AI人材は現状、需要に対して供給が不足しており、人材確保のための育成が課題となっています。ここでは、AI人材とはどのようなものかについて説明し、AI人材の現状・必要なスキルを確認した上で、おすすめのAI人材教育サービスを紹介します。
AI人材とは?
AI人材の現状や必要スキルなどの詳細に入る前に、AI人材とは何かをみておきましょう。
AI人材とは、AI技術に関連した専門知識・スキルを持った人材のことです。
AIの研究・開発をする人材だけでなく、AIを活用した事業を推進するためのマネジメントや企画を行う人材、現場でのAI運用を行うための人材など、様々な職種があります。
ここでは、3種類のAI人材について説明します。
AI人材1.AIエンジニア
AIエンジニアは、AIの技術をアプリケーションやデバイスに組み込むことで、AI搭載製品・サービスを実現する人材です。既存のライブラリや、AI研究者が論文に公開したモデルをベースにしてプログラミングを行い、開発・実装します。
AI人材2.AIプランナー
AIプランナーは、AIを活用した製品・サービスを考える人材です。
ビジネスにおけるAI活用の可能性を判断したり、企画やマネジメントを行います。
AI人材3.データサイエンティスト
AI技術は、データ分析においても有効に活用され、解析結果から課題解決のための戦略を考えるのに使われます。ビジネスの現場でAIを運用してデータ分析を行うために必要となる人材が、データサイエンティストです。
データサイエンスの知見を活かし、AIのための入力データを用意したり、出力結果を評価・判断したりします。
AI人材の現状
AI人材の現状について説明します。
AI人材は不足している
現在、AI人材は不足していると言われています。
経済産業省が2019年に公開した「IT人材需給に関する調査」においては、2018年時点で3.4万人が不足しており、さらに2030年にはAI人材が12.4万人が不足すると予想されています。
高まるAIの需要に対して、人材の供給が追いついておらず、人手不足となっており、受給ギャップが拡大していく見込みであるというのが現状です。
AI人材育成が課題
市場全体で不足しているAI人材の確保するために企業は、人材育成を行う必要があります。
しかし、AI人材に求められるスキルといっても、プログラミングやデータサイエンスなどのスキルもあれば、AIをビジネスに活かすためのスキルもあり、かなり広範囲です。
また、研修により知識を身につけることはできても、実務に応用できる力や課題解決能力まではなかなか身につきません。
こうしたAI人材育成における困難を解決するためには、十分に体系化された教材や、実践的な演習を含む教育プログラムが必要です。
AI人材に必要なスキル
AI人材として活躍するために必要なスキルについて説明します。
プログラミング・IT
AIを実装するためには、プログラミングのスキルが必要です。
現状、AI分野で主流の言語はPythonなので、Pythonでプログラムを書けることが求められます。
また、Pythonで書かれたAIプログラムを他のソフトウェアやデバイスと連携するための様々なIT領域の知識も必要となるでしょう。
機械学習・データサイエンス
AIの基礎となっているのは、機械学習の一種である深層学習(ディープラーニング)という手法です。AIのモデルを開発・実装するためには、これらの基礎理論を理解している必要があります。
また、AIはビッグデータの解析にも用いられるため、データサイエンス・統計解析の知見を持っておくことも求められます。
このように、AIのアルゴリズムや周辺領域の数学的な知識も、AI人材に必要なスキルです。
ビジネススキル
AIプランナーは、AIそのものの知識に、ビジネスの知見を合わせて、課題解決のための製品・サービスを企画します。そのため、AIを活用した製品・サービスの提案を行うための企画力や、AIを適用しようとする分野に関する専門知識が必要です。
また、プロジェクトをマネジメントしていく能力も求められます。
こうしたビジネスのスキルを持ったAI人材も重要な存在です。
おすすめのAI人材教育サービス3選
AI人材を育てるためのAI人材教育サービスとして、おすすめのものを紹介します。
AVILEN
「株式会社AVILEN」は、 AI技術の開発・導入やAI人材育成の事業を行っている会社です。
AIや関連領域における、様々な研修プログラムを提供しています。
「AIエンジニア武者修行研修」は、AIエンジニアとしての基礎知識とスキルを習得するための研修です。eラーニングと演習、実践学習を行い、卒業後はAVILENのAI開発プロジェクトに参加し実務実習を経験できます。
「AIビジネス研修」では、AIの活用を企画したり、プロジェクトを推進する人材を育成するコースが提供されています。予備知識を仮定せずに、数式やコードなしで解説されているので、情報系の知識がない方でも問題なく取り組むことが可能です。
AVILENではこれらの研修プログラムの他、AIの開発内製化をサポートする「AI技術実装アドバイザリー」というサービスも提供もされています。
また、G検定やE資格といった、AI関連の検定・資格試験の対策講座も提供されていて、E資格の合格率が高いという実績もある点で、信頼感が高いです。
STANDARD
「株式会社STANDARD」は、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進をサポートする事業を行っており、「AI_STANDARD」というAI人材育成サービスを提供しています。
AI_STANDARDでは、「AIエンジニアリング講座」「AIマネジメント講座」という2種類の講座が提供されています。
AIエンジニアリング講座で学べる内容は、Python、統計・数学の基礎や、機械学習・ディープラーニングのフレームワークです。
また、実務課題を想定したケーススタディにより、実践的なスキルや思考法を習得します。
一方、AIマネジメント講座は、AIプロジェクトをマネジメントする人材を育成することが目的です。
受講期間中は、AIエンジニアにチャットでの質問ができ、課題の添削も受けられます。
質問回数が無制限で、平均回答時間が3分と対応が早いです。
株式会社STANDARDでは、このような研修サービスの他にも、AIを自社開発している企業がアドバイスを受けられる「AI実装支援」というサービスも提供されています。
企業向けDX・AI人材育成研修サービス
「企業向けDX・AI人材育成研修サービス」は、「AI研究所」が提供する研修サービスです。
DX・AIを業務に活用して社内問題を解決できる人材を育てることを目指します。
「企業向けDX・AI人材育成研修サービス」では、企業の現状や解決すべき問題を踏まえた上で、課題設定や解決策が提案され、研修後にもAI活用のための支援が提供されます。
業務と並行して研修できるように、短期プラン、中長期プランなど、カリキュラムの調整が行われます。さらに、eラーニングにも対応しているため、時間的に柔軟に研修が受けられます。
「企業向けDX・AI人材育成研修サービス」では、10年以上のコンサルティング経験を持ちAI以外の製造業の分野にも強いコンサルタントがカリキュラム作成や講師を担当しているという特徴があり、総合力の面で心強いと言えそうです。
- AIが全く分からない人→企業向けDX・AI人材育成サービス
- AIのことは分かるけど開発を外注したい人→AI技術コンサルティング 受託開発/PoCサービス
- 提案してもらい実際にAIも作って欲しい人→AIプロジェクト推進サービス
こちらから自社に合うサービスをお選びください。
AI人材についてまとめ
AI人材には、AIの開発・実装や、ビジネスへの活用の企画、現場での運用など、様々な種類があります。現状、AI人材は、需要の増加に供給が追いていません。
プログラミングや機械学習に加え、ビジネス面の企画力やマネジメント力など、AI人材に必要なスキルを持った人材の育成が課題です。そこで、単なる知識の習得だけでなく、現場での実践力やビジネススキルの養成ができるAI人材教育サービスを提供する会社を3つ紹介しました。