再生ボタンをクリックすると、指定した処理を瞬時に実行するPower Automate。毎朝の売上集計、請求書データの整形など、日々繰り返すExcel作業から解放される業務自動化ツールです。
この記事では、Power Automateを学べるおすすめ研修10選を、料金・受講形式・受講期間の比較表つきで紹介します。業務効率化やDX推進を検討している企業担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
研修で学べるPower Automateとは?
研修で学べるPower Automate(パワー オートメイト)とは、Microsoftが提供する業務効率化ツールです。ローコード(コーディングが少ない手軽な開発手法)とAIを活用して、以下の様な作業を自動化してくれます。
- Excelのデータを社内の業務システムへ転記する
- 毎朝使う複数のアプリやWebサイトをまとめて開く
Power Automateを使えば、ユーザーは「実行ボタン」をクリックするだけでOK。あとは自動で面倒な作業を全て終わらせてくれる、いわば「自分専用の優秀なアシスタント」なのです。
無料で始められる「Power Automate Desktop」
Power Automate Desktopは、Windows 10・Windows 11のユーザーが無料で利用できるデスクトップ版(手元のパソコン操作用)アプリです。多くのPower Automate研修で使われているので、以下を参考にインストールしておきましょう。
- Windows 10:Microsoft Storeからアプリを検索・追加
- Windows 11:スタートメニューで「Power Automate」を選択
Power Automate Desktopのように、作業を自動化するシステムを「RPA」と呼びます。RPAの基礎知識やおすすめツールについては、以下の記事で解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
Power Automateの研修おすすめ10選を比較!

では、おすすめのPower Automateの研修を10選ご紹介します。はじめに、各研修の主な特徴、受講料金(高・中・低)、受講期間(長・中・短)、オンライン対応を表で比較しましょう。料金や期間の詳細は、各研修の紹介をご参照ください。
| 研修名 | 主な特徴 | 料金 | 期間 | オンライン |
|---|---|---|---|---|
| Power Automate Desktop入門研修 | 初心者向け短期集中 | 中 | 短 | 可 |
| Power Automate Desktop研修 基礎・応用 | 実務レベルの演習 | ー | 短 | 可 |
| Power Automate Desktop入門 | 実習付きオンデマンド | 低 | 長 | 可 |
| Power Automate研修 | 実務演習+フォロー | ー | 短 | 不可 |
| Power Automateによる業務自動化入門 | 事例を使った基本操作 | 中 | 短 | 可 |
| Power Automate Desktop入門 | 1日集中・基礎操作 | 中 | 短 | 不可 |
| Power Automate ~パソコンで自動化を体験!~ | 初級者向け体験型 | ー | ー | 可 |
| Microsoft Power Automate RPA開発者 | PL-500対応プロ向け | 高 | 中 | 可 |
| Power Automate入門 セミナー | 基本操作・連携手法 | 無料 | 超短 | 可 |
| Power Automate Desktop(PAD)番外編 | 実演形式の講座 | 無料 | 超短 | 可 |
①Power Automate Desktop入門研修|インソース
「Power Automate Desktop入門研修」は、年間受講者87万人超の研修実績を誇るインソースの初心者向け・短期集中型研修です。研修は、Power Automateの基盤「RPAとは」からスタートし、
- Power Automate Desktopの基本
- Excel・Webブラウザーの自動操作
- HTMLの構造・セレクターの編集
まで幅広くカバーします。研修の開催頻度は1ヵ月約2回、不定期で1名でもOKの研修を実施(価格がやや高め)しているので、「Power Automateを明日からの実務に活かしたい」をいう個人の方も参加できる研修サービスです。
| 受講期間 | 2日(講義+ワーク) |
|---|---|
| 受講形式 | オンライン |
| 受講料金 | 通常:73,200円(81,400円)、会員:67,200円(75,400円)※()は1名可 |
②Power Automate Desktop研修 基礎・応用|パーソルワークスイッチコンサルティング
パーソルワークスイッチコンサルティングが提供する「Power Automate Desktop研修 基礎・応用」は、Power Automate Desktopを講義+ハンズオン+演習で学べるオンライン研修です。カリキュラムは基礎編と応用編に分かれており、
- WebやExcel操作を自動化するレコーディング機能(基礎)
- 設定ファイルでの開発・エラーハンドリング実装(応用)
のように、システム変更やエラーにも対応できるワークフロー実装まで網羅します。講師1名に対し3名から対応可能で、講義の中でもハンズオン研修(約2.5時間×2日間)に最も時間を割いているため、「実践力育成を重視したい」という企業研修にも最適です。
| 受講期間 | 基礎編:計8時間、応用編:計10時間 |
|---|---|
| 受講形式 | オンライン(対面は要相談) |
| 受講料金 | 要問い合わせ |
