スマホでのAI画像生成は便利な反面、使い方や精度に差があるため、最初でつまずくこともあります。
今回は、初心者でも安心して使えるスマホ向けのAI画像生成アプリを、厳選してご紹介。さらに、アプリの選び方や初心者も安心の画像生成の実践ステップを画像付きでわかりやすく解説します。
スマホ向けAI画像生成アプリの仕組み
スマホのAI画像生成アプリは、テキストでの指示(プロンプト)をもとに、AIがイメージを描くことができます。たくさんの画像と説明文を学習したAIが、入力されたキーワードから最適な画像を再構成します。
だからこそ、プロンプトの書き方が仕上がりを大きく左右します。しかし、初めは見たい画像をそのまま言葉にする感覚でOK。
試行錯誤しながら、少しずつAIのクセに慣れていきましょう。
スマホのAI画像生成で陥りやすい落とし穴
スマホでAI画像生成を始めたばかりの人ほど、「あれ、思ったのと違う」というギャップに戸惑いやすいものです。ここでは、スマホのAI画像生成で初心者がつまずきがちなポイントを整理してみましょう。
- プロンプト通りにならないことがある
- 商用利用の可否はスマホのアプリごとに違う
- スマホのアプリはPCに比べて制限が多い
以下でそれぞれの項目を詳しく見ていきましょう。
プロンプト通りにならないことがある
スマホ向けAI画像生成アプリのプロンプトの読み取り方には癖があります。例えば、「リアルな猫が海辺を歩いている絵」と入力しても、猫が複数いたり、背景が抽象的だったりと、意図したイメージとはズレが生じることも。
特にスマホのアプリでは、プロンプトが簡略化されていたり、英語がベースになっていることが多いため、思った通りの画像を作るには言葉選びやスタイルの指定が重要。まずは、AIが何をどう解釈するかを少しずつ試しながら、感覚をつかんでいくことが大切です。
商用利用の可否はスマホのアプリごとに違う
スマホのAI画像生成アプリで生成した画像をブログやSNS、資料に使いたいときに注意したいのが「利用規約」です。スマホのアプリによっては、無料プランで作った画像は商用利用不可というケースも。
また、出力したAI画像に自動で透かしが入るものも多く、意図しない形で著作権に触れる可能性もゼロではありません。使う前に「商用OKか」「加工して使えるか」など、最低限の確認をしておくと安心です。
スマホのアプリはPCに比べて制限が多い
スマホのAI画像生成アプリはPC版に比べ、便利に感じるかもしれませんが、機能制限には注意が必要です。例えば、無料プランだと解像度が低かったり、透かしが入ったりなどの制約があります。
さらに、端末のスペックによっては処理が重く感じられることも。課金で解消できるケースもありますが、まずは、自分に合った使い方ができるか、を基準にスマホのアプリを選ぶのが失敗しないコツです。
スマホ向けAI画像生成アプリ比較6選
AI画像生成をスマホで始める際、アプリ選びはとても重要。
ここでは、初心者でも安心して使える、おすすめのスマホで使えるAI画像生成アプリを7つご紹介します。
AI画像生成アプリ | 特徴 | 無料プランの 有無 | 商用利用 |
①Dream by Wombo | シンプル操作で高品質 | ◯ | ◯(有料) |
②Canva | AI画像生成+デザイン作業もOK | ◯ | ◯ |
③StarryAI | アート系の作風が得意 | ◯ | ◯ |
④PixAI | 初心者にやさしいUI 写真風もアート風も生成できる | ◯ | ◯ |
⑤Photoleap | 生成と加工を一括でできる | ◯ | ◯ |
⑥Midjourney | アート志向・自由度高め | × | ◯(有料) |
画像生成AIができるおすすめ無料サイト7選については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
①Dream by Wombo
Dream by Womboは、プロンプトを1文入れるだけで、複数のスタイルから選択してAI画像を生成できます。直感的な操作性で、日本語に対応していなくても使い方に迷うことはほとんどありません。
出力画像に透かしが入る点と、商用利用には有料版が必要な点は注意が必要ですが、最初の一歩にはピッタリなスマホ向けAI画像生成アプリでしょう。
②Canva
Canvaのスマホ向けアプリにも、AI画像生成機能が搭載されています。最大の特長は、生成したAI画像をそのままバナーやサムネイルなどに活用できる点です。
プロンプト入力後のスタイルは限られているものの、全体のデザイン作業を一括で行える手軽さは他にはない魅力でしょう。
③StarryAI
StarryAIは、やや中級者向けのAI画像生成アプリですが、プロンプトの調整やスタイルの指定がしやすく、イメージ通りの仕上がりを目指すことができます。
スマホのアプリ自体は英語ですが、プロンプトは日本語が使えるため、慣れてしまえば特に問題なく使えるでしょう。自由度の高さを活かして、創作の幅を広げたい人には頼れる存在です。
④PixAI
PixAIは、写真のようなタッチからアーティスティックなタッチまで幅広いスタイルに対応します。操作はシンプルで、テンプレート付きのプロンプト構成に助けられるため、初めての人でも自然と意図が伝わる画像を作れます。
