AIプログラミングは一見難しそうですが、きちんと理解すれば誰でもAIプログラマーになることが可能です。
今回はAIのプログラミングとはなんなのか、AIエンジニアやプログラマーになれる学習方法まで紹介します。
AIプログラミングとは?
AIは人間と違い、入力されたデータから動くロボットのことを指しますが、AIプログラミングはそのAIを操作する技術のことです。
AIプログラミングは専門の言語を利用して、AIにデータを教え込んだり、行動を示したりすることができます。
そもそも「AI」について上手く理解できていない人は下記記事も参考にしてください。
参考記事:人工知能(AI)とは?誰でも簡単!ディープラーニングの仕組み
AIプログラミングって独学で学べるの?
AIプログラミングは独学で学べないこともないですが、セミナーやスクールに通うより非常に難易度が高くなります。
AIプログラミング自体も難しいのに、さらに難易度が高くなる独学は途中で辞めてしまうリスクが高いでしょう。
次に、AIプログラミングの学習方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
AIプログラミングを学習するためのステップ
AIプログラミングを効果的に学ぶためには、以下のステップを順番に進めていくことが大切です。
- 基礎知識の習得
- プログラミング言語の選択
- オンラインリソースの活用
- プロジェクトベースの学習
基礎知識の習得
まず、AIプログラミングに必要な基本的な知識を理解することが重要です。AIとは何か、機械学習やデータサイエンスの基本概念を学び、AIがどのように機能するのかを把握します。これにより、後のステップで必要となるスキルを習得するための土台を築くことができます。
プログラミング言語の選択
次に、AIプログラミングに適したプログラミング言語を選びます。特にPythonが最適です。Pythonはシンプルで学習しやすく、AIに必要なライブラリが豊富に揃っています。Pythonの基礎文法や、機械学習ライブラリの使い方を学ぶことで、AIモデルの構築に取り組む準備が整います。
オンラインリソースの活用
学習には、オンラインリソースの活用が効果的です。ホリエモンチャンネルで紹介されているAidemyやUdemyなどのプラットフォームで提供されているAIプログラミングのコースは、基礎から応用まで幅広い内容をカバーしています。また、TensorFlowやPyTorchの公式サイトで提供されるチュートリアルも実践的で有益です。これらのリソースを活用することで、効率的に知識を深めることができます。
プロジェクトベースの学習
学んだ知識を実際に活用するためには、プロジェクトベースの学習が不可欠です。簡単なデータセットを使ったモデルの構築や、データの前処理、モデルの評価などを実際に行うことで、実践的なスキルが身につきます。プロジェクトを通じて得られる経験は、理論的な理解を深めるだけでなく、実際の問題解決能力も養います。
AIプログラミングの活用事例
それでは、AIのプログラミングはどのような場面で活用できるのでしょうか。
ここではAIを活用できる事例についていくつか紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
AIプログラミングの活用事例①ボードゲーム
活用事例の1つ目は、チェスや将棋、オセロなどのボードゲームです。
すでに囲碁の世界ではプロ棋士を打ち負かすAIが登場してきているのですが、そういったAIは何も高度な専門性を有するエンジニアだけが作れるというわけではありません。
AIのプログラミングスキルを身に着ければ、誰でもシンプルなボードゲーム向けのAIであれば開発することが可能なのです。
というのも、ほとんどのボードゲームは一定のルールに基づいて駒を動かしていくようになっているため、アルゴリズムを搭載したAIプログラミングの対象にするのに適しているのです。
AIプログラミングの活用事例②コールセンターシステム
AIプログラミング活用事例の2つ目は、コールセンターシステムです。
コールセンターに寄せられる問い合わせの中には、いくつかのパターンに分類できるものが多くあります。
そのため、そういった質問に一つずつオペレーターが対応するのではなく、AIを活用してあらかじめ録音してある回答を聞いてもらえるようにすることで、コールセンターの業務を大幅に軽減できるというわけです。
AIプログラミングの活用事例③株取引のシステム
AIプログラミング活用事例の3つ目は、株取引のシステムです。
