「Copilotを導入したいけど、料金プランが多すぎてどれを選べばいいかわからない」と感じている方は少なくありません。本記事では、個人向け・法人向けの全プランの価格を一覧で整理し、自分に合ったプランの選び方をわかりやすく解説します。
日本企業の導入事例や費用対効果の試算も交えながら、「契約したのに使えなかった」という失敗を防ぐための情報をまとめました。プランの比較から導入前の注意点まで、この記事を読めば迷わず自社に合ったプランを選べるようになります。
Microsoft 365 Copilotの価格

Microsoft 365 Copilotの価格は、個人向けと法人向けの2種類に分かれています。プランによって価格だけでなく使える機能も異なるため、まず全体像を把握してから自分に合うプランを検討するのが失敗しないポイントです。
法人向けプランの月額料金と合計コスト
法人向けのCopilotには中小企業向け「Copilot Business」(月額¥3,148)と大企業向け「Microsoft 365 Copilot」(月額¥4,497)の2種類があります。
ただしCopilotは今使っているMicrosoft 365に追加して使うサービスのため、実際の支払額は「現在のMicrosoft 365の月額+Copilotの月額」の合計になります。代表的なプランとの組み合わせ例は以下の通りです。
| ベースライセンス | 月額 | Copilot Business追加後 | M365 Copilot追加後 |
| Business Standard | ¥1,848 | ¥4,996 | ¥6,345 |
| Business Premium | ¥3,298 | ¥6,446 | ¥7,795 |
※Copilot BusinessはMicrosoft 365 Copilotと一部機能が異なります。詳細はMicrosoft公式サイトでご確認ください。
出典:Microsoft Learn「Microsoft 365 Copilot ビジネスに関するFAQ」
また、2026年7月にMicrosoft 365本体の価格改定が予定されています。年間契約を検討している場合は、改定前に総コストを試算したうえで手続きを進めるのが得策です。
出典:Microsoft「Microsoft 365 Copilot プランと価格」
Personal・Family・Premiumの価格と特徴を比較
個人向けの価格は以下の3つのプランが提供されており、いずれもWord・Excel・PowerPoint・Outlookなど主要アプリでCopilotの機能を利用できます。
| プラン | 月額(税抜) | 対象人数 | Copilot利用 |
| Personal | ¥2,130 | 1名 | 契約者本人のみ |
| Family | ¥2,740 | 最大6名 | 契約者本人のみ |
| Premium | ¥3,200 | 最大6名 | 契約者本人・AIエージェント対応 |
法人向けと異なり、Microsoft 365の契約がなくても個人契約だけで使い始められます。ただし、1点だけ注意が必要です。
FamilyプランとPremiumプランは最大6名でOfficeアプリを共有できますが、CopilotのAI機能を使えるのは契約した本人だけです。家族全員がCopilotを使いたい場合は、各自が個別に契約する必要があります。
以前提供されていた「Copilot Pro」は、現在Premiumプランに統合され、単独での提供は終了しました。新規で契約するなら、Premiumが一番Copilotを使い倒せます。
出典:Microsoft「Microsoft 365 Copilot – 個人用プラン」
Copilotの価格以外に確認すべきMicrosoft 365の契約条件
Copilotを法人環境で使うには、月額料金の準備だけでは足りません。導入前に自社の契約状況を確認しておかないと、「契約したのに使えない」というトラブルになりかねないため、以下の2点を先に整理しておきましょう。
- Copilotを追加できるMicrosoft 365プランの一覧
- 何人から導入できるか(最小ユーザー数)
Copilotを追加できるMicrosoft 365プラン一覧
Copilotには2種類のプランがあり、どちらを選べるかは今使っているMicrosoft 365のプランによって決まります。
Microsoft 365 Copilot Business(中小企業向け)
| 対象プラン |
| Microsoft 365 Business Basic |
| Microsoft 365 Business Standard |
| Microsoft 365 Business Premium |
Microsoft 365 Copilot(大企業向け)
| カテゴリ | 対象プラン(一部) |
| Microsoft 365 | E3・E5・F1・F3・Business系全般 |
| Office 365 | E1・E3・E5・F3 |
| Microsoft Teams | Essentials・Enterprise |
