Pythonはシンプルさと汎用性の高さから、プログラミング初心者から経験豊富なエンジニアまで幅広い層に愛されている言語です。しかし、Pythonの奥深さは底知れません。
独学で学ぶ方もいますが、学ぶべきことは山のようにあり、挫折してしまう方も少なくないのです。そこで、今回はPythonスキル習得で挫折してしまう10の理由や継続しやすいPython講座のポイント、挫折しにくいPythonのおすすめ講座を分かりやすく解説します。
Pythonスキルを習得したい方やスキルアップしたい方はぜひ参考にしてみてください。
Pythonスキル習得で挫折してしまう10の理由
先述したように、Pythonは初心者にも学びやすいプログラミング言語として人気ですが、それでも学習途中で挫折してしまう人は少なくありません。なぜ、多くの人がPython学習を途中で諦めてしまうのでしょうか。
以下では、Pythonスキル習得で挫折してしまう10の理由を具体的に解説します。
①Pythonスキル習得の目的がはっきりしていない
Python学習を始める際に、具体的な目標を設定することは非常に重要です。Pythonを学びたい、という漠然とした目標では学習のモチベーションを維持し続けるのは困難でしょう。目標が明確であればあるほど、学習の方向性が定まり、モチベーションが維持できるためです。
例えば、「機械学習エンジニアになりたい」という具体的な目標があれば、それに必要な知識やスキルを効率的に学習することができるのです。
②自分にあった学習の進め方が分からない
自分にあった学習方法を見つけることは、スキルアップのために重要です。しかし、適切な学習方法が見つからないと、「なかなかスキルアップを実感できない」「いつまでたっても目標達成できない」といった状況に陥ってしまう方もいるでしょう。
このような状態が続くと、自分はダメだ、といったネガティブな感情が生まれ、勉強へのモチベーションが低下し、結果的に勉強が続かずに挫折してしまう可能性があります。
③質問できる相手がいない
プログラミングの世界では、エラーは決して珍しいものではなく、経験豊富なエンジニアであっても、コードを書く過程で様々なエラーに遭遇します。複雑なロジックを組み立てる過程で、意図しないバグが発生したり、想定外の入力に対応できずにエラーとなったりすることはよくあることです。
エラーに何度もぶつかり、挫折しそうになることもあるかもしれません。しかし、そんな時こそ周りの人に相談したり、コミュニティで質問したりすることが大切です。質問できる相手がいると、解決策を見つけるヒントが得られたり、客観的な視点を得られることもあるでしょう。
④手を動かして学んでいない
プログラミングは単なる知識の詰め込みではなく、実際にコードを書いて問題を解決していく「実践の学問」のようなものです。そのため、まずはコードを書いてみることをおすすめします。コードを実際に書いて実行してみると、どのような動きをするのか、どのような結果が得られるのかを視覚的に確認できるためです。
そうすることで、専門用語の意味が分からなくてもPythonのコードがどのように機能するのかを直感的に理解できるようになるのです。
⑤専門用語が分からず学習が進まない
多くの初心者がぶつかる壁の一つに、専門用語への理解があります。参考書やWebサイトに書かれた専門用語が理解できず、学習が中断してしまう経験は、決して珍しいものではありません。専門用語は、その分野特有の概念や知識を簡潔に表現するための言葉であり、初心者にとっては、まだ馴染みのない言葉です。
新たな概念を学ぶ前に、専門用語の意味を一つ一つ調べながら学習を進めていくのは非常に時間がかかり、モチベーションの低下にもつながりかねないのです。
⑥エラーが解決できずに悪戦苦闘してしまう
Pythonの学習を始める多くの人がエラーに悩まされ、挫折してしまう経験をするかもしれません。プログラミングでは、エラーはつきものです。意図した通りにプログラムが動作しない、実行中にエラーメッセージが表示されるなど、様々な問題に直面するでしょう。
特に初心者にとっては、エラーメッセージの意味がわからず、解決策が見つからない状況に陥ることが多くあります。
エラー解決の糸口が一向に見つからない場合、モチベーションは大きく低下し、学習を中断してしまうケースも少なくないためです。
⑦文法や構造が覚えられない
