AWS(Amazon Web Services)は、世界中の企業や個人が利用するクラウドサービスで、ITエンジニアやシステム管理者にとって欠かせないスキルのひとつといっても過言ではありません。習得のために何らかの講座を検討しているものの、「どの講座を選べばいいの?」「初心者向けの講座をいくつか比較したい」と悩む方も多いのではないでしょうか。
AWS講座には基礎から学べるものや転職保証がついたもの、動画で手軽に学べるものなど、さまざまな種類があります。本記事では、厳選したAWS講座10選を比較し、それぞれの特徴を詳しく解説します。
AWSとはなに?
AWS(Amazon Web Services)は、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスです。企業や個人がインターネット上でサーバーを借りたり、データを保存したり、AIやデータ分析を活用できるようにするサービスを提供しています。
これにより企業は自社で高価なサーバーを購入・管理する必要がなく、必要なときに必要な分だけリソースを使えるため、コストを抑えながら効率的にシステムを運用できます。いまや国内外問わず、多くの企業や開発者がAWSを利用し、Webサービスやアプリを支えています。
なお、AWSの概要をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になります。
AWSのおすすめ講座10選を比較
AWSはいまや国内外問わず大きな需要があるので、これから習得を目指す方は、何らかの講座を比較検討することになると思います。
AWSおすすめの講座10個を一覧表で比較すると、以下のようになります。
講座名称 | 運営会社 | 受講形式 | 料金(税込) |
AWSで始めるインフラ構築基礎セミナー | ProSkilll |
| 38,500円 |
AWSフルコース | RaiseTech | オンライン | 430,000円 |
AWS講座 | インターネット・アカデミー |
| 140,800円 |
Amazon Web Services 研修/トレーニング | NEC | オンライン | 要確認 |
AWSレッスン動画コース | CloudTech | 動画形式 |
|
クラウドエンジニア転職保証コース | 侍エンジニア | オンライン |
|
AWS基礎トレーニング | Winスクール |
| 143,000円 |
クラウド実践知識(AWS編)研修パッケージ | Schoo | オンライン | 1,650円 |
AWS入門編 | paizaラーニング | 動画形式 |
|
AWS講座 | mine | オンライン | 140,800円 |
比較してみると金額は講座によってピンキリで、動画講義のみで月額1,000円強から使えるものもあれば、徹底指導で40万円を超えるような講座も存在します。
次の章では、上記で比較したそれぞれの特徴をくわしく紹介していきます。
AWSのおすすめ講座10選
この章では、AWSおすすめの講座として、前章で比較した以下の10選をご紹介します。
- AWSで始めるインフラ構築基礎セミナー
- AWSフルコース
- AWS講座
- Amazon Web Services 研修/トレーニング
- AWSレッスン動画コース
- クラウドエンジニア転職保証コース
- AWS基礎トレーニング
- クラウド実践知識(AWS編)研修パッケージ
- AWS入門編
- AWS講座
講座①AWSで始めるインフラ構築基礎セミナー(ProSkilll)
「AWSで始めるインフラ構築基礎セミナー」は、未経験者を対象に、2日間でAWSを活用したインフラ構築の基礎から応用までを学べる短期集中講座です。
「最速でインフラ構築のプロのなるための2日間」として、他の講座と比較しても超短期間で効率の良い学習を実現させています。
料金は、会場受講およびライブウェビナー、eラーニングともに38,500円(税込)となっており、数あるAWSサービスの中で比較してもとくに利用しやすい価格となっています。
完全未経験からスピーディーにAWSを学びたい方は、ぜひこの機会にご活用ください!
講座②AWSフルコース(RaiseTech)
こちらはクラウドサービスでトップシェアを誇るAWSの技術と現場のノウハウを学べるオンライン講座です。
現役エンジニアによるリアルタイム授業や、質問・転職支援などのサポートが充実していますが、価格は430,000円と比較的高めです。
講座③AWS講座(インターネット・アカデミー)
インターネット・アカデミーの「AWS講座」は、AWSのサービスや機能を実践的に学ぶことを目的としています。
カリキュラムではAWSのアカウント作成、ネットワーク設定、サーバー接続、セキュリティ設定など、サーバー立ち上げに必要なスキルを演習を通じて習得でき、料金は140,800円と、他と比較すると標準程度です。
講座④Amazon Web Services 研修/トレーニング(NEC)
引用:NEC公式サイト
ECビジネスインテリジェンスの「Amazon Web Services 研修/トレーニング」は、AWSの基本から設計、開発、運用、セキュリティまで幅広いコースを提供しています。
AWS認定トレーニングにおいて総受講者数15,000人を達成するなど実績が豊富のため、他と比較しても信頼性に長けているのが特徴です。
講座⑤AWSレッスン動画コース(CloudTech)
こちらはAWS初学者向けのオンライン学習プラットフォームで、体系的な動画学習を提供しています。学習ロードマップに沿って300本以上の高品質な講義動画が閲覧できたり、全12種のAWS認定資格対策問題を利用できます。
無料のフリーコースから5,480円の資格会員、13,700円の基本会員、54,800円の永久会員まで、多様なプランが用意されています。
講座⑥クラウドエンジニア転職保証コース(侍エンジニア)
引用:侍エンジニア公式サイト
侍エンジニアの「クラウドエンジニア転職保証コース」は、未経験からAWSエンジニアへの転職を目指すプログラムです。AWSの資格取得を目指すカリキュラムを提供し、経験豊富な講師による専属マンツーマン指導と、プロのキャリアサポートが特徴です。
受講期間は16週間から36週間まで複数のプランがあり、料金は16週間プランで454,300円(税込)からとなっています。