導入前にまず「自社が契約しているプランがどちらに該当するか」を管理センターで確認するのが確実です。プランが対象外の場合は、アップグレードかプラン変更が必要になります。
最小契約ユーザー数について
現在、Microsoft 365 Copilotに最小購入ユーザー数の制限はありません。提供が開始される当初は「300ユーザー以上」という条件がありましたが、2024年1月頃に撤廃され、1ユーザーから導入できるようになりました。
出典:Microsoft Learn「Microsoft 365 Copilot のライセンス オプション」
ただし、Copilotは使う人数分だけ個別に購入する形式のため、後から人数を増やす場合もその分の月額が上乗せされます。導入前に利用人数をある程度決めておくと、コストの見通しが立てやすくなるでしょう。
自分に合うCopilotの価格プランの選び方
「とりあえず有料版にすれば使える」と思って導入したものの、想定していた機能が使えなかったというケースは少なくありません。
Copilotは誰が・何の目的で・どのアプリで使うかによって、最適なプランがまったく異なります。以下では3つの観点から整理します。
- 個人ユーザーが有料版を検討すべき判断基準
- 法人担当者がプランを選ぶ際の3つのチェックポイント
- 無料版だけで業務をカバーできるケース
個人ユーザーが有料版を検討すべき判断基準
個人ユーザーが有料版を検討すべきかどうかは、WordやExcelをどれだけ使うかで判断するのが一番わかりやすいです。
無料版はブラウザ上でのチャットや質問応答には対応していますが、WordやExcelのアプリ内でCopilotを直接使うことはできません。有料版(Premium)に切り替えると、Word・Excel・PowerPointのアプリ内でAIが直接支援し、作業の手間が大きく変わります。
また、有料版ではピーク時でも優先的に処理されるため、業務中に待たされるストレスが減ります。Officeアプリを毎日使っている方は、Premiumへの切り替えを検討してみましょう。
法人担当者がプランを選ぶ際の3つのチェックポイント
法人でCopilotを導入する際、担当者が陥りやすい落とし穴が3つあります。
- 「無料版でWordやExcelのAI機能が使えると思っていた」
- 「個人契約のPremiumを業務で使えばいいと思っていた」
- 「安いプランで始めれば後から変えられると思っていた」
これらを防ぐために、導入前に以下を確認しましょう。
① 利用目的を明確にする Teams・Outlookでの会議要約やメール支援が目的なら「M365 Copilot」、Office作業補助なら「Copilot Business」が向いています。
② 自社プランを確認する CopilotはBusiness Standard・Premium・E3・E5など対象プランが限られています。
③ 誰に付けるかを先に決める WordやTeamsを頻繁に使う部門から始めるのが、費用を抑えながら効果を出すコツです。
無料版だけで業務をカバーできるケース
無料版のCopilotでも、使い方次第で業務に活用できる場面があります。
無料版で対応できる用途
- ブラウザ上での質問応答や要約・翻訳
- 会議の議題案や提案書の叩き台をチャットで作成
- Web検索と組み合わせた情報収集
有料版が必要なケース
- WordやExcelのアプリ内でAIを直接使いたい
- Teamsの会議を自動で要約・議事録化したい
- 複数メンバーが安定した速度で使う必要がある
はじめは無料版で十分です。物足りなさを感じてきたら、有料版への切り替えを考えてみましょう。
無料版についてもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
Copilot導入で本当に得られる価値とは?

Copilotの導入費用を見て「本当に元が取れるのか」と感じる方は少なくありません。価格の妥当性は、コスト単体ではなく削減できる時間と業務の質で判断するのが正しい見方です。数字で確認できるデータをもとに見ていきましょう。
業務時間の削減効果【定量評価】
Copilotの導入により業務時間をどれだけ減らせるかは、複数の調査で具体的な数字として示されています。
Microsoftが委託しForrester Consultingが実施した調査(2025年3月)では、従業員1人あたり月平均9時間の業務時間の削減が報告されています。削減が大きい業務は、メールの下書き・レポート作成・会議の要約などの定型的な作業です。
出典:Forrester Consulting「The Total Economic Impact™ of Microsoft 365 Copilot」2025年3月
| 業務 | 導入前 | 導入後の目安 |
| 会議の議事録作成 | 60分 | 約10分 |
| メールの下書き | 20分 | 約5分 |
| 営業資料の作成 | 90分 | 約45分 |
注意すべきは、上記の数字は「Copilotを使いこなせている状態」での目安という点です。導入直後はプロンプトの書き方に慣れるまで時間がかかるため、導入後3か月は習熟期間として考えておくのがおすすめです。
費用対効果(ROI)はどう算出する?
