【2025】新入社員研修とは?目的や内容、おすすめ5選も紹介

新入社員研修は、企業が新たに迎え入れた社員の成長を支援する取り組みです。企業にとって大事な人材が活躍できるように、新入社員研修の効果を高める必要があります。

本記事では、新入社員研修の基本的な要素から実施の流れ、効果的な内容、おすすめのプログラムまで解説します。また、研修の効果を高めるポイントも紹介します。これから新入社員研修を計画する人事担当者や自身の成長に活かしたい新入社員の方々は、ぜひ参考にしてください。

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新入社員研修とは

新入社員研修は、企業が迎え入れた社員に対して行う教育プログラムです。社会人としての基礎知識やスキルを習得し、円滑に職場に適応できるよう支援します。

まずは、新入社員研修の基礎として、次の内容を確認しましょう。

  1. 新入社員研修の対象者
  2. 新入社員研修の目的や狙い
  3. 新入社員研修の実施形式
  4. 新入社員研修の流れ

1つずつ確認して、新入社員研修への理解を深めましょう。

①新入社員研修の対象者

新入社員研修の主な対象は、大学や専門学校を卒業して初めて就職する新卒社員です。しかし、中途採用の社員やアルバイトから正社員になった人も含まれます。企業によっては、入社後1~3年目の若手社員まで対象を広げることもあります。

②新入社員研修の目的や狙い

新入社員研修の目的は多岐にわたります。まずは社会人としての基本的なマナーや心構えを身につけることです。

次に企業の理念や文化を理解し、帰属意識を高めます。さらに、業務に必要な基礎知識やスキルの習得です。同期との絆を深め、モチベーションを高めることも重要な狙いです。

また、近年では新入社員研修にAI関連の内容を取り入れるケースもあります。生成AIの研修については、次の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

【2025】AI研修のおすすめ5選!オンライン研修や選び方のポイント・注意点

③新入社員研修の実施形式

新入社員研修には、さまざまな形式があります。以下の表で主な形式を比較します。

形式特徴ポイント
座学講師による一方向の講義多くの情報を効率的に伝達できる
ロールプレイング実際の場面を想定した演習実践的なスキルを体験的に学べる
ワークショップグループで課題に取り組む主体性や協調性を養える

これらの形式を組み合わせることで、効果的な研修が実現できます。最近では、オンライン研修も増えています。

④新入社員研修の期間

新入社員研修の期間は企業によって異なります。一般的には1週間から1ヶ月程度が多いでしょう。短期集中型の研修もあれば、数ヶ月にわたる長期的なプログラムもあります。

また、入社直後の集中研修と、その後の定期的なフォローアップ研修を組み合わせる企業も増えています。業界や企業の特性、新入社員の人数などによって、最適な期間を決める場合が多いです。

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新入社員研修の流れ

新入社員研修の流れ

ここでは、新入社員研修の流れを解説します。

  1. 研修の目的と内容を決定する
  2. 教材や会場を準備する
  3. 研修を実施する
  4. 研修後のフォローアップを行う
  5. 効果測定をして評価する

以上の流れに沿って計画すると、スムーズに進むでしょう。

また、最近ではDX推進により、新入社員研修でも企画するケースがあります。次の記事ではDXの社内研修に関して、進め方を解説しています。DX研修を検討している場合は、あわせてご覧ください。

【2025】DX社内研修の重要性と効果は?初期準備から成果評価までの方法

①研修の目的と内容を決定する

まずは研修の目的を明確にします。経営陣や人事部門と協議し、新入社員に求める姿を具体化しましょう。次に目的達成に必要な内容を選定します。ビジネスマナーやコミュニケーションスキルなど、基本的な項目に加え、自社の特性に合わせたテーマも盛り込みます。研修期間や実施方法もこの段階で決定してください。

