画像生成AIの発展により、絵心のない人でも高クオリティのイラストを作成できるようになりました。そんな画像生成AIに興味があり、使ってみたいと考えている方も多いでしょう。
本記事では、おすすめのイラスト生成AIを厳選して紹介します。また、実際にイラストを生成する手順や、生成のコツなどについても解説しています。
イラスト生成AIとは
イラスト生成AIとは、イメージをテキストで入力するだけで、プロが描いたような本格的なイラストを生成できる技術です。学習済みのデータから、指示に合致する画像を生成してくれます。
サービスによっては、アニメ風のイラストだけでなく、写実風やドット絵、油彩など、さまざまなジャンルのイラストを生成できます。
また、生成AIについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。生成AIの仕組みやできることなどについて解説しています。
おすすめのイラスト生成AI6選
イラスト生成ができるおすすめのAIツールは、以下のとおりです。
| ツール | 料金 |
| ①Illustrator |
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| ②Canva |
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| ③ChatGPT |
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| ④Midjourney |
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| ⑤Stable Diffusion |
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| ⑥MyEdit |
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これらのツールの特徴について、詳しく見ていきましょう。
①Illustrator

引用:Illustrator
Illustratorは、Adobeが提供するデザインツールです。拡大・縮小しても画質の劣化が起こらないベクター形式での編集ができます。
機能の一部として生成AIが搭載されており、一からオリジナルのイラストを生成可能です。パスの少ないシンプルなものから、複雑で細かなものまで幅広いイラストを作成できます。
一方で、Illustratorは習得の難しいソフトでもあるため、学習するなら講座でプロから教わるのがおすすめです。Illustrator基礎セミナーでは、Illustratorの基本的な操作方法から作品作りの応用スキルまで幅広く学べます。興味のある方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
セミナー名 Illustrator基礎セミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 27,500円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
②Canva

引用:Canva
Canvaは、豊富なテンプレートから誰でも簡単にデザインが作成できるツールです。AI機能も豊富に搭載されており、テキスト入力のみでイラストを作成できます。
ブラウザやアプリから利用できるので、手軽に生成AIを使ってみたい方におすすめです。
また、CanvaのAI機能以外も使いこなせるようになりたい場合は、Canva基礎セミナーをチェックしてみてください。短期間でプロからCanvaの使い方を学べます。実践に活かせる制作もあるので、デザインを仕事にしたいと考えている方にもおすすめです。
セミナー名 Canva基礎セミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 27,500円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
③ChatGPT

引用:ChatGPT
ChatGPTは、OpenAIが開発した対話型の生成AIです。チャットAIのイメージが強い方も多いかと思いますが、イラストや写真風の画像生成も得意としています。
対話型の生成AIであるため、ほかのサービスと違って会話をしながらイラストを生成できるのが特徴です。無料でも利用できるので、初めて画像生成にチャレンジしてみたい方におすすめです。
④Midjourney

引用:Midjourney
Midjourneyは、ブラウザとDiscordから使用できる生成AIサービスです。アート性の高い画像を生成できるのが特徴で、実際にMidjourneyが生成した画像がコンテストで1位を獲得したケースもあります。
また、ディープフェイク画像の対策が施されているため、安心して利用できるのも特徴です。
⑤Stable Diffusion
Stable Diffusionは、ローカル環境やWebサービス経由で使用できる画像生成AIです。リアルな画像やアニメ風のイラストなど、生成したいジャンルによってさまざまなモデルを使用できます。
ユーザーが学習データを追加できるため、生成する画像のカスタマイズ性が高いのも特徴です。
⑥MyEdit

