文章の組み立てやレイアウトなど、多くの手間がかかるパワーポイント資料の作成。
しかし、近年はスライドを瞬時に自動生成するAI「Gemini」が登場し、2026年6月にはプロンプト機能を強化した法人向け「ChatSense」が発表されるなど、AIによるパワーポイント作成の自動化が急速に広がっています。
この記事では、パワーポイントを自動生成するおすすめのAIツール10選をご紹介します。パワーポイントを自動生成するAIの使い方も、AI画像と共にお伝えするので、ぜひこの機会に新時代のパワーポイント作成の魅力を実際にご確認ください。
パワーポイントはAIで自動生成できる?

そもそも、「パワーポイントがAIで自動生成できる?」と疑問を持つ方もいるでしょう。
実は、パワーポイントはAIで自動生成できます。プロンプト(指示文)を入力するだけで、構成案・文章の作成はもちろん、デザインや画像の配置まで、人間が数時間かける作業をわずか2分程度でこなすツールも続々と登場しています。
パワーポイントを自動生成するAIの得意・不得意は?
パワーポイントを自動生成するAIには、得意な分野と不得意な分野があります。以下の表にまとめたので、利用前にチェックしておきましょう。
| 得意分野 | 不得意分野 |
|---|---|
|
|
パワーポイントを自動で作れる生成AIは手軽な反面、クオリティを左右するのはやはり「人間による最終的な微調整」です。文や画像など、部分的に生成AIを活用する場合は、出力されたテキストをスライドへ落とし込むためのスキルも求められます。
セミナーで生成AIの出力をプロレベルに高めよう!
自動化の効果をさらに跳ね上げるコツは、こうしたAIのスピード感に「魅せる人間の技術」を掛け合わせることです。「生成AIで自動作成したパワーポイント資料」に不安を感じる方は、事前にPowerPoint基礎セミナー講座で思い通りの資料に仕上げるコツを身につけておきましょう。
パワーポイントを自動生成するAIおすすめ10選!
では、パワーポイントを自動生成できるAIを10選ご紹介しましょう。
今回、一部のパワーポイントを自動生成できるAIについては、操作画面と完成画像を添付しているので、ぜひパワーポイントの仕上がりも比較してください。AIに利用したプロンプトは以下の内容で統一しています。
「パワーポイントをAIで自動生成するメリット」をテーマにパワーポイントを作成してください。
・スライドは3枚
・「タイトル+要点3〜5行」でまとめる
・明るくポップなデザイン
まずは、各ツールの運営元、主な特徴、無料枠、主な有料プランをまとめた一覧表からご確認ください。
| ツール名 | 運営元 | 主な特徴 | 無料枠 | 主な有料プラン |
|---|---|---|---|---|
| Gemini | 高いクオリティ | 約20回/日 | 725円/月 | |
| Claude | Anthropic | 情報量が多い | 1回/日 | 19ドル(約3,002円) |
| Canva | Canva | デザイン性が高い | 20回/月 | 8,300円/年 |
| ChatGPT | OpenAI | 修正しやすい | 3回/日 | 3,000円/月 |
| Gamma | Gamma Tech | ダイナミック構成 | 10枚 | 1,440円/月 |
| ChatSense | Knowledge Sense | 国産・企業向け | 30回/月 | 980円〜 |
| Plus AI | プラスドキュメント | 直接組込み生成 | 7日無料 | 10ドル(約1,580円) |
| イルシル | イルシル | 日本向け設計 | 3日無料 | 1,848円 |
| Beautiful.ai | Beautiful.ai | 自動レイアウト | 14日無料 | 12ドル(約1,896円) |
| Copilot | Microsoft | チャットで編集 | なし | 4,722円/月 |
※Canvaの無料枠は高品質モデルの利用回数
※日本円での表記がない料金は1ドル=158円で換算
料金プランは随時変更される可能性があるため、ご利用前に必ず公式サイト等で最終確認をお願いいたします。
①Gemini
Geminiは、パワーポイントの自動生成に対応している代表的なAIです。プロンプトを1度入力するだけで、構成の作成からスライドの自動生成、そしてパワーポイント形式(.pptx)へのエクスポートまでをシームレスに完了できます。
生成時間は約3分。パワーポイント用資料はその場でスライドとして提示されるため、すぐに内容を確認できます。さらに、チャット形式で「ここを修正して」と伝えるだけで、直感的にブラッシュアップできる点も魅力です。
②Claude
Claudeは、視認性の高いパワーポイントを自動生成できるAIです。パワーポイントの自動生成には5分ほど時間がかかりますが、生成時間が長い分とにかく内容が充実しています。
Claudeは文字数も多いので、中身の詰まった資料をしっかり作り込みたいときに向いています。カラフルなデザインとシンプルなレイアウトは、「見やすさと情報量の多さを両立させたい」という方にも最適です。
③Canva
デザインツールでおなじみのCanvaは、「Canva AI」という機能を使ってパワーポイントを自動生成できます。こちらも、直接プロンプトで指示するだけで、Canvaらしいデザイン性の高いプレゼン資料を約2分で作成してくれます。
Canvaは豊富なパワーポイントのテンプレートがあるので、AIで自動生成したパワーポイントと比較したい方におすすめ。生成画像をテンプレートに当てはめてデザインし直すこともできるので、手軽にパッとデザインを変えられるのも魅力です。
④ChatGPT
ChatGPTは、テキストだけでなく画像やファイルも扱えるマルチモーダル機能を備えており、わずか2分のスピーディーさでパワーポイントを自動生成できるAIです。上記のようにシンプルなパワーポイントを生成し、チャット形式で修正を重ねながら希望に近づけていけます。
なお、今回1回目の生成では白地に黒文字だけの仕上がりになり、2回目は文字が入りませんでした。上記の画像は3回目で完成したビジュアルです。
⑤Gamma

