【2025】就職に有利な資格10選!選ぶ基準や注意点も解説

世の中には、国家資格や民間資格など多数の資格があります。しかし、就職を有利にするために、どの資格を取得すればよいかわからない方もいるでしょう。関連する資格を取得しても、就職で役に立たなければ意味がありません。そこで、就職に有利な資格を取得する理由やおすすめ10選を紹介します。

就職に有利な資格を取得する3つの理由

就職に有利な資格を取得する3つの理由

特定の資格を取得することで相応の知識や技術を就職先に示すことができます。例えば、経理事務職の「簿記」試験や語学の「TOEIC」資格が代表的です。これらの資格には、採用を有利にする以下の理由があります。

  1. 能力やノウハウを示せる
  2. やる気・熱意を示せる
  3. 入社後に取得が必要な資格をカバーできる

能力やノウハウを示せる

就職に有利になる1つ目の理由は、業務に必要な学力や能力、技術を客観的に提示できることです。例えば、「TOEIC」や「英検」は英語の語学力を示せます。「3DCAD資格」や「AWS認定資格試験」などは、その業界の専門知識や運用技術を持っている証明となるのです。

本人が自己申告で能力や経験を伝えても、実際にどれくらいの能力かわからないと採用側は不安になります。資格は、知識や技術を目に見える形で実力として相手に示せるのです。

やる気・熱意を示せる

2つ目は、資格が単なる基本知識や技術の証明でなく、求職者の意欲を示せることです。特に、実務経験がない学生や未経験の業界に挑戦する場合、資格取得に挑む姿勢がプラスに評価されます。

入社後に取得が必要な資格をカバーできる

3つ目は、入社後に研修を受けて取得する資格の手間がなくなることです。入社後に取らせる資格は基本的に無駄なものがなく、業務で必要となる知識や技術を身に付けさせる目的があります。

事前にその資格を取得しておけば、入社後の学習負担や試験を受ける時間的ロスや会社のコスト負担が減ります。採用を有利にするだけでなく、周囲の同期と差を広げるメリットがあるのです。

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就職に有利な資格を選ぶ基準

就職に有利な資格は、業種や会社の業務傾向によって、大きく異なります。就職したい会社の業務からずれた資格を取得しても効果は薄いでしょう。そのため、事前に選ぶ基準を知り、就職に有利になる資格を見極めることが大切です。

以下に、資格選びの2つの基準を紹介します。

  1. 業務の土台となる資格
  2. 専門性の高い資格

業務の土台となる資格

1つ目は、業務に必要となる基本知識や技術を習得できる資格です。基本的な業務に直結する資格を取得しておくことで、入社後スムーズに業務に携われたり、即戦力として簡単な実務にすぐ就けたりできます。特に実践向けの資格は、短期間で取得できる集中セミナーを活用することが効果的です。

専門性の高い資格

2つ目は、専門的な能力を証明できる資格です。その分野での即戦力としての価値を高めることができます。例えば、IT業界では「AWS認定資格」、建設業や製造業なら「3DCAD資格」、経理なら「簿記」の資格などです。

就職に有利な資格10選を紹介

ここでは、就職に有利な資格を厳選して10個紹介します。

①3DCAD資格製造や建築などの設計分野でよく使われる資格
②E資格日本ディープラーニング協会(JDLA)が認定するAI分野のエンジニア向け資格
③G検定日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施するAI関連の資格試験
④MOS資格Microsoft Officeの操作スキルを証明する資格
⑤AWS認定資格試験クラウド技術に関する専門知識を証明する資格
⑥ITパスポートITの基礎知識を証明する国家資格
⑦秘書検定実践向けのビジネスマナーやコミュニケーション能力を証明する資格
⑧普通自動車第一種運転免許企業によって所持の必要性が大きく異なる資格
⑨簿記(日商簿記検定)経理・会計の基礎知識を証明する資格
⑩TOEICグローバル企業や外資系企業を志望する人に就職で有利となる資格

3DCAD資格

3DCAD資格は、製造や建築などの設計分野でよく使われる資格です。3DCADのソフトウェアを活用することで、立体的な設計図面を効率的に作成し、業務に必要なモデリングや設計データの提供業務を行えます。

代表的な資格は「CAD利用技術者試験」や「AutoCADユーザー試験」などです。資格によって設計・製図の基礎知識と実務スキルを持つことを証明し、実践的な業務に取り組めることを示せます。3DCADは活躍の場も増えているため、さまざまな製造・業建設界の就職で有利です。

また、明確な資格だけでなく、セミナー講習でソフト操作をマスターするだけでも実践で活躍できます。そのため、この分野で働くことを目指す人にとっては手軽に参加して就職に有利となるなど、参加ハードルの低いセミナー講習は大きな魅力です。

E資格

E資格は、日本ディープラーニング協会(JDLA)が認定するAI分野のエンジニア向け資格です。主にディープラーニングの基礎理論や応用技術に関する知識を問われる試験となっています。

データ分析や機械学習エンジニアを目指す人にとっては、就職で特に有利な資格です。ただし、試験を受験するためには、JDLA認定プログラムの修了が必須となります。そのため、ペーパーテストだけで取得することができません。十分な事前準備が必要となります。

