JavaScriptを動作させるには、エディターが必要です。
本記事では、JavaScriptの開発環境として人気の高いVisual Studio Code(VSCode)を用いた実装方法を解説します。
また、JavaScript開発に役立つVScodeの拡張機能や、VSCode以外のおすすめエディターについても紹介しているので、これからJavaScriptを学びたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
VSCodeとは?
VSCodeは、Microsoftが提供する無料のコードエディターです。軽量ながら高い機能性を備えているのが最大の特徴です。
また、拡張機能を利用することで、さまざまなプログラミング言語の開発にも対応できます。
特にJavaScriptの開発環境として人気があり、多くのエンジニアが使用しています。以下にVSCodeの特徴を表にまとめてみました。
特徴 | 説明 |
オープンソース | すべての機能が無料で提供されており、誰でも制限なく使用できる |
豊富な拡張機能 | JavaScript開発を効率化する拡張機能が豊富に揃っている |
軽量かつ高速 | 動作が軽く、PCのスペックが低くても快適に利用できる |
マルチプラットフォーム対応 | Windows・Mac・Linuxの3つのOSで利用できる |
これらの特徴から、JavaScriptを含めたさまざまなプログラミング言語の開発環境として人気があります。
VSCodeでJavaScriptを実装する方法
VSCodeでJavaScriptを実装するためには、以下の手順を踏む必要があります。
- HTMLファイルを作成する
- JavaScriptファイルを作成する
- 作成したJavaScriptファイルをHTMLタグ内に読み込む
これらの手順についてみていきましょう。
手順①HTMLファイルを作成する
JavaScriptは、HTMLファイルと組み合わせて動作します。そのため、最初にHTMLファイルを作成する必要があります。
まず、VSodeを開き、上部のファイルメニューから「フォルダーを開く」を選択しましょう。
すると、パソコン内のフォルダーを選択できるようになるので、HTMLファイルを作成したいフォルダーを選択します。
フォルダーがVSCodeに追加されたら、「新しいファイル」をクリックして、「index.html」と入力しましょう。
このとき、拡張子が「.html」であれば、ファイル名は任意でOKです。
HTMLファイルが作成されたら、「!」を入力してからTabキーを押すことで、DOCTYPE宣言などのタグが自動挿入されます。ここまでできたら、HTMLファイルの用意は完了です。
手順②JavaScriptファイルを作成する
続いて、JavaScriptを記述する用のファイルを作成します。
JavaScriptはHTMLファイルに直接書けるため、別途ファイルを用意することは必須ではありません。
しかし、コードが長くなる場合は、可読性の面でファイルを分けることが推奨されています。
ファイルの作成はHTMLのときと同じで、「新しいファイル」をクリックしましょう。
名前は「script.js」と入力してください。拡張子は「.js」が確定で、その前のファイル名は任意で付け替えても問題ありません。
手順③作成したJavaScriptファイルをHTMLタグ内に読み込む
HTMLファイル内でJavaScriptを利用するためには、scriptタグを用いて外部ファイルを読み込む必要があります。
基本的には、bodyタグの最後に配置することで、ページの読み込みを妨げずにスムーズに実行できます。
<h1>JavaScript</h1>
<script src=”script.js”></script>
</body>
また、JavaScriptファイルのより詳しい読み込み方法や、HTMLファイルに直接JavaScriptを記述する方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
より深く理解したい方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
JavaScript開発でおすすめのVSCodeの拡張機能
JavaScriptをVSCodeで開発するなら、拡張機能を活用すると、開発効率が高まります。以下は、JavaScript開発におすすめのVSCodeの拡張機能です。
- Live Server
- ESLint
- Quokka.js
これらの拡張機能の特徴についてみていきましょう。
拡張機能①Live Server
Live Serverは、VSCode上でHTMLファイルをリアルタイムプレビューできる拡張機能です。JavaScriptのコードを修正した際に即座にブラウザに反映されます。
Web開発では、1日に数百回リロードを行う場合もあるため、LiveServerを取り入れることで開発効率が格段に向上します。
また、JavaScriptの基本的な使い方については、以下の記事で解説しています。どのような記述をしたらよいのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
拡張機能②ESLint
ESLintは、JavaScriptのコード品質を向上させるための拡張機能です。導入することで、構文エラーの自動チェックやコードのフォーマット調整が可能になります。
