【2024】年賀状を生成AIで作る手順を紹介!サービス例やメリットも

新しい年の挨拶を伝える年賀状は、伝統的な習慣として多くの人々に親しまれています。ただ、忙しい年末に一からデザインを考えたり印刷することを手間と感じる方は少なくありません。

そこで近年注目されているのが、AIを活用した年賀状作成です。手軽にオリジナリティのある年賀状を作成できますが、どのような手順で利用するのか疑問に思う方もいるでしょう。

この記事では、生成AIを活用した年賀状作成の手順や活用することで得られるメリットを紹介します。

年賀状を生成AIで作る手順

年賀状を生成AIで作る手順としては、一例として以下が挙げられます。

  1. 入力する文章を生成する
  2. 背景画像を生成する
  3. 配置して印刷する

①、②は生成AIツール「ChatGPT」で行い、③はデザインソフト「Canva」を用いて行います。それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。

手順①入力する文章を生成する

まずは年賀状に使う文章をAIで生成していきます。ChatGPTを使用し、年賀状に適した文章を依頼するプロンプトを入力します。

今回は、以下のようなプロンプトを入力しました。

年賀状の文章を5パターンほど考えてください。

手順①入力する文章を生成する

実行すると、プロンプトどおり5パターンの年賀状テンプレート文章が自動生成されます。

ここでは、一番上に表示された「謹んで新年のお喜びを申し上げます。旧年中は格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。本年も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。」を使用します。

こちらの文章をコピペのうえどこかに控えておき、次章の手順②に進みます。

手順②背景画像を生成する

次に、背景画像を作成します。前項と引き続きChatGPTの画面で、以下のプロンプトを入力のうえ生成を実行します。

年賀状に使えそうな背景画像を作成してください。
以下の要素を含めてください。
年賀状 背景 富士山

年賀状に使えそうな背景画像を作成してください

すると、上記のようなそれらしい画像が生成されました。今回は毎年使える富士山のデザインを使用していますが、翌年の干支のデザインを入れてもいいでしょう。

ただChatGPTの無料版をお使いの場合だと、1日の画像の生成数は2~3枚程度と制限されているので注意が必要です。画像が生成されたら、次章の手順③に進みます。

手順③配置して印刷する

手順②で背景画像ができたら、配置して印刷するフェースになります。

まずはCanvaを用いて、一般的な郵便はがきのサイズのベースを作成します。準備の手順は以下のとおりです。

  1. Canvaを開いて画面左上「+デザインを作成」をクリック
  2. カスタムサイズをクリック
  3. 幅「100」、高さ「148」、単位「cm」と設定し、「新しいデザインを作成」をクリック

これで一般的な郵便はがきのサイズのベースができました。

Canva準備

次に手順②でChatGPTにて生成した画像を右クリックし、「画像をコピー」を選択のうえ、貼り付けます。

「画像をコピー」を選択し貼り付け

画像の大きさを調整し、そして手順①で生成したテキストを貼り付け、書体や大きさ、位置を調整したら完成です。

手順①で生成したテキストを貼り付け

なお以下の記事では、「Copilot」というサービスを用いた画像生成方法を紹介しています。Canvaは相性が合わないという方はぜひこちらもお読みください。

【2024】AIで画像生成するやり方は?おすすめツールや利用時の注意点も解説

AIで年賀状が作れるサービス

AIで年賀状が作れる代表的なサービスとしては、以下が挙げられます。

サービス名特徴利用目的提供機能料金体系
Canva
  • デザインツール全般
  • テンプレートが豊富
  • Webデザイン
  • その他幅広い用途
  • 写真、画像編集
  • テンプレート
  • AIツール

ほか

  • 無料プラン
  • 有料プランあり(月額1,500円)
ツクルネ!年賀状
  • 年賀状デザイン作成特化
  • 宛先管理機能つき
年賀状作成
  • 年賀状テンプレート
  • デザイン編集
  • 宛先管理
  • 無料プラン
  • 印刷料金 77~110円/枚
YouCam AI Pro写真編集とAIによるエフェクト写真編集、加工、エフェクト追加
  • AIによる写真編集
  • エフェクト追加
4,500円/年

それぞれ特徴と強みが異なるサービスなので、用途やタイミングで使い分けるのがいいでしょう。ここでは、それぞれの特徴や強みを詳しく紹介していきます。

サービス①Canva

Canvaはオンラインで利用できる無料のグラフィックデザインツールで、年賀状作りを含むさまざまなデザインに対応しています。

デザインの知識がなくても61万点以上の高品質テンプレートや1億点以上の素材を使用し、プロフェッショナルな仕上がりの年賀状を簡単に作成することができます。操作はドラッグ&ドロップで直感的に行えるうえ、テキストや写真のカスタマイズも容易です。

Canvaはパソコンやスマートフォン、タブレットで利用でき、デバイス間でデザインを同期できるため、どこからでも作業を続けることができます。加えて作成した年賀状デザインはCanvaの印刷サービス「Canvaプリント」を通じて数クリックで注文でき、印刷された年賀状を送料無料で受け取ることも可能です。

デジタルから印刷までの全過程をシームレスに行える点がユーザーに支持される理由の一つとなっています。

サービス②ツクルネ!年賀状

株式会社バトンの「ツクルネ!年賀状」は、写真を選ぶだけでAIが自動的に最大300種類のデザインを生成する年賀状アプリです。

2021年冬にリリースされたこのアプリは年賀状作りの手間を大幅に削減しており、デザインやプリンター、宛名書きの準備が不要なのが最大の特徴となっています。すべての工程がスマホひとつで完結でき、AIが写真の顔を中心に適切な画角で配置するため、写真の魅力が引き立つオシャレな年賀状が簡単に完成します。