 G検定

G検定(ジェネラリスト検定)は、日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施するAI関連の資格試験です。E資格と並んで注目されており、特にAIを活用するビジネス向けの資格として人気があります。

AIの基礎理論から倫理問題、ビジネス活用の事例まで幅広い分野をカバーする試験です。そのため、IT業界だけでなく、AI活用を考える金融・製造・小売などさまざまな業界での就職に有利です。

MOS資格

MOS資格は、Microsoft Officeの操作スキルを証明する資格です。日本では、WindowsのOS利用者や企業が大半を占めるため、MOS資格の所持は大きな価値を持ちます。

例えば、Windowsのツールで代表的なExcelやWord、PowerPointなどの操作スキルは、日常業務において欠かせません。そのため、MOS資格を取得することで事務職や管理職を始めとしたパソコン業務の活用をアピールすることが可能です。特に未経験者や新卒者にとってはPCスキルを提示できる数少ない資格といえます。

AWS認定資格試験

AWS認定資格試験は、クラウド技術に関する専門知識を証明する資格です。AWSとは、「(Amazon Web Services」のことで、Amazonが提供するデータベースのサービスです。AWSは世界的に利用されています。

AWS認定資格試験では、AWSの専門に扱えるデータベースエンジニアだと示せるのです。特に国内のリクルート市場では、AWSの専門エンジニアは少なく、資格取得で就職が有利になります。

AWSの知識を持つ人材の需要は今後も拡大するでしょう。これからエンジニアを目指す方や、クラウド関連の業務に興味がある方におすすめです。

ITパスポート

ITパスポートは、ITの基礎知識を証明する国家資格です。IT業界を志望する人だけでなく、一般の社会人にもITの基本知識を身に付けられます。つまり、就職でIT知識をカバーした人材としてアピールできます。

試験内容は、情報セキュリティやネットワーク、システム開発の基礎に加え、経営やマーケティングの知識も問われる出題範囲です。特に、文系出身の人がIT関連の職種を目指す際に役立つ資格です。企業の中には、入社後の研修でITパスポートの取得を推奨するところもあります。

秘書検定

秘書検定は、実践向けのビジネスマナーやコミュニケーション能力を証明する資格です。検定ということもあり、「級」がある資格です。事務職や総務職を目指す人には特におすすめです。級が高くなるほど、高度で洗練されたマネジメント能力が求められます。

試験内容の基本は、電話対応や来客対応、ビジネス文書の作成など、実務に直結するものです。そのため、社会人としての基礎マナーや対応力を身につけられます。特に、秘書検定の知識が活かせる営業職や管理職を補佐する役割を担う部署のある企業での採用に有利です。

普通自動車第一種運転免許

普通自動車第一種運転免許は、企業によって所持の必要性が大きく異なる資格です。就職活動を始める際に、免許がないとエントリーできない企業も出てくるため、持っていない人に比べて選択肢が広くなります。

また、建設業や物流業では、仕事に車の移動を前提としており、運転免許を持つことが前提です。ただし、物流業でない普通の企業でも、営業職に就きたい方は就職を有利にするためにも必要です。

もちろん、地方で会社勤めに車での移動が必要となるケースもあります。出勤のしやすさに影響し、職場へのフットワークが軽いことを採用時に考慮する企業もあるため、その点でも持たない人より就職に有利です。

簿記(日商簿記検定)

簿記資格は、経理・会計の基礎知識を証明する資格です。経済学部や経営学部、商業高校などを出た方はすでに取得しているケースもあります。特に事務職や経理職を目指す場合に有利となるためおすすめです。

簿記には「級」があり、日商簿記3級は個人レベルの会計知識、2級以上は企業の財務管理や経理業務に対応できる知識・スキルレベルとなります。公認会計士試験やそれ並となる簿記1級を取得しておけば、経理のある大手企業の就職で有利となるでしょう。

TOEIC

TOEICは、「Test of English for International Communication」を略した英語資格です。特にグローバル企業や外資系企業を志望する人に就職で有利となる資格です。もちろん、一般の方が取得してキャリアアップに活用することもできます。

TOEICの場合、資格の有無ではなく、特典がその実力を示すため、点数による能力提示となります。600点以上で基礎的な英語力、700点以上でビジネスレベルです。外資のでは最低700点以上でできれば800点以上欲しい企業もあり、大手外資では900点近くあれば就職に有利となります。

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就職に有利な資格を取るときの注意点

就職に有利な資格を取るときの注意点

資格は必ずしも就職に直結するとは限りません。特に、実務経験やスキルが重視される業界では、資格よりも実践的な能力が評価されることです。

例えば、エンジニアやデザイナーの仕事では、資格の有無よりもポートフォリオや実績が重視される傾向にあります。技術や使うツールが多彩で対応する資格がないのも理由です。

また、営業職や接客業では、コミュニケーション能力や実践的な経験が重視され、資格が採用の決定打にならないこともあります。そのため、資格を取得する際には有利性や必要性を見極めることです。

就職に有利な資格のまとめ

就職に有利な資格は、取得しておくことで企業に採用されやすくなります。しかし、業界や業務傾向によって必要な資格が異なるため、その企業で有利になる資格を見極めることが大切です。

特に実務・実践を重視する企業の場合は、知識を測る資格試験よりもセミナーや講習による資格のほうが有利になることがあります。以上を踏まえて、資格取得を目指しましょう。

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