③Power Automate Desktop入門|富士通ラーニングメディア
富士通ラーニングメディアが提供する「Power Automate Desktop入門」は、現場の業務シーンを題材にしたオンデマンド実習型の研修です。学べる内容は、
- Power Automate Desktopの特徴・基本操作
- 身近なケーススタディを通した自動化手法
のように、初心者向けの基本操作が中心です。なお、この研修はオンデマンド動画ですが、いつでも自由に視聴できる形式ではありません。開催は月に約4回のペースで行われており、スケジュールは公式ページで公開されています。
| 受講期間 | 8週間(標準学習時間:4時間) |
|---|---|
| 受講形式 | 実習付きeラーニング(オンデマンド動画) |
| 受講料金 | 15,400円 |
④Power Automate研修|インターネットアカデミー
インターネットアカデミーの「Power Automate研修」は、NTTコミュニケーションズや小学館、マイナビなど大手企業への導入実績を持つ実践的な研修です。実務を取り上げた演習・ディスカッション式学習が特徴で、
- Power Automateの概要・準備、基本操作
- Microsoft・Google各種サービスとの連携
- テンプレートの活用方法・応用的なコネクタの利用
など、基礎から段階的に学びます。研修後にはオフィスアワーを用いたフォローアップも実施し、受講直後から自社の定型業務を自動化できるための万全サポートを提供しています。
| 受講期間 | 1日間(6時間 ※時間数のカスタマイズも可能) |
|---|---|
| 受講形式 | 会場(講師派遣等は要相談) |
| 受講料金 | 要問い合わせ(受講者数や時間数、カスタマイズ内容に応じて変動) |
⑤Power Automateによる業務自動化入門|CTC教育サービス
CTC教育サービスが提供する「Power Automateによる業務自動化入門」は、クラウドフローとRPAの基礎を学べる初心者向け研修です。企業でよくある実務事例をベースにしたカリキュラムは、
- 届いたメールに添付ファイルを保存・Teamsで通知
- 申請で使用するFormsのフローの作り方
- Excelの内容をWebシステムに入力
など多彩なテーマを取り扱い、すべてのテーマにハンズオン演習が用意されています。会場研修は紙のテキストを配布するため、「メモを書き込みながら理解したい」という方にも最適です。
| 受講期間 | 1日間(9:30~17:00) |
|---|---|
| 受講形式 | 集合研修(会場受講)、オンライン研修(Zoom・リモートデスクトップ) |
| 受講料金 | 77,000円 |
⑥Power Automate Desktop入門|大塚商会
大塚商会が提供する「Power Automate Desktop入門」は、これからPower Automate Desktopを使い始める方を対象に、業務自動化を一から学べる1日集中型のカリキュラムです。当研修は実務で多用する操作を中心に構成されており、
- フォルダ内にある複数のファイルの読み込み
- 今日の日付取得・日付の処理
- 処理済みのファイルの移動
- Webサイトからの情報取得・書き込み
などを基礎から段階的に学べます。WindowsやExcelの基本操作が前提条件で、開催頻度は2ヵ月に1回程度です。その他にPower Automateのクラウドフローを基本から学べるコースも提供されています。
| 受講期間 | 1日間(9:30~16:30) |
|---|---|
| 受講形式 | 会場(東京・水道橋) |
| 受講料金 | 44,000円 |
⑦Power Automate ~パソコンで自動化を体験!~|PSC
PSCが提供する本コースは、手持ちのパソコンを使ってRPAの世界を体験する初級者向けの研修です。座学から実践ワークまでバランスよく構成されており、
- 有料版・無料版の違いの理解
- 業務フローの記録やExcel等との連携実習
- 自社での活用方法を検討するグループワーク
にいたるまで、現場で即活かせる多彩なカリキュラムを学べます。受講スタイルは、集合(20名程度)・オンライン形式に対応し、どちらもまとめとして研修の振り返り時間を設けています。
| 受講期間 | 要問合せ |
|---|---|
| 受講形式 | 会場、オンライン |
| 受講料金 | 要問合せ |
⑧Microsoft Power Automate RPA開発者|トレノケート
トレノケートの「Microsoft Power Automate RPA開発者」は、MicrosoftのRPA認定資格「PL-500」に対応した開発者向けの短期集中型研修です。実習を含めた講義+演習を通じて、
- Windows・ブラウザベースのアプリケーション自動化
- ユーザーインターフェース・API・データベース自動化
を組み合わせながら学習します。なお、本コースは2026年6月30日で廃止するため、資格取得や本格的な開発スキルの習得を検討している方は早めに申し込みましょう。
| 受講期間 | 3日間(9:30~17:30) |
|---|---|
| 受講形式 | オンライン(講義+演習) |
| 受講料金 | 214,500円 |
⑨Power Automate入門 セミナー|IHS
IHSの「Power Automate入門 セミナー」は、Power Automateの基本機能、よく使うアクションを学べる無料のハンズオン研修です。この研修は、以前開催されたオンラインセミナーを視聴する形式で、
- Power Automateのメニューの操作説明
- Microsoft 365各種アプリ(FormsやSharePoint)との連携
- テンプレートを活用した実際のワークフロー作成
