近年は、ChatGPTをはじめ多くのAIツールが多方面で使われており、人気のデザインツールであるCanvaもAI機能の使い方が広まっています。画像生成・スライド作成・動画制作など、使い方次第で多くのことが効率化できるようになりました。
ただ、Canva AIの機能は使い方の幅や応用できる範囲が広い一方で、そもそも「基本的な使い方がよく分からない」と思っている人も多いでしょう。そこで本記事では、Canva AIの概要と基本的な使い方を整理するとともに、目的別の活用方法を解説します。
Canva AIとは?

Canva AIは、Canvaの中で使えるAI機能を指します。デザインや画像などを、プロンプトから作成できる会話型の機能で、使い方はとてもシンプルです。
Canvaのホーム画面やメニューから使用でき、作りたいものを文章や音声で伝えるだけで、デザイン案や素材の生成が可能です。例えば「セミナー告知用のチラシを作りたい」と入力し、たたき台となるデザインを提案してもらえば、ゼロから作る手間を減らせます。
成果物の完成イメージが固まっていない段階でも、AIとの会話を重ねながら、徐々に形にする使い方ができるのが魅力です。デザインの知識がなくても、会話を通じてサポートしてもらえるので、基本的な使い方に困ることはないでしょう。
Canva AIでできること
Canva AIは、画像づくりから資料の作成をはじめ、動画や印刷物まで幅広い使い方に対応できます。
| Canva AIの代表的な使い方 | 使い方の具体例 |
|---|---|
| AI画像・イラスト作成 | ブログのアイキャッチやSNS投稿画像・資料用イラストの作成など |
| スライド・プレゼン資料作成 | スライド構成やデザイン案の叩き台づくりなど |
| 動画・ナレーション付きコンテンツ作成 | 動画編集やAI動画生成・音声読み上げを使ったコンテンツの制作など |
| ポスター・チラシ・ロゴ作成 | 店舗やイベントの販促物・ロゴの作成など |
ここでは代表的な用途について、具体的にどういった使い方ができるか確認しておきましょう。
AI画像・イラストを作成する
ブログのアイキャッチやSNSに投稿する画像、資料用のイラストなどを作りたいときは、Canva AIの画像生成機能が便利です。
Canva AIの指示(プロンプト)入力欄に、「何を描きたいのか」「どういった雰囲気にしたいのか」「どのような構図か」「どこで使うのか」などの情報を入れてみましょう。
例えば、初心者向けセミナーの告知画像として、「明るい青系」「スマホを操作する人物」「余白にテキストを入れやすい構図」のように指定します。一度で完成させるのではなく、複数の生成物を比較・検討する使い方が一般的です。
AIでスライド・プレゼン資料を作成する
Canva AIの機能を使うと、スライド構成やデザイン案のたたき台を作る使い方もおすすめです。まずは、テーマや対象者・目的・トーンなどを指定しましょう。
例えば「新入社員向けに生成AIの使用上の注意点を8枚のスライドにまとめる。リスクと便利な使い方を説明する」のような使い方が一般的です。
ただし、AIが作った文章や数値を、そのまま利用する使い方は注意が必要です。統計や料金・法律などの情報は、公開前に一次情報で必ず確認してください。AIは構成案づくりに使い、内容の正確性は人間が担保する必要があります。
AIで動画・ナレーション付きコンテンツを作成する
Canvaでは、動画編集やAI動画生成・音声読み上げの機能やアプリを使用し、ナレーション付きコンテンツを作成できます。作り始める前に、動画の目的・台本・話者のイメージ・尺・公開先を決めておきましょう。
音声やアバターを使う場合は、画像の生成以上に権利関係の確認が大切です。第三者アプリを使う場合は、そのアプリの利用規約も確認しておきましょう。
ポスター・チラシ・ロゴを作成する
店舗やイベントの販促物などを制作する場合も、Canva AIの機能で効率化する使い方がおすすめです。ポスターやチラシでは、イベント名や日時・場所・対象者・雰囲気などを具体的に指定しましょう。生成後は、文字の読みやすさや色のコントラスト・誤字脱字などをチェックします。
なお、ロゴの作成では、業種やブランドイメージなどの方向性を指定できますが、ロゴは商標や他社のブランド資産に関わるケースもあるため注意が必要です。商標登録や本格的なブランド利用を考える場合は、基本的に独自に用意した素材を活用しましょう。
Canva AIの基本的な使い方

Canva AIは、機能ごとに使い方の違いはありますが、基本的な使い方は共通しています。
- Canvaにログインして作るものを選ぶ
- Canva AIや目的に合うAI機能を開く
- プロンプトを入力する
- 生成結果を編集する
- ダウンロード・共有する
ここでは、サムネ画像やロゴなど、作りたいものが決まっている前提で、Canva AIの使い方の手順を簡単に解説します。
Canvaにログインして作るものを選ぶ
まずはCanvaにログインし、SNS投稿・プレゼンテーション・チラシ・動画・ポスターなど、作りたい形式を選びましょう。初めに成果物の用途を決めておくと、サイズや構成などで迷いにくくなります。
例えば、「営業資料」「イベント告知用のチラシ」「YouTubeショート用動画」のように、使用する場所まで具体的に決めておくとよいでしょう。
Canva AIや目的に合うAI機能を開く
作りたい形式を選ぶと、Canvaの編集画面(白紙のキャンバス)が開きます。Canva AIを使用する場合は、左側のメニューにある「Canva AI」を選択しましょう。AIによるチャットアシスタントを利用しながらデザインなどを作りたいときは、ここを使います。


