JavaScriptの値の一つにundefinedがあります。しかし、undefinedについて詳しく理解できていない方も多いでしょう。
本記事では、JavaScriptのundefinedについて解説しています。また、undefinedが発生する条件や判定方法についても紹介しているので、JavaScriptの学習をしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
JavaScriptのundefinedとは
undefinedは、JavaScriptにおいて「値が設定されていない」ことを示す特殊なプロパティです。
例えば、変数を宣言したものの、値を代入しないまま参照した際などに発生します。
また、意図的に値が設定されていない状態のことをnullと呼びます。undefinedは「未定義」の状態を示すため、意図的に値を代入していません。
しかし、nullの場合は値がないことを明示するために、意図的にnullを代入します。
両者の違いを理解して、適切にundefinedとnullを使い分けることが大切です。
JavaScriptのundefinedはどういうときに発生する?
JavaScriptのundefinedが発生するのは、以下のような状況です。
- 変数に値が代入されていないとき
- 配列に値が代入されていないとき
- 関数に引数が設定されていないとき
これらの発生条件についてみていきましょう。
条件①変数に値が代入されていないとき
変数を宣言したが、値を代入していない場合は、undefinedが自動的に設定されます。
console.log(number); // 結果「undefined」
上記のコードでは、変数numberに値が代入されていないため、コンソールに出力することでundefinedが返されます。
このように、変数を宣言するだけでは、値はundefinedになるのが特徴です。
条件②配列に値が代入されていないとき
配列の要素を参照する際、指定したインデックスに値がない場合もundefinedが返されます。
console.log(array[3]); // 結果「undefined」
上記のコードでは、配列arrayは3つの要素[1, 2, 3]を持っていますが、array[3](4番目の要素)にはなにも値が格納されていません。
そのため、コンソールに出力するとundefinedが返されます。
条件③関数に引数が設定されていないとき
関数の引数が渡されなかった場合、その引数の値は自動的にundefinedになります。
console.log(“Hello, ” + name);
}
greet(); // 結果「Hello, undefined」
上記のコードでは、関数greetは引数nameを受け取る設計になっていますが、greet()を呼び出す際に引数を渡していないため、nameの値がundefinedになり、「Hello, undefined」と表示されます。
また、JavaScriptを活用すればAIの作成にも応用可能です。以下の記事では、JavaScriptのライブラリを使ってAI開発をする方法について解説しています。
AI開発に興味のある方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
JavaScriptのundefinedを判定する方法
JavaScriptのundefinedは、以下の方法で判定ができます。
- 厳密等価演算子で判定する
- typeof演算子で判定する
これらの判定方法についてみていきましょう。
判定方法①厳密等価演算子で判定する
undefinedを判定する方法の一つとして、厳密等価演算子である「===」を使用することが挙げられます。厳密等価演算子を使えば、型と値が一致しているかを判定できます。
if (value === undefined) {
console.log(“値はundefinedです”);
} else {
console.log(“値が定義されています”);
}
上記のコードは、変数valueがundefinedかどうかによって処理を分岐させるプログラムです。今回はvalueに値が定義されていないので、「値はundefinedです」と出力されます。
判定方法②typeof演算子で判定する
typeof演算子は、引数として与えた値のデータ型を示す文字列を返します。
if (typeof data === “undefined”) {
console.log(“undefinedです”);
} else {
console.log(“undefinedではありません”);
}
上記のように、文字列であるundefinedと比較することで、値がundefinedかどうかを判定できます。
JavaScriptでundefinedエラーが出たときのデバッグ方法
JavaScriptでundefinedのエラーが出た際は、以下の方法でデバッグをしましょう。
- console.log()を使う
- 開発者ツールを使う
これらの方法についてみていきます。
デバッグ方法①console.log()を使う
console.log()を使うことで変数の値を出力できるため、どこでundefinedが発生しているのかを確認できます。
console.log()の基本的な構文は以下のとおりです。
console.log()を使ってこまめに値を出力しておくことで、どこに不具合が発生しているのかを特定しやすくなります。
デバッグ方法②開発者ツールを使う
JavaScriptのundefinedエラーの原因を特定するには、開発者ツールの利用がおすすめです。開発者ツールは、ブラウザでF12キーを押すことで開けます。
エラーメッセージはConsoleタブで確認可能です。さらに、どの箇所にエラーが出ているのかが、行番号や関数名で表示されるため、問題の特定も容易です。
このようにJavaScriptのエラーを特定する方法は複数ありますが、独学ではなかなかその原因を見つけられないこともあるでしょう。
そのため、効率の良い学習として、スクールやセミナーを利用するのがおすすめです。
しかし、予算の関係で独学でJavaScriptを学びたいと考えている方もいるでしょう。
以下の記事では、JavaScriptを独学で学ぶためのロードマップについて紹介しています。独学を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
JavaScriptを学べるおすすめセミナー4選!
