Pythonの基礎問題とは?問題例で学ぼう

ますます進化を遂げるデジタル化社会を見据えて、人気のプログラミング言語・Pythonをマスターしたいと考える方は多くなっています。では、どんなことから取り組めばよいのでしょうか。こちらでは、Pythonの基礎問題をいくつか取り上げ、それらを理解するためにできることや、基礎問題をクリアした後に行えることについてご紹介します。

Pythonの基礎問題9選

Pythonの基礎問題は、文法とデータの2つの分野に分けることができます。それぞれの基礎問題の例を取り上げます。

文法

  • 2つの異なる数字を使って、四則演算による結果を表示しなさい

四則演算による計算は、足し算・引き算・掛け算・割り算の4つに加え、割り算の結果とともに余りを表示させるパターンも必要になります。Pythonでの四則演算の記号を正しく用いられているか確認するための問題といえます。

  • 好きな整数を2つ入力し、それらの数字を掛け算し、計算結果を表示するプログラムを作りなさい

任意の整数を入力できるようなフォーマットを作りつつ、入力された数字の計算結果を表示させます。ユーザーが任意のデータを入れることができる関数・inputや、指定したオブジェクトのデータの型を整数に変換できる組み込み関数であるintなどの用途や用法を理解しているかが問われる問題です。

  • for文を使い、数字の1から50までを表示するプログラムを作成しなさい

「for in」を使った基本的な書式やrangeの設定、for文で指定した変数にループ処理を施すための式を考えさせる問題です。for文による繰り返し処理は、Pythonを使ったプログラミングでよく用いられ、使いこなすために併用される文や関数も色々あります。for文に関する基礎問題はまんべんなく解けるようにしておくとよいでしょう。

  • 前述の問題の結果表示で、4の倍数の時には「a」、5の倍数の時は「b」、20の倍数の時は「ab」と表示し、その他はそのまま数字が表示されるようにしなさい

「if else」を使った条件分岐の基礎理解を試す問題です。if文では条件式を提示し、その条件が成立した時・成立しなかった時にどのように処理するかをきちんと記載できるかがポイントになります。

データ

  • 5の倍数を持つリストを作成しなさい

ある一定の範囲の数字の内、条件に合うもののリストを作成する問題です。「for in」分に加え、リストを作成し、そのリストに条件に適ったデータを追加していくことができるかどうかが問われます。

  • リストに格納されている数値をすべて足し上げるプログラムを作成しなさい

リストにある数字を足し上げるには、「for in」文を使う方法と、sum関数を使うやり方があります。文の構成で見ると、sum関数を使ったほうが短文で済みます。出題される場合は、どのような構文や関数を使うかを指定されることもあります。

  • 辞書型を作成するプログラムを作ってください

Pythonでは、キーと値を組み合わせたdictionary(辞書)を用いることができます。辞書型はリスト型よりも複雑ですが、特定の要素を検索したり、追加・削除が簡単にできるので、実務でもよく利用されます。

  • 作成した辞書に、新しいキーと値を追加するプログラムを作成しなさい

Pythonでは、辞書に新たな辞書を追加するといったことが可能です。辞書の追加では、update関数を使った方法とそれ以外の方法が指定されることがあるので、両方理解しておく必要があります。

  • リストに格納されている数値のうち、最大値を出力するプログラムを作成しなさい

最大値は、組み込み関数であるmax関数を使って求められますが、組み込み関数を使わずに必要な値を得ることも可能です。また、最小値や平均値を求める基礎問題も多く出されます。

引用元:https://norari-kurari-way.com/python-lesson/

Pythonの基礎問題を理解するには

Pythonの基礎問題を理解するためには、作成したプログラムを実際に動かして、どんな結果が得られるかを確認していく作業が大事になります。Pythonのインストーラーはネット上で無料で入手できます。動かし方もネットで丁寧に解説されているので、参考にしてプログラミングを実行できる環境を整えましょう。