Gammaは、アイデアを入力するだけの手軽な操作でパワーポイントを自動生成するAIです。約2分という短時間でありながら、上記のようにダイナミックで繊細なパワーポイントのデザインを自動生成します。
Gammaは「PPT」「PDF」といった多様な形式への書き出しはもちろん、プレゼンを簡単に進められる「スポットライト」機能も搭載。「美しさと効率性を両立したい」という方に適したAIツールです。
⑥ChatSense
ChatSenseは、パワーポイントを自動生成できる国産の法人向けAIです。調査結果や社内文書を読み込ませるだけで、わずか2分で高品質なパワーポイントが完成します。
当ツールは、会社ロゴや商品画像も自由に配置でき、2026年6月から複雑なプロンプトにも高速で対応できるアップデートを実施。入力データはAIの学習に利用されない設計のため、セキュリティを重視する企業にもおすすめです。
⑦Plus AI
Plus AIは、プロンプトやPDF等のファイルをもとに数分でパワーポイントを自動生成できるAIです。パワーポイントやGoogleスライドに直接組み込んで使え、文字だらけの資料も簡単に見栄え良く手直しできます。
Plus AIは「スライドの再フォーマット」「テキストの書き換え」などAI編集機能も豊富。日本語を含むほぼすべての言語に対応でき、その場で言語を変換できる翻訳機能も搭載しています。
⑧イルシル
イルシルは、日本人のビジネス向けに開発されたパワーポイントを自動生成できるAIです。日本産のツールなので、海外ツールにありがちな分かりにくさがなく、直感的に使えます。
作成時には、キーワードや長文を入力するだけでAIがパワーポイントを自動生成し、生成後はPDFやPPTXなど多様な形式で出力可能。3,000種類以上の豊富なテンプレートも備えており、資料作成時間を最大3分の1にまで短縮してくれます。
⑨Beautiful.ai
Beautiful.aiは、プロフェッショナルなパワーポイント資料を数分で自動生成するAIです。AI翻訳にも対応し、言語を問わず文脈を汲み取ったメッセージ豊かな資料に仕上がります。
最大の特徴は、テキストの追加や削除に応じて、レイアウトやスペース管理をAIが自動調整する点。面倒な配置の手間を省きたい方にも適したパワーポイントの自動生成AIサービスです。
⑩Copilot
Copilotは、有料プラン向けの「AI PowerPoint ジェネレーター」でパワーポイントを自動生成できます。スライドの追加や文章の書き直し、画像の変更もCopilotとの簡単なチャットで完了し、無料の場合は文章・画像などの部分作成で活用可能です。
こちらは、既存ファイルを読み込ませる、または指示を入力するだけで、パワーポイントのデザインや構成、画像選定まで一瞬で自動生成。具体的なテーマを伝えるほど高精度なスライドが完成します。
セミナーで「AI×パワーポイント術」を極めよう!
ここまで、パワーポイントを自動生成できるAIのクオリティを比較しましたが、「AIっぽさ」や物足りなさを感じた方もいるかもしれません。そんなときは、パワーポイントの操作スキルが活きてきます。
PowerPoint基礎セミナー講座を活用すれば、AIが作った土台をベースに、プロ級のデザインへ仕上げる調整テクニックが身につきます。AIで時間効率を最大限高め、自分のスキルでクオリティを極める。そんな最強のパワーポイント作成術を、ぜひこの機会に習得してみてください。
セミナー名 PowerPoint基礎セミナー講座 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 11,000円〜 受講期間 2日間 受講形式 eラーニング
生成AIのクオリティは、やはりプロンプト(指示文)の質に大きく依存します。以下の記事ではプロンプトのコツを解説していますので、ご参照いただければ「どのような点に注意し、どのように指示を出せばよいか」がひと目で分かります。
パワーポイントを自動生成するAIツールを使ってみよう!
続いて、実際にパワーポイントを自動生成するAIツールを使い、パワーポイントを生成してみましょう。ここでは、品質の高さと使いやすさを備えたGeminiを使ってパワーポイントを自動生成してみます。
- Geminiにアクセスして、プロンプト欄の「+」をクリック→「Canvas」を選択

