AIエンジニアを目指す方、またキャリアアップを目指す手段として、本を用いて学習するのは有効な手段です。ただ、本も独学の一種なので、「どんな書籍がおすすめなのかわからない」「どこから勉強を始めればいいの」といった悩みはつきものだと思います。
基礎から応用まで幅広い知識が求められる分野だからこそ、自分のレベルや目的に合った本を選ぶことが大切になります。この記事では、初心者・中級者・上級者向けに分けて、それぞれおすすめの本を紹介していきます。
AIエンジニア向けのおすすめの本9選!
早速、AIエンジニア向けのおすすめの本を紹介していきます。今回は、以下のとおりレベル別に紹介しますので、自分のレベルに合ったものを参考にしてみてください。
- 初心者AIエンジニア向けの本3選
- 中級者AIエンジニア向けの本3選
- 上級者AIエンジニア向けの本3選
初心者AIエンジニア向けの本3選
まずは、初心者AIエンジニア向けの本3つを紹介します。AIの基礎を丁寧に解説してくれる内容で、いずれも「まったく経験がない方」に向いています。
書籍名 | 特徴 |
図解即戦力 AIのしくみと活用がこれ1冊でしっかりわかる教科書 | AIの基本から自然言語処理・画像認識まで幅広く網羅。 図解が豊富で初心者にも理解しやすい |
エンジニアなら知っておきたいAIのキホン 機械学習・統計学・アルゴリズムをやさしく解説 | AIの基礎を過去・現在・未来の視点からやさしく解説。 図解と事例が豊富で独学者にもやさしい |
マンガと図解でわかるAIエージェント超入門: 仕事が3倍速に進む!“頼れるAI相棒”の使い方 | ストーリー形式でAI活用の流れを理解できる。 実務に直結した内容でAI初心者でも実践しやすい |
①図解即戦力 AIのしくみと活用がこれ1冊でしっかりわかる教科書
引用:Amazon
AIエンジニアとして知っておきたい理論や実例を、豊富な図解でわかりやすく解説した本です。「AIとは何か?」という基本から始まり、自然言語処理や画像認識、生成モデルの仕組みまで幅広く網羅しています。
図を多用しているため視覚的に理解しやすく、初学者の導入にも適しています。手始めにAIのしくみ全体を体系的に知りたい方には欠かせない一冊でしょう。
②エンジニアなら知っておきたいAIのキホン 機械学習・統計学・アルゴリズムをやさしく解説
引用:Amazon
AIの核心部分を「過去・現在・未来」という3つの視点から解説する本です。一見すると難しそうですが、難しい歴史の話は極力省略され、ディープラーニング以降の実用的な技術にフォーカスしています。
教師あり学習や決定木などの具体的なアルゴリズムも図解入りで紹介されており、過去に独学でつまずいた経験のある人にも優しい構成です。AIエンジニアを目指すうえで、技術の全体像を把握したい方にぴったりです。
③マンガと図解でわかるAIエージェント超入門: 仕事が3倍速に進む!“頼れるAI相棒”の使い方
引用:Amazon
AIを使いこなす実践的なヒントを、マンガとストーリー形式で描いた本です。事務職の女性がAIと出会い、業務効率を劇的に改善していく様子を追体験できる内容になっています。
ChatGPTやPerplexityの使い方だけでなく、自動化ツールや資料作成の工夫まで紹介されており、すぐに試したくなる情報が満載です。難しい理論を避けたいAIエンジニア志望の方や、実践から入りたい初心者に最適な一冊でしょう。
中級者AIエンジニア向けの本3選
AIエンジニアとしてある程度の基礎を身につけた後は、実務に即した知識やプログラミングのスキルをさらに深めていきたいところです。ここでは、AI業界の現場感を知りたい方や、Pythonの理解を強化したい方におすすめの本を3冊紹介します。
書籍名 | 特徴 |
図解即戦力 AIエンジニアの実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書 | AIエンジニアの仕事内容や開発プロセス、キャリアの道筋まで幅広く網羅。 実務の理解が深まる構成 |
エンジニアのためのAI入門 (THINK IT BOOKS) | ディープラーニングの基本から業界別の活用事例までをまとめた実用的な一冊。 キャリア設計の参考にもなる |
中級に進むためのPythonプログラミング入門補強: python3系(Ver3.6.5)、windows8.1/10対応 | 文字列処理やファイル操作、クラス設計、ライブラリ導入までを丁寧に解説。 手を動かして学べる構成 |
①図解即戦力 AIエンジニアの実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書
引用:Amazon
AIエンジニアという職業の全体像を、技術面だけでなく働き方やキャリアの観点からも丁寧に解説した本です。開発プロセスやPoCの進め方、導入事例など、実務に沿った具体的な情報が盛りだくさんの内容となっています。