JavaScriptを効率的に学びたいなら、セミナーを利用しましょう。
JavaScriptのスキルを習得できるおすすめセミナーは、以下のとおりです。
- TechAcademy「フロントエンドコース」
- paizaラーニング「JavaScript入門編」
- 侍テラコヤ「JavaScriptの基礎を学ぼう」
- Udemy「【JS】ガチで学びたい人のためのJavaScriptメカニズム」
これらのセミナーの特徴についてみていきます。
セミナー①TechAcademy「フロントエンドコース」
TechAcademyの「フロントエンドコース」は、JavaScriptやjQueryを使って、Webサービスの開発スキルを習得するためのオンラインセミナーです。
受講生は、現役エンジニアであるパーソナルメンターのサポートを受けながら、短期間でフロントエンジニアを目指すための知識を学習します。
カリキュラムには、HTML/CSS、JavaScript/jQuery、Vue.js、Tailwind CSSなどが含まれており、実務に近い形での学習が可能です。
フロントエンド全般の開発に興味のある方は、ぜひ本セミナーをチェックしてみてください。
運営 | キラメックス株式会社 |
受講形態 | オンライン |
料金(税込み) |
|
セミナー②paizaラーニング「JavaScript入門編」
paizaラーニングの「JavaScript入門編」は、プログラミング初心者向けにJavaScriptの基礎を学べるオンラインセミナーです。
基本的な文法から始まり、サイコロアプリやおみくじプログラムの作成を通じて、実践的なスキルも身につけられます。
動画講義と演習問題を組み合わせた学習スタイルで、手を動かしながら理解を深められるのが特徴です。
短期間でJavaScriptの基礎を学びたい方に、特におすすめのセミナーです。
運営 | paiza株式会社 |
受講形態 | オンライン |
料金(税込み) |
|
セミナー③侍テラコヤ「JavaScriptの基礎を学ぼう」
侍テラコヤの「JavaScriptの基礎を学ぼう」は、JavaScriptのデータ型や変数、条件分岐などの基礎を学べるオンラインセミナーです。
リストの追加やトップに戻るボタンの導入など、Webサイトに動きをつけるための実践的なスキルも習得できます。
HTMLとCSSをすでに学んだ方が、次のステップとしてJavaScriptを身につけるのに最適なセミナーです。
実践的な学習を通じて、Web開発の幅を広げたい方は、ぜひチェックしてみてください。
運営 | 株式会社SAMURAI |
受講形態 | オンライン |
料金(税込み) |
|
セミナー④Udemy「【JS】ガチで学びたい人のためのJavaScriptメカニズム」
引用:Udemy「【JS】ガチで学びたい人のためのJavaScriptメカニズム」
Udemyの「【JS】ガチで学びたい人のためのJavaScriptメカニズム」は、JavaScriptの基本的な知識を持っている人が、さらに理解を深めるためのセミナーです。
JavaScriptの動作原理やどのように実行されるのかなど、内部メカニズムについて理解できるようになります。
また、ReactやVue、JQueryといったライブラリについても鍋ます。JavaScriptの基本的なコードは書けるが、理解が曖昧だと感じる方は、ぜひ本セミナーをチェックしてみてください。
運営 | Udemy |
受講形態 | オンライン |
料金(税込み) | 10,000円 |
JavaScriptのundefinedについてのまとめ
今回は、JavaScriptのundefinedについて解説しました。undefinedは、変数に値が代入されていない場合や、配列の未定義のインデックスを参照した場合などに発生します。
undefinedはJavaScriptで遭遇する機会の多い値なので、どのような意味を持つかしっかり確認しておくことで、学習をスムーズに進められるようになるでしょう。