Pythonのプログラミングでは、文法や構造などの基本的な知識を学ぶことが不可欠です。しかし、これらの知識を丸暗記するのは、暗記が苦手な人にとっては、大きな壁となることがあります。暗記ができないから、Pythonを学ぶのは難しい、と思い学習を諦めてしまう人もいるかもしれません。
しかし、実際にコードを書いて動かしてみることで、自然と文法や構造を覚えていくことができるため焦る必要はないのです。
3分で分かるPythonの基礎知識については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
⑧勉強よりもプライベートを優先してしまう
プログラミング学習を始めようと思ったものの、三日坊主で終わってしまったという方も多いでしょう。その原因の一つは目標が明確でないために、ついついプライベートを優先してしまうことにあります。
Pythonを勉強しよう、という漠然とした目標では、具体的な学習計画を立てにくく、いざ勉強しようと思っても「今日は疲れたから明日から頑張ろう」と、つい後回しにしてしまいます。プログラミングの習得は、一朝一夕にできるものではなく、継続的な学習が不可欠です。
一度学習のペースが途切れてしまうと、再びやる気を出すのは容易ではありません。
⑨プログラミングセンスがないと思い込んでしまう
プログラミングを学習していると「文法が覚えられない」「エラーが解決できない」といった壁にぶつかり、自分はプログラミングのセンスがないんだ、と感じてしまうことがあります。しかし、これはよくあることで、プログラミングが完璧を求められる学問のように感じてしまうためです。
しかし、プログラミングは、試行錯誤を繰り返しながら成長していくものです。エラーが出るのは、むしろ成長の証でしょう。そのため、「センスがない」という思い込みは、学習の大きな妨げになります。
思い込みが強くなると、学習意欲が低下し、結果的に挫折してしまう可能性が高まってしまうのです。しかし、後天的に努力次第で必ず身につけることができます。
⑩数学知識が皆無で内容が理解できない
Pythonを習得する上で、特に機械学習のような分野では、ある程度の数学知識が必要とされます。これらの知識がないと、アルゴリズムの仕組みや、なぜそのようにコードを書くのかといった根本的な部分が理解できず、ただ単にコードを写しているだけになってしまうかもしれません。
また、数学的な概念や式が理解できなければ、参考書の内容を深く理解することが難しく、結果として学習のモチベーションが低下し、挫折につながってしまう可能性も考えられるのです。
継続しやすいPython講座のポイント
Python講座の内容やサポート体制によって、学習効果は大きく左右されます。以下で、継続しやすいPython講座のポイントをご紹介しましょう。
目的に合った学習ができる
様々なプログラミング言語やスキルを学ぶことができる講座はたくさんありますが、講座の内容はそれぞれ異なり、習得できるスキルも異なります。そのため、目的も決めずに何となく講座を選んでしまうと、せっかく時間とお金を費やしても、本当に学びたかったスキルを身につけることができず、目標達成が遠のいてしまう可能性があります。
自分に合った講座を選ぶには、「将来、どんなことをしたいのか」 を明確にして、その目標を達成するために必要なスキルを洗い出し、そのスキルが学べる講座を選びましょう。
Pythonでできることについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
わからない点を質問できる
プログラミング講座を選ぶ際はカリキュラムの内容だけでなく、疑問点が生じた際に気軽に質問できる環境かどうかを確認しましょう。オンライン講座の多くはカリキュラムの提供のみで、質問対応を行っていないケースが少なくありません。
質問できない環境で学習を進めると、理解が浅いままになったり、疑問点を抱えたまま学習を続けることでモチベーションが維持しづらくなったりするデメリットが生じます。
サポートがしっかりしている
Python講座はそれぞれの強みを生かして、多様な学習目的やスキルレベルに対応したカリキュラムやサポート体制を提供しています。「Pythonスキルを習得して、Webアプリケーションを作りたい」「データ分析の仕事に就きたい」などの具体的な目標がある場合、その目標達成に最も適した講座を選ぶことが重要です。
