【2026】法人向け生成AIサービス17選!個人向け生成AIとの違いや選び方も解説

「法人向けの生成AIサービスを導入したいけれど、種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない」「個人向けの生成AIと法人向け生成AIでは、何が違うの?」と悩んでいる企業担当者の方も多いでしょう。

そこで本記事では、おすすめの法人向け生成AIサービス17選を紹介するとともに、個人向け生成AIとの違いやサービスを比較・選定する際のポイントまでわかりやすく解説します。

法人向け生成AIとは?

法人向け生成AIとは?

法人向け生成AIとは、企業や組織が業務で安全かつ効率的に生成AIを活用するために提供されるサービスです。文章作成や情報収集といった一般的な生成AIの機能に加えて、

  • 社内文書を参照して回答するRAG
  • 複数ユーザーの一元管理
  • SSOやIP制限

など法人利用を想定した機能が備わっています。

また、法人向け生成AIは、入力した情報をAIモデルの学習に利用しない仕組みや、アクセス権限の設定など、セキュリティやガバナンスを重視している点も特徴です。

個人向け生成AIとの違い

法人向け生成AIと個人向け生成AIの大きな違いは、セキュリティや管理機能、社内データとの連携を前提としているかという点です。以下に主な違いをまとめています。

比較項目法人向け生成AI個人向け生成AI
アカウント管理管理者による一元管理が可能基本的に本人が管理
セキュリティSSO、IP制限、MFA、権限管理などに対応するサービスが多い法人向けほど細かな管理機能がない場合がある
入力データの扱いAIモデルの学習に利用しない法人向け設定を備えることが多い学習・サービス改善への利用をオプトアウトできるサービスもある
外部サービス連携Microsoft 365、Google Workspace、社内システムなどと連携可能ツールによって異なる
料金体系企業単位の個別見積もり無料または個人向け月額プランが中心

同じChatGPTやGeminiでも、個人向けプランと法人向けプランでは、データの取り扱いや管理機能、契約条件が異なります。一番のポイントは、情報・機密情報が漏洩するリスクも、個人向け生成AIに比べて、法人向け生成AIのほうが低く抑えられることです。

法人向け生成AIの選び方

法人向け生成AIの選び方

ここでは、法人向け生成AIを選ぶ際に確認したい3つのポイントを解説します。

  1. 自社の利用目的に合った機能があるか
  2. セキュリティ対策が自社の基準を満たしているか
  3. 料金と導入後の運用コストは高すぎないか

①自社の利用目的に合った機能があるか

生成AIといっても、得意分野はサービスごとに異なります。まずは「どの業務の、どの工程を効率化したいのか」を具体的に洗い出し、そのうえで必要な機能を備えているかを確認しましょう。利用目的ごとに重視すべき機能を整理すると、次のようになります。

利用目的重視したい機能
文章作成・要約日本語の生成精度、長文の処理能力
社内情報の検索・活用RAG(社内データ参照)、ファイル読み込み
顧客対応・問い合わせチャットボット構築、外部システム連携
開発・データ分析コード生成、表計算ファイルの解析

多機能であればよいわけではなく、現場が実際に使う機能が過不足なく揃っているかが判断基準です。

②セキュリティ対策が自社の基準を満たしているか

法人利用では、入力した情報がどう扱われるかの確認が必要です。特に重要なのが、入力データがAIの学習に使われないこと、そしてデータの保存場所と保存期間が明示されていることです。先述した通り、個人向けと法人向けプランでは、この点の扱いが異なります。

あわせて、以下のような項目もチェックしておくとよいでしょう。

  • ISO 27001やSOC 2などの第三者認証を取得しているか
  • SSO(シングルサインオン)や権限管理、監査ログに対応しているか
  • 通信・保存時の暗号化が行われているか