②教材や会場を準備する

決定した内容にもとづき、教材を作成します。テキストやワークシート、プレゼンテーション資料など、必要なものを洗い出し、準備しましょう。

また、研修会場の選定と予約も行います。オンライン研修の場合は、使用するツールの選定と設定を進めます。講師の手配や必要な機材の確認も忘れずに行ってください。

③研修を実施する

いよいよ研修当日です。研修初日の冒頭で研修の目的と全体の流れを説明します。本編では講義やグループワーク、ロールプレイングなど、さまざまな手法を組み合わせて進行します。

また、研修期間中は参加者の理解度を確認しながら、適宜質疑応答の時間を設けましょう。最終日のクロージングでは、学びの振り返りと今後の目標設定を促します。

④研修後のフォローアップを行う

研修終了後、学びを実務に活かせているか確認します。1週間後や1か月後にフォローアップ研修を実施し、理解度を深めるのも効果的です。上司や先輩社員と連携し、OJTを通じた継続的な成長支援も大切です。定期的な面談で、課題や不安を早期に把握しましょう。

⑤効果測定をして評価する

最後に研修の効果を客観的に測定します。参加者へのアンケートや上司からの評価、業務パフォーマンスの変化などを総合的に分析します。

そして、目標達成度を確認し、改善点を洗い出します。この結果を次回の研修計画に反映させ、より効果的なプログラムへと進化させていきましょう。

新入社員研修の内容・テーマ

新入社員研修の内容・テーマ

新入社員研修の主な内容やテーマは次のとおりです。

  1. 社会人としての基本的な心構えの習得
  2. ビジネスマナーとコミュニケーションスキルの向上
  3. 会社理解と企業理念の共有
  4. 実務スキルの基礎トレーニング
  5. グループワークやロールプレイングによる実践型研修

それぞれの内容やテーマを確認し、新入社員研修の実施に活かしましょう。

①社会人としての基本的な心構えの習得

社会人としての心構えは、職場での成功の土台となります。社会人は学生時代との違いを理解し、責任感を持つことが大切です。そこで、時間管理の重要性や組織の一員としての自覚を学びます。

また、仕事に対する姿勢や、職業倫理についても深く考えます。これらの学びは、長期的なキャリア形成にも役立ちます。

②ビジネスマナーとコミュニケーションスキルの向上

ビジネスマナーは、円滑な人間関係を築くうえで欠かせません。

  • 挨拶
  • 言葉遣い
  • 電話応対
  • 名刺交換 など

具体的には、以上のような基本的なマナーを習得します。

また、ビジネス文書の書き方やメールの作成方法も学びます。コミュニケーションスキルでは、相手の立場に立って考える力や効果的な情報伝達方法を身につけます。これらのスキルは、顧客対応や社内での協働に直結します。

なお、顧客応対ではチャットボットを活用する企業が増えています。新入社員研修にチャットボットに関して組み込みたいときは、「AIチャットボット入門セミナー」を検討してみましょう。

AIチャットボット入門セミナー」は、AIの学習未経験者でも受講可能で、基礎から応用まで網羅的に学べます。eラーニングでの受講、さらには超短期間での習得も可能です。AIチャットボットの知識やスキルの習得を目指す場合は、「AIチャットボット入門セミナー」を受講してみましょう。

③会社の理解と企業理念の共有

自社の歴史や事業内容、組織構造を学ぶことは非常に重要です。これは企業理念や経営方針を理解し、自分の役割を認識できるようになるからです。

また、業界全体の動向や競合他社との違いも学びます。その結果、会社への帰属意識が高まり、モチベーションの向上につながります。

④実務スキルの基礎トレーニング

新入社員研修では、実務に必要な基本的なスキルの習得も必要です。たとえば、パソコンの操作やビジネスソフトの使い方を学びます。

また、報告・連絡・相談(ホウレンソウ)の重要性や効果的な実践方法を身につけます。さらに、タイムマネジメントやプロジェクト管理の基礎も学びます。これらのスキルは、実際の業務をスムーズに進める際に必要なスキルです。

なお、実務スキルの向上において、ディープラーニング関する知識を習得したい場合は、「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」がおすすめです。

E資格対策ディープラーニング短期集中講座」は、短期集中の講座でE資格合格レベルの知識やスキルの習得を目指します。数学やディープラーニング、プログラミングの基礎から学べる点が特徴です。