講座によっては、実務経験豊富な講師による指導や実践的なプロジェクト、質問対応や転職支援など、様々なサポートがあります。事前にサポート内容を確認することで、習得したスキルを無駄にすることなく、最短距離で目的達成に近づけることができるでしょう。
実際に手を動かせる
先述したように、文法を覚えただけではエラーが発生したときにどのように対処すれば良いか、効率的なコードの書き方やライブラリの活用方法など、実践で必要となる多くのスキルを習得することはできません。そのため、基礎文法だけでなく、実践的なプロジェクトを通してスキルアップできる講座を選びましょう。
復習できる体制が整っている
先述したように、プログラミングは一度学んだだけではすぐに身につくものではありません。何度も復習し、実践を通して理解を深めることで、初めて自分のものになります。
そのため、復習しやすい環境を整えることが重要です。例えば、復習しやすいテキストや参考書が用意されている講座を選ぶことで、いつでもどこでも手軽に復習することができるでしょう。
挫折しにくいPythonのおすすめ講座をご紹介!
ご紹介した挫折しにくいPython講座のポイントを押さえた、おすすめの講座をご紹介します。最短1日から学ぶことができ、講座によっては会場受講やライブウェビナー、e-ラーニングから選択することができます。
Python基礎セミナー講習
Python基礎セミナー講習は、2日間でPythonの基礎知識はもちろん、応用的なプログラム実装まで学べる講座です。Python未経験からマスターレベルまで到達することができ、「Python3エンジニア認定基礎試験」や「Python3エンジニア認定データ分析試験」の資格試験の対策としてもおすすめです。
講座内容は以下の通りです。
1日目 |
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2日目 |
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Python基礎セミナー講習では、オリジナル教材「Python完全攻略セミナーガイド」を配布しているので、復習や参考書としても活用できるでしょう。
AIエンジニア育成講座
AIエンジニア育成講座は、未経験でも3日間でAIプログラミングについて理解することができる講座です。PythonのインストールやPythonを使ったAIプログラミングや実務に即したトレーニング実践形式で学べるため、受講後はすぐにAIを業務で活用できるのがポイントです。
AIエンジニア育成講座では、復習や参考書としても活用できるオリジナル教材「AIプログラミング完全攻略セミナーガイド」を配布しています。
3日間の講座内容は以下の通りです。
1日目 |
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2日目 |
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強化学習プログラミングセミナー
強化学習プログラミングセミナーは、短期間で強化学習の基礎をしっかりと学び、実際に手を動かしながらプログラミングを体験できるという点が大きな特徴です。未経験でも1日で強化学習について理解することができるため、AIプログラミングを磨きたい方におすすめです。
なお、強化学習プログラミングセミナーはe-ラーニングのみの受講になるため、いつでも自分のペースで学習できるのが特徴です。
強化学習プログラミングセミナーの講座内容は、以下の通りです。
基礎 |
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応用 |
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また、強化学習プログラミングセミナーでは、オリジナル教材「強化学習プログラミングセミナーガイド」を配布しています。後から復習する際にも非常に便利です。
挫折しにくいPythonのおすすめ講座で効率的に学ぼう!
今回はPythonスキル習得で挫折してしまう10の理由や継続しやすいPython講座のポイント、Pythonのおすすめ講座を解説しました。実は、プログラミング学習の挫折率は約90%と非常に高く、途中で諦めてしまう人がほとんどなのです。
もし、Pythonの学習で挫折してしまいそうなら、今回ご紹介したセミナーがおすすめです。セミナーでは経験豊富なプロの講師陣が、あなたの疑問に丁寧に答え、効率的な学習方法を指導いたします。