JavaScriptを使うと、Webサイト上でポップアップを表示させられます。ポップアップは、ユーザーに注意を促したり、入力を求めたりする際に便利な機能です。
本記事では、JavaScriptのポップアップの用途や実装方法についてみていきます。ポップアップを導入して、Webサイトの操作性を向上させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
JavaScriptとは
JavaScriptとは、Webブラウザ上で動作するプログラミング言語です。1995年に誕生し、当初はLiveScriptという名前でした。
主に、Webサイトに動きを加えたり、モバイルアプリを開発したりする用途で使用されますが、最近ではNode.jsを活用してサーバーサイドでの開発にも用いられています。
ほかにも、ECサイトのカート機能や支払いシステムがJavaScriptで構築されているケースもあります。
このように、JavaScriptは生活の身近なプログラムに多く使われているため、プログラミング言語の中でも需要の高い言語といえるでしょう。
実際、JavaScriptの求人数は多いため、習得することで、さまざまな選択肢を増やせます。
JavaScriptのポップアップとは?
JavaScriptのポップアップとは、ユーザーに対してメッセージや情報を表示するための小さなウィンドウのことです。
「alert」「confirm」「prompt」という3種類の関数を使用することで、誰でも簡単に実装できます。
以下はそれぞれの関数の特徴をまとめた表です。
ポップアップの種類 | 説明 | 主な用途 |
alert | 警告を表示 | エラーメッセージ、注意喚起 |
confirm | ユーザーの確認を求める | 削除確認、同意確認 |
prompt | ユーザーの入力を受け取る | ユーザー名入力、簡単なデータ収集 |
これらの関数を使うことで、警告を表示したり、ユーザーの確認を求めたり、入力を受け取ったりすることが可能です。
ポップアップは、適切に使用すればユーザーの利便性を向上させられる一方で、頻繁に表示するとユーザーにとってストレスの原因になることもあります。
特に、不要なポップアップの乱用はユーザーファーストを損ねてサイトの離脱につながるため、適切な場面で活用することが大切です。
JavaScriptでポップアップを実装する方法
JavaScriptでは、使用する関数によって以下のようなポップアップを実装できます。
- 警告を表示する
- ユーザーの確認を求める
- ユーザーの入力を受け取る
これらのポップアップの作り方についてみていきましょう。
作り方①警告を表示する
エラーが発生した際や、ユーザーに注意喚起をする場合は、ポップアップを利用して警告を表示させられます。
例えば、フォームの入力が正しくない場合や、データが削除される可能性がある場合に「alert」を使うと、ユーザーに明確なメッセージを伝えることが可能です。
alertの丸括弧の中にダブルクォーテーションやシングルクォーテーションで囲った文字が、ポップアップと一緒に表示されます。
OKボタンを押すことで、ポップアップは閉じることができます。
作り方②ユーザーの確認を求める
ユーザーに対してなにかの操作を実行する前に確認を求める際は、「confirm」を使用します。例えば、「本当に削除しますか?」というメッセージを表示し、ユーザーが「OK」をクリックした場合のみ削除処理を実行するといった用途で使用されます。
alertとの違いは、ポップアップにOKとキャンセルの選択肢が表示される点です。また、if関数と組み合わせることで、それぞれの選択肢によって条件を分岐させることもできます。
作り方③ユーザーの入力を受け取る
ユーザーに簡単な情報を入力してもらう場合は、「prompt」を使用します。promptを使って名前や年齢を入力してもらうと、それをプログラム内で利用することが可能です。
promptには第二引数を設定でき、第二引数に設定した文字列を初期値として表示できます。
上記のコードのように、入力のフォーマットを例で示したい場合などは、第二引数も利用しましょう。
さらに、if関数と組み合わせることで、未入力ならalertを表示させるといった流動的な処理も可能です。
また、JavaScriptでポップアップ以外によく使用されるものとして、スライドショーがあります。
以下の記事では、JavaScriptのライブラリであるSlickを使ってスライドショーを作成する方法について解説しているので、興味のある方はぜひこちらもあわせてご覧ください。
ボタンがクリックされたらポップアップを表示させる方法
汎用性の高い処理として、ボタンをクリックしたときにalertを使って警告を表示する方法を紹介します。まず、以下のHTMLを用意します。
ここでは、buttonタグでボタンを作成し、id「alertButton」を設定しています。続いて、以下のコードをJavaScriptに記述します。
alert(“警告:予期しない操作が検出されました!”);
});
まず、getElementByIdを使い、HTMLのボタン要素を取得します。続いて、addEventListener(“click”, function() {})でボタンがクリックされたときの処理を指定しましょう。
処理の中では、「alert(“警告:予期しない操作が検出されました!”)」と記述しているため、「警告を表示」のボタンをクリックすると、「警告:予期しない操作が検出されました!」という文字がポップアップとして表示されます。
変数を使ってポップアップを表示させる方法
JavaScriptでは、ポップアップに表示するメッセージやデータを変数を使って管理できます。変数を活用すると、コードの可読性や再利用性が向上し、複雑な処理にも対応しやすくなります。
confirm( item + “を購入しますか?”);
このコードでは、変数itemに「スマートフォン」という文字列を格納し、それをconfirm()のポップアップメッセージに組み込んでいます。
この方法を使えば、itemの値を変更するだけで、異なる商品に対しても簡単にポップアップを表示できます。
JavaScriptのおすすめ学習方法は?