会場、ライブウェビナー、eラーニングがら受講形態を選べるので、研修の場所を問いません。ディープラーニングやE資格の取得を目指す場合は、ぜひ「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」を受講してみてください。

⑤グループワークやロールプレイングによる実践型研修

座学で学んだ知識を実践的に活用する機会を設けます。グループワークでは、チームで課題に取り組み、協調性やリーダーシップを養います。

ロールプレイングでは、実際の業務場面を想定して演習を行います。たとえば、顧客対応や社内会議のシミュレーションを行います。

これらの実践的な訓練を通じて、実務への適応力を高めます。また、同期との絆も深まり、入社後のサポート体制の構築も可能です。

おすすめの新入社員研修・セミナー6選

おすすめの新入社員研修・セミナー5選

ここからは、おすすめの新入社員研修を紹介します。

開催元主な研修内容期間対象エリア
一般社団法人 日本能率協会
  • 社会人基礎力
  • ビジネスマナー
  • コミュニケーションスキル
2~3日間全国
ALL DIFFERENT
  • 社会人としての心構え
  • ビジネスマナー
  • PCスキル
1~5日間全国
リクルートマネジメントスクール
  • ビジネスマナー
  • コミュニケーション
  • 仕事の進め方
5日間~全国
マイナビ
  • ビジネスマナー
  • コミュニケーションスキル
  • チームワーク
1~3日間全国
insource(インソース)
  • ビジネスマナー
  • 仕事の進め方
  • コミュニケーション
2日間~全国
CROSS TECH
  • AI・DXの研修
  • 自社に合わせて研修内容を提案
  • カスタム・変更可能
カスタム可能全国

それぞれの研修内容などを比較して、選んでみましょう。

①一般社団法人 日本能率協会

日本能率協会の新入社員研修は、長年の実績に基づいた充実したプログラムが特徴です。職業別の研修や再学習、ステップアップにつながる研修も用意しています。

項目内容
特徴
  • AIとアセスメントツールの活用
  • 豊富なコース選択肢
研修目的
  • 社会人基礎力の習得
  • ビジネスマナーの徹底
対象職種全職種
費用感1名あたり5~10万円程度

②ALL DIFFERENT

ALL DIFFERENTの新入社員研修は、実践的なプログラムと柔軟な対応が魅力です。1日・3日・5日と研修期間から選べる点も特徴です。

項目内容
特徴
  • 実践型学習の重視
  • Z世代に適した内容
研修目的
  • 社会人としての意識醸成
  • 基本的ビジネススキルの習得
対象職種全職種
費用感1名あたり3~8万円程度

③リクルートマネジメントスクール

リクルートマネジメントスクールの新入社員研修は、多彩なプログラムが特徴です。会場受講やオンライン中心、営業職向けなど、ニーズ合わせたパッケージも提供しています。

項目内容
特徴
  • 豊富な研修ラインナップ
  • 他社受講者との交流
研修目的
  • ビジネスマナーの習得
  • コミュニケーション力の向上
対象職種全職種
費用感1名あたり4~9万円程度

④マイナビ

マイナビの新入社員研修は、全国展開と豊富な実績が強みです。新入社員の主体性を醸成するための意識や行動、習慣にこだわった研修が特徴となっています。

項目内容
特徴
  • 全国16地域での開催
  • オンライン研修にも対応
研修目的
  • ビジネスマナーの習得
  • チームワーク力の向上
対象職種全職種
費用感1名あたり3~7万円程度

⑤insource(インソース)

インソースの新入社員研修は、時代に合わせた柔軟なプログラムが特徴です。毎年ブラッシュアップされるテキスト教材によって、その時々の受講生に合わせています。

項目内容
特徴
  • 毎年のテキスト見直し
  • 公開型と講師派遣型の選択可
研修目的
  • ビジネスマナーの習得
  • 仕事の進め方の理解
対象職種全職種
費用感1名あたり2~6万円程度