日本語対応で無料プランもあるため、試しに使ってみるのにちょうど良いスマホのAI画像生成アプリです。
⑤Photoleap
Photoleapは、生成したAI画像にすぐ加工を加えられるのが特徴です。例えば、背景をぼかしたり、テキストを挿入したりといった編集が、他のスマホ向けアプリを経由せず一つのアプリ内で完結します。
画像の雰囲気をそのままに、細部だけ手直ししたい人や、クリエイティブな作品を作りたい人にはとても便利です。
⑥Midjourney
Midjourneyは、画像の美しさや表現の豊かさにこだわりたい人に向いているスマホ向けのAI画像生成アプリ。
UIが整っており、PC版の自由度や生成クオリティはそのままに、スマホでも直感的に操作できます。複雑なプロンプトにも対応し、まるで画家が描いたような質感のある画像が得られます。
自分に合ったAI画像生成スマホ向けアプリの選び方
AI画像生成ができるスマホ向けアプリといっても、アート系や人物加工・デザイン用途など、それぞれに得意分野があります。
ここでは「何をしたいか」に合わせて、スマホ向けのAI画像生成アプリの選び方をご紹介します。
アート系ならスタイルの幅で選ぶ
雰囲気のあるイラストや、アーティスティックな作品づくりをしたいなら、スタイルが豊富で表現力の高いスマホ向けアプリがおすすめです。
人物中心なら加工機能で選ぶ
SNS用のプロフィール画像や、印象的なアイコンを作りたいなら、人物加工が得意なスマホ向けアプリが活躍します。
まず試すなら無料のスマホ向けアプリを選ぶ
「とにかく触ってみたい」「どんな画像が出るのか見てみたい」そんな人には、無料プランでも十分に使えるスマホ向けアプリがおすすめです。
スマホでAI画像を生成するステップ【Canva編】
では実際に、AI画像生成アプリを使い、スマホで画像生成をしてみましょう。
ご紹介したCanvaのスマホ向けアプリで、初心者でも迷わず試せる画像生成のステップをわかりやすく解説します。
- スマホのCanvaアプリにログインする
- プロンプトを入力する
- 画像のスタイルやサイズを決める
- AI画像生成を行う
- 画像をダウンロードして保存する
以下で、実際の画像を見ながら順を追って見てみましょう。
ステップ①スマホのCanvaアプリにログインする
App StoreやGoogle PlayからCanvaのスマホ向けアプリをダウンロードし、アカウントにログインします。アカウントをお持ちでない場合は、新規登録を行ってください。
AppleやGoogle、LINEのアカウントをすでにお持ちなら、アカウント連携ですぐに使えます。
ステップ②プロンプトを入力する
スマホのアプリを開いたら、上部にある「AI」ボタンをタップして新しいデザインを作成します。
プロンプト入力欄が出てくるので、「画像を生成」ボタンを押して、作りたい画像のプロンプトを入力していきましょう。
ステップ③画像のスタイルやサイズを決める
プロンプト入力欄下にある「スタイル」ボタンを押すと、イラスト、3D、スケッチなどさまざまなスタイルを選ぶことができます。お好きなスタイルを選んで見てください。
画像の縦横比も選ぶことができるので、お好きなサイズを選んでください。
ステップ④AI画像生成を行う
「→」を押してAI画像を生成します。一度に4枚画像が生成されるので、お好きな画像を選びましょう。
今回は、「海辺の夕焼け、ノスタルジックな雰囲気、サーフボードを持った若い男性」というプロンプトを入力しました。
人物の画像を生成するときにありがちなのですが、画像のように手で持ってない画像が生成されることがあります。その場合は何度か試すか、プロンプトを変えてみると上手くいくかもしれません。
ステップ⑤画像をダウンロードして保存する
保存するAI画像が決まったら、ダウンロードしましょう。ちなみに、完成したデザインは、スマホに保存したり、SNSで共有したりできます。
Canvaを基礎からしっかり学びたい方へ
今回のステップで「もっと自由にデザインを楽しみたい」「画像生成以外の機能も使いこなしたい」と感じた方は、Canva基礎セミナーの受講をおすすめします。このセミナーは、未経験の方でも短期間でCanvaの基本から応用までをしっかり学べる内容です。
AI機能の活用はもちろん、バナー作成や動画編集、Webデザインまで、実務に活かせる知識が体系的に身につきます。オリジナル教材「Canva完全攻略セミナーガイド(PDF)」も配布されるので、復習やスキルアップにも役立つでしょう。
セミナー名 | Canva基礎セミナー |
---|---|
運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
価格(税込) | 27,500円〜 |
開催期間 | 2日間 |
受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
スマホでAI画像生成をするときのよくある質問
実際にスマホのAI画像生成アプリを使ってみると、以下のような細かい疑問がいくつも出てくるものです。
- プロンプトをどう書けばいいかわからない
- 画質が荒くなったり重くなったりする
- 商用利用はできる?