「AIエンジニア向けの本」として検索して出てくる数々の本のなかでも、現場でどう動くべきかを知りたい人に向いています。学生にも転職希望者にも役立つ実用的な一冊です。
②エンジニアのためのAI入門 (THINK IT BOOKS)
引用:Amazon
AI技術の基本から、複数業界での活用事例まで幅広く紹介している本です。ディープラーニングや機械学習の要点を整理しながら、業務でAIに関わる可能性のある技術者に向けた視点で構成されています。
キャリアの選択肢を広げたいAIエンジニアにとっては、自分の強みや方向性を見直す良いきっかけになるでしょう。
③中級に進むためのPythonプログラミング入門補強: python3系(Ver3.6.5)、windows8.1/10対応
引用:Amazon
AIエンジニアに欠かせないPythonの力をもう一段深めたい方に向けた本です。文字列操作やファイル入出力、クラス、外部ライブラリの導入など、実用性の高い中級手前の内容がぎっしり詰まっています。
理論だけでなく、実際に手を動かして学びたい人にはとくにおすすめです。コード重視で成長したい方であれば、購入して損のない内容となっています。
上級者AIエンジニア向けの本3選
実践的な開発経験や、数式を含む理論的な理解を求めているなら、上級者向けで手応えのある本がおすすめです。この章では、応用力を高めたい上級者に向けて、実務でも活かせる3冊を紹介します。
書籍名 | 特徴 |
生成AI+Pythonで作る ゲーム開発入門 | 生成AIを活用しながらPythonでゲーム開発を学ぶ構成。 実装を通して生成AIの使い方を体感できる |
Pythonで学ぶAI開発入門 ライブラリを活用したAIの作り方 | scikit-learnやPyTorchなどの主要ライブラリでAI開発を実践。 Colab対応で初心者でも試しやすい |
人工知能プログラミングのための数学がわかる本 | AI開発に必要な数学を基礎からやさしく解説。 Pythonのコードと数式で仕組みの理解が深まる |
①生成AI+Pythonで作る ゲーム開発入門
引用:Amazon
生成AIの力を使って、自作ゲームを完成させるという体験型の学習ができる本です。画像生成や文章生成のAIを活用し、Pythonでゲームの動きを作り込む構成になっており、GUIプログラミングの基礎から丁寧に扱っています。
AIエンジニアとして生成AIを実際に使いこなしたい方にとって、楽しみながら力をつけられる内容です。
②Pythonで学ぶAI開発入門 ライブラリを活用したAIの作り方
引用:Amazon
「scikit-learn」や「PyTorch」をはじめとする主要ライブラリを通じて、AI開発の基礎から応用までを実践的に学べる本です。画像認識やテキスト解析、LLMの活用まで含まれており、Colab環境で動かしながら理解を深める構成になっています。
数式が苦手な人にも読みやすい内容となっていて、開発経験を積みたいAIエンジニアには最適です。「AIエンジニア 本」の中でも、次のステップに進むための実装力を磨きたい方に向いています。
③人工知能プログラミングのための数学がわかる本
引用:Amazon
AIエンジニアとして避けて通れない数学の基礎を、やさしく丁寧に解説した本です。微分・線形代数・確率統計といった重要な分野をおさらいしながら、Pythonコードとともに実装へとつなげていきます。
数式への苦手意識がある方にとって、安心して読み進められる内容に仕上がっているのが特徴。AIアルゴリズムの理解を深めたい中〜上級のAIエンジニアには欠かせない本といえるでしょう。
AIエンジニア向けの本を選ぶ時のコツ
AIエンジニアとして成長していくには、自分に合った本を選ぶことがとても大切です。なぜなら、知識の習得スピードや定着度は、選書次第で大きく変わってくるからです。
ここでは、AIエンジニア向けの本を選ぶ時のコツとして、以下を紹介します。
- なるべく出版年が古くないものに絞る
- AIを学んで何を実現したいのかを決める
- 初心者の場合は基礎知識の理解からはじめる
AIを学んで何を実現したいのかを決める
AIエンジニアを目指して本で学ぶときは、まず「自分がAIで何を実現したいのか」をはっきりさせることが大切です。仕事に活かしたいのか、研究に使いたいのかによって、選ぶべき本はまったく異なってくるからです。
ひとことで「AIエンジニアとして転職する」といっても、職種やジャンル、働き方は多岐にわたります。独立してフリーランスのAIエンジニアになるか、またデータサイエンティストとしての道を歩むか、そしてAI系の資格をとる、という選択肢もあります。
とにかく具体的に「どんなAIエンジニアになって何を実現したいのか」を決めていれば、本選びの失敗はかなりの確率で軽減できます。
