最近、ニュースを見ていると「AI自動音声でお伝えしています」というテロップを目にする機会が増えてきました。その精度は高く、テロップ表記がなければAIの声だと気づかないほどです。
この記事では、声を生成する13種類のAIを、特徴や音声の質、無料枠、料金、商用利用などまとめて一覧表で比較します。後半では、「Canva」の無料枠を使って実際に声を生成してみますので、ぜひこの機会に「声を生成するAI」の性能を実際にお確かめください。
声を生成するAIとは?
声を生成するAIとは、入力したテキストをAIが分析し、人間のような自然な声として出力する生成AIのことです。声を生成するAIは技術の進化が著しく、わずかな期間で驚くほど高精度な音声を生成できるようになっています。
近年、YouTubeやSNSでは、著名人が自らの名言や格言を語っている動画が増えてきたと思いませんか?その中には、高精度なAI音声を活用した動画も含まれています。「本人の声で名言を聞いていると思っていたら、実はAI音声だった」そんな動画もあるかもしれません。
CanvaやAdobe、Googleも音声生成AIを提供
声を生成するAIの進化を受け、CanvaやAdobeなど、大手企業も音声生成AIを既存サービスに組み込みはじめています。2026年9月23日には、Googleも新たな音声生成AIモデル「Gemini 3.8 Flash TTS」「Gemini 3.8 Flash-Lite TTS」を発表しました。
今回の発表では、声の選択肢が従来の30種類から2,000種類以上、対応言語・方言も100種類に拡大。さらに、30秒のサンプル音声をもとに、類似した声を生成する機能も追加されています。これらの新モデルは、Gemini NotebookやGoogle Vidで順次追加予定です。
有名人や声優の声をAIで使うのはOK?
AIで声を自然に再現できるとなると、「有名人や声優の声をAIで生成できるのでは?」と思う方もいるでしょう。結論からいうと、有名人や声優の声を本人の許可なくAIで生成すると、権利をめぐるトラブルにつながる可能性があります。
実際に、人気声優の津田健次郎氏は、自身の声に類似した低音ボイスがTikTok動画で無断使用されたとして、TikTokに対して動画の削除を求めて提訴しました。報道によると、投稿者側はこの動画によって月50万~75万円ほどの利益を得ていたとされています。
参照:Yahoo!ニュース
このように、声を生成するAIは、その精度の高さゆえに「声に対する権利問題」が表面化しはじめています。こうしたリスクを減らすためには、Canvaのように安全な音声が使えるツールを取り入れるのも一つの方法です。
Canvaの幅広い機能が身につくセミナー
Canvaセミナーは、ショート動画やアニメーション動画制など、声やBGMを使った動画作りを短期間で学べるハンズオン型講座です。
私は、このセミナーで安全な声やBGMの使い方、基本操作から広告バナーの作成、ショッピングサイトの構築まで、幅広く学べる点に魅力を感じました。安全な声を使いたい方はもちろん、「Canvaを仕事や販促に活かしたい」という方にも学びやすい内容だと思います。
声を生成するAIおすすめ13選!
声を生成するAIは、入力テキストを声として読み上げる、自分の声を複製する(音声クローン)、または音楽の歌詞として声を伝えるツールなど、それぞれで機能が異なります。
ここでは、こうした声を生成するAIの特徴を比較しやすいように、サービス名、運営元、主な特徴/機能、音声の質/数、無料枠、有料プラン、対応言語数(日本語対応の有無)、商用利用の可否を一覧にまとめてご紹介しましょう。
なお、声が機械的すぎないか、人間らしい自然な声かなどは「音声の質/数」の項目でチェックしてみてください。
| サービス名 | 運営元 | 主な特徴/機能 | 音声の質/数 | 無料枠 | 主な有料プラン/月 | 対応言語 | 商用利用 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Canva | Canva |
|
| 最大20回/月 |
| 125 (日本語可) | 可 |
| 音読さん | 株式会社さん |
|
| 5,000文字 |
| 83 (日本語可) | 可 ※無料表記要 |
| VOICEVOX | VOICEVOX |
|
| 完全無料 | なし | 1 (日本語可) | 可 |
| テキスト読み上げAI | Adobe |
|
| 1回/月 |
| 13 (日本語不可) | 可 |
| AIボイスクローン | Genspark |
|
| 約1回/日 100クレジット |
| 29 (日本語可) | 可 ※Proのみ |
| 自分の声 | Fish Audio |
|
| 最大7分/月 |
| 80超 (日本語可) | 可 ※有料のみ |
| AI音声 | Vrew |
|
| 最大2万字/月 |
| 5 (日本語可) | 可 |
| Vidnoz音声クローン | Vidnoz |
|
| 最大6,000字/日 |
| 140超 (日本語可) | 可 |
| AI音声ジェネレーター | HeyGen |
|
| 1回/ボイスクローン |
| 175超 (日本語可) | 可 ※有料のみ |
| 無料の日本語テキスト読み上げ&日本語AI音声 | ElevenLabs |
|
| 10クレジット/月 |
| 70超 (日本語可) | 可 ※有料のみ |
| AI音声生成 | CoeFont |
|
| 1回30文字 | Plus:55,000円 (5名まで利用可) | 11 (日本語可) | 可 ※有料のみ |
| Gemini (音楽を作成) |
|
| 約3分/1音楽 |
| 8 (日本語可) | 原則可能 | |
| Copilot (音声表現) | Microsoft |
|
| なし |
| 62 (日本語可) | 不明 |
声を生成するAIを選ぶポイント
声を生成するAIは数多くリリースされているため、選択に迷う方もいるでしょう。声を生成するAIを選ぶ際は、以下の3点を押さえると希望のツールがスムーズに見つかります。
- 利用目的で選択(読み上げ、音声クローン、動画やアバター連動など)
- 音声の質と数で比較(機械的ではない自然な声、サンプル音声数など)
- コストと商用利用を確認(無料枠の充実度や月額料金、商用利用時の条件など)
ぜひ上記の「声を生成するAI比較表」を参考に、こうした点を再チェックしてみてください。
声を生成するAIで最もおすすめなのは?
今回の調査を通して私が一番おすすめしたいのは「Canva」です。「他の声を生成するAIツールと何が違う?」と思われるかもしれませんが、動画作成と音声生成がひとつの画面で完結する手軽さ・効率性の高さはCanvaならではです。
もちろん、「読み上げ・音声クローン」への対応、人間らしい自然な声、コスパの良さ・豊富な無料枠、商用利用できるなど、各チェックポイントもクリアしています。
セミナーでCanvaの豊富な機能をまとめてマスターしよう!
Canvaセミナーは、こうしたCanvaの便利な機能を短期間でマスターできるおすすめカリキュラムです。Canvaは使いやすさが魅力ですが、音声をはじめ、画像や動画、表やグラフ作成など、豊富な機能に迷う声も耳にします。
私自身、「せっかくの機能を使いこなせないかも…」と思っていたのですが、基礎から動画への音楽の追加、Webカタログ作成までハンズオン形式で学べるこのセミナーなら安心!と感じました。「仕事や販促に役立つスキルを身につけたい」という方にもおすすめできるセミナーです。
セミナー名 Canva基礎セミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 29,700円〜 受講期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
無料のAIツールで声を生成してみよう!
では、目先を変えて無料で使えるAIツールで実際に声を生成してみたいと思います。ここでは、先ほど紹介したCanvaを使った声の生成手順を解説しましょう。
- Canvaにアクセスして「動画」をクリック
- 動画サイズを選択して画面が開いたら、希望の動画をクリック→配置