セキュリティは生成AIを扱う上で重要なので、必ず確認してください。

③料金と導入後の運用コストは高すぎないか

料金は「月額いくらか」だけで判断すると、後から想定外の費用が発生しがちです。ユーザー単位の課金か、トークンに応じた従量課金か、最低契約人数や年間契約の縛りがあるかといった条件を、複数サービスで同じ条件に揃えて比較しましょう。

ただし、コストを抑えることだけを重視して現場で使われないツールを選ぶと、投資が無駄になります。削減できる作業時間や人件費と比較し、投資に見合う効果が得られるかという視点で判断するとよいでしょう。

以下の記事では生成AIの種類から確認する選び方についても紹介していますので、あわせてご確認ください。

【2026】生成AIの種類一覧と代表ツールを紹介!ビジネスに活用するときの選び方も解説

法人向け生成AIサービス17選

ここからは法人向け生成AIサービスを以下4つに分類して、20個紹介します。

  1. グローバル大手・統合型
  2. 汎用AIワークスペース型
  3. 問い合わせ対応特化型
  4. 専用構築・AI基盤型

①グローバル大手・統合型

まずは、既存の業務アプリや最先端モデルをそのまま法人利用したい場合におすすめの生成AIサービスを紹介します。

Microsoft 365 Copilot|日本マイクロソフト株式会社

Microsoft 365 Copilotは、個人向けのイメージが強いですが、法人向けサービスもありMicrosoft製品との連携できるのが特徴です。

Microsoft 365で設定されたユーザー権限やセキュリティポリシーを継承し、プロンプト・回答・組織データは基盤モデルのトレーニングには利用されません。

項目内容
料金大企業向け月4,497円
提供形態クラウドSaaS
向いている法人全社展開を進める大企業

Microsoft 365 Copilotセミナー」では、生成AIやLLMの基礎から、Copilotを使ったプロンプトエンジニアリング、PDFからの業務帳票・分析レポート作成まで学べます。

また、Microsoft GraphやRAGを活用した自社向け生成AIチャットの作成、Microsoft Copilot StudioによるAIエージェント・業務自動化、Webアプリ作成などもカリキュラムに含まれています。

Microsoft 365 Copilotの導入だけでなく、社内での具体的な活用方法まで身につけたい法人の方は、ぜひご検討ください。

セミナー名Microsoft 365 Copilotセミナー
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)29,700円〜
受講期間2日間
受講形式対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング

ChatGPT Business/Enterprise|OpenAI

「ChatGPT Business/Enterprise」は、Copilot同様に個人向けで提供されるChatGPTですが、法人向けプランもあります。法人向けはBusinessとEnterpriseの構成で、Businessは2名から始められます。

Business・Enterpriseとも、業務データをモデル学習に使用しないことがデフォルトです。BusinessではSAML SSOやMFAも利用できます。

項目内容
料金
  • Business:年払い月20ドル/月払い月25ドル
  • Enterprise:個別見積もり
提供形態クラウドSaaS+API
向いている法人最先端モデルを重視する企業、スモールスタート

ChatGPT BusinessやEnterpriseを法人で導入しても、社員が単純な質問や文章作成にしか使っていなければ、生成AIの効果を十分に引き出せません。そこでおすすめなのが、「ChatGPTセミナー」の受講です。

「ChatGPTセミナー講座」では、生成AIやLLMの基礎から、目的に合わせたプロンプトエンジニアリング、PDF情報からの業務帳票・分析レポート作成まで学べます。まずは以下のリンクから詳細をチェックしてみてください。

セミナー名ChatGPTセミナー
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)29,700円〜
受講期間2日間
受講形式対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング

Genspark AI Workspace|MainFunc

Genspark AI Workspaceは単なる生成AIチャットではなく、

  • AI Slides
  • AI Docs
  • AI Sheets
  • 画像・動画生成
  • Genspark Code
  • Super Agent

などを一つの環境にまとめ、調査から成果物作成まで生成AIに任せられる点が特徴です。組織はモデル学習から自動的にオプトアウトされ、SAML SSOや一元的な請求・ユーザー管理にも対応しています。

