機械学習用ライブラリ「Chainer」のインストール方法

今回は、Chainerをインストールする方法を説明します。

Chainerとは

Chainerとは、日本のPreferred Networksという会社が主導して開発をしている、Pythonを使ったディープラーニング(深層学習)のライブラリです。

Chainerをインストールする方法

日本語の資料も多くあるなど、初めてでも使いやすく簡単にディープラーニングができるライブラリとして人気です。
AI研究所が開催している、AIエンジニア育成講座でも使用しています。

すごく簡単なので、すぐに終わりますので是非試してみてください。
それでは、MacとWindowsに分けて説明していきます。

Macの環境にChainerをインストールする方法

high sierra 10.13.1
imac
processor 2.39Ghz
memory 4GB 16000Mhz DRAM

まずは、ホームブリュー(https://brew.sh/index_ja)をインストールします。
ターミナルを開いて、以下のスクリプトを打って実行してください。

/usr/bin/ruby -e “$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)”

正常にインストールできたか確認します。

brew doctor

バージョンを確認します。

brew –version

アップデートします。

brew update

続いて、Pythonの2系、3系の切り替えが簡単にできるよう、Pyenvをインストールします。

brew install pyenv

自分の環境では、すでにパスが通っていましたが、念の為確認します。
Macでは便利で使いやすいnanoというターミナルから動かせるエディターがあります。
ホームダイレクトリにいき、

cd ~

.bash_profileをnanoで開きます。

nano .bash_profile

以下が書いてあればそのまま閉じて(コントロール+Xで閉じる)、なければコピペして、保存して閉じてください。
(コントロール+O、エンター、コントロール+X)

export PATH=”/usr/local/Cellar/.pyenv/shims:$PATH”
export PATH=${PYENV_ROOT}/bin:$PATH
eval “$(pyenv init -)”

次はAnacondaをインストールします。
AnacondaにはChainerに必要なNumpyやSixなどが既にインストールされているので便利です。(容量がバカでかいので、時間がかかります。)
Anacondaの他にも、Pycharm等でインストールすることもできます。
どのAnacondaのバージョンが利用できるか調べます。

pyenv install -l

anaconda2系、つまりPythonの2系対応のものは(2019年3月30日時点で最新はanaconda2-5.2.0)anaconda2-X.X.Xと表示されています。

….. anaconda2-5.0.0
anaconda2-5.0.1
anaconda2-5.1.0
anaconda2-5.2.0

anaconda3系、つまりPythonの3系対応のものは(2019年3月30日時点で最新はanaconda3-5.2.0)anaconda3-X.X.Xと表示されています。

….. anaconda3-5.0.0
anaconda3-5.0.1
anaconda3-5.1.0
anaconda3-5.2.0

今回は、3系をインストールします。

pyenv install anaconda3-5.2.0

しばらくするとインストール完了です。
Anacondaが入っているか確認してみましょう。

pyenv versions

デフォルトではsystemになっているので(*がついているところ)、

*system
anaconda3-5.2.0 (set by /Users/あなたのユーザー名/.pyenv/version)

切り替えます。

pyenv global anaconda3-5.2.0

変更できたか確認します。

pyenv versions

*がついていれば成功です。

system
*anaconda3-5.2.0 (set by /Users/あなたのユーザー名/.pyenv/version)

それではChainerをインストールしましょう。
まずconda(anaconda版のpip)で、インストールできるかどうかを確認します。

anaconda search -t conda chainer

ありました。
OSXの64ビット版です。

OSXの64ビット版

なければpipでインストールします。

pip install chainer

あったのでcondaでインストールします。

conda install chainer

インストールできたか確認しましょう。

ターミナルからPythonと打ち対話モードにして、

python
>>> import chainer

無事何もなければインストールは成功してます。

>>>

外に出ましょう。

>>> exit()

Windowsの環境にChainerをインストールする方法

ちなみに、Windows 8.1でキャプチャはとっています。
Anacondaのサイトへいき、Win用のAnacondaをダウンロードしましょう。
https://www.anaconda.com/distribution/

Anacondaのサイト

Anacondaのサイト

Anacondaのサイト

ダウンロード完了まで時間がかかります。
ダウンロードできたらEXEファイルをダブルクリックします。
指示に従い、インストールしていきましょう。
インストールが終了したら、検索からAnaconda Navigatorを入力します。

Anaconda Navigator

Enviornmentから、Chainer用の環境を構築していきます。

Enviornmentから、Chainer用の環境を構築

Enviornmentから、Chainer用の環境を構築

Enviornmentから、Chainer用の環境を構築

Enviornmentから、Chainer用の環境を構築

Enviornmentから、Chainer用の環境を構築

準備ができたら、三角マークからアナコンダ用のプロンプトを起動します。

三角マークからアナコンダ用のプロンプトを起動

三角マークからアナコンダ用のプロンプトを起動

以下のコマンド一発で、インストールできます。

conda install chainer

インストール

最後はきちんと確認します。

インストール

jupyter notebookも便利なので、ついでにインストールしておきましょう。

jupyter notebook

インストール完了後、ローンチをクリックすると起動します。

ローンチをクリックすると起動

Newをクリックします。

Newをクリック

Python3を選択します。

Python3を選択

importして確かめます。

import

以上です。
MacやWindowsでも、さらっとChainerのインストールが完了しました。
環境によってエラー等が出る場合もあるかもしれませんので、その際はエラーメッセージを検索して原因を特定してみてください。

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