AIの急速な発展によりビジネスや教育現場など様々な場面で、非常に身近な存在となっています。特に教育現場ではAIを活用することにより学習の効率を向上させる学校や塾が増加傾向にあります。
そこで大きく注目を集めているのが「atama+」です。atama+は従来の学習方法とは異なり、一人ひとりに対して学習効率を上げるために作られた学習システムです。
本記事ではatama+の概要をはじめ、特徴、活用するメリット・デメリットなど詳しく解説します。
atama+とは?
atama+とは、atama+株式会社が最先端のテクノロジーを駆使して作られたAI教材です。
本来、学習塾などにおける勉強方法はグループで行いますが、個人によって習熟度は異なるため「勉強についていけない」「もっと先の学習を行いたい」といった様々な意見・不満を抱えている方がいます。
個別の学習塾でさえ、学習は個人のレベルに合わせて行いますがカリキュラムに沿って学習するため、自身のレベルに合わせた学習ができないこともあるでしょう。
しかし、atama+は一人ひとりの学習レベルをAIが分析し「苦手分野」「得意分野」を把握、個人に合わせたカリキュラムをAIが作成し最短で成績向上を目指すことが可能です。
学習対象年齢は?
atama+は様々な学習塾で活用されていますが、その多くは中学1年生〜高校3年生を対象にしていることがほとんどです。ただし、小学校や大学で使用できないわけではありません。
近年は大学でも導入が増加しており、対象年齢は6歳〜22歳までで幅を広げています。いずれはビジネス現場においても活用されるでしょう。
AIの教育サービスについて詳しく知りたい方は下記記事も併せてご覧ください。
atama+のオンライン塾の価格は?
atama+のオンライン塾の料金は「入会金22,000円」と学習する教科数に応じて変わります。詳しい料金は以下の表を参照ください。
教科数 | 月額料金 |
1教科プラン | 22,000円 |
2教科プラン | 24,200円 |
3教科プラン | 27,500円 |
4教科プラン | 30,800円 |
5教科プラン | 34,100円 |
スポット指導 | 3,300円 |
引用:atama +
教科数が多くなればなるほど、コストパーフォーマンスは高くなるとわかります。また、他の学習塾などに比較すると料金設定もリーズナブルであり、解約時も1ヶ月単位での支払いになるため経済的負担も少ないと言えるでしょう。
他学習塾との比較
atama+の料金だけでは高いのか安いのかわからないという方もいるでしょう。そこで日本で有名な学習塾へ通塾した場合の料金も紹介します。(週に1回通った場合)
塾名 | 授業時間 | 料金相場(小学6年生〜高校3年生) |
明光義塾 | 90分 | 13,200円〜17,600円 |
個別指導塾スタンダード | 75分 | 10,400円〜15,800円 |
ITTO個別指導学院 | 50分 | 7,650円〜11,420円 |
個別教室のトライ | 120分 | 23,436円〜34,668円 |
主な学習塾と比較して料金設定は高く見えますが、学習塾は限られた時間であり週に1回の計算です。好きなだけ好きな時間に勉強できるatama+と比較するとコストパーフォーマンスは高いと言えるでしょう。
atama+の特徴
atama+がここまで大きな注目を集める背景には、これまでにない学習方法を確立させたからです。ここではatama+の特徴以下4つを紹介します。
- 自分専用のカリキュラムを作成
- 必要な勉強時間の見える化
- 弱点の把握
- 理解状況を診断
自分専用のカリキュラムを作成
先述した通りatama+は学習の初めに「診断」を行います。その診断結果に基づいて苦手分野と得意分野を把握し、AIがカリキュラムを作成します。また、カリキュラムを作成した後も学習を進めていく内にAIが常に学習進行度合いを把握します。
そのため、途中でカリキュラムを変更し苦手分野は徹底的に学習、得意分野は応用など個人に合わせたカリキュラムを作成しなおします。無駄を省いた学習ができるため、最大限まで効率化した学習が行えます。
必要な勉強時間の見える化
学習にゴールというものは存在しません。しかし、テストや試験に向けてあとどのくらい勉強しなければいけないのかという終わりが見えないのはモチベーションの低下を招く要因でもあります。
atama+は「どのくらい理解できているのか」「目標達成までに何時間学習が必要か」などすべてを見える化し、モチベーションの低下を防ぎます。
安心して学習を進行できるのはatama+の大きな特徴です。
弱点の把握
苦手分野を自分自身で把握していても実際にどのように克服していくのかというのは学習において難しいところではあります。何度も何度も繰り返し苦手な分野を学習することは効率が良いとは言えず、無駄の多い学習になる可能性もあります。
また、弱点を克服するには根本の原因を解明する必要があります。しかし、簡単なことではありません。
atama+は弱点となる根本の原因を徹底的に分析し、把握します。根本から克服していくことで弱点を0にしていきます。
理解状況を診断
