近年、テキストや画像をベースに、AIでイラストや写真風の画像をつくれる自動生成サイトが増えています。無料で試せるAI自動生成サービスもありますが、生成回数や商用利用の可否・モデルごとのライセンスの条件などが異なります。
本記事では、AIイラストの自動生成サイトのおすすめと、サービスを選ぶときのポイントなどを解説します。AIイラストの自動生成サイトは、料金や利用条件は変更されることがあるため、事前にそれぞれの公式サイトの内容と利用規約を確認しておきましょう。
AIイラストの自動生成サイトとは

まずは、AIイラストの自動生成サイトが、どのようなものかを整理しておきましょう。
- テキストや画像を基にAIがイラストを作成できるサービス
- 無料で試せる自動生成サイトも多い
仕組みと利用条件などを知っておくと、自分に合うAIイラストの自動生成サイトを選びやすくなります。
テキストや画像を基にAIがイラストを作成できるサービス
AIイラストの自動生成サイトとは、ユーザーが入力したテキストや参考画像を基に、AIが画像を自動生成するアプリやWebサービスです。「青空の下で笑う子ども」や「水彩画風の猫のイラスト」のように、文章で人物や状況などを指定すると、それに近いAI画像の自動生成が可能です。
また、サービスによっては、写真をアップロードしてアニメ風や水彩画風・油絵風などに変換したり、生成後に背景の編集をしたりもできます。近年のAI技術の普及により、自動生成サイトもユーザーが増え続けており、AIイラストもさまざまな分野で活用され始めています。
無料で試せる自動生成サイトも多い
AIイラストの自動生成サイトには、無料で試せるものが多くあります。登録なしで使えるAIイラストの自動生成サイトや、無料アカウントの登録で毎日一定の枚数を自動生成できるサービスも少なくありません。
ただし、無料で無制限に使えるわけではなく、多くの自動生成サイトでは、クレジットや生成回数の条件や画像サイズ・処理速度などに制限があるため、まずは無料で使える範囲を確認しておきましょう。
AIイラストの自動生成サイトを選ぶポイント
AIイラストの自動生成サイトを選ぶときは、以下のポイントを確認しましょう。あらかじめ導入する基準を決めておくと、自分の用途に合うAIの自動生成サイトを見つけやすくなります。
- 無料枠:イラストを何回生成できるか・クレジット制か・透かしが入るかなど
- 登録・ログインの要否:アカウントなしで試せるか・イラストの利用にログインが必要かなど
- 日本語対応:イラストの生成に日本語が利用できるか
- 商用利用の可否(商用利用の範囲):広告・SNSの画像・資料などにイラストが使えるか
- スマホ対応:スマホのブラウザやアプリでイラストを生成できるか
- 権利・規約の内容:生成したイラスト・既存キャラクターの類似画像の扱いについて
詳しくは後述しますが、特にAIで自動生成したイラストの商用利用については、規約などに「使える」と書かれていても注意が必要です。利用規約を守ることはもちろんですが、自動生成サイトによっては、商用利用に関する規約が途中で変更される可能性もあります。
定期的に自動生成サイトの利用条件を確認し、第三者の著作権や商標・肖像権を侵害しないようにしましょう。
おすすめのAIイラストの自動生成サイト8選
それでは、代表的なAIイラストの自動生成サイトを紹介します。なお、料金や対応状況は変更されることがあるため、最新の情報はそれぞれの公式サイトで確認しておきましょう。
| AIイラストの自動生成サイト | 無料枠 | 日本語・スマホ対応 | 商用利用について |
|---|---|---|---|
| Canva | 無料プランでもAI機能を試せるが、利用枠や制限あり | 日本語UIあり。Magic MediaやDream Labなどの画像生成機能を提供 | 生成物は基本的に商用利用可能。ただし利用規約を要確認。特にライセンス素材の取り扱いに注意 |
| Adobe Firefly | 無料で開始できる。生成はクレジット制 | 100以上の言語プロンプトに対応。Web・モバイル・Adobe製品と連携 | 基本的に商用利用も可能。ただし第三者の権利や出力内容の確認は必要 |
| Microsoft Designer・Bing Image Creator | Bing Image Creatorは無料の高速生成枠あり | Bing Image Creatorは100以上の言語に対応 | Designerは個人・非商用利用が可能。商用利用は要注意 |
| MyEdit | 無料アカウントで毎日3ボーナスクレジットあり | ブラウザ・スマホ・iOS/Androidアプリに対応 | 基本的に商用利用が可能。ただし利用規約は要確認 |
| Fotor | サインアップなしで試せる。無料のデイリークレジットあり | 母語でのプロンプト入力に対応。スマホ・PCで利用可能 | 基本的に商用利用が可能。ただしFotor内の素材は別ライセンスなので注意 |
| PixAI | 無料ティアとデイリーログインクレジットあり | Web・iOS/Androidアプリに対応。アニメ・イラスト向け | 多くの場合で商用利用可能だが、モデル・LoRA・既存IPなどの条件の確認が必要 |
| SeaArt AI | 無料生成機能あり | 多数のモデル・スタイル・調整機能あり | 商用利用の可否はモデル条件と規約次第。事前の確認が必要 |
| Stable Diffusion | ローカル導入なら、サービス利用料なしで利用できる場合も | UIや導入方法は環境次第 | モデルごとにライセンス条件あり。商用条件はモデル単位で要確認 |
なお、AIイラストの自動生成サイトは公式で「商用利用できる」と明言されていても、第三者の著作権・肖像権の問題は残ります。使うモデルや素材で条件も変わるので注意が必要です。
また、規約に商用可否が明言されていないケースもあるので、その場合は基本的に個人利用に留めるようにしましょう。
なお、AIイラストをはじめとした、AIによる生成画像のつくり方に関しては、以下の記事で解説しています。おすすめのAIの自動生成サイトもいくつか紹介しているので、こちらも参考にしてください。
それでは、上記の各サービスについて、簡単に紹介していきます。
Canva

