「毎回同じ作業を繰り返している」「ツール間の行き来が多くて面倒」そんな悩みを解決してくれるのがZapierです。しかし、日本ではあまり知られていないため、Zapierの自動化機能を知らない方も多いでしょう。
この記事では、Zapierの仕組み、ChatGPTの連携事例5選をご紹介します。無料の使い方やログイン方法、料金もお伝えするので、「業務をもっと効率化したい」という方はぜひご一読ください。
Zapierとは?

Zapier(ザピアー)は、日々発生する定型業務を自動化し、仕事を効率化してくれるノーコードツールです。
8,000以上のWebサービスを数クリックでつなぎ、データの受け渡しや通知といった作業を自動で行う「Zap(ワークフロー)」を簡単に作成できます。
Zapierで覚えておきたい4つの重要用語
Zapierの自動化の仕組みは、4つの用語で成り立っています。ここでは、この用語について表で解説しましょう。
| ステップ/用語 | 内容 | 具体例 |
| Trigger(トリガー) | 自動化がスタートするきっかけ | フォームに回答が送信されたとき |
| Action(アクション) | Trigger発生後に実行される処理 | 回答内容を別のアプリに記録 |
| Task(タスク) | Zapが1回実行されたときの処理単位 | フォーム回答を1件処理→1Task |
| Zap(ザップ) | 自動化のルール全体のながれ | フォームへの回答送信・記録・通知 |
つまり、Zapierの自動化とは「Trigger(きっかけ)」が起きたとき、「Zap(自動化のルール)」に従って「Action(行動)」を実行することです。その1回の実行単位を「Task(タスク)」と呼びます。
Zapierの料金
Zapierの料金形態は、4つのプランで構成されています。「Zapierの無料プランでできることを知りたい」という方も、ぜひご参照ください。(日本円は145円で計算)
| プラン | 月額料金 | できること |
| Free | 無料 | Zaps、Tables、Interfaces無制限、2ステップZap |
| Professional | 19.99ドル(約2,899円) | マルチステップZap、プレミアムアプリ無制限 |
| Team(法人) | 69ドル(約10,005円) | 最大25人、Zap・フォルダ共有、権限管理 |
| Enterprise(法人) | 要問い合わせ | 人数無制限、高度な管理、専任サポート |
なお、上記の料金は月額換算したもので、支払い時は年単位での利用となります。
業務を自動化できるツールは、Zapier以外にも数多く存在します。以下の記事では、業務自動化を代表するRPAシステムを複数紹介しているので、自動化ツールを比較・検討したい方は、ぜひあわせてご一読ください。
ZapierとChatGPTの連携事例5選!
ZapierにChatGPTを組み合わせて使うと、ChatGPTにアクセスするだけでZapierと連携し複雑な作業を実行できます。つまり、Zapierにアクセスしなくても、Zapierの機能をChatGPT上で完結できるのです。
では、Zapier×ChatGPTの連携を5つの活用例で具体的に見ていきましょう。
Gmailでメールを即時作成&送信
これは、ZapierとChatGPTの連携により、Gmailを開かずにChatGPT上でメールを送信できる事例です。
作成手順
- ChatGPTに、「Gmailでメール送信のアクションを作成して」と依頼
- ChatGPTがZapierに自動アクセス
- Zapierが「Gmail送信」アクションのリンクを作成
- リンクをクリックして、アクションを開く
- 送信に使うGmailアカウントを設定
(AIの自動生成設定も可能(宛先(To)、件名(Subject)、本文(Body)など) - 設定が終わったら「Enable action」を押す
これで送信が完了です。
使用手順
- ChatGPTでメール作成の概要を書き、送信を依頼
- Zapierがアクションを作成
- アクションを確認し、AIが作った内容をチェック
- 問題がなければ「Run」をクリック
これで、メールが宛先に送付されます。
受信した長文メールの要約&チャットツールへの転送
ZapierとChatGPTを使うと、長文のメールを自動で要約し、チームチャットに共有できる自動化システムができます。
