【2026】国産AIの用途別おすすめ20選!注目の理由や日本のAIトップ企業など徹底解説!

ChatGPTやGeminiといった海外製AIが話題を集める一方、日本国内でも独自のAI開発が急速に進んでいます。本記事では、ビジネスで実際に活用できる国産AIサービス、そして注目される背景などを解説します。

国産AIとは?

国産AIとは?注目される背景

国産AIとは、日本国内の企業や研究機関によって開発された人工知能技術やサービスを指します。海外製AIとは異なり、日本語処理に最適化されており、国内法規制への対応やデータの国内管理が可能です。

近年では政府主導の開発支援も進み、国産AIの競争力向上が期待されています。

いま国産AIが必要とされている理由

いま国産AIが必要とされている理由として、主に以下が挙げられます。

  • データ主権とセキュリティリスクへの対応が急務だから
  • 日本語処理の精度向上が企業の競争力に直結するから
  • 海外依存からの脱却が国家戦略として重要だから

これらの背景には、AI技術が単なるツールではなく「国家の競争力そのもの」になりつつあります。国産AIの開発は、日本の産業データを守りながら、独自の強みを活かせる戦略的な選択といえるでしょう。

国産おすすめAI20選

国産おすすめAI20選

ここからは、国産おすすめAI20選として、以下の項目に分けて、それぞれ紹介していきます。

  1. 【汎用型】ビジネス全般で使える国産AI(6選)
  2. 【業務特化型】専門業務で活躍する国産AI(6選)
  3. 【クリエイティブ型】コンテンツ制作向け国産AI(5選)
  4. 【開発者向け】カスタマイズ可能な国産AI(3選)

①【汎用型】ビジネス全般で使える国産AI(6選)

まずは、ビジネス全般で使える汎用的な国産AIを6つ紹介します。

tsuzumi(NTT)

NTTが開発した「tsuzumi」は、コンパクトさと性能を両立させた国産AIです。軽量設計ながら、日本語解析では世界最高水準の精度を実現しています。

1枚のGPUで稼働できるため導入コストが低く、オンプレミス環境での運用も可能です。金融や医療など機密性の高い分野での活用が進んでおり、企業ごとのニーズに合わせたカスタマイズ性の高さも評価されています。

LHTM-2(オルツ)

オルツが開発した「LHTM-2」は、ビジネス現場での実用性を重視した国産AIです。GPT-3と同等規模のパラメータを持ちながら、企業データのリアルタイム学習や事実性の担保に特化しています。

個人情報の保護機能やカスタマイズ性が高く、こちらも金融や医療など機密性の高い業務での活用が進んでいます。国産AIならではの安全性が強みです。

Sarashina(SB Intuitions)

SB Intuitionsが手掛ける「Sarashina」は、最大4,600億パラメータを誇る国産AIです。データやアルゴリズムを完全自社管理するスクラッチ開発により、産業応用での絶対的な安全性を実現しています。

医薬品開発や金融など専門分野での活用が進んでおり、国産AIの本格的な社会実装を牽引しています。

Japanese StableLM(Stability AI Japan)

「Japanese StableLM」は、日本語と英語に最適化された国産汎用言語モデルです。7億パラメータ規模ながら、Webの大規模データをのべ7,500億トークンで学習し、高い日本語処理能力を実現しています。

軽量設計でありながら実用的な性能を備えた国産AIとして、研究開発から実務活用まで幅広い用途に対応しています。

Context Lake(プレイド)

「Context Lake」は、顧客の意図や行動背景を自動理解する次世代型国産AI基盤です。生成AI技術により企業内のあらゆるデータを顧客コンテクストとして統一されたデータ形式に構造化・蓄積し、従来ブラックボックス化されていた抽出パターンを人が解釈できる形に変換します。

顧客体験価値向上と戦略的意思決定を支援する国産AIデータ基盤として注目されています。

CyberAgentLM(サイバーエージェント)

サイバーエージェントが開発する「CyberAgentLM3」は、225億パラメータのスクラッチ開発による国産AIモデルです。Nejumi LLMリーダーボードでは700億パラメータのMeta-Llama-3と同等の評価を獲得し、国産AI技術の競争力を証明しました。

Apache License 2.0で商用利用が可能で、同社の「極予測AI」など実務サービスでの活用実績も豊富です。国産AIの実用化を牽引するモデルとして注目されています。

ビジネスでおすすめの生成AIについては、以下の記事も参考になるのでぜひご一読ください。

【2026】最新版・生成AIおすすめ20選比較表!無料枠・料金プラン・性能ランキングも紹介

②【業務特化型】専門業務で活躍する国産AI(6選)

