「プログラミングを始めたいけど、何から勉強すればいいの？」という悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
本記事ではプログラミングの基本的な勉強方法をわかりやすく解説します。
独学での学び方やおすすめの学習ツール、講座の活用方法、挫折しないコツまで紹介しています。この記事を読むことで、あなたに合った効率的な学習方法がきっと見つかります。
初心者がプログラミングを始める前に知っておきたい準備
プログラミングに興味を持ったものの、「何から始めたらいいのか分からない」「特殊な環境が必要なの？」と困っている人もいるのではないでしょうか。
ここでは、初心者がスムーズにプログラミング学習をスタートするために必要な準備について、わかりやすく紹介します。
プログラミングの勉強に必要なもの
プログラミングの勉強を始めるにあたって、特別な道具は必要ありません。基本的にはパソコンとインターネット環境があれば十分です。
環境が整ったあとは、自分が何を作りたいのかを決めましょう。Webサイトを作りたいのか、アプリを開発したいのかによって学ぶ言語や教材が変わってきます。目的が明確になると、学習の進め方もはっきりします。
また、プログラミングにはコードを書くためのエディタが必要です。プログラミング学習や開発でよく使われるエディタでおすすめなのは「VS Code」で誰でも無料で利用できます。
独学にかかる時間の目安
プログラミングは短期間で身につくものではなく、継続学習が必要です。
たとえば、文法や基本的な構文を理解するには約200時間がひとつの目安とされています。1日1〜2時間の学習を続ければ、約3〜6か月で基礎力が身につく計算です。
さらに、実際にWebアプリやサイトを作れるレベルになるには300〜1,000時間ほどかかるとされており、半年〜1年を見越して学習計画を立てると良いでしょう。
独学におすすめのプログラミング言語
初心者が独学で学ぶ際におすすめの言語は、以下の言語です。
| プログラミング言語 | 特徴・用途 | おすすめポイント |
|---|---|---|
| HTML/CSS | Webページの構造・デザイン | 視覚的に結果が確認できる。学習ハードルが低い |
| Python | データ分析・自動化ツール作成 | 文法がシンプルでわかりやすく汎用性が高い |
| JavaScript | Webサイトに動きを付ける | HTML/CSSと連携しやすく実践で使われる場面が多い |
これらの言語は初心者でも学びやすいシンプルな文法であり、Webサイトを作りたい人に向いています。
試しにPythonを使ってプログラミング体験をしたい人は、以下で紹介するサンプルコードが役立ちます。ぜひ参考にしながら、Pythonに触れてみましょう。
独学でプログラミングを学ぶための効果的な勉強方法5選
独学でプログラミングを学ぶには、効率の良い勉強方法を知っておくことが大切です。ここでは、初心者でも取り組みやすく、実際に多くの人が成果を出している方法を5つご紹介します。
- YouTubeでプログラミングチュートリアルを視聴
- GitHubで他人のコードを読む・模写
- X（旧Twitter）やDiscordで初心者コミュニティに参加
- 模写コーディングでHTML/CSSの基礎を学ぶ
- 学習サービス（Paiza、Progateなど）を活用
まずは上から順番に見ていきましょう。
YouTubeでプログラミングチュートリアルを視聴
YouTubeには、初心者向けのプログラミング講座やチュートリアルが数多く公開されており、無料で学べるのが大きな魅力です。
たとえば、「HTML/CSS入門」「JavaScriptで簡単なアプリを作る」といったテーマで、画面を見ながら一緒にコードを書ける形式の動画は人気があります。動画で学ぶことで、文字だけの教材よりも理解が深まりやすくなります。
GitHubで他人のコードを読む・模写
GitHubには世界中の開発者が公開しているプログラムが多数あり、誰でも無料で閲覧できます。初心者は、まず「HTML＋CSSだけで作られた簡単なWebページ」や「Pythonの自動化スクリプト」など、規模が小さく理解しやすいものから始めるのがおすすめです。
また、Pythonなら以下の記事で紹介している学習用の書籍もおすすめです。初級者から上級者までレベル別に書籍を紹介していますので、Pythonの知識を得たい人は参考にしてください。
X（旧Twitter）やDiscordで初心者コミュニティに参加
「独学での学習は継続しづらい」という人は初心者コミュニティに参加して、勉強仲間を作ることも効果的です。
X(旧Twitter）ではハッシュタグを使って学習を共有している人も数多くいます。また、Discordには初心者エンジニア向けの学習サーバーがあるので、質問や情報交換ができます。
模写コーディングでHTML/CSSの基礎を学ぶ
初めてWeb制作をするときにおすすめなのが模写コーディングです。これは、既存のWebページをまねてHTMLとCSSで再現してみる練習方法になります。
ブラウザを開いてF12を押すことで開発者ツールを開くことができ、Webページの構成要素を確認できます。これを活用しながら学習サイトのサンプルページや実際の企業サイトを参考に、1つずつコードを書いて再現することで、構造やCSSの使い方を自然に覚えられます。
学習サービス（Paiza、Progateなど）を活用
初心者向けに設計されたプログラミング学習サービスを活用するのも、非常に効果的です。代表的なものとして「Progate」や「Paizaラーニング」があります。
