Googleの画像生成AIといえば「Nano Banana」が話題ですが、関連ツールが複数あり「どれがどう違うの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Googleの画像生成AIの種類や特徴、無料枠の違い、最新ツール・Flow(旧ImageFX)の使い方を分かりやすく解説します。利用時の注意点やよくある質問も紹介するので、「Googleの画像生成AIの全体像を知りたい」という方はぜひご一読ください。
Googleの画像生成AIとは?
Googleの画像生成AIとは、Googleが独自に開発したAIモデルを基盤に、テキストや画像から新たな画像を生成できる技術・ツールの総称です。
近年では、画像制作を大きく変える技術として注目されており、たとえば
- カプコン:ゲームのビジュアルアイデアに「Imagen 2」を採用
- Agoda:旅行先の情報提供に「Imagen」を活用
など、多くの企業がコンテンツ制作の自動化と効率化にGoogleの画像生成AIを活用しています。
Googleの画像生成AIは2つのシリーズがある
2022年5月に発表されたGoogle初の画像生成AI・Imagenは、先行するOpenAIの「DALL·E 2」を超える技術として当時大きな話題となりました。現在は、ツールの目的や用途に合わせて主に以下の2つのシリーズが提供されています。
- Imagen: テキストを忠実に描写する高い表現力
- Nano Banana: 速度や正確な文字入れ、対話型処理に対応
Nano Bananaがはじめて登場したのは2025年8月26日で、実に「Imagen」より3年も後のことでした。以降、Googleの画像生成AIには2つの潮流が生まれたのです。
なぜ「Nano Banana」という名前なのか?
Nano Bananaは、開発を担当したナイナ・ライシンハニ氏のニックネーム(ナイナ・バナナ、ナノ)を組み合わせた命名でした。
このAI画像生成モデルは、2025年8月に評価サイトで匿名公開されると多くの反響があり、その後Googleの画像生成AI「Gemini 2.5 Flash Image」としてリリースしました。
この際、話題となった「Nano Banana」という呼称も正式なブランド名として採用。現在では、最新の「Gemini 3 Pro Image」も「Nano Banana Pro」と命名されるなど、Googleの画像生成AIを象徴するブランドとして定着しています。
Googleの画像生成AIスキルを効率よくアップデートしよう!
このように、Googleの画像生成AIは「Nano Banana」シリーズを中心に今も凄まじいスピードで進化を続けています。Googleセミナーは、アップデートをいち早く業務に活用するための実践型講義をご提供しています。
短期間で高度なAI画像にレベルアップするプロンプトの記述法(ロール、コンテキストの指定など)が身につくため、手軽にAI画像のクオリティを安定させたい方や、生成精度を一段引き上げたい方にも最適です。
Nano Bananaについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。独自の特徴や魅力、使い方など幅広く解説しています。
最新のGoogleの画像生成AIモデルとは?
最新(2026年6月12日時点)のGoogleの画像生成AIモデルは、2026年2月に登場した「Nano Banana 2」で、2025年6月24日リリースの「Imagen 4」から大幅な進化を遂げました。
なお、Nano Banana 2やImagen 4はあくまでAIの「モデル(仕組み)」の名前で、私たちが実際に使うときは、このモデルが組み込まれた「Googleの画像生成AIツール(製品)」を介して利用することになります。
では、このNano Banana 2の主な進化点、Nano Banana 2が利用できるGoogle製品一覧を見てみましょう。
Nano Banana 2の主な進化点
Googleの最新画像生成AI・Nano Banana 2の主な進化点は、「画像を作る生成AI」から「画像を編集できる生成AI」になったことです。主な進化点は以下にまとめています。
| 機能 | できること |
|---|---|
| 雰囲気の変更 | 画像の天気・時間帯・光・アングル・ピントなどを自由に変えられる |
| スタイルを適用 | 参照写真、キャラクターの一貫性を維持できる(人物・顔・質感など) |
| サイズの変更 | SNS・印刷など用途に合わせたサイズへ自動調整できる |
| テキストを配置 | 画像の中に正確な文字・ロゴを配置できる(従来の文字化け解消) |
これまでの画像生成AIは「プロンプト(指示文)を入力して、一発で画像を作る」という使い方が主流でした。しかし、最新のNano Banana 2は「今ある画像」をベースに、思い通りの画像になるように対話しながら微調整できます。
Nano Banana 2が利用できるGoogle製品一覧
「Nano Banana 2」は、以下のGoogle製品やサービスで使えます。
- Geminiアプリ: すべてのモデル(Fast/Thinking/Pro)に標準搭載
- Google検索: モバイルやブラウザのGoogle検索「AIモード」
- 開発者向け:Google AI Studio・Gemini APIプレビュー版
- Google Cloud: Vertex AIにてプレビュー版
- Flow: 新しい標準モデルに採用
- Google広告: キャンペーン作成時の画像提案機能
「Nano Banana 2」は、その他にも「Adobe Firefly」ではモデルの選択肢の一つに採用されており、「Hedra」ではネイティブに組み込まれています。
GoogleのAI画像は商用利用できる?
Googleで生成したAI画像は、規約上は商用利用可能です。「Googleポリシーと規約」には以下の様な記述があります。
本サービスで提供されるコンテンツについては、ご自身の裁量で依拠、公開、利用してください。
ただし、「商用利用可能=安全」というわけではありません。
- 他人の権利(著作権など)侵害はすべて自己責任