⑥CROSS TECH

CROSS TECHの企業向けDX・AI人材育成研修サービスでは、さまざまな要望に合わせて研修内容を変更してくれる研修サービスです。
もちろん新人社員の研修にも利用できるので、自社に合わせたカルキュラムで新入社員の研修を外部委託することができます。

項目内容
特徴
  • どんな研修でも組み合わせ可能
  • 内容の変更や研修内容が柔軟
研修目的
  • 主にDX・AI
  • 社員研修の外部委託、効率化
対象職種全職種
費用感要見積もり

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新入社員研修の効果を上げるポイント

新入社員研修の効果を上げるポイント

新入社員研修を単に受けるだけでは十分な効果を得られないでしょう。そこで、次のポイントを意識してみてください。

  1. 新入社員が能動的に参加できる内容にする
  2. アウトプットも重視する
  3. 研修の目的を共有する
  4. 振り返りを習慣化させる
  5. 個々の適正に合わせて実施する

以上のポイントを実践することで、研修の効果を向上させられます。

①新入社員が能動的に参加できる内容にする

受動的な講義形式だけでなく、参加型の研修を取り入れましょう。グループディスカッションやワークショップを活用し、新入社員の主体性を引き出すことがポイントです。たとえば、ケーススタディを用いて実際の業務に近い状況を想定し、問題解決に取り組むのも効果的です。

また、クイズ形式で知識を確認するなど、楽しみながら学べる工夫も大切です。能動的に参加できる研修は、新入社員の集中力と理解度を高めます。

②アウトプットも重視する

インプットだけでなく、アウトプットの機会を設けることが重要です。そのため、学んだ内容を自分の言葉で説明したり、実践したりする時間を確保しましょう。たとえば、ロールプレイングを通じて接客スキルを磨いたり、プレゼンテーションで自社の理解度を確認したりします。

そのようなアウトプットを通じて、知識の定着と実践力の向上が期待できます。

③研修の目的を共有する

研修の目的や意義を新入社員と共有することで、モチベーションが高まります。各セッションの冒頭で、なぜこの内容を学ぶのか、どのように役立つのかを説明しましょう。

また、研修全体の目標を設定し、進捗を可視化するのも効果的です。目的意識を持つことで、新入社員は積極的に研修に取り組むようになります。

④振り返りを習慣化させる

日々の研修内容を振り返る時間を設けてください。具体的には、学んだことや気づきを整理し、自分の言葉でまとめる習慣をつけます。振り返りシートの活用やグループでの共有セッションを設けるのもよいでしょう。

また、研修終了後も定期的に振り返りの機会を設け、学びを実務に活かせているか確認します。そうすると、長期的な成長につながります。

加えてフォローとして追加のセミナーを受講すると、新入社員研修で学んだことをブラッシュアップできます。たとえば、ビジネス向けAI完全攻略セミナー」は、短期間で基礎からAIを活用した分析まで学べます。

短期間でAIの作成方法や導入まで学べるため、すぐに実務に活かすことも可能です。新入社員のうちから効率的に業務を進められるようになりたい場合は、ぜひ「ビジネス向けAI完全攻略セミナー」を受けてみてください。

⑤個々の適正に合わせて実施する

新入社員一人ひとりの適性や学習スタイルに配慮した研修を心がけてください。事前アンケートで興味関心や得意分野を把握し、カリキュラムに反映させるのも方法の一つです。

また、難易度の異なる課題を用意し、個人のペースで学べるようにするのも効果的です。さらに、メンター制度を導入し、個別のフォローアップを行うことで、きめ細かな支援が可能になります。

新入社員研修のまとめ

新入社員研修は、単なる知識の伝達ではなく、新入社員の成長と企業への適応を促進する機会です。効果的な研修を実施するには、目的の明確化や適切な内容の選定などがポイントとなります。

また、研修後のフォローアップや効果測定も忘れずに行いましょう。企業の特性や新入社員の個性に合わせてカスタマイズすることで、より高い効果が期待できます。新入社員研修を通じて、企業と社員の相互の成長を実現しましょう。

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