実は、機関投資家と呼ばれるプロのトレーダーの中には、アルゴリズム取引と呼ばれるAIを搭載したシステムを使って株の取引を行っている者が少なくありません。
個人のデイトレーダーが彼らに太刀打ちするためには、自らもAIを駆使する必要がありますので、自分なりの株取引のアルゴリズムを組み入れたAIを開発して、それを使って株取引を行うニーズは高いと言えるでしょう。
AIプログラミングの活用事例④翻訳機
活用事例の4つ目は、翻訳機です。
すでに、外国語を聞かせたらその場で日本語に翻訳してくれるようなアプリは数多く登場してきていますが、その精度にはまだ向上の余地があります。
より高度なAIを開発できるようになれば、いずれは外国語が一切分からなくても、翻訳機だけで海外の人々と自由にコミュニケーションできるようになるかもしれません。
AIプログラミングの活用事例⑤チャットボット
活用事例の5つ目は、チャットボットです。
チャットボットというのは、テキストや音声を用いて自動で会話を行うシステムで、これを使えば顧客からの問い合わせ対応や前述のコールセンター業務を自動化できるようになります。
働き方改革が求められる社会において、業務の効率化は喫緊の課題となっていますが、AIを使えばその解が得られる可能性があるのです。
チャットボットをプログラミングしてみたい!という人はこちらの記事も参考にしてください。
AIのプログラミングをする方法
ここでは実際にAIのプログラミングをするにはどうしたらいいのかを解説していきます。
AIの言語を覚えよう
AIのプログラミングを行うためには、まずはそれに用いられるプログラム言語を習得しなければなりません。
この点、AIに用いられるプログラムは必ずしも一種類だけではありませんが、数あるものの中で比較的使用頻度が高いものの一つがPythonと呼ばれる言語です。
そのため、少なくともこれだけは必ず使いこなせるようになっておくようにしましょう。
AIをプログラミングする仕組みを覚えよう
次に、AIではこれまでのソフトウェアのようにルールベースのプログラムではなく、機械学習や強化学習・ニューラルネットワークと呼ばれる仕組みが用いられます。
これは、あらかじめプログラムの動作をすべてプログラムに組み込んでおくのではなく、一定のルールに基づいてプログラムが自らどのように動作すべきかを判断し、その結果に従って自らでプログラムのコードを書き換えていくというものです。
そのため、AIのプログラミングを行えるようになるためには、ルールベースのコーディングではなく、機械学習などを実現できるプログラムの書き方を身に着けておかなければなりません。
ニューラルネットワークについては下記記事でも詳しく解説しています。
参考記事:ニューラルネットワークとは何か?機械学習の仕組みと代表的な種類の解説
フレームワークを利用しよう
フレームワークは、有志がAIや機械学習の基本的な骨組みを作ってくれたものです。
現在ではさまざまなフレームワークが存在しているので、骨組みから編集するところから学ぶのも良いでしょう。
初心者向けのフレームワークは下記記事で紹介しています。
AIプログラミングが学べるおすすめセミナー
AIのプログラミングは勉強すれば誰でもできるようになるものですが、だからと言ってエンジニアの経験もないのにいきなり独学でAIプログラマーになれるかというとそれほど簡単な話ではありません。
そのため、AI関連の仕事に就きたいと考えているのであれば、AIプログラミング専門のセミナーを受講して計画的に学ぶようにするのがおすすめです。
なお、セミナーには誰でも参加できる無料のものと、より専門性が高くしっかりとしたカリキュラムに基づいて実施される有料のものがあります。
いきなり有料セミナーを受講するというのも一つのやり方ではありますが、まずは無料セミナーにいくつか出てAIについての基本的な知識を習得したうえで、より高度なスキルを身に着けるために有料セミナーを利用すれば、効率的にスキルアップを図れるはずです。
有料でいいからしっかりしたプログラミング技術を学びたい!という人には「AIエンジニア講習」がおすすめです。
短期間で仕事でも使えるAIプログラミングを学ぶならここが良いでしょう。
AIプログラミングについてまとめ
今回はAIプログラミングについて詳しく解説しましたがいかがでしょうか。
AIプログラマーやAIエンジニアになるためには1つの方法では非常に難しいです。
本や動画・セミナーなどさまざまな方法を利用して、自分にあった勉強方法を見つけてみてください。
AIプログラマーの需要は非常に高いため、一度趣味からでも挑戦してみると良いでしょう。