Copilotの費用対効果は、「削減できた時間×人件費単価」で計算するのが基本となります。
Microsoftが委託しForrester Consultingが実施した調査では、中小企業を対象とした3年間のROIが132%〜353%に達するという試算結果が示されています。
出典:Microsoft公式ブログ「Microsoft 365 Copilot drives up to 353% ROI for small and medium businesses」2024年10月
自社のROIを試算したい場合は、以下のモデルを活用してみてください。
▼簡易ROIモデル(仮定条件)
| 項目 | 金額 |
| Copilot費用 | 4,497円/人・月 |
| 業務削減時間 | 6時間/人・月 |
| 人件費単価(目安) | 3,000円/時 |
| 削減できた時間の価値 | 18,000円/人・月 |
| ROI | 約4.0倍 |
月6時間の削減でも、人件費との換算で費用の約4倍の価値が生まれる計算になります。
ただし、ROIは「誰がどの業務でCopilotを使うか」によって大きく変わります。Word・Excel・Teamsを毎日使う社員に優先的に付与することが、費用対効果を最大化するコツです。
出典:Microsoft Blog「Microsoft 365 Copilot drives up to 353% ROI for small and medium businesses」
日本企業のCopilot導入事例【Microsoft公式】

「実際に導入してどんな成果が出たのか」は、価格に見合う効果があるかを判断するうえで最も参考になる情報です。ここでは、Microsoft公式サイトに掲載されている日本企業3社の事例を紹介します。
日本製鉄|1か月で年間数万時間削減を見込む段階的展開
日本製鉄は2024年4月に300ユーザーからCopilotの導入をスタートし、4か月の検証期間を経て2025年1月に4,400ユーザーへ拡大しました。既にMicrosoft 365を全社導入していたため、新たな環境整備なしにすぐ使い始められた点が導入をスムーズにした要因です。
拡大後の1か月間でTeams会議のAIメモが約2万件、メールスレッドの要約が約4,500件、社内ファイル検索のプロンプト送信が5万回以上に達しています。
検証期間中のアンケートでは、4,400ユーザーに展開した場合の年間削減時間として数万時間が見込める結果が得られ、全社展開を決める大きな後押しとなりました。
出典:Microsoft「日本製鉄、DXを加速。Microsoft 365 Copilotを戦略的導入し、段階的拡大で生産性と効率化の成果を最大化」
JCB|月間利用率83%を達成した定着化の取り組み
JCBは2024年1月に440ライセンスを先行導入し、約2か月間の検証を実施。アンケートでは300人中7割が「情報収集・検索にかかる時間が減った」と回答し、1人あたり月平均約5時間の削減効果が確認されました。
費用対効果に見合うと判断し、同年6月に1,000ライセンス、10月には1,600ライセンスへ段階的に拡大しています。月間利用率83%を達成した背景には、毎週TeamsでCopilotの活用術を配信する「週次Tips配信」がありました。
2025年1月のアンケートでは、上位5つの活用場面で1人あたり月平均約6時間の削減が確認されています。
出典:Microsoft「業務変革に取り組むJCB。Microsoft 365 Copilotの利用率を高め、業務効率化、生産性を向上」
九電グループ|1万人全社導入で最大13.2%の時間削減
九電グループは2025年5月、グループ会社を含む従業員約1万人を対象にCopilotを全社展開しました。
導入前に2段階の検証を実施しています。第1フェーズでは約400名が参加し、打ち合わせ・メール対応・資料作成の3項目で最大9.9%の時間削減を確認。第2フェーズでは1,800名に拡大し、同じ3項目で最大13.2%の削減を達成したことが、全社展開を判断する材料となりました。
定着化に向けては、若手社員が経営層にCopilotの使い方を直接教える「リバースメンタリング」を実施しています。経営層が利便性を体感したことで、現場でもCopilotを使おうという雰囲気が広がりました。
出典:Microsoft「九電グループ Microsoft 365 Copilotを従業員約1万人に全社導入。現場と上層部間の風通しの良さで業務プロセスを変革」
日本企業でもCopilotの導入効果が数字として出ています。具体的な使い方や活用方法が気になる方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
Copilot導入前に知っておくべきセキュリティの注意点

Copilotを安全に使うためには、セキュリティとデータ管理の両面を事前に整理しておく必要があります。価格やプランを決めた後に見落としがちな点ですが、特に法人導入では準備不足が情報漏洩のリスクにつながることがあるため注意が必要です。
データの扱いとアクセス権限の事前確認
Microsoft 365 Copilotには「エンタープライズデータ保護(EDP)」が標準で備わっており、入力したプロンプトやデータがAIのトレーニングに使われることはありません。
ただし、社内のアクセス権限の設定状態には注意が必要です。CopilotはSharePointやOneDriveのファイルを一括で検索するため、権限設定が不十分だと機密情報が別の社員に表示されるリスクがあります。導入前に以下を確認しておきましょう。
- SharePoint・OneDriveのファイルが「全社公開」になっていないか
