Python初心者におすすめの独学方法4選!1人でも理解できるおすすめの独学術を紹介

IT人材の需要が高まるにつれ、新たにプログラミング言語を学ぶ人が増えています。特に注目されるのが、Pythonという言語です。Pythonは初心者であっても独学が比較的可能だといわれます。その理由とおすすめの学習方法、Python初心者の独学に必要となる知識についてご紹介します。

Pythonの独学は可能?

Pythonは、AIなど高度な技術を開発する分野で使われるプログラミング言語なので、初心者である自分が一人で学習して習得に至るのか心配な方もいるかもしれませんが、Python自体の独学は可能です。Pythonはプログラミングの構文がシンプルで、Javaなどと違って文法も平易です。ソースコードを見て、何が行われているか理解しやすいのも、Pythonの特徴です。コンピュータの内部処理の仕組みを把握しておかないと操れないC言語などとは異なり、知っておくべき知識はそれほどないといえます。

多くの言語にいえることですが、プログラミングをする際、それぞれの人のクセが出るもので、他の人の書いたプログラムが読みづらいと感じることもしばしばあります。その点、Pythonは、プログラムの構造が必然的にわかりやすくなる「インデント」処理をきちんと行わないと、エラーが発生する仕組みになっています。自然とわかりやすいプログラムが記載できるようになりますし、他の人が書いたプログラムから学べる点も多くなると考えられます。なお、インデントは、文章作成ソフトなどにある字下げ機能と同様、タブやスペースを使って行います。

Python初心者におすすめの独学方法4選

Pythonは初心者でも独学が可能なプログラミング言語とはいえ、方法を間違えると挫折に至ってしまいます。こちらでは、Python初心者におすすめの独学方法をピックアップしてご紹介します。

書籍での学習

何かの分野を学ぶ場合、書籍を使う方法は一定の効果があるとされ、それはPythonも同様です。書籍には、学ぶべき知識が系統立てて記載されています。Pythonを学び始めるにあたり、最初から多くの書籍を買う必要はありません。「初心者向き」「入門編」などと書かれているものの中から、これであれば独学で学べそうだというものを選び、その一冊を読みつぶすかのように学ぶのがおすすめです。

書籍での学習というと、読むだけで満足してしまいがちですが、学んだ内容を手を動かしながら体得していくことが大切になります。書籍の中に、サンプルコードが記載されたCDが添付されたり、サンプルコードを参照できるWebページを紹介されることがありますが、それをコピペして結果を見るというのではなく、自分でコードを打ち込み、プログラムの動きを確認したり、エラーを起こす要因などを学習していきましょう。なお、この方法はプログラミングを学ぶ基本で、上級者も同様のプロセスを踏んでいるので、慣れておくとよいかもしれません。

学習サイトを利用する

Pythonを学ぶ教材は、プログラミングを扱う学習サイトに数多く載せられています。学習サイトを利用する利点は、プログラムがパソコンに打ち込まれる様子を見ながら、実際に手を動かす準備ができることです。Pythonを含め、プログラミングを学ぶ初心者は、それぞれの言語が持つ細かいルールや、そもそもどういったアプリケーションでプログラムを作成すればよいかといった、最初の一歩の部分がわからないことが多く、それが挫折につながります。学習サイトでは、その点が動画やスライドを通して、目に見える形で理解できるようになっているので、学習を始めた時点でのつまずきが少なくなるメリットがあります。

なお、学習サイトを利用するデメリットは、コンテンツによって月額料金がかかることです。また、学習中に疑問がわいても、自己解決する必要があることも難しい部分といえます。

YouTube動画を活用する

Pythonを学べる無料の動画は、YouTubeに数多くアップされています。動画の中には、ソースコードを書きながら実行結果を見せ、ポイントを親切に解説しているものもあるので、他の勉強方法よりも理解しやすいと感じる方もいるようです。YouTubeの学習という、一方通行のイメージですが、コメント欄などを使って質問できるチャンネルもあり、疑問に対する回答をもらえる可能性があります。

Pythonコミュニティへ参加する

Pythonに限らず、独学は孤独で挫折しやすい勉強方法です。独学の負の一面を解消してくれると期待できるのが、Pythonのコミュニティです。Pythonを学習している他のユーザーとコミュニケーションを取ったり、開催される勉強会に参加し、切磋琢磨しながらプログラミングを学習できるのが、Pythonコミュニティの良いところです。Python人気とともに、コミュニティの数も増えているので、自分が居心地がよいと思えるところを探し、コンタクトを取り続けるとよいかもしれません。

Python初心者の独学に必要な知識

初心者が独学でPythonを習得するには、ゴールを決めることがポイントになります。ゴールが定まると、挫折を避けつつ、モチベーションを維持できるに違いありません。そのためには、Pythonの人気の理由とともに、どんな分野で活用されているかを知ることが大事です。

PythonはAI開発のために用いられるといった漠然としたことではなく、AIの構成に必要なアイテムや開発工程、紐づく技術の詳細を知ると、どこを目指したいかが見えてくるはずです。AI開発の重要な工程の一つが、機械学習です。機械学習と言えばPythonといわれるほど、機械学習分野でのPythonが占めるウェートは大きいといえます。また、AIや機械学習の技術を使い、膨大なデータを収集して解析するデータサイエンスの分野にもPythonが使われます。さらに、Webサイトから情報を抽出する技術であるWebスクレイピングにもPythonが活用されています。そして、Webアプリケーション作成でもPythonが用いられるようになってきました。

上述でPythonが使われている分野を簡単に取り上げましたが、活用範囲が幅広いことがわかります。聞きなれない用語やイメージできない横文字もあったことでしょう。わからなかった言葉を深掘りしながら調べると、Pythonの活用分野への理解が得られます。Pythonの具体的な使われ方を頭において学習を進めると、目的意識を持った楽しい独学になるはずです。

加えて、Pythonには関数などの機能をひとまとめにしたライブラリと呼ばれるツールが多数用意されています。プログラムパーツとして活用できるライブラリを使いこなせば、キーボードをたたく量が減り、作業効率がアップします。Pythonの開発現場でも、ライブラリは当たり前のように活用されているので、Pythonにはライブラリという便利な素材があることを頭に入れ、どんなものがあるか調べておくのが得策です。

Python学習に必要な知識という観点からは少し外れますが、独学のデメリットを払しょくする手段を持っておくのも大事です。前述で取り上げた、学ぶ目的を定めることに加え、独学であっても質問できる環境を整えるとよいでしょう。ある調査による、プログラミング学習で挫折したり袋小路に迷い込んだように感じる人は9割近くに上るとされ、その理由として、不明点を解消できる環境がないことや、発生したエラーを解決する方法がわからなかったことを挙げた方が大多数でした。Pythonのコミュニティなどで気軽にディスカッションできる仲間を見つけたり、ネット上のプログラミングに関するQ&Aサイトを上手に活用し、わからないことをそのままにしない工夫が大切です。

初心者が独学でPythonを習得する方法のまとめ

Pythonは、シンプルなプログラミング言語で、初心者であっても独学で習得可能とされますが、自分に合った学習方法を選ぶことがポイントです。書籍や学習サイト、YouTubeやコミュニティを活用する方法などがありますが、自分の性格や生活スタイルなどを考慮して、一つまたは複数の方法を選択できるでしょう。学習過程で生じる不明点や疑問を解消する手段を持っていると、挫折を防ぐことができます。

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