リアルタイムで問題点を確認できるため、効率的に開発を進められます。
拡張機能③Quokka.js
Quokka.jsは、JavaScriptのコード評価をリアルタイムで確認できる拡張機能です。
コードのデバッグやトラブルシューティングをスムーズに行いたい場合に特に有効です。
利用するのに複雑な初期設定は必要ないため、気軽に導入できます。
VSCode以外におすすめのコードエディター
JavaScriptはVSCode以外のエディターでも行えます。以下は、VSCode以外におすすめのエディターです。
- Atom
- Sublime Text
- サクラエディタ
これらのエディターの特徴についてみていきましょう。
エディター①Atom
引用:Atom
Atomは、GitHubが開発したオープンソースのコードエディターです。無料で使えるだけでなく、拡張性が高いのも特徴です。
パッケージと呼ばれる拡張機能が用意されており、特に、コードの補助機能を導入することによって、コーディングの効率を高めることができます。
Atomは、初心者から上級者まで幅広いユーザーに適したエディターといえるでしょう。
エディター②Sublime Text
引用:Sublime Text
Sublime Textは、軽量で高速な動作が特徴のコードエディターです。シンプルながら強力な機能を備えており、特にキーボードショートカットを活用することで、効率的なコーディングが可能になります。
また、Sublime Textには多くの拡張機能が用意されており、好みに応じたカスタマイズが可能です。
適切なプラグインを導入することで、より快適なJavaScriptのコーディング環境を構築できます。
エディター③サクラエディタ
引用:サクラエディタ
サクラエディタは、日本国内で広く使われているWindows向けのテキストエディターです。
主にメモ帳の上位互換として利用されることが多いですが、JavaScriptのコーディングにも対応しています。
シンプルな構成となっているので、手軽にコードを書きたい場面で特に有効です。
JavaScriptを学べるおすすめeラーニング
JavaScriptのスキルを習得するなら、自宅で自分のペースで学習できるeラーニングがおすすめです。
以下は、JavaScriptを学べるおすすめのeラーニングです。
- Progate
- ドットインストール
- paizaラーニング
これらのJavaScriptを学べるeラーニングの特徴についてみていきましょう。
eラーニング①Progate
引用:Progate
Progateは、スライド形式の学習コンテンツを提供するオンラインプログラミング学習サービスです。視覚的に学べるインターフェースが特徴で、基礎から実践までを体系的に学習できます。
JavaScriptのコースでは、基本文法から関数まで幅広くカバーされています。また、スライドを見ながら実際にコードを書くことで、手を動かしながら学習を進められるため、実践的なスキルが身につきます。
ProgateはJavaScript以外にもさまざまな言語を学習できるので、Web開発を総合的に学びたい方におすすめのeラーニングです。
eラーニング②ドットインストール
引用:ドットインストール
ドットインストールは、短時間の動画レッスンを通じてプログラミングを学べるオンライン学習サービスです。
1本あたり3分程度の動画で構成されており、隙間時間を活用して効率的に学習を進められる点が特徴です。
JavaScriptのコースでは、基本的な文法から応用的なプログラミングテクニックまでを学習できます。
また、jQueryやNode.jsといった関連技術の講座も充実しており、JavaScriptを活用したWebアプリケーション開発の基礎を身につけるのに適しています。
初心者向けの無料コースもありますが、より深い知識を得るためにはプレミアム会員への登録が必要です。
動画を見ながら実際に手を動かして学ぶスタイルのため、視覚的な学習を好む方や、講師の説明を聞きながら学びたい方に最適なeラーニングです。
eラーニング③paizaラーニング
引用:paizaラーニング
paizaラーニングは、実践的なプログラミングスキルを身につけられるeラーニングサービスです。
動画視聴で学習するスタイルのため、初心者でも視覚的に理解しやすいでしょう。
また、ブラウザ上で実際にコードを書いて実行できる環境が整っているため、学習した内容をすぐに試せる点も大きな魅力です。
JavaScriptのコースでは、基本文法からゲーム開発に活用できる技術まで幅広く学習できます。
また、プログラミングスキルを可視化する「スキルチェック」機能があり、自分の習熟度を確認しながら学習を進められるのも特徴です。
paizaラーニングは、実践的な課題を通じてスキルを磨きたい方におすすめのeラーニングといえます。
VSCodeとJavaScriptについてのまとめ
今回は、VSCodeとJavaScriptについて紹介しました。JavaScriptの効率的な開発を行うには、拡張性の高いVSCodeがおすすめです。
VSCodeでは、拡張機能を使うことで、JavaScript以外の開発も可能です。さらに、VSCodeは無料で利用できるため、初心者でも手軽に導入できます。
これからJavaScriptを始めたいと考えている方は、ぜひVSCodeの導入を検討してみてください。