項目内容
料金
  • Team:US$30/席/月
  • Enterprise:個別契約
提供形態クラウドSaaS
向いている法人資料・調査・コンテンツ制作チーム

②汎用AIワークスペース型

次は、文書作成・要約・調査・社内情報検索を効率化したい場合におすすめの法人向け生成AIを紹介します。

exaBase 生成AI|株式会社エクサウィザーズ

exaBase AIは、全社規模の生成AI・AIエージェント基盤へ発展したサービスです。複数の最新LLM、社内文書を参照するRAG、プロンプトテンプレートまでを一つの管理環境で扱えます。

入力を学習に使わせず国内でデータ処理を完結させる設計で、法人向け生成AIの中でも国内大企業のガバナンス要件と相性が良いです。

項目内容
料金900円/ID~+従量
提供形態クラウドSaaS
向いている法人全社展開を進める大企業

ENSOU AI|株式会社Digeon

ENSOU AIは、チャットで回答するだけでなく、業務を実行するAIエージェントとして利用できる法人向け生成AIです。社内マニュアルを参照するRAGを短時間で構築でき、SharePointやGoogle Driveと連携してWord・Excel・PowerPoint形式の成果物まで生成します。

項目内容
料金
  • フリープラン0円(組織月100万トークン)
  • 有料は月900円~
提供形態SaaS
向いている法人中小~中堅、生成AI導入の初期段階

Universal AI|株式会社スムージースタジオ

Universal AIは、複雑なプロンプトを一から入力するのではなく、ブロック式のUIを使って生成AIへの指示を組み立てられることが特徴。

プロンプト共有、議事録生成、Botなどを一つの環境で利用でき、生成AIに詳しい社員と初心者のスキル差を縮めやすい設計になっています。

項目内容
料金要問い合わせ
提供形態クラウド
向いている法人AI初心者が多い組織、チーム利用

Stella AI for Biz|株式会社SUPERNOVA

Stella AI for Bizは、複数の生成AIモデル、RAG、議事録生成、Deep Research、AI-OCRなどをまとめて利用できる法人向け生成AIプラットフォームです。

Word・Excelなどに加え、Google Docs・Sheets・Slidesなどに対応する拡張機能も用意されており、普段の業務ツールから生成AIを利用できます。

項目内容
料金1,980円/アカウント/月
提供形態SaaS+デスクトップ/ブラウザ拡張
向いている法人日常のPC業務内で生成AIを使わせたい企業

Graffer AI Studio|株式会社グラファー

Graffer AI Studioは、企業や行政機関が生成AIを安全に業務へ導入するための法人向け生成AIプラットフォームです。

在は「Graffer AI Solution」の中核サービスとして提供されており、生成AIチャットだけでなく、業務テンプレート、RAGを利用するワークスペース、生成AI活用の伴走支援や人材育成まで提供しています。

項目内容
料金要問い合わせ
提供形態SaaS
向いている法人自治体、大企業、セキュリティ重視の組織

法人GAI|株式会社ギブリー

法人GAIは、安全なチャット、社内データ活用、使い方の標準化、管理者による可視化を一つにまとめた国内の法人向け生成AIです。

100種類以上のプロンプトを用意しているため、プロンプト作成に慣れていない社員でも法人向け生成AIを業務に取り入れやすい点が特徴です。

項目内容
料金要問い合わせ
提供形態クラウドSaaS
向いている法人活用方法まで標準化したい情シス・DX部門

③問い合わせ対応特化型

次は、法人向け生成AIの中でも、問い合わせ対応特化型の法人向け生成AIを紹介します。

Helpfeel|株式会社Helpfeel

Helpfeelは、顧客や従業員の自己解決を支援するAIナレッジプラットフォームです。特許技術の「意図予測検索」を搭載しており、曖昧な言い回しからでも適切なFAQへユーザーを誘導できます。