講座⑦AWS基礎トレーニング(Winスクール)
引用:Winスクール公式サイト
Winスクールの「AWS基礎トレーニング(Technical Essentials 1&2レベル)」講座は、AWSの主要サービス(EC2、S3、RDS)の役割や特徴を学び、ブログシステム構築の演習を通じて、サービス設計や構築に必要な基本スキルを学べます。
受講時間は90分×10回(計15時間)で、受講期限は2ヶ月です。料金は受講料118,800円、入学金19,800円、教材費4,400円で、合計143,000円と、他と比較して標準程度の料金設定となっています。
講座⑧クラウド実践知識(AWS編)研修パッケージ(Schoo)
引用:Schoo公式サイト
Schooの「クラウド実践知識(AWS編)研修パッケージ」は、AWSの主要サービスや機能を実践的に学ぶことを目的としたオンライン研修です。
全4コマ(各45分)の構成で、合計3時間の内容となっており、料金は1IDあたり1,650円(税込)と、比較的安価となっています。
講座⑨AWS入門編(paizaラーニング)
paizaラーニングの「AWS入門編」は、Amazon Web Services(AWS)上にWebサーバ環境を構築する方法を学ぶオンライン講座です。全3レッスンで構成され、AWSアカウントの作成、Linux仮想マシンの設定、リモートアクセス、ファイル転送など、Webサーバ構築の基本を短時間で習得できます。
有料プランは月額1,490円(税込)から利用可能で、こちらを払えばAWS以外にも他の講座も含めた全ての動画コンテンツと演習課題にアクセスできます。
講座⑩AWS講座(mine)
引用:mine公式サイト
インターネット・アカデミーが提供する女性向けWeb・IT専門スクール「mine」は、数あるAWS講座の中でも、比較的女性のキャリア形成を支援するための多彩なコースを提供しています。
その中のひとつとして「AWS講座」があり、基礎知識からマンツーマンで学べる内容で料金は140,800円となっています。
なお、ここまで紹介した10選の他にも、AWSを学べる講座はたくさんあります。以下の記事でも未経験向けのスクールを紹介していますので、ぜひご一読ください。
AWS講座を比較する際のコツ
AWS講座を比較する際のコツとしては、以下の3つが挙げられます。
- 実務に直結する講座を選ぶ
- 講師の実績や経験が豊富かを確認する
- 転職保証をはじめサポート内容を確認する
それぞれ、順を追って見ていきましょう。
コツ①実務に直結する講座を選ぶ
AWSを学ぶ目的が仕事で活かすことなら、実務に直結する内容の講座を選ぶことが重要です。基礎知識だけでなく、実際のクラウド環境の構築や運用、トラブル対応のスキルが学べる講座を比較して選びましょう。
とくにハンズオン形式で実際にAWSの操作を体験できる講座は、知識が定着しやすく実践力が身につきます。またAWS認定資格の取得を目的とする場合でも、単なる試験対策ではなく、実務で活用できる内容が含まれているかを確認することが大切です。
コツ②講師の実績や経験が豊富かを確認する
AWSの講座を選ぶ際は、講師の経験や実績も重要なポイントです。AWSの実務経験が豊富な講師が担当する講座は、単なる知識の解説だけでなく、実際の業務で使えるノウハウや現場の課題に対する解決策を教えてくれることがあるからです。
またAWS認定資格を持つ講師や、クラウド関連の実績がある講師がいる講座は、より信頼性が高いと言えるでしょう。講師の経歴や実績が豊富であれば、講座の公式サイトにその旨が記述されているので、事前にチェックして比較おくとよいでしょう。
コツ③転職保証をはじめサポート内容を確認する
AWSを学ぶ目的が転職やキャリアアップの場合、講座のサポート内容も重要です。とくに転職保証がある講座は、一定の条件を満たせば転職成功まで支援してくれるため、未経験者でも安心して学ぶことができます。
また履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、企業とのマッチング支援などが含まれているかも確認しましょう。転職支援がなくても、実務的なポートフォリオを作成できる講座であれば、転職活動を有利に進められる可能性が高くなります。
AWS講座に関するよくある質問
最後に、AWS講座についてよくある質問に回答していきます。
Foundational(基礎) | AWS Certified Cloud Practitioner |
AWS Certified AI Practitioner | |
Associate(アソシエイト) | AWS Certified Solutions Architect – Associate |
AWS Certified Developer – Associate | |
AWS Certified SysOps Administrator – Associate | |
AWS Certified Data Engineer – Associate | |
AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate | |
Professional(プロフェッショナル) | AWS Certified Solutions Architect – Professional |
AWS Certified DevOps Engineer – Professional | |
Specialty(専門) | AWS Certified Advanced Networking – Specialty |
AWS Certified Security – Specialty | |
AWS Certified Machine Learning – Specialty |
AWS講座の比較まとめ
AWSを学ぶための講座には、基礎知識を学べる初心者向けコースから、実務で使えるスキルを習得できる実践的な講座まで、さまざまな種類があります。講座を選ぶ際は学習内容が実務に直結するか、講師の実績は十分かなどを確認することが重要です。
また無料の学習リソースも活用しながら、自分に合った学習方法を選ぶのがポイントです。本記事を参考に最適なAWS講座を見つけ、スキルアップを目指してください。
