人的ミスの発生を防止しやすくなります。

まず、手作業でのデータ入力や修正をする際には、どうしてもヒューマンエラーを避けられません。対してRevit APIを活用すれば、自動処理される作業が増えるためヒューマンエラーの削減につながるほか、取引先や施主からの信頼性向上を実現できます。

生成AIとの連携で高度な活用

近年注目されているのが、Revit APIと生成AIを組み合わせたワークフローです。

API経由でモデル情報をAIに渡し、設計案の自動生成や部材配置の最適化、エラー検出を行う取り組みが進んでいます。ChatGPTやPythonライブラリと連携させ、壁や窓を自動配置するといった使い方も可能です。

また建設業向けのメリットを知りたい方は、以下の記事がおすすめです。

【2025】AIが建設業にもたらす8つのメリットとは?活用する際の効果的なポイントも解説

Revit APIの活用デメリット・注意点一覧

Revit API活用のデメリット

Revit APIは大きなメリットをもつ一方で、導入や活用にあたって注意すべきデメリットも存在します。以下に、導入や活用の課題を整理しました。

デメリット・注意点処理イメージ
開発スキルが必要C#やPythonなどプログラミング知識が不可欠であり、初心者には学習コストが高い
初期導入コストアドイン開発や外部委託の費用が発生する場合もあり、短期的な投資負担が大きい
社内リソース不足担当者が限られると、属人化リスクが高い
AI連携の不確実性生成AIとの統合は新しい分野であるため、動作の安定性や精度が保証されない

特にRevitを導入したばかりの初心者や、プログラミング構築の知識がないユーザーの場合、APIの活用に手間取るケースが多いです。なお、生成AIなどと組み合わせれば、必要最小限の知識・リソースだけでAPIを活用できる場合もあります。

Revit APIの入門知識

Revit APIを活用するために必要な入門知識をまとめました。

自身で開発できない場合の対応や、独自開発をしたいユーザー向けの情報を解説します。

App Storeの開発済みツールをアドインとして導入する

AutodeskのApp Store
出典:Autodesk公式サイト

「自社で開発できる余裕がない」という場合には、Autodesk公式サイトで提供されているApp Storeにある既存のアプリケーションをダウンロードするのがおすすめです。

App Storeには、すでに開発済みのAPIが豊富に用意されており、追加機能を無料から簡単に導入できます。なかには日本語対応のアドインも見つかるため、業務に活用できそうな拡張機能がないかチェックしてみてください

自身でAPIを開発する(Visual Studio・C#・Python対応)

PythonによるAPI開発

「自社独自の業務で活用できるAPIを準備したい」という場合には、次のようなプログラミング言語を用いて、専用のRevit APIを構築することも可能です。

  • Visual Studio
  • C#
  • Python

Revitのコマンドコードなどと組み合わせながら記述していくことにより、独自の動作・手順を付与できます。自社ならではの業務の動きはもちろん、痒い所に手が届くAPIを構築できるのが魅力です。

なお、プログラミング言語を用いる際には、言語の開発環境を整えるといった準備も必要です。

Revit API 開発者用ガイドで基礎を学ぶ

Revit API 開発者用ガイド
出典:Autodesk公式サイト

Revit APIを構築するうえで、動作の仕組みや構築の方法をひとつずつ学んでいきたいなら、Autodesk公式サイトに設置されている「Revit API 開発者用ガイド」を確認するのがおすすめです。

ジオメトリ要素や高度なイベントに関する知識などが網羅的にまとめられており、API開発の参考になります。

サンプルコード例(parameter取得・Solid操作など)

Revit API トレーニングマテリアル(日本語版)
出典:Autodesk開発者ブログ

Revit APIを構築する際には、プログラミングコード内に専用の動作コードを取り込んでいく必要があります。ここで役立つのが、サンプルコードや構築の知識がまとまっている「Revit API Training (日本語版)」です。

2017年更新の古いバージョンのトレーニングガイドですが、各プログラミング言語ごとのチュートリアルがまとまっています。Revit APIの基礎を学ぶ際におすすめです。

生成AIを活用してRevit APIのモデルを生成・操作しよう

Revit APIを新たに構築したいものの、プログラミングの知識がなくお困りの人も多いでしょう。
また外部委託する予算を確保できずにいる方もいるはずです。

それなら、Revit独自のAIサービスや、ChatGPTやGeminiといった生成AIを活用してRevit APIのモデルを生成・操作するのがおすすめです。ここでは、具体的な使い方をまとめました。

また、ChatGPTと生成AIとの違いを知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。

【2025】生成AIとChatGPTの違いとは?その仕組みやできること・始め方

Revit API Docsで手軽にAPIを生成する

Revit API Docs
出典:Revit API Docs公式サイト

Revit APIを手軽に構築したい人におすすめなのが、Revit APIのコーディングをまとめてAIに任せられる「Revit API Docs」というサービスです。

指示する文章を掲載するだけで手軽にAPIを提案してくれます。
また、構築された要素がビジュアライズされるため、手動での調整も可能です。

ただし、すべて英語表記である点に注意してください。

生成AI(ChatGPT・Geminiなど)でAPIを生成する

生成AIでAPIを生成

近年では、簡単な指示でコンテンツを生成できる「生成AI」を活用し、Revit APIを構築するといったやり方も登場しています。

たとえば、上画像のように生成したいRevit APIの条件などを入力するだけで、必要なプログラミングコードを返してくれます。実際にテストを繰り返しながら完成形へ近づけていくことで、自社オリジナルのAPIを用意可能です。

さらに、エラーが発生した場合には、生成AIに改善を指摘することで問題解決も可能です。

また生成AIの活用方法を学びたい方は、セミナー講習へ参加しましょう。
実践的に学べる生成AIセミナー」では、生成AIの基礎・応用知識を実践形式で学習できます。

セミナー名生成AIセミナー
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)27,500円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京・名古屋・大阪)・eラーニング

Revit APIについてよくある質問

Revit APIの習得にはどれくらい時間がかかりますか?
個人のスキルにより異なりますが、C#やPythonの経験がある人なら1〜3か月で基本操作を習得できます。また、プログラミング未経験者は、まずVisual Studioや基本的な構文を学ぶ必要があり、3〜6か月かかることもあります。
生成AIの活用はRevitとAutoCADのどちらがよいですか?
RevitはBIMモデルを中心に「建築・設備・施工管理」までデータを一元化でき、AI活用による設計案生成や数量集計に強みがあります。一方、AutoCADは2D図面や軽量な3D設計に適しており、AIによる作図補助や修正自動化に向いています。
Revitのライセンス料金はいくらですか?
Autodesk公式情報によれば、Revitのサブスクリプション料金は年間約47.3万円(税込)が目安です。また、複数製品をまとめた「AEC Collection」なら、他製品も含めて年間約57.9万円(税込)で利用できます。

Revit APIについてまとめ

Revit APIは、BIMデータを自在に操作・拡張できる便利な仕組みのひとつです。

使い方を覚えるためにはC#やPythonなどのプログラミングスキルが必要ですが、導入できれば設計から施工・維持管理まで一貫した効率化と建設DX推進につながります。また生成AIなどを活用することもできるため、この機会にオリジナルのAPIを制作してみてはいかがでしょうか。

Revit APIのアイキャッチ
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