前述のPythonの基礎問題からも推察できるように、Pythonでよく使われる関数や構文はある程度決まっているので、使用頻度が高いものを中心に学ぶのがおすすめです。また、変数について理解し、関数を使ってプログラムを書いたり、if文や繰り返し文をマスターするようにします。ネットなどに掲載されている他の人が作ったシンプルなプログラムをコピーペーストし、実際に動かしてみるのも、基礎問題への理解を深めるのに有効です。

Pythonの基礎問題を理解するのに、入門書やセミナーなども活用できます。入門書にしてもセミナーであっても、自分のレベルに合っていて、最新版のもの、最後までついていけそうなものを選ぶことが重要です。こちらでは、おすすめの入門書やセミナーをご紹介します。

入門書

  • Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ

Pythonの基礎知識から始め、基本的な文法から開発体験までを対話形式で進めている入門書です。サンプルコードが数多く掲載されているので、実際に自分で動かしながら習得できるのが良い点です。イラストも多く載せられていて、本を読むのが苦手な方でも無理なく学習を進められます。

  • たのしいプログラミング Pythonではじめよう!

Pythonの入門書として定評がある書籍です。Pythonの基礎だけでなく、プログラミングの考え方やアルゴリズムに関しても理解を含められるのが特徴です。最後の部分では、Pythonでゲーム作りをするための解説も載せられているので、ゲームを含めた開発についても実体験できるようになっています。

  • スッキリわかるPython入門

プログラミングを学ぶ初心者が挫折しやすいところを手厚くサポートした入門書で、基礎をまんべんなく習得するのに役立つ内容です。Pythonを動かすと、往々にしてエラーに直面して学習が前に進まなくなりますが、こちらの書籍ではエラーの解決方法をまとめて掲載しているので、つまずきを最小限に抑えられます。

セミナー

  • Python体験会(株式会社インソース)

プログラミングを学習するにあたり、何から始めたらよいかわからない人や、Pythonを使って具体的にできることが不明な人などに向けたセミナーで、現時点ではオンライン会議システムを使って開催されています。プログラムを作成しながら基礎を学ぶ内容で、法人・個人を問わずだれでも参加できます。

  • AIエンジニア育成講座(株式会社VOST・AI研究所)

Pythonを使ったことがない方が、3日間で応用レベルまで到達できるとうたったセミナーです。短い時間に、AIの構築に必要な機械学習についても理解できるようになり、目標を据えて学習を進めるのに役立ちます。Pythonのインストールや開発に求められる初期設定から始め、Pythonを使ったAIプログラミングも行うので、手を動かしながら学べるのが利点です。セミナーは、対面学習・ライブウェビナー・eラーニングの3つの方法で開催され、自分に合った学習方法を選ぶことができます。

Pythonの基礎問題が解けたらできること

Pythonの基礎問題を解けるようになったら、自分が作りたいプログラムを探し、実際に作ってみることができます。例えば、自分の仕事を楽にしてくれるなど、実際に役立つプログラムを作ってみるとよいかもしれません。チャットボットやゲーム作りにトライしている人もいます。Pythonを使って仕事をしたい人は、目標を定めてさらなる学習を進められます。学べる分野としては、人工知能や機械学習、データ分析、Webアプリケーション開発、スクレイピングなどです。これらは、専門書や講座、セミナーなどを活用して学ぶと効果的です。

Pythonの基礎問題をクリアして新たなステージに進もう

Pythonは、これからますます活用が期待されるプログラミング言語です。Pythonは比較的優しい言語とされますが、基礎問題を解けるようになって初めて、実務に資する土台ができます。基礎問題に含まれる構文や関数を理解し、実際にプログラムを動かすことがベースづくりに役立ちます。Pythonの基礎問題が解けるようになったら、役立つプログラムを作ったり、分野を絞って学びを進めることで、自分の可能性を広げられるでしょう。

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