Canvaは、SNSに投稿する画像やブログ用画像などのデザイン作成、テンプレートを使ったレポートの制作などが可能なサービスです。AIによる画像生成も可能で、チャット欄にプロンプトを入力することで、イラスト風の画像もつくれます。
無料プランでもAI機能を試せますが、利用枠や条件はプランやアップデートなどによって変わるので、事前に確認しておきましょう。
なお、AIによる自動生成の成果物について、公式はユーザーが自己責任で利用することや、有害なコンテンツの作成には使用できない旨を利用規約に明記しています。
Adobe Firefly

Adobe Fireflyは、Adobeが提供するAIの自動生成サービスです。テキストからイラストを自動生成できるほか、Adobe Creative Cloud製品との連携も可能で、PhotoshopやIllustratorと組み合わせられるのが特徴です。100以上の言語のプロンプトに対応しており、日本語でも利用できます。
公式はサービスで稼働するAIに関して、ライセンス済みコンテンツや、著作権が切れたパブリックドメインのコンテンツで学習していると説明しています。基本的に自動生成したイラストの商用利用も可能ですが、AIにプロンプトを入力する際には、第三者の権利を侵害しないように注意が必要です。
Microsoft Designer・Bing Image Creator

Microsoftが提供する画像の自動生成サイトには、Microsoft Designer・Bing Image Creator・PaintのImage Creatorなどがあります。混同しやすいため、自動生成したイラストの商用利用や無料枠を確認するときは、どの機能を使っているのか、きちんと調べる必要があります。
Bing Image Creatorは、Microsoftアカウントで利用でき、1日15回の高速生成枠でイラスト風の画像の自動生成も可能です。高速生成枠を使い切った後も、標準速度でイラストを生成できます。ただし、Designerは個人向けのツールで、ライセンスは個人・非商用利用に限定されています。
MyEdit

MyEditは、ブラウザ上でAIによるイラストの生成や画像編集ができる自動生成サイトです。テキストからの画像の自動生成に加えて、画像の補正や背景の編集などの機能も用意されており、水彩・アニメ・映画風の画像やイラストの自動生成も可能です。
無料アカウントでログインすると、毎日3つのボーナスクレジットを受け取れます。スマホのブラウザからも利用でき、iOS/Androidアプリも提供されています。
また、公式は生成イラストなどの商用利用が許可されていると案内されていますが、入力するプロンプトには注意が必要です。既存のキャラクターや実在の人物・ブランドに似せた画像を使う場合は、サービス規約とは別に権利の確認が必要です。
Fotor