学校や学習塾などにおいて生徒一人ひとりがしっかりと理解できているのかを把握するのは容易なことではありません。理解していないのに「ただ問題を解いているだけ」「授業をなんとなく受けているだけ」といった方もいるでしょう。
atama+は学習初めだけでなく常に理解状況を診断しているため、一人ひとりに合った学習を提供し続けます。常に一番効率の良い学習方法をAIが判断・提供するため、最短で成績の向上を実現します。
atama+を活用するメリット
atama+を活用することでどのようなメリットがあるのか以下3つ紹介します。
- 学習の効率化
- 自分のペースで学習できる
- カリキュラムに縛られない
学習の効率化
atama+における学習の効率化は最大のメリットとも言えるでしょう。短期間で成績を向上するためには根本的な問題を解明し、一人ひとりに合わせた学習をしなければなりません。
しかし、学校や学習塾は途中でわからない箇所があっても学習の進行は止まらないため、「わからないまま」で終わります。自分のレベルに合っていない学習レベルであることから起き、無駄が多い学習へとなります。
しかし、atama+を活用し必要な部分だけを必要な量だけ行えれば学習効率は大きく向上するでしょう。
自分のペースで学習できる
学校や学習塾においてはカリキュラムが最優先になるため、1日にどこまでを学習するのかというのはあらかじめ決められています。しかし、個人によって理解力には差があるため学習ペースについていけないこともあるでしょう。
自分のペースで無理なく学習できれば知識を体系的に身につけることができるため、成績の向上が期待できます。また、atama+はタブレットやパソコンを用いて学習できるため場所を選ばずに好きな時に学習できるのは大きなメリットです。
カリキュラムに縛られない
atama+にも一人ひとりに合わせたカリキュラムはありますが、個人の習熟度によって常に内容は変更されます。
学校や学習塾で決められたカリキュラムは1から100まで組み込まれているため、「理解しているのにまた同じところを学んでいる」といったこともあるでしょう。それは時間の無駄でしかありません。
カリキュラムに縛られず自身に合わせた学習ができれば効果のある学習だけを行うことが可能です。
atama+を活用するデメリット
atama+を活用するのはメリットだけではありません。ここではデメリット以下2つを紹介します。
- AIの予測は完璧ではない
- 理解できていても先に進めない
AIの予測は完璧ではない
atama+はAIによってすべてを判断されますが、AIの予測は完璧ではありません。例えば、先ほど学習時間を見える化できると解説しましたが、その学習時間内できれば100%試験に受かるわけではないということです。
年々、AIの精度は向上していますがすべてを信頼するのはリスクが高いと言えます。あくまでも予測であることを理解しておきましょう。
理解できていても先に進めない
AIは人間の気持ちを汲み取れるわけではありません。そのため、自身では理解できているのに何度も同じ問題を解かされることもあるでしょう。AIが「苦手な分野である」と判断するのは答えに辿りつくまでの時間なども考慮されているからです。
何度も何度も同じ問題を解かされることで学習効率を下げてしまうこともあるため注意が必要です。
学習の継続や維持が難しい
atama+はオンラインでの学習になるため自分のペースで学習を行います。塾に通う、学校に行くなどの場合は時間が決められているため習慣化していますが、優先順位が下がる可能性もあります。
忙しければ後回しにしてしまうこともあり、一度学習をやめてしまうと再開するハードルは高くなるでしょう。自己管理能力が高くなければ効率的な学習は難しいと言えます。
また、AI自体の問題もあります。AIを学習で活用するデメリットについてさらに詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
atama+利用の際の注意点
atama+を利用する際は以下2点に注意しましょう。
- atama+だけに頼らない
- バランスよく学習する
atama+だけに頼らない
atama+は完璧ではないため「atama+だけを行なっておけば大丈夫」と慢心するのは避けたほうが良いでしょう。あくまでもAIの分析によるもので自身の弱点をすべて見つけられるわけではありません。
定期的に見直しを行い自身がしっかりと理解できているのかを確認しながら学習を行いましょう。
バランスよく学習する
atama+はAIの性質上、苦手分野を重点的に学習させる傾向にあります。苦手分野を克服することだけに捉われると得意分野が疎かになり知識の低下を招く可能性もあります。
全体的にバランスをとりながら学習を行いましょう。
atama+におけるまとめ
本記事では、atama+の特徴やメリット・デメリット、注意点について詳しく解説しました。atama+はAIを活用し学習効率を向上させる教材です。学校や学習塾では気付けない自身の弱点もAIで分析し学習できるため成績を向上が期待できるでしょう。
ただし、atama+は完璧ではありません。バランスを取りながら効率的に学習を進めていきましょう。