また宛名印刷や管理機能も無料で提供しており、1枚から注文可能なのも嬉しいポイントです。

サービス③YouCam AI Pro

YouCam AI Proはテキストや画像から簡単にAIアートを生成できるアプリです。文字入力のみでアニメ風や水彩画風など多彩なスタイルのAIアートを作成でき、好みのプロンプトを用いて創造的なアートを生み出せます。

たとえば萌え系のアニメ画像も、プロンプトに沿った忠実な生成が可能です。さらにスマホ内の写真をワンタップでAIイラストに変換することもでき、SNS映えするスタイルを楽しめます。

画像の一部を変更したい場合、対象部分を指定して説明を加えるだけで、瞬時に新しい要素へと置き換えられます。愛するペットの写真も、AIを活用して可愛らしいイラストに変身し、その魅力を独自のスタイルで表現できます。

なお以下の記事では、写真および画像をAIで生成するサイト10選を紹介しています。いずれも年賀状に使える画像ももちろん生成できますので、興味のある方はぜひご一読ください。

【2024】AIで写真や画像を生成できるおすすめサイト10選!イラスト生成手順も紹介

AIで年賀状を作るメリット

AIで年賀状を作るメリット

ここでは、AIで年賀状を作ることのメリットとして、以下の2つを紹介します。

  1. 圧倒的な時間短縮が可能
  2. 年賀状ソフトと比較すると安価

メリット①圧倒的な時間短縮が可能

AIで年賀状を作る最大のメリットは、やはり圧倒的な時間短縮が可能な点です。

従来の年賀状作成ではテンプレート選びから写真の配置、デザインの調整、宛名印刷などの工程があるので時間と労力を費やします。一方AI年賀状アプリを利用すれば、写真を選ぶだけで最大数百種類のデザインが自動生成されるため、デザイン選びにかかる時間が大幅に短縮されます。

自分でテンプレートを調整する必要もなく、AIが最適な画角や配置を瞬時に判断してくれるので、直感的に操作できるのも魅力です。さらに宛名管理機能や印刷・投函代行のサービスがあるアプリを使えば、手間がかかる作業から解放され、全てをアプリ内で完結できます。

メリット②年賀状ソフトと比較すると安価

AIを使った年賀状作成は、年賀状ソフトに比べて安価であることもメリットです。

従来の年賀状ソフトは初期購入費用や更新費用、インストール作業にかかる時間など、さまざまなコストが発生します。一方でAI年賀状アプリは、基本料金が無料のものも多く、必要な枚数だけを作成できることからコストパフォーマンスに優れています。

さらに専用のプリンターや写真用紙を用意する必要がなく、アプリ内で印刷や投函まで対応しているため、印刷機材の維持費も削減できます。

AIで年賀状を作るデメリット

AIで年賀状を作るデメリット

  1. 選択肢が多く迷いが生じる
  2. ある程度のデザインのセンスや知識が必要

デメリット①選択肢が多く迷いが生じる

AIで年賀状を作る際のデメリットとして、選択肢の多さによる迷いが生じることが挙げられます。

使用するツールにもよりますが、おおよそ数十~百種類のデザイン候補をなんども自動生成できるため、選択肢があり過ぎて優柔不断な人にとっては決断に時間がかかることもあります。

選ぶことや迷う時間も楽しみのひとつではあるものの、優柔不断な人は結果として従来の年賀状ソフト同様の作業時間となってしまう方も少なくありません。

デメリット②ある程度のデザインのセンスや知識が必要

AIを活用する場合、ある程度のデザインセンスや知識が求められることもデメリットといえるでしょう。

実際のところ、画像や背景をそれぞれAIで作成するほうが、テンプレートに頼るよりも年賀状のクオリティは高められます。しかしそうなると、それらをうまく配置するセンスが必要となってきます。

それほどこだわりがなかったりクオリティやオリジナリティを求めないのであれば、年賀状の背景や要素、文章すべてをまるごとAIに任せるのが得策です。

AIで年賀状を作りたいなら生成AIセミナー

生成AIセミナー

生成AIセミナー2日間の短期集中講座で、生成AIの理解と実践力を高めることを目的としています。東京での会場受講やオンラインウェビナーの選択肢があり、もちろん初心者でも参加可能な内容です。

1日目は生成AIの概要やビジネスでの活用法、ChatGPTやCopilotを使用した効率化方法、プロンプトエンジニアリング、画像生成技術を学びます。2日目はPython基礎や社内データを用いた独自チャットボット構築、Azure OpenAIの導入と活用について扱います。

受講者はオリジナル教材「生成AI完全攻略セミナーガイド」を活用できるため、復習やスキルの補強が可能で、実務でも即戦力として活躍できるでしょう。料金は会場受講とライブウェビナーともに38,500円で、少人数制のため興味のある方はぜひ以下のリンクからお早めにお申し込みください。

生成AIセミナーの詳細はこちら

生成AI年賀状まとめ

生成AIを使って年賀状を作ることで、オリジナリティあふれるデザインを簡単に作成できます。加えて個性的なイラストやテキストを自在に組み合わせることもできるため、受け取る側から喜んでもらえる一枚に仕上げることが可能です。

AIを活用すればデザインの知識がなくても直感的な操作が可能になるので、短時間で完成度の高い年賀状を作ることができます。今年のお正月はAIの力を借りて心のこもった年賀状を準備し、思い出に残るスタートを切りましょう。

生成AIセミナーの詳細はこちら

最新情報をチェックしよう!