Progateは、スライド形式で学びながら実際にコードを書ける環境が整っており、ゲーム感覚で進められます。Paizaは動画と実践問題を組み合わせて学習できます。いずれもスマホやタブレットで学べるため、スキマ時間の活用にもおすすめです。
オンライン講座を活用したプログラミング勉強方法もおすすめ
独学でのプログラミング学習が続かないという人は、Python基礎セミナー講習がおすすめです。実務経験を活かした講師によるわかりやすい解説と、体系的なカリキュラムで学習の挫折を防ぎます。
2日間でPythonの基礎からAI・自動化まで一気に学べるので、時間が限られた社会人や短期間でスキルを身につけたい方に向いています。実務に役立つスキルと知識を獲得したい人は、以下の詳細情報をご確認ください。
| セミナー名 | Python基礎セミナー講習 |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill（ゲット プロスキル） |
| 価格(税込) | 27,500円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面（東京・名古屋・大阪）・ライブウェビナー・eラーニング |
初心者が失敗しがちな独学の落とし穴とは？
プログラミングはネットの情報や書籍を活用すれば誰でも独学で学べるため、近年では独学で学習を始める人も多くいます。その一方で、途中で挫折してしまう人も少なくありません。
ここでは、初心者が失敗しがちな独学の落とし穴4つとその対策方法を紹介します。
- インプットだけで満足してしまう
- 複数言語に手を出してしまう
- 完璧を目指しすぎて手が動かない
- 続ける仕組みがない
上から順番に詳しく解説します。
インプットだけで満足してしまう
YouTubeのチュートリアルを見たり解説記事を読んだりするのは大切ですが、知識を見ただけであったり読んだだけで終えてしまうと、実際に手を動かす場面で何もできないという状態になりがちです。
学んだ知識を活かすためにも見た内容を自分の手で再現してみたり、少しだけアレンジを加えて書き直してみるなど、必ずアウトプットを意識しましょう。
複数言語に手を出してしまう
プログラミング言語は種類が豊富のため、いろいろな言語に手を出したくなりますよね。しかしながら、最初は1つの言語に絞って学んだ方が理解が深まりやすく挫折しにくくなります。
また、言語ごとに文法が異なるので、理解が浅い状態だと混乱してしまうことも。まずは「何を作りたいか」を明確にし、それに合った言語を1つ選んでしっかり基礎を固めることをおすすめします。
完璧を目指しすぎて手が動かない
プログラミング言語を使った開発を行う際に、「まずは理解を終えてから実践したい」「エラーが出たら怖い」と思ってしまい学習が止まってしまう方もいるかと思います。プログラミングはエラーが出るのが当たり前であり、エラーを経験して解決していくことでスキルアップに繋がります。
あまり完璧を求めすぎず、まずは動かしてみたり書いてみるところから始めることをおすすめします。手を動かしながら理解するほうが、結果的に成長も早くなります。
続ける仕組みがない
最初は学習のやる気に満ちていても、時間が経つとモチベーションが下がってしまうのはよくあることです。とくに、独学では誰かに強制されるわけではないので、続けるための仕組みがとても大切です。
たとえば、「毎日30分だけでも学ぶ時間を決める」「SNSで学習記録を投稿する」「学習アプリで進捗を可視化する」といった工夫で、自然と続けやすくなります。
毎日続けるためのプログラミング勉強方法
プログラミングの上達には、継続学習が必要不可欠です。しかし、独学で毎日続けるのは思っている以上に難しいですよね。
ここでは、無理なく習慣化して学習を続けるための実践的な方法を紹介します。
学習時間を決めて習慣化する
やる気があるときにだけ学習するのではなく、あらかじめ学習時間を決めておくことが習慣化のコツです。
たとえば「毎朝出勤前に早起きして1時間」「夜の20時から22時まで」といったように、1日のスケジュールの中に学習時間を組み込みましょう。重要なのは毎日同じ時間に机に向かう習慣をつくることです。
まずは10分からでも良いので、学習のルーティーンを作ってみましょう。
モチベーション管理のコツ
プログラミングの学習を継続していても、モチベーションの波でなかなかやる気が出ない日もあることでしょう。そんなときにおすすめなのは、SNSで学習記録を投稿することです。
SNSで同じ勉強仲間と励まし合うことでやる気を維持しやすくなります。また、小さな目標を立てておくこともモチベーションの維持に効果があります。まずは目標を作って達成することを意識しましょう。
タスク管理を活用する
タスク管理アプリを使えば学習内容をあらかじめリスト化できるので、何をすればいいか迷うことがなくなります。「今日はこの学習動画を見る」「明日はこのコードを実践する」といった小さなタスクを明確にしておくことで、集中力が続きやすくなります。
学習内容が整理されていれば、無駄な時間を減らし、効率的にプログラミングを学べます。Notion、Trello、Google Keepなど、自分に合ったタスク管理ツールを試してみましょう。
自分に合ったプログラミング勉強方法を見つけよう
この記事では、初心者がつまずきやすいポイントや毎日学習を続けるための工夫をご紹介しました。
プログラミングの勉強方法は、独学でコツコツ進める方法もあれば講座やスクールを活用して効率よく学ぶ道もあります。YouTubeや学習アプリ、SNSやコミュニティなど、今は誰でも学びやすい環境が整っています。
まずは自分のペースで、一歩ずつプログラミングスキルを積み上げていきましょう。