- 機密ファイルに適切なアクセス制限がかかっているか
CopilotとほかのAIツールの価格・機能を比較
CopilotはMicrosoft 365との連携に特化したAIツールですが、ChatGPTやGeminiとも価格が近い水準にあるため、「どれを選ぶべきか」と迷う方も多いです。
3つのツールの価格はいずれも月額3,000円前後と近い水準のため、選ぶ際は普段どのツールで仕事をしているかが重要になります。
ChatGPT・Geminiとの価格・機能の違い
主要な生成AIツールの価格と特徴を以下の表で整理します。
| ツール名 | 月額料金(目安) | 主な特徴 |
| Microsoft 365 Premium(個人) | ¥3,200 | 個人向けOfficeアプリ内でCopilotを直接利用可 |
| Microsoft 365 Copilot(法人) | ¥4,497/人+既存M365ライセンス | Word・Excel・Teams・Outlookとのアプリ内連携が可能 |
| ChatGPT Plus | 約¥3,000(月額$20) | 汎用性が高く文章・コード・画像生成まで幅広く対応 |
| Gemini(Google AI Pro・個人向け ) | ¥2,900 | GoogleドキュメントやGmailとの連携に強い |
※為替変動やプラン改定により変更される場合があります。
出典:OpenAI「ChatGPT pricing」 出典:Google「Google AI プラン」
3サービスはいずれも月額3,000円前後と同水準ですが、用途で選ぶのがおすすめです。
WordやExcel・Teamsを毎日使う法人環境であれば、アプリ内でAIが直接支援するCopilotが最も業務に馴染みやすいです。
一方、特定のソフトに縛られず汎用的にAIを使いたい場合はChatGPT Plus、Google WorkspaceやGmailを中心に使っている場合はGeminiが向いています。
導入を迷っている場合は、まず自社の主要ツールがMicrosoft 365かどうかを確認するとスムーズに絞り込めます。
Copilotの価格・導入に関するよくある質問
Copilotの導入を検討する際によく寄せられる疑問を3つまとめました。
用途によって異なります。無料版でも、以下の4つの基本機能はブラウザ上で使えます。
- Web検索や情報収集
- 文章作成や要約
- 画像生成
- 多言語の翻訳
日常的な調べ物やアイデア出しであれば、無料版で十分な場面も多いです。ただし、WordやExcelのアプリ内でCopilotを直接使いたい場合は有料版が必要です。
無料版はブラウザ上での利用に限られるため、生成した文章をアプリに貼り付ける手間が毎回発生します。まずは無料版で使い勝手を確かめて、「Officeアプリ内でも使いたい」と感じてから有料版を検討するのが失敗しない進め方です。
はい、変わる可能性があります。
法人向けMicrosoft 365 Copilotの価格は米ドルを基準に設定されており、為替レートの変動に応じて日本円での価格が改定されることがあります。
円安が進めば、現在の月額4,497円(税抜)が引き上げられる可能性があるため、特に年間契約を検討している場合は注意が必要です。
契約更新のタイミングで為替が円安に動いていると、翌年の支払額が想定より増える可能性があります。また、2026年7月にはMicrosoft 365本体の価格改定が予定されているため、年間契約を予定している場合は改定前に手続きを進めるのがおすすめです。
出典:Microsoft公式「Microsoft 365 Copilot プランと価格」
WordやExcel・Teamsを毎日使っているなら、アプリ内で直接AIが支援するCopilotが業務に馴染みやすいです。社内データにも自動でアクセスできるため、会議の要約や資料作成の効率が上がります。
特定のソフトに縛られず幅広い用途でAIを使いたい場合は、ChatGPT Plusが向いています。文章生成・コード作成・画像生成など汎用性が高く、カスタムGPTを使った独自ツールの作成も可能です。
Microsoft 365をすでに使っている法人環境であれば、Copilotが最もコストに見合った選択といえるでしょう。
Copilotを基礎から学びたい方におすすめの講座
Copilotを業務で活用したい方には、セミナー講座で体系的に学ぶのがおすすめです。
Copilotは機能が多岐にわたるため、独学だと使いこなすまでに時間がかかることがあります。セミナーなら基礎から実務で使えるポイントまで、短期間で集中して習得できるのが魅力です。
セミナー名 Microsoft 365 Copilotセミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 29,700円〜 受講期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
Copilotの価格を理解して自社に最適なプランを選ぼう
Copilotの価格は個人向け(月額¥2,130〜¥3,200)と法人向け(月額¥3,148〜¥4,497)に分かれており、今使っているMicrosoft 365のプランによって選べるプランが決まります。
導入前に確認すべきポイントは3つです。
- 自社のMicrosoft 365プランがCopilotの対象かどうか
- WordやTeamsを日常的に使う部門から段階的に導入する
- 2026年7月の価格改定前に年間コストを試算する
まずは無料版で使い勝手を確かめ、物足りなさを感じたら有料版への移行を検討してみましょう。