また、画像などをテキストから作るなら、左メニュー下部の「マジック生成」も使用できます。

プロンプトを入力する
AIへの指示を入力する欄が表示されたら、作りたいもののプロンプトを入力しましょう。プロンプトとはAIへの指示文のことです。画像を生成するなら、被写体や用途・雰囲気・構図などを具体的に入力しましょう。
例えば、「木製デスクの上にパソコンとコーヒーが置かれている」といったように記載します。さらに「朝の柔らかい光」「真上からの構図」のように書くと、AIにイメージが伝わりやすくなります。

AIがプロンプトに沿って画像を生成してくれました。このように、AIにプロンプトを与えて生成してもらうのが基本的な使い方です。

また、スライドを作成する場合などは、「初心者向けにCanva AIの使い方を、10枚の研修資料にまとめる」「対象は社内の広報担当者で専門用語は少なめ」のように使い方を入れてみましょう。対象者と目的を入れることで、生成物の方向性が安定します。
なお、生成AIのプロンプトの使い方については、以下の記事でも詳しく解説しています。こちらを参考にしてください。
生成結果を編集する
AIが出した成果物は基本的に、そのまま流用する使い方ではなく、Canva上で文字や色・配置・余白など調整して仕上げるようにしましょう。

AIによる出力は意図と違うデザインになったり、文章が不自然だったり、事実が誤っていたりすることが珍しくありません。複数の成果物を比較して良い部分だけを残して編集するのが、生成AIの使い方のポイントです。
ダウンロード・共有する
Canva上での仕上げが終わったら、用途に合わせて保存形式を選んでダウンロード・共有しましょう。SNSに投稿するならPNGやJPEG、配布資料ならPDF、動画ならMP4など、公開先や使い方に合った形式を選択します。

チームで成果物を使う場合は、Canva上で共有リンクを発行して共同編集もできます。使い方を工夫することで、組織全体の生産性の向上にもつながるでしょう。
Canva AIの使い方に関する注意点

Canva AIは便利な使い方ができる機能ですが、業務で使う場合は、料金や生成物の権利・情報の正確さなど、知っておくべきことがあります。以下で、特に注意すべき使い方について解説します。
無料プランと有料プランでは使える範囲が異なる
Canva AIは無料でも使えるものの、利用できる機能・回数などはプランによって異なります。有料プランでは利用枠が増えたり、高度な機能を使えたりするので、本格的に利用する場合は、有料での利用を検討しましょう。
Canva AIの料金プランや無料枠の使い方については、以下の記事で紹介しています。こちらを参考にしてください。
商用利用は可能でも権利確認は必要
Canva AIは、個人利用だけではなく、商用プロジェクトにも使えると公式が説明しています。ただし、商用利用できるからといって、権利に関するあらゆるリスクがなくなるわけではありません。
公式はCanva AIで生成したコンテンツの使い方について、著作権を主張しないとしています。一方で、AI生成物に著作権が成立するかどうかは、国や状況によって不明確な点があるのが現状です。
さらに、Canvaの素材ライブラリを含むデザインは、その素材のライセンス条件に従う必要があります。商用利用を考えているならば、Canvaの使い方に関する規約やコンテンツライセンス規約などを、きちんと確認しておきましょう。
商標・肖像権にも注意する
AIが生成したものでも、既存のキャラクターやブランドロゴ・有名人・既存の作品などに似た画像には、商標や肖像権に関するリスクもあります。
特に、広告やロゴ・商品パッケージなどで使う際には、第三者の権利を侵害していないか、きちんと確認しましょう。Canvaの公式も、AI生成の画像・デザインなどが意図せず既存の作品に似てしまった場合に、その利用が問題ないと保証しているわけではありません。
商標・肖像権には常に注意して、すでに似たようなコンテンツがあるならば、別のものに変える使い方が基本です。
機密情報や個人情報を入力しない
Canva AIにプロンプトを入力する際には、機密情報や個人情報を入力しないように、注意しなければいけません。
AI機能の中には、処理に外部の技術提供事業者を利用しているものがあります。入力した内容が機能の提供のため、Canva以外の事業者と共有されることがあるので、基本的に外部に漏らしたくない情報は、一切入力しない使い方が求められます。
Canvaの使い方を基本から学ぼう

Canva AIは、基本の使い方さえ理解すれば、デザインの制作から資料・動画の制作まで、幅広く活用できます。ただし、自己流だと一部の使い方にとどまったり、商用利用や著作権の判断に迷ったりしがちです。
仕事や副業で本格的に使うなら、Canvaの基礎セミナーに参加して、使い方を体系立てて学んでおくのがおすすめです。基本操作から、AIを使った画像・プレゼン資料などの制作まで、短期間で使い方を効率的に学べます。
| セミナー名 | Canva基礎セミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 29,700円〜 |
| 受講期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
Canva AIの使い方についてのまとめ
Canva AIは、画像・スライド・動画などの作成を効率化できる便利な機能です。基本的な使い方を覚えれば、初心者でもさまざまなデザインに活用できます。
一方で、AIの出力は必ずしも正確とは限らないため、使い方には注意しなければいけません。また、商用利用や著作権・商標権への配慮も必要です。利用規約をきちんと確認し、機密情報や個人情報の入力にも注意しながら、安全な使い方を身に付けましょう。