- 日本語のプロンプトでもちゃんと生成できる?
- 他のアプリと連携できる?
最後に、スマホでAI画像生成をするときの特に多い質問と答えを解説します。
Q1.プロンプトをどう書けばいいかわからない
プロンプトは、AIに画像を作ってもらうための指示文。最初は何をどう書けばいいか迷いがちですが、以下の3つを具体的に言語化すると効果的です。
- 見た目
- 雰囲気
- 要素
例えば「夜空 星」「やわらかい 光」といったキーワードをつなげていくと、AIもイメージをつかみやすくなります。また、慣れてきたら「realistic」「cinematic」「fantasy」というスタイル表現を加えるのもおすすめです。
プロンプト入力のコツについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
とはいえ、プロンプト設計に不安がある場合は、生成AIセミナーで実例を交えてプロンプトエンジニアリングを学ぶのも効果的です。
生成AIセミナー
生成AIセミナーでは、プロンプトの設計テクニックはもちろん、Canvaを使った画像生成や、生成AIの利活用ガイドライン、情報漏洩リスクとその対策まで幅広くカバーされています。
短期間で初心者でも生成AIの基礎から応用までを学べる内容となっており、オンラインでも受講可能。受講後には、プロンプトの入力もスムーズになるでしょう。
セミナー名 | 生成AIセミナー |
---|---|
運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
価格(税込) | 27,500円〜 |
開催期間 | 2日間 |
受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
Q2.画質が荒くなったり重くなったりする
スマホでAI画像生成アプリを使っていると、「なんだか画像がぼやける」「処理にやたら時間がかかる」と感じることがあるかもしれません。こうした問題の多くは、使っているスマホの性能やアプリ側の設定によるものです。
例えば、無料プランでは出力の解像度があらかじめ抑えられていることがよくあるため、画質に不満がある場合は、アプリの設定を見直してしてみてください。それでも足りない場合は、有料プランへの切り替えでかなり改善されることも。
また、Wi-Fiに接続した状態で使えば、読み込みや処理の安定性がグッと高まり、ストレスも減るはずです。
Q3.商用利用はできる?
AIが生成した画像を商用利用するときは、スマホ向けアプリの利用規約を確認することが重要。
無料プランでは商用利用が制限されている場合や、出力画像に透かしが入ることも。無料だから自由に使える、と思い込まず、スマホのアプリ内にある利用条件を一度チェックしておくと安心です。
Q4.日本語のプロンプトでもちゃんと生成できる?
最近は日本語にも対応しているAI画像生成スマホ向けアプリが増えています。ただし、表現の幅や精度を求めるなら、英語プロンプトのほうが細かい調整はしやすい印象です。
「英語で書くのはハードルが高いな」という方は、生成AIセミナーでプロンプトの作り方を体系的に学ぶのも一つの方法です。
Q5.他のアプリと連携できる?
最近のAI画像生成アプリは、他のスマホ向けアプリとの連携も進んでいます。
例えば、ご紹介したCanvaに他のスマホ向けアプリで作成したAI画像を取り込めば、そのままバナーやSNS投稿に活用可能。また、スマホのアプリによってはInstagramやX(旧Twitter)へのシェア機能があり、AIで生成した画像を手軽に発信できます。
作って終わりではなく、活用する視点を持つことでAI画像の魅力がさらに広がります。
スマホでのAI画像生成をもっと身近に楽しもう
AI画像生成は、スマホのアプリひとつで誰でも気軽に試せる時代になっています。ただ、使い始めは「思った通りに作れない」「どのスマホ向けアプリがいいかわからない」と迷うことも。
そんな時は、ご紹介したおすすめのスマホ向けアプリや選び方を参考にして、自分に合った使い方を見つけてみてください。また、スマホで生成した画像をSNSなどで発信するようになると、著作権や商用利用のルールにも自然と目を向けることになります。
もし、仕事に活かしたいと考えているなら、最低限のルールや知識を確認しておくと安心です。自分のペースでAI画像生成を楽しみながら、できることを少しずつ広げていきましょう。