までを学べます。1ヶ月に1回程度の頻度で開催されており、動画視聴後のアンケートを通じて後日質問への回答も受け付けているため、導入検討中の管理者や「まずは無料の講座から試してみたい」という方に最適です。
| 受講時間 | 1時間(13:30~14:30) |
|---|---|
| 受講形式 | オンライン(アーカイブ動画視聴) |
| 受講料金 | 無料 |
⑩Power Automate Desktop(PAD)番外編|YBC
YBCが提供する本コースは、実演形式でPower Automate Desktopを学べる参加費無料の研修です。ライブ配信のウェビナー(毎月第4火曜日開催)、YouTube配信スタイルの2種類提供し、
- Power Automate Desktopの基本操作
- 日常業務に即した自動化の実例紹介
- 初心者が失敗しやすいポイント
などを学べます。過去の研修動画はフォーム入力後に動画視聴URLをもらえますが、YouTube上にもアップしているので、ぜひ「YBC PowerAutomate研修」で検索してみてください。
| 受講時間 | 40分前後 |
|---|---|
| 受講形式 | オンライン(ライブ配信・アーカイブ動画) |
| 受講料金 | 無料(ライブ配信は事前登録制) |
Power Automateの研修選びのポイント
Power Automateの研修選びのポイントは、「フローの種類」「前提スキル」「受講期間と形式」の3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
- 「クラウドフロー」か「デスクトップフロー」かで選ぶ
- 短期集中型か長期本格型かで絞り込む
- 受講の前提条件(必要なITスキル)を確認する
①「クラウドフロー」か「デスクトップフロー」かで選ぶ
Power Automateの研修は大きく分けて、TeamsやSharePointなどクラウド上のアプリ連携、Power Automate Desktopを使った手元のパソコン作業の自動化の2パターンあります。
そのため、まずは自動化したい業務が「クラウドサービスの連携」か、もしくは「WebやExcel、ネット検索などの作業」かを明確にして選びましょう。
②短期集中型か長期本格型かで絞り込む
Power Automateの研修はそれぞれ受講期間が異なるため、目的に応じて選ぶ必要があります。たとえば、実務に直結するスキルを短期間で一気に身に付けたい場合は1日〜3日間程度の研修がおすすめです。
一方で、自分のペースで繰り返し復習しながら学びたい場合は、数週間の受講期間があるオンデマンド型、カスタマイズ形式で長期間対応できる研修を選びましょう。
③受講の前提条件(必要なITスキル)を確認する
Power Automateの研修によっては、受講の前提条件として「WindowsやExcelの基本操作ができること」を挙げている研修も見られます。たとえば、先ほどご紹介した大塚商会の「Power Automate Desktop入門」などが一例です。
もしExcel操作に不安がある場合は、事前にExcel研修を利用する、または「前提知識なし」と明記した研修を選びましょう。「まずはExcelの操作に自信をつけたい」とお考えなら、おすすめのExcel研修をまとめたこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
Power Automateの研修を利用する際の注意点
Power Automateの研修を決定する前に、「最新の受付状況」「最低受講人数・費用」「配信形式と質問体制」を必ず確認しておきましょう。
- 研修の最新情報・開催状況をチェックする
- サービスの詳細・費用相場に着目する
- 無料セミナーの配信形式・質問体制を確認する
①研修の最新情報・開催状況をチェックする
Power Automateの研修には、すでに開催が終了した、または今後廃止の予定であるといった研修も紛れています。
もし、受講を検討しているコースがある場合は、必ず最新の受付状況や研修開催スケジュールを公式ページで確認しましょう。なお、終了情報は、研修紹介の末尾に書かれていることもあるため、ページの最後まで確認することも重要です。
②サービスの詳細・費用相場に着目する
Power Automateの研修は、法人限定のサービスが多く、詳細が「要問い合わせ」となっているケースも少なくありません。しかし、この状態では比較検討に必要な情報が揃わず、的確な判断が難しくなります。
そのため、要問い合わせの研修は1社だけで即決せず、必ず複数社で相見積もりを取って比較しましょう。後悔のない研修選びのためにも、あらかじめ相場感を把握しておくことが重要です。
③無料セミナーの配信形式・質問体制を確認する
Power Automateの研修には、完全無料で学べる講座もありますが、内容は事前収録された動画が中心です。そのため、「当日に講師へリアルタイムで質問したい」という場合には不向きです。
無料研修を利用する場合は、独学の一環として割り切って活用するのがよいでしょう。ただし、中には質問受付(後日の問い合わせ対応など)やサポート体制が用意されている講座もあるため、これらも含めて検討することをおすすめします。
Power Automateの研修についてまとめ
近年における企業のDX化やRPAへの注目を背景に、Power Automateに対応した研修サービスも増えてきました。
しかし、「Power Automateの研修」といっても多種多様で、パソコン作業を自動化する「Power Automate Desktop」に特化したものから、システム間を連携させる「クラウドフロー」を主としたものまで多岐にわたります。
まずは、「どの業務をどう自動化したいのか」を明確にしましょう。目的をしっかりと見極めることで、最適なPower Automateの研修を選べます。