- 無料版・個人向け有料プラン(AI Pro、Ultra)は不適(権利関係が複雑なため)
Googleは、Adobeのように権利を明確に保証しているわけではないため、利用時には上記の公式ルールを理解しておきましょう。
Googleの画像生成AIの種類一覧
では、実際に画像生成AIが使えるGoogleのツールにはどのようなものがあるのか、具体的に見ていきましょう。
まずは、1日当たりの無料枠(画像)、主な有料プラン、日本語対応、使えるモデル名、透かしの有無、1回あたりのAI画像生成枚数をまとめた一覧表からご確認ください。
| ツール名 | 無料枠 | 主な有料プラン | 日本語 | 対応モデル | 透かし | 生成数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Gemini | 約80回 | Google AI Pro:2,900円 | 可 | Nano Banana 2 | あり | 1枚 |
| Flow (ImageFX) | 実質無制限 | Google AI Pro:2,900円 | 可 |
| なし | 1~4枚 |
| Google AI Studio | なし | Google AI Pro:2,900円 | 不可 |
| なし | 1枚 |
なお、無料枠に関しては、具体的に明記していないため一般的な無料回数で記載しています。
Gemini
Geminiは、Googleを代表するマルチモーダルな生成AIです。文章、コードなど多彩なデータ形式に対応し、画像生成AIも従来のチャット感覚で、対話しながら画像を作れます。たとえば、同一人物・同一背景のまま「表情だけを笑顔に変える」といった修正が可能です。使い方は、
- ツールバーの「画像を作成」を開きプロンプトを入力
- 「Nano Banana」の高速・思考・Proモードを選択
- 下部にある「レトロシアター」などのモードを選択→生成
のように手軽に楽しめます。上位プラン(Pro/Plus/Ultra)なら「Proでやり直す」から再生成も可能です。なお、上記のAI画像は、以下のプロンプトを使っています。ぜひ、表情の変化もご確認ください。
Flow(ImageFX、Whisk)
Flowは、Google Labs提供の画像と動画を統合した生成AIツールです。現在、Googleの画像生成AI・ImageFX、WhiskはすべてFlowに統合されています。ネット上では名称が分かれていますが中身は同じFlowで、どの名称でも最新のAI画像生成を体験できます。FlowのAI画像生成では、
- ファンタスティカル(幻想的な神話世界)
- ファミリア(映画的なリアルさ)
- エキセントリック(強烈な個性)
などの4つのサンプルスタイルを選べ、使い方は、比率(16:9など)やサイズ(1x〜4x)を選び、モデルメニューを選択、プロンプトで指示するだけです。
なお、Google LabsはGoogleの実験的プロジェクトのため、AI画像の商用利用は避けて楽しみましょう。無料枠は随時変更されており、以前は20回でしたが現在無制限に近い利用が可能で、今回も30回以上無料で使えました。
Google AI Studio
Google AI Studioは、開発者向けのWebプラットフォームです。画像生成の無料枠はないものの、プロンプトの改善などのテキスト生成であれば無料で使えます。使い方は
- ホーム画面から「Image Generation」を選択し、プロンプトを入力
- 右側の設定パネルで、モデルの応答性を変える「Temperature」を変更
- 同じ設定パネルで、推論の深さを変える「Thinking level」4段階から選択
など、本格的なパラメーター調整を行えます。最新の「Nano Banana 2」など3つのモデルを切り替えられ、画像生成以外にも、動画、音楽生成に対応しています。
Googleの生成AI・Geminiについては、以下の記事で解説しています。最新のAI機能、実際の画像生成方法、高精度な画像生成のコツまでわかる充実の内容です。
Googleの画像生成AIのメリット
続いて、Googleの画像生成AIを使うメリットについて解説しましょう。
圧倒的な無料枠の多さ
Googleの画像生成AIを利用する最大のメリットは、他社ツールを圧倒する「無料枠の広さ」です。たとえば、OpenAIのChatGPTの画像生成無料枠は1日あたり5回、Canvaの無料枠は高品質モデルで月20回とどれも少なめです。
一方、GoogleのGeminiやFlowは、80回以上とほぼ無制限での生成が可能です。無料枠の基準は随時変更されるものの、無料枠を気にせずに使えるのは、Googleの画像生成AIならではといえるでしょう。
高い文字描写力
Googleの画像生成AIは文字描写能力が高く、指示した言葉を画像内に入れ込むことができます。これまでの画像生成AIは、画像の中に言葉を入れると、実際に存在しない文字(文字化け)を生成することが共通の弱点でした。
しかし、文字をそのまま画像内で示せるため、看板、ロゴ、商品のパッケージデザインとしてもそのまま使えます。チャット形式で入れたい言葉を簡単に指定できるのは、Googleの画像生成AIだからこその魅力です。
安全性への高い配慮
Googleが生成する画像には、人間の目には見えないデジタル透かし「SynthID」が自動で埋め込まれます。これにより、AIが生成したコンテンツであると公に示され、偽情報の拡散防止など、AI画像に付きまとう懸念点を回避できます。
Geminiには目に見える透かしがあるものの、その他のGoogleのAI画像にもこうした配慮がなされているのは、ビジネス利用を検討している企業にとって大きなメリットといえるでしょう。
Googleの画像生成AIの使い方
では、Googleの画像生成AIを実際に使ってみましょう。ここでは、Googleの画像生成AIツール・Flowの使い方を紹介します。
なお、Flowは以前ImageFXという名称で提供されていたサービスです。「ImageFXの使い方を知りたい」という方も、手順は同じなのでぜひ参考にしてください。
- Flowにアクセスし「Flowの利用を開始する」→「新しいプロジェクト」を開く