引用:MyEdit
MyEditは、オンラインで使える画像編集サイトです。AIツールが豊富に搭載されており、キーワードの入力のみでオリジナルのイラスト作成も行えます。
また、日本語入力に対応しているため、ストレスなく使用できるのも特徴です。さらに、アプリ版も用意されており、スマホからでも手軽に利用できます。
以下の記事では、スマホで使える画像生成AIツールについて紹介しています。パソコンを持っていない方や、スマホで手軽に利用したい方は、ぜひこちらもあわせてチェックしてみてください。
イラスト生成AIの選び方
イラスト生成AIを選ぶ際は、以下の点に注目するとよいでしょう。
- 料金で選ぶ
- 生成できるスタイルで選ぶ
- 操作性で選ぶ
これらのイラスト生成AIの選び方について見ていきましょう。
①料金で選ぶ
イラスト生成AIは、サービスによって料金が異なります。無料で使えるものもあれば、有料プランしか用意されていないものもあります。
また、無料で使えても生成できる枚数や生成にかかる時間などに制限がある場合がほとんどです。そのため、用途や利用頻度を考慮して、自分にとってコストパフォーマンスに優れるサービスを選ぶのが大切です。
②生成できるスタイルで選ぶ
サービスによって、生成できるスタイルや得意なスタイルには違いがあります。そのため、アニメ風のイラストを生成したいのか、写実風のイラストを生成したいのかなどによって、選択すべきサービスは異なるでしょう。
事前にサービスごとのスタイルの差は確認するか、実際に無料プランでいくつか試してみたりして、好みのイラストが生成できるサービスを探してみてください。
③操作性で選ぶ
イラスト生成AIを使うなら、操作性は重要な要素です。日本語対応していなかったり、生成に時間がかかったりするサービスでは、ストレスを感じることも多いでしょう。
直感的な操作で生成できたり、情報が豊富にあったりするサービスを選ぶことが大切です。
イラスト生成AIでイラストを作成する手順
実際にイラスト生成AIを使って、オリジナルイラストを作成する方法について見ていきましょう。今回は、本格的なデザインができるAdobeのソフト「Illustrator」を例に紹介します。
①ファイルを作成する
Illustratorを立ち上げたら、作業に使う新規ファイルを作成します。トップ画面左上にある「新規ファイル」をクリックしましょう。

新規ドキュメントからファイルのサイズやフォーマットを指定します。今回は以下のように設定しました。
- 幅:500px
- 高さ:500px
- カラーモード:RGBカラー
- ラスタライズ効果:スクリーン(72ppi)
設定ができたら、右下の「作成」ボタンをクリックしましょう。

②イラストを生成する
新規ファイルが立ち上がったら、画面上に表示されているコンテキストタスクバーから「生成ベクター(Beta)」をクリックしましょう。

コンテキストタスクバーが表示されていない場合は、画面上部のウィンドウメニューの「コンテキストタスクバー」にチェックを入れることで表示できます。
生成ベクター(Beta)の画面が立ち上がったら、「プロンプト」に生成したい画像の指示を入力します。今回は、「雪の上に座る猫を正面から」というプロンプトを入力しました。
コンテンツの種類は、「シーン」を選択しました。シーンは背景のあるイラスト、被写体は背景のないイラスト、アイコンはアイコン風のイラストが生成されます。
また、ディテールは数値が大きいほど、パスの多いイラストになるので、生成結果を見ながらお好みで調整してみてください。設定ができたら「生成」ボタンをクリックしましょう。

生成されたイラストのバリエーションは、プロパティパネルから確認できます。

なお、Illustratorの使い方をより詳しく知りたい方は、Illustrator基礎セミナーをチェックしてみてください。複数の受講形態から、自分に合った方法でIllustratorの基本操作を学習できます。
イラストを生成する際のコツ
AIで思い通りのイラストを生成するには、以下のようなコツが必要です。
- 具体的な指示を出す
- キーワードを強調する
- ネガティブプロンプトを入力する
これらのコツについて詳しく見ていきましょう。
①具体的な指示を出す
プロンプトは抽象的な指示よりも、具体的な指示の方が生成の精度を上げられます。例えば、キーワードを羅列するだけでなく、構図を指定したり、光の当たり具合を指定したりといった具合です。
ただし、最初から具体性を出すのは難しいので、実際に生成しながら足りない部分を追加していくのがおすすめです。
②キーワードを強調する
ツールによっては、キーワードを丸括弧や角括弧などで囲むと、強調の指示になります。そのため、キーワードを入れていてもイラストにうまく反映されないという場合は、強調を加えるのがおすすめです。
強調のルールは各サービスごとに確認してみてください。
③ネガティブプロンプトを入力する
ネガティブプロンプトとは、生成したくない要素を指定するプロンプトです。ツールによってはネガティブプロンプトを指定できる場合があり、うまく活用することで生成のクオリティを高めることができます。
基本的には、低品質画像の生成防止や不要な要素を生成しないようにするためなどに使われます。
イラスト生成AIについてのまとめ
今回は、おすすめのイラスト生成AIツールについて紹介しました。イラスト生成AIを活用すれば、絵を描くスキルがなくてもプロのような高品質な作品を手軽に作成できます。
サービスによって料金体系や生成できるスタイルなどは異なるため、事前に特徴を比較し、自分の目的に合ったツールを選ぶことが大切です。今回紹介したツールや実際の生成手順を参考に、ぜひ自分だけのオリジナルイラストをAIで生成してみてください。