- 「素材」をクリックして「オーディオ」を選択

- 「AI音声を生成」を選択→テキストを入力して言語(日本語)や音声を選択

- 音声を確認後「AI音声を生成」をクリック

- AIが動画に音声を追加したら、音声の長さに合わせて動画を追加で挿入

- 「共有」をクリックして「ダウンロード」を選択

- 再度「ダウンロード」をクリックしてダウンロードが完了

- 完成した音声入りの動画
このように、Canvaを使うと簡単な手順で音声を入力できます。
AI音声の利用はどこまでOK?文化庁が示す法的なポイント
冒頭でも触れたとおり、有名人や声優の声を無断でAIに真似させる行為は権利侵害リスクがありますが、実は写真や肖像と違って「声」の権利に対する法整備は、現状まだ十分に追いついていません。
一方で、法務省の有識者検討会が「声」もパブリシティ権の保護対象になり得るという指針を示しています。こうした現状を受け、文化庁では、生成AIによる「声」の利用と著作権や法律の関係について、具体的な指標を示しています。
文化庁の資料から見るAI音声の法的なポイント
文化庁は、以下のような状況で生成AIの声を使い、本人と誤認させるリスクについて注意喚起しています。
- 特定人物の声を模倣した生成AI音声を、本人の氏名や肖像・キャラクターと併用
- 特定人物の声を模倣した生成AI音声と、本人のキャラクター名・イラストを併用
- 氏名・肖像やキャラクターを使わず、特定人物の声のみを模倣
AIで生成した声に関する法整備が過渡期である現在、AIの声で誤解を招くような使い方は避けたほうが無難です。AIで生成した声は、「モラルとルールを守って活用し、法的なトラブルを避ける」ことをぜひ心がけてください。
参照:文化庁「生成AIによる声優を模した声の生成・利用と著作権との関係について」
声を生成するAIに関するよくある質問
最後に、声を生成するAIに関連するよくある質問を3つご紹介します。
声を生成するAIについてまとめ
音声生成AIは数多くリリースされており、その多くが無料枠を設けています。無料枠の範囲・回数はサービスごとに異なりますが、やはり「まずはどういう声なのかチェックできる」というのはうれしいところです。
ただし、他人の声を模した音声を利用する場合は、氏名や肖像、キャラクターなどの使用状況や利用目的によって、権利上の問題が生じる可能性があります。商用利用やSNSへの公開では、各ツールの利用規約も確認したうえで、適切に活用しましょう。