続いて、専門業務特化型の国産AIを6つ紹介します。

クラウドサイン レビュー(契約書レビュー)

「クラウドサイン レビュー」は、契約書チェックを支援する国産AIサービスです。弁護士監修による高精度なリスク判定で、自社に不利な条項や欠落条項を瞬時に指摘し、修正文案まで提案します。

国産ならではの日本の法規制への対応力と、豊富な弁護士作成ひな型の提供により、契約業務の効率化を実現する国産AIツールです。

PKSHA Chatbot(カスタマーサポート)

「PKSHA ChatAgent」は、国内シェアNo.1を誇る国産AIチャットエージェントです。自社開発の日本語AIエンジンにより圧倒的な対話精度を実現し、ビッグデータを活用した辞書データで少ない学習データでも高い精度を発揮します。

金融系を中心に100社以上が導入し、自動応答による対応数300%アップの実績を持つ国産AIです。

Legalscape(法務・コンプライアンス)

こちらはLegalscapeが提供する国産リーガルリサーチプラットフォームです。多数の法律書籍と第一法規の判例データベースを連携し、日本初のAI判例検索を実現しています。

企業法務部や法律事務所を中心に幾多の企業が利用しており、国産ならではの日本の法体系に最適化された検索体験で、リーガルリサーチ業務の効率化を支援しています。

PharmaTra(医療翻訳)

「PharmaTra」は、製薬業界に特化した国産AI翻訳サービスです。NICTと総務省の翻訳バンク構想により、大手製薬会社8社から提供された320万文対以上のコーパスで学習し、臨床開発用語集を搭載した高精度な翻訳を実現しています。

PDF・Word・Excelにも対応しており、新薬開発における時間短縮と業務効率化を実現した国産AIです。

金融特化型PLaMo(金融機関向けLLM)

「金融特化型PLaMo」は、日本の金融知識を学習した国産LLMです。フルスクラッチ開発により各社専用モデルのカスタマイズが可能で、セキュアなオンプレミス環境で機密データを追加学習できます。

稟議書作成やリスク分析など金融実務に特化し、国産ならではの性能を実現したAIです。

Deep Predictor(物流最適化)

アイクロスが提供する「Deep Predictor」は、需要予測に特化した国産AIサービスです。製造業や流通業向けに販売量・在庫・発注量を高精度予測し、気象データなど外部要因も考慮した分析が可能です。

国産AIで在庫最適化と業務効率化を実現する物流DXツールです。

③【クリエイティブ型】コンテンツ制作向け国産AI(5選)

続いて、コンテンツ制作に向いた国産AI5つを見ていきましょう。

Emi 3(画像生成)

「Emi 3」は、イラスト・アニメ・マンガ生成に特化した国産画像生成AIです。商用利用可能で無償公開され、国産AIとして高い表現力と倫理性を両立した画像生成モデルです。

なお、以下の記事では、イラストを自動生成できるAIを紹介しています。興味のある方はぜひご一読ください。

【2026】イラストを自動生成できるおすすめのAIアプリ5選!使い方や選び方も解説!

DeepEditor(文章生成)

「DeepEditor」は、SEOに特化した国産AIライティングツールです。キーワード調査から記事作成、効果測定まで一貫して対応し、かつペルソナ設定や自社データ学習機能により、オリジナリティの高いコンテンツ生成が可能です。

記事作成工数を大幅に削減する国産AIとして注目を集めています。

VOICEPEAK(音声合成)

「VOICEPEAK」は、最新のAI音声合成技術「Syllaflow」を搭載した国産読み上げソフトです。

テキスト入力だけで人間と区別がつかないほど自然な音声を生成し、喜怒哀楽の感情表現にも対応します。

Video Brain(動画生成)

「Video BRAIN」は、AIを活用した国産ビジネス動画編集クラウドです。動画編集の専門知識がなくても高品質なビジネス動画を簡単に制作でき、日経225企業の約4割が導入しています。

人材育成や営業支援など幅広い業務領域で活用される国産AI動画生成ツールです。

NoLang(AIアバター作成)

「NoLang」は写真1枚からリアルアバターを生成できる国産AI動画サービスです。テキストやPDF資料、音声・動画ファイルを入力するだけですぐに解説動画を自動生成し、対話形式やLive2Dアバターにも対応します。

登録ユーザー15万人超、法人導入60社以上の実績を持つ国産AIとして、研修動画や営業支援など活用されています。

④【開発者向け】カスタマイズ可能な国産AI(3選)

ここからは、カスタマイズ可能な開発者向け国産AI3つを見ていきます。

OpenCALM(サイバーエージェント)