作成手順
- ChatGPTに、「(アドレス名)のメール要約→Chatwork転送のZapを作って」と依頼
- Zapierがメールの通知をトリガーにして要約→転送するシステムを作成
これで、ZapierとChatGPTを連携し、メール通知→要約→転送する自動化システムが完了です。
内容確認方法
- Zapierの返信チャットの下部にあるリンクをクリック
- Gmail、ChatGPT、Chatworkの流れが表示
- この画面上でアドレスを変更することも可能
なお、ChatGPTにトークン数の制限があるため、長文のメール(1万文字など)は要約できないこともあります。
Googleカレンダーの予定をChatWorkへ事前通知
次は、ZapierとChatGPTを使い、Googleカレンダーの予定をChatWorkへ通知する事例です。予定を毎日決まった時間に通知させることで、「確認する」というタスク自体を自動化できます。
作成手順
- ChatGPTへ「Googleカレンダーの予定をChatworkに前日通知するZapを作成して」と依頼
- ChatGPT上で、連携したZapierから一連のシステム作成が完了した返信が来る
これで、「日付変更」をトリガーに、翌日のイベントを取得→Chatwork通知の自動化システムができました。
内容の確認
- Zapierからの返信文の下部にある「Zapの確認と作成」をクリック
- ここで自動化の詳細を確認・変更
Googleカレンダーを複数持っている方は、この設定時に選択しましょう。
ChatGPTからXへリアルタイム投稿
このZapierとChatGPTの連携は、思いついたアイデアをすぐにXに投稿できる自動化事例です。Xのアプリを開くことなく、プロンプトで内容を伝えるだけで、AIが投稿文を作成・実行準備までしてくれます。
作成手順
- ChatGPTへ「Xの投稿文のアクションを作成して」と依頼
- Zapierがアクション設定のリンクを設定
- リンクをクリックし、連携するXアカウントを設定
- 設定後「Enable action」をクリック
これで設定は完了です。Xに一度もアクセスせずに、ZapierとChatGPTの連携でXに投稿できました。
使い方
- ChatGPTに「Xに〇〇を投稿して」と概要を依頼
- ChatGPTの画面上でZapierがアクションを作成
- アクションリンクをクリックし、X投稿の内容を確認
- 問題なければ「Run」で完了
投稿文の内容を編集したいときは、確認画面の「message」に内容を記載してください。
ブログ更新時にXを自動投稿
このZapierとChatGPTの連携は、ブログが更新された際に、記事のタイトルとURLを自動的にXに投稿する自動化事例です。Xへの投稿作業を完全に自動化し、集客をサポートします。
作成手順
- ChatGPTへ「サイトが更新されたら、ブログのRSSを使ってXに自動投稿するZapを作って」と依頼
- Zapierが、RSSフィード更新をトリガーとしたZapのリンクを提示
- リンクをクリックし、ブログのRSSフィードのURLを設定
- メッセージボックスに、記事のタイトルとURLが自動で入るよう設定
- 「Test Action」をクリック
- テスト投稿を実施し、問題がなければ「Publish(公開)」をクリック
一度このZapを公開すれば、以降はブログが更新されるたびに、記事のタイトルとURLがXアカウントに自動投稿されます。
なお、ここではChatGPTへの指示の際、アクションとZapと二つの言葉で指示していました。この使い分けに細かい規定はありませんが、基本的にトリガーがない場合(メール送信設定)はアクション、トリガーがある場合はZapと区別すると良いでしょう。
ノーコードで「自社特化型AI」を構築しよう!
Zapier×ChatGPT連携で自動化の可能性を感じたら、次は生成AIセミナーでAzure AI Foundryを使ったノーコードでの「自社専用AI構築」を学んでみましょう。汎用ツールでは難しい、独自データベース連携の自動化を目指せます。
Zapierを使う前の準備事項
続いて、Zapierを使う前の準備事項をお伝えします。
Zapierのアカウント作成
まずは、Zapierを利用するためのアカウントを作成しましょう。
- Zapierの公式サイトにアクセス