- プロンプト欄に指示を入力し送信→右側にパワーポイントを生成

- 2枚目の画像

- 3枚目の画像

- 右上の「スライドにエクスポート」をクリックしパワーポイントを生成
- 生成が終わったら、左下の「スライドを開く」をクリック
- Googleスライドの編集画面が開く

その後自由に編集し、完成したら左上の「ファイル」メニューの「ダウンロード」から、PowerPoint形式(.pptx)やPDFに変換し、パソコンに保存しましょう。
コードで生成した時の対処法
Geminiでパワーポイントを自動生成する際、パワーポイントのスライドではなくコードで生成することがあります。その際は、以下の手順で対処しましょう。
- コードをコピーしてメモ帳に貼り付ける

- 「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を選ぶ

- ファイル名の欄に「slide.html」と入力→ファイルの種類は「すべてのファイル」を選択
(必ず半角の「.html」を後ろにつける)
- 「保存」をクリックした後、保存した場所を開いたらパワーポイントが表示

Geminiはコードで生成するケースも多いので、この方法も合わせて覚えておきましょう。
パワーポイントをAIで自動生成するメリット・デメリット
パワーポイントを自動生成するAIは、効率性を高めるという大きなメリットがありますが、利用することによるデメリットも存在します。ここでは、パワーポイントを自動生成するAIのメリットとデメリットを表にまとめました。
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
|
デメリットを克服する方法
パワーポイントの自動生成AIのデメリットを克服するためには、以下の方法がおすすめです。
- デザインのイメージをメモ帳などでしっかり準備してから指示
- 細かな文字の配置やデザインの調整は人の手で行う
- ニーズや用途、希望に適したツールを選ぶ
- 有料登録する直前には必ず公式サイトの最新情報で確認
上記を参考に、パワーポイントを自動生成するAIの弱点を理解したうえで、適切な準備と最終調整を行いながら活用してください。
パワーポイントを自動生成するAIツールの選び方
パワーポイントを自動生成するAIは、デザインの個性や無料範囲、作業環境を基準に選びましょう。ここでは、最適なツールを見極めるための3つのポイントを解説します。
仕上がりの個性で比較する
パワーポイントを自動生成するAIツールは、それぞれ仕上がりの個性が異なります。たとえば、デザインの美しさは、Canvaやイルシル、Gammaなどの自動生成AI、見栄えよりも内容の充実度を求めるなら、テキスト記述に強いClaudeが適しています。
無料枠の制限で決める
「まずはパワーポイントの自動生成AIツールを無料で試したい」という場合、無料枠を確認してください。Gemini(約20回/日)のように無料枠が広いツールもあれば、Claude(1回/日)のように少ないものもあるため、無料枠は必ず確認しましょう。
セキュリティの高さで選ぶ
パワーポイントの自動生成AIツールに、社外秘のデータを読み込ませる場合は、安全性を最優先に考えてください。たとえば、入力したデータがAIの学習に利用されない設計になっている、国産の法人向けツールChatSenseなどを選ぶと安心して業務に導入できます。
AIでパワーポイント資料を自動生成する注意点
パワーポイントをAIで自動生成する際は、リスクに対する知識も必要です。特に、資料を社外に出す前に、必ず以下の3つのポイントをチェックしましょう。
著作権侵害や権利関係のトラブル
AIが自動生成したパワーポイントの画像や文章が、既存のWebサイト、書籍、他社のデザインに酷似してしまうリスクがあります。悪意がなくても結果的に「著作権侵害」になってしまう可能性があるため、怪しい表現や画像は差し替えることを心がけましょう。
誤った情報(ハルシネーション)の混入
AIは誤ったデータや架空の事実をパワーポイントに書き込むことがあるため、特に統計データ、市場規模、法律などは、入念に確認しましょう。生成された数字や事実は、必ず人の目で元データをリサーチして正確性を担保してください。
機密情報や個人情報の漏えい
パワーポイントをAIで自動生成する際、機密情報や個人情報の漏えいにも注意が必要です。AIに入力した内容はAIが学習するので、思わぬところで漏えいするリスクも潜んでいます。業務で使う場合は、入力データが学習に使われないサービスを選択しましょう。
生成AIの著作権については、以下の記事で詳しく解説しています。著作権侵害の事例もご紹介していますので、リスクへの理解を深め、安全にAIを活用するためにもぜひご一読ください。
パワーポイントの自動生成AIについてまとめ
ChatGPTやGemini、Canvaなど、スライドを自動生成できるAIツールは数多くあります。ツールによって無料枠の範囲や料金、デザインの質は大きく異なるため、まずは無料プランやお試しサービスを実際に使い、目で確かめてから有料プランを検討してください。
また、AIの出力だけでは物足りない場合もあるため、最終的な資料のクオリティを高めるにも、セミナーを活用してパワーポイント自体のスキルを磨きあげましょう。