初心者の場合は基礎知識の理解からはじめる
「目的によって選ぶべき本は変わってくる」と前述しましたが、AIの学習をはじめたばかりの方は、いきなり高度な開発書や専門書に手を出すのではなく、まずは基礎知識を身につけられる入門書を選ぶのが賢明です。AIの分野には聞き慣れない専門用語や概念が多く、それらを理解しないまま読み進めても内容が頭に入りにくく、学習のモチベーションを保てなくなる可能性があるからです。
とくに最初の段階では、理屈よりも「なんとなくわかる」「読んでいて楽しい」と思える本を選ぶと、挫折せずに学び続けやすくなります。「小さな成長」と「継続」に重きを置いて本を選びましょう。
なるべく出版年が古くないものに絞る
AIの世界は技術の進化が非常に早いため、なるべく新しい情報が掲載されている本を選ぶようにしましょう。数年前に書かれた本であっても、すでに取り上げられている手法やツールが時代遅れになっていることがあるからです。
たとえば数年前には主流だった技術が、現在では別のフレームワークに置き換わっていることも珍しくありません。古い本を選ぶと、「現在の主流のものとどう違うかを理解するフェーズ」が生まれてしまいます。
それもひとつの勉強として有益ではあるのですが、ひとつの技術が廃れるのも早い現代なので、なるべくモダンなものから着手したほうが効率的です。
本以外でAIエンジニアの知識を学ぶ方法
AIエンジニアを目指すうえで、学習手段は本だけに限りません。今ではネットや動画を使った解説、リアルな現場の話が聞ける勉強会など、選択肢が豊富です。
ここでは、本以外でAIエンジニアの知識を学ぶ方法として、以下3つを解説します。
- インターネットや動画の活用
- 各種コミュニティや勉強会への参加
- AIエンジニアセミナーの活用
①インターネットや動画の活用
AIエンジニアとしてのスキルを磨くなら、ネット上の情報や動画講座を上手に活用するのが効果的です。いまやYouTubeやUdemy、公式ドキュメントなどで幅広い内容が無料もしくは低価格で提供されています。
とくに最新の技術やライブラリの使い方については、本よりも動画のほうが更新が早いので、モダンな知識を学ぶのに適しています。ただ、情報が断片的になりやすいため、学習の軸となる参考書や教材と併用するのがおすすめです。
②各種コミュニティや勉強会への参加
AIエンジニアを志すなら、知識のインプットだけでなく、実際に人と話しながら学べる機会を持つことも大切です。勉強会や技術系コミュニティに参加すると、同じ目標を持つ仲間と出会えるだけでなく、現場の知見や最新の技術動向にも触れることができるからです。
初心者歓迎のイベントも多く、登壇者のリアルな失敗談や成功例を聞ける場は貴重であり、自分の成長のペースや学習方法を見直すきっかけにもなるでしょう。SNSやイベントサイトで「AIエンジニア 勉強会」などと検索すれば、参加できるイベントが簡単に見つかります。
③AIエンジニアセミナーの活用
独学では理解しきれない部分を補いたいと感じたときは、体系立てて学べるセミナーの活用がおすすめです。AIエンジニア向けに特化したセミナーでは、学習内容が実務に直結するよう設計されていることが多く、短期間で効率的にスキルアップが目指せます。
とくに未経験からステップアップしたい方にとっては、信頼できる講師から直接学べることが大きな安心材料になります。知識ゼロの状態からでも、最終的に応用レベルまで到達できる構成になっているセミナーを選ぶと、学習効率はぐんと上がるでしょう。
「でも、すべてのセミナーがそうだとは限らない」と思う方もいるでしょう。そのような方におすすめなのが、「AIエンジニア育成講座」です。
こちらは未経験者でも実務で使えるレベルを目指せるセミナーとなっていて、機械学習の基本から自然言語処理や画像認識、さらには時系列データ分析まで、AI開発に必要な内容を網羅的、かつリーズナブルに学ぶことができます。
Pythonの基礎から始まり、KerasやTensorFlowといったライブラリの活用方法も丁寧に解説されています。実務二束したカリキュラムなので、手を動かしながら理解を深められるのが特徴となっているので、ぜひ以下のリンクから詳細をご確認ください。
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AIエンジニア向けの本に関するよくある質問
AIエンジニア向けの本についてまとめ
本記事では、初心者・中級者・上級者向けに分けて、それぞれおすすめの本を紹介してきました。AI分野は進化が早いため、出版年にも注意しながら、実務や応用につながる内容を意識して選ぶと学習効率が上がります。
本だけに頼るのではなく、動画やセミナーの併用も検討しつつ、自分に合った効率のいい勉強法でAIエンジニアを目指していきましょう。