- プロンプトを入力し「画像」を選択

- モデルや縦横比、生成枚数を選択したら矢印で送信
(ここでは、16:9、×4、Nano Banana 2を選択)
- 指定通りに4枚のAI画像を生成

- 「+」→「プロンプトに追加」をクリックして追加指示
(女性の服を赤にして)
- 指示に合わせて画像が変化

- 画像をクリックしてダウンロード

このように、簡単な手順で高品質なAI画像を生成できました。なお、AI画像の生成枚数は1枚から4枚まで自由に選択できます。デフォルト設定は2枚なので、枚数を変えたい場合は必ず設定し直しましょう。
Googleのツールで思い通りのAI画像を生成しよう!
このようにGoogleの画像生成AIツールを使えば、誰もが簡単に高品質な画像を生成できますが、「なかなか思い通りのAI画像を生成できない」という声は案外多く耳にします。
Geminiセミナーは、AI画像のクオリティを最大化するプロンプトエンジニアリング(効果的な出力技法)を実際に手を動かしながら学べます。その他、
- NotebookLMやRAGを活用した自社独自AIの作成
- Google AI Studio Buildでの自社アプリ作成
- AIエージェントによる業務自動化
など、企業のDX化を強力に推進する実践的なカリキュラムまでカバーします。
「AIツールを導入したものの、いまいち業務に活かしきれていない」という企業様は、ぜひDXの一環としても最適なGeminiを使って、手軽で効果的な業務効率化を実現しましょう。
セミナー名 Geminiセミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 29,700円〜 受講期間 2日間 受講形式 対面(東京)・ライブウェビナー・eラーニング
Googleの画像生成AIを使う際の注意点
Googleの画像生成AIは手軽な反面、著作権やセキュリティ面のトラブルに注意が必要です。安易な気持ちで利用すると思わぬ落とし穴にはまるリスクがあるため、まずは各ツールの規約やポリシーをしっかり確認しましょう。
意図しない著作権侵害のリスク
Google関連のツールで生成したAI画像の権利は、基本的にGoogleではなくユーザーに帰属します。これは、意図せず他人の作品に似た画像が生成された場合でも、その責任を負うのは生成した本人です。著作権侵害は一般的に
- 既存作品の本質的部分を参考にしている(依拠性)
- 既存作品の創作的部分がわかる程度に似ている(類似性)
の2つの観点から判断されます。例えば、生成した画像を見た多くの人が特定のキャラクターや作品を連想するほど似ている場合、著作権侵害と判断される可能性があります。不安なときは、Google画像検索などを活用し、既存作品と酷似していないか確認しておきましょう。
機密情報や個人情報の漏洩
Googleの画像生成AIを利用する際は、プロンプトやアップロードする画像に機密情報や個人情報を含めないようにしましょう。特に、
- 社外秘の資料や開発データ
- 未公開の商品・サービスに関する情報
- 氏名や住所、連絡先などの個人情報
といった情報は入力しないようにしてください。Googleでは、入力した内容がAIの品質向上や学習のために利用される場合があります。
Googleの画像生成AIでよくある質問
Googleの画像生成AIを使う方からは、以下のような質問があげられます。
ここでは、特に多い5つの質問をご紹介するので、今からGoogleの画像生成AIを利用する予定の方もぜひチェックしてください。
Googleの画像生成AIについてまとめ
Googleの画像生成AIツールは、近年「ImageFX」や「Whisk」が統合された「Flow」が登場し、現在は「Flow」と「Gemini」が主要なサービスとなっています。どちらも無料で利用しやすいものの、モデルの選択や画像サイズ(縦横比)、生成枚数などを細かく設定できるのはFlowです。
どちらを使うべきか迷った場合は、セミナーや講座を活用して最新情報を学ぶのもおすすめです。画像生成AIの活用方法だけでなく、プロンプト作成など実践的なスキルも効率よく身につけられます。