Fotorは、AI画像生成・写真加工・写真のイラスト化などが可能なオンライン画像編集サービスです。テキストからイラストを自動生成する機能や、画像をもとに別のスタイルへ変換する機能などが利用できます。
リアル風・アニメ風・3D風・イラスト風など、幅広いスタイルで自動生成できるのが特徴です。さらに、サインアップなしで試せるほか、無料のデイリークレジットも用意されており、日本語でのプロンプト入力にも対応しています。
AIが自動生成した画像については、公式に個人利用・商用利用を認めていますが、Fotor内のデザイン素材やテンプレートには別のライセンス条件があるため注意が必要です。
PixAI

PixAIは、アニメ・イラスト系の画像に強い自動生成サイトです。Webブラウザで使えるほか、iOS/Androidアプリも提供されています。
キャラクター調のイラストや二次元風の絵柄を試したい人におすすめですが、LoRAやコミュニティモデルを使う場合は、モデルごとの利用条件を確認する必要があります。
AIによる自動生成の成果物は、個人利用や多くの商用用途で使えますが、既存のキャラクター・第三者のIP・他者の素材で学習されたLoRAなどには注意しましょう。商用で使う場合は、使用するモデルやLoRA・権利条件をあわせて確認する必要があります。
SeaArt AI

SeaArt AIは、テキストや画像からAIイラストを生成できる自動生成サイトです。「写実」「アニメ」「抽象」といったスタイルや、多数のモデル・フィルターを使えるのが特徴です。
画面やプロンプトは日本語に対応しており、画像の高画質化や背景除去といった自動編集機能も使えます。公式には商用利用に関する案内もありますが、モデルや生成内容によって条件が変わる可能性があるため、利用規約と使用モデルの条件などをきちんと確認しておきましょう。
Stable Diffusion

Stable Diffusionは、画像生成モデルの一つで、ローカルPC・クラウド環境・さまざまなWebサービスを通じて使われています。
オープンソースで公開されているため、イラストの自動生成サイトとしても自由度が高く、必要な環境を用意すれば、モデルやLoRAを入れ替えて細かく調整できます。
AIによる自動生成の画像に関して、公式は一定の売上条件の下で商用利用を認めていますが、対象モデルや売上の規模によって条件が変わってくるようです。仕事で使う場合は、使用するモデルやLoRA・学習素材・出力物の用途を確認しておきましょう。
AIイラストを自動生成するときのプロンプトのコツ
AIにイラストを自動生成させる際には、プロンプトのつくり方が重要です。自動生成サイトを利用する際にも、「ロボットと人間が大きなキャンバスにイラストを描いている」「明るい未来的な作業空間」のように、イラストの目的や使う場面まで具体的に書くようにしましょう。
特に、人物のビジュアルや雰囲気・性格に加えて、服装や背景・色合い・構図など、要素を分けて入力するのがポイントです。条件を整理するとAIに意図が伝わりやすく、再生成させる際にもポイントを絞りやすくなります。
さらに、イラストの自動生成サイトによっては、「文字を入れたくない」「余計な背景描写はいらない」など、自動生成で避けたい要素を指定できるケースもあります。言葉を少しずつ調整しながら、自分の好みのテイストに近づけましょう。
なお、生成AIに与えるプロンプトのつくり方に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。AIイラストの自動生成サイトでの使い方も含めて、ぜひ参考にしてください。
生成AIを使いこなすならセミナーの参加もおすすめ

AIによるイラストの自動生成自体は簡単なプロンプトでも可能ですが、自分の思いどおりの一枚に近づけるには、プロンプトの工夫やコツが必要になります。
また、AIイラストの自動生成サイトをはじめ、生成AIのサービスを安全に利用するには、生成AIに関する基本的な知識を体系的に学ぶのもおすすめです。
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AIイラストの自動生成サイトのまとめ
AIイラストの自動生成サイトを使えば、専門的なデザインスキルがなくても、テキストや画像から簡単にイラスト素材をつくれます。ただし、自動生成したイラストの商用利用の可否や、著作権・肖像権の扱いに関しては注意が必要です。
気軽にイラストの生成を試すなら、無料枠や登録不要で使える範囲を確認した上で、個人の範囲で利用するのがよいでしょう。仕事で使う場合は、利用規約・商用利用の条件を確認し、モデルやLoRAのライセンス・生成画像の権利リスクをきちんと認識した上で、慎重に活用しましょう。