「OpenCALM」は、サイバーエージェントによる、日本語に特化した国産大規模言語モデルです。

国産AIとして日本語の自然な文章生成に優れ、開発者が自由にカスタマイズして業務アプリケーションに組み込めるLLMです。

SAT Agent Cockpit(Stockmark)

「SAT Agent Cockpit」は、熟練者の知見を継承する国産業務AI実装プラットフォームです。非構造データの構造化やナレッジグラフ生成により、専門知識をAIに実装できます。

また図表を含む資料を自動解析し、規制チェックやR&D業務など知識集約型業務を支援する国産AIとして、製造・化学・金融業界で導入実績を持ちます。

ELYZA Works(ELYZA)

現場社員が自ら業務専用AIアプリを作成できる国産生成AI活用ツールが「ELYZA Works」です。やりたいことを入力するだけでAIが自動でアプリを作成し、チーム共有や継続的改善が可能です。

企業の生成AI活用を加速する国産AIプラットフォームとして注目されています。

官民一体で進む国産AI開発の取り組み

国産AI開発の取り組みは、いまや官民一体で進められています。具体例を見ていきましょう。

政府による大規模予算措置

日本政府は2026年度から5年間で1兆円規模の国産AI開発支援を実施すると発表しました。ソフトバンクやPreferred Networksなど十数社が設立する新会社に助成し、国内最高レベルの基盤モデル開発を官民で目指します。

AI分野で先行する米中に対抗し、国産AI開発の加速と日本企業への技術開放を通じて産業競争力強化を図ります。

参考:Yahooニュース

研究機関との産学連携プロジェクト

Preferred Networks、さくらインターネット、情報通信研究機構(NICT)の三者は、安心安全で日本社会と調和する国産生成AIエコシステム構築に向けた基本合意を締結しています。

産学連携により、データ収集からサービス提供まで一貫した国産AI基盤を構築し、日本全体の生産性向上を目指します。

参考:情報通信研究機構

国産AIに関するよくある質問

この章では、国産AIに関する質問に答えていきます。

無料で使える国産生成AIサービスはある?

はい、あります。主な無料国産生成AIサービスは、以下のとおりです。

  • rinna(国産チャットAI)
  • ELYZA Pencil(文章作成)
  • NoLang(動画生成)
  • VOICEVOX(音声合成)

いずれも基本機能は無料で利用できます。

国内のAIトップ企業はどこ?
転職エージェント「Geekly」によると、国産AI企業ではAppier Groupが340億円超でトップです。その他、PKSHA TechnologyやSREホールディングスなど、特定業界に特化したAI企業が上位を占めています。
順位企業名売上高主要事業
1位Appier Group340億5,700万円マーケティング支援AI・SaaS事業
2位PKSHA Technology168億9,300万円自然言語処理・画像認識アルゴリズム
3位SREホールディングス144億1,300万円不動産査定AI・コンサルティング

参考:GeeklyMedia

AIに強い日本の大学はどこですか?
国内でAI研究に強い大学として、東京大学、筑波大学、早稲田大学などがあります。立命館大学や明治大学は専門コースを設置するなど、それぞれが特色あるAI教育を展開しています。
大学名学部・学科コース・研究室偏差値
東京大学機械情報工学科72~77
筑波大学人工知能研究室58~70
早稲田大学先進理工学部・研究科67~70
立命館大学情報理工学部知能情報コース61~63
明治大学理工学部人工知能研究室60~65
埼玉工業大学情報システム学科AI専攻45~47
AIがもっとも強い国はどこ?
アメリカが圧倒的トップです。OpenAI(ChatGPT)、Google(Gemini)など主要AI企業が集中し、技術力・資金力・人材で世界をリードしています。
次いで中国が追随し、Alibaba、Baiduなど巨大な国内市場と政府支援で急成長中です。日本の国産AIは技術面で長けているものの、世界的に見れば後れを取っている状況です。

国産AIの活用スキルを身につけるなら

生成AIセミナー

国産AIをはじめとする生成AIサービスを業務で効果的に活用するには、基礎知識とプロンプトエンジニアリングのスキルが不可欠です。ChatGPTやCopilotなどの実践的な活用方法を短期間で習得したい方には、生成AIセミナーがおすすめです。

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国産AIについてまとめ

国産AIは、あらゆる国内企業が独自開発を進め、汎用型から業務特化型まで多様なサービスが登場しています。政府も1兆円規模の予算措置で開発を支援するなど、産学連携による技術基盤の構築が加速中です。

日本の文化や社会に適合した安全性の高い国産AIの実現は、産業競争力の強化と持続的な成長に寄与することは間違いないでしょう。国産AIの今後の進化に期待しましょう。

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