JavaScriptのスキルを身につけるなら、自分に合った方法で学習をすることが大切です。JavaScriptの学習方法としては、以下がおすすめです。
- 書籍で学ぶ
- eラーニングで学ぶ
- プログラミングスクールで学ぶ
これらの、JavaScriptのスキルを身につけるのにおすすめの学習方法についてみていきましょう。
学習方法①書籍で学ぶ
書籍を活用した学習は、体系的にJavaScriptの知識を習得するのに最適です。初心者向けの入門書では、基本文法から応用まで段階的に学べるため、基礎をしっかり固められます。
さらに、書籍の内容はわかりやすく整理されているため、インターネットで断片的な情報を探すよりも効率的に学べます。加えて、リファレンス的に使用できる書籍を手元に置いておくと、必要なときに素早く情報を確認できるでしょう。
ただし、コードを実際に書いて試すことが重要なので、読むだけでなく実践する意識を持つことが大切です。
また、JavaScriptを独学する際のロードマップやコツについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
学習におすすめの書籍やサイトもあわせて紹介しています。
学習方法②eラーニングで学ぶ
eラーニングを活用した学習は、動画やオンライン教材を使って視覚的に理解を深められる点が特徴です。
特に、UdemyやProgateなどのプラットフォームでは、初心者向けのコースが豊富に揃っており、実際に手を動かしながら学べるように設計されています。
また、動画教材は講師の解説を聞きながら学べるため、テキストベースの参考書よりも理解がしやすいでしょう。
一方で、学習の進捗管理を自分で行う必要があるため、計画的に学習を進めることが求められます。
それでも、リーズナブルな価格でプログラミングを学べるので、独学でスキルを身につけたい方にはおすすめの方法です。
学習方法③プログラミングスクールで学ぶ
プログラミングスクールを利用すると、講師から直接指導を受けられるため、最も効率的にスキルを習得できます。独学では解決が難しい疑問もすぐに質問できる環境が整っており、短期間で実践的なスキルを身につけられるでしょう。
また、カリキュラムが実務に即した内容になっていることが多く、学習後に仕事へつなげやすい点も魅力です。
さらに、スクールによっては、就職支援サポートがあるので、効率的に就職活動ができます。
ただし、費用がかかる点や、スクールのカリキュラムに合わせて学ぶ必要がある点は注意が必要です。
それでも、初心者で独学に不安がある場合や、JavaScriptを使うエンジニアへの転職を考えている場合は、スクールはおすすめの学習方法といえます。
JavaScriptのポップアップについてのまとめ
今回は、JavaScriptのポップアップについて紹介しました。ポップアップは、ユーザーに情報を伝えたり、操作の確認を求めたりする際に有効な手段です。
基本的なポップアップには、警告を表示する「alert」、ユーザーの確認を求める「confirm」、入力を受け取る「prompt」があります。
適切に使用すれば、ユーザー体験を向上させることができますが、不必要に多用すると逆効果になるため、適切な場面で活用することが大切です。
また、JavaScriptを学習するには、書籍、eラーニング、プログラミングスクールなどの方法があるため、それぞれの特徴を理解したうえで選択しましょう。