- パーソナライズ画面で自分自身の情報を設定

- 普段使っているアプリを選択

これでログインが完了し、Zapierのホーム画面が開きます。
ダッシュボード(管理画面)の見方

Zapierのアカウントでログインしたホーム画面の主な項目、内容です。
| 項目 | 内容 |
| Copilot(AI beta) | 自動化のアイデアをAIに質問して提案 |
| + Create | 新しい自動化(Zap)を作成 |
| Home | ダッシュボード(ホーム画面)に戻る |
| Zaps | Zapを一覧で管理 |
Zapierの基本の使い方
ここでは、Zapierの基本的な「スケジュール」を使った自動化を行います。
①Zapierのトリガー(きっかけ)を設定
Zapierのトリガーは「毎週金曜日の夕方5時」に設定します。
- Zapierの左上にある「+ Create」→「Zaps」をクリックし、Zapの作成画面に移動

- Zapierの「Trigger(トリガー)」の設定ブロックを開く

- Zapierの画面右側の「Popular built-in tools」から「Schedule」をクリック

- Zapierの画面右側の「Setup」タブの「Trigger event」の「Every Week」を選択

- 選択したら、パネル下部の「Continue」ボタンをクリック

- Zapierの画面右側の設定パネル「Day of the Week」から「Friday」を選択

- 「Time of Day」から「5:00 PM」を選択

- 設定が終わったら「Continue」をクリック

- 次のテスト画面で「Test trigger」を押して、トリガーが正しく動作するか確認

これで、「毎週金曜日の午後5時」というZapierの「きっかけ」が完成しました。
②Zapierを使ったアクション(動作)設定
Zapierのテスト完了後は、アクションに進みます。アクションは「メッセージを自分宛てに送る」ことに設定します。ここでは、Gmailを使って自分自身に通知を送る例を使いましょう。
- Zapierの画面の「Action」を選択

- アプリ(動作)として「Gmail」を選択

- 「Action event」から「Send Email (メールを送信)」を選択

- 画面右側の「Account」の「Sign In」をクリック

- リマインドメールの送信元として使いたいGmailアカウントを選択

- 「Continue」をクリックしてZapierとの連携を許可

これで、Zapierを使ったGmailの連携が完了です。
③Zapierを使ったメールの内容設定
続いて、以下のような内容でメールの内容を設定しましょう。
- メールの詳細を設定する項目が表示
(SubjectとBodyは下部にスクロールして表示)
- 設定後に「Continue」をクリック
- 「Test step」をクリック

- Zapierのテスト成功を確認したら、画面右の「Publish」をクリック

これで、「毎週金曜日の夕方5時に、自動でリマインドメールが届くZap」の設定は完了し、Zapierの稼働開始となります。
To (宛先)→自分のメールアドレスを入力
Subject (件名)→【リマインド】週次タスク確認の時間です!と入力
Body (本文)→ 今週のやり残しがないか確認しましょう。と入力
以下の画面が、Zapierが稼働中の状態です。

以下は、Zapierのテスト時に送られたリマインドメールです。

Zapierを利用する際の注意点

Zapierを利用する際には、以下の点に注意が必要です。
日本語に対応していない
Zapierは英語表記が主体のサービスです。英語が苦手な場合、英語の操作画面や設定内容に戸惑うこともあるでしょう。日本語の解説記事や動画もありますが、
- 情報が古いことがある
- 内容に差が出ることがある
といった点には注意が必要です。英語がネックに感じる場合は、日本語対応のノーコードツールを選ぶことも選択肢に入れましょう。以下の記事はノーコードツールを複数紹介しているので、こちらもぜひご一読ください。
自動化の必要がない作業もある
Zapierは便利ですが、すべての作業を自動化する必要はありません。例えば、
- Xのリアルタイム投稿(話題に合わせて文言を変えたいとき)
- SlackやChatworkでの短いやり取り(「了解です」などの即レス)
こうしたものは、Zapierで仕組みを作るより、その場で自分が対応した方が早いケースが多いです。「実際に自動化が必要なのか」をよく見極めてから利用を決定しましょう。
高度な自動化にはスキルが求められる
Zapierはノーコードで使えますが、条件分岐が多い処理や、少し込み入ったワークフローを作ろうとすると、難易度が一気に上がります。その結果、
- 設定の意図が分かりにくい
- 使いこなすまでに時間がかかる
と感じやすく、有料プランにしても十分に活かしきれないことがあります。複雑な業務に対応したい一方で、プログラミングスキルに不安がある場合は、ローコードツールから段階的にスキルアップしていくのがおすすめです。
Zapierをレベルアップする方法
Zapierは手軽に自動化を始められる一方で、業務が複雑になるほど「この先どう広げるか」で悩みがちです。
生成AIセミナーでは、Azure AI Foundryを活用し、ノーコード・ローコードで独自データベースと連携した生成AIチャットを構築する方法を学べます。Zapierの次のステップとして、汎用ツールに頼らない自社業務に最適化された自動化・AI活用を実現したい方におすすめです。
セミナー名 生成AIセミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 27,500円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・eラーニング
Zapierでよくある質問
ここでは、Zapierの利用を検討している方が抱きやすい疑問にお答えします。
Zapierについてまとめ
Zapierは、異なるアプリを連携させるノーコードの自動化ツールです。アカウント作成や簡単なスケジュール設定によるリマインドメール送信などは容易に実行できます。
ただし複雑な業務に対応できないこともあるため、セミナーを活用した自社独自の開発も視野に入れましょう。


