また、問い合わせログをAIで分類・分析する「Helpfeel Analytics」や、問い合わせのチケット化・返信案生成を支援する「Helpfeel Support」も用意されています。

項目内容
料金要問い合わせ
提供形態クラウド
向いている法人カスタマーサポートや社内ヘルプデスクの問い合わせ件数・対応工数を削減したい法人向け

PKSHA ChatAgent|株式会社PKSHA Technology

PKSHA ChatAgentは、従来の「PKSHA Chatbot」から進化した法人向け生成AIチャットボット・対話AIエージェントです。

複数の回答候補から適切な回答を選択する仕組みや、誤回答・脱線を抑える制御、悪意ある入力への防御を実装している点も特徴です。

項目内容
料金要問い合わせ
提供形態SaaS
向いている法人コンタクトセンター、社内問い合わせ窓口を運営する法人向け

HiTTO|株式会社マネーフォワード

HiTTOは、人事・労務・総務などのバックオフィスを中心に利用されている、社内向け生成AIチャットボットです。汎用的な生成AIチャットとは異なり、社内の問い合わせ対応の自動化に特化している点が特徴です。

共通的な社内情報に加え、企業独自の質問・回答を登録でき、ダッシュボードやビジネスチャット連携なども利用できます。

項目内容
料金要問い合わせ
提供形態クラウド型AIチャットボット
向いている法人人事・労務・総務などへの定型的な社内問い合わせを削減したい法人向け

ChatPlus|チャットプラス株式会社

ChatPlusは、WebサイトやECサイトなどに設置できる法人向けチャット・チャットボットサービスです。料金プランによって利用できるAI機能が異なり、「AIライト」では生成AIによる設定補助やQA自動生成、「オートAI」では学習済みAIモデルを利用できます。

有人チャット、シナリオ型チャットボット、生成AIによる応答などを組み合わせられるため、問い合わせの自動化から有人オペレーターへの対応まで一つの環境で管理できます。

項目内容
料金
  • ミニマム:1,500円/月
  • AIライト:50,000円/月〜54,000円/月
  • オートAI:80,000円/月~88,000/月
提供形態SaaS
向いている法人EC、Web接客、カスタマーサポート、コンタクトセンター

④専用構築・AI基盤型

最後に紹介するのは、自社の機密情報や専門データを扱いたい企業向けの、専用環境やオンプレミス、プライベートクラウドに対応した法人向け生成AI基盤です。

NEC Generative AI Service|日本電気株式会社

NEC Generative AI Serviceは、NECが法人向けに展開する生成AIサービスです。NEC独自のAIコア技術「cotomi」をはじめ、

  • LLMのライセンス
  • 専用ハードウェア
  • ソフトウェア
  • コンサルティング

などを組み合わせ、企業の要件に合わせた生成AI環境を構築できます。また、NECはクラウドだけでなくオンプレミス環境でcotomiを利用でき、機密情報を外部ネットワークへ出しにくい企業にも対応できます。

項目内容
料金要問い合わせ
提供形態クラウドに加えてオンプレミスなどセキュアな環境を選択可能
向いている法人機密データを使った法人向け生成AI活用を進めたい法人

Fujitsu Kozuchi Enterprise AI Factory|富士通株式会社

Fujitsu Kozuchi Enterprise AI Factoryは、専用環境で法人向け生成AIを運用したい企業に適した富士通のサービスです。自社専有環境で生成AIモデルの開発・運用・追加学習を継続できる、ソブリンAIを意識した法人向け生成AIプラットフォーム

高い日本語性能を持つ企業向けLLM「Takane」を中核に、内製型ファインチューニング、モデル量子化、LLM脆弱性スキャナー、ガードレールなどを搭載しています。

項目内容
料金要問い合わせ
提供形態専有環境・オンプレミス対応
向いている法人データ主権や高度なセキュリティを重視する企業

法人向け生成AIサービス|KDDI株式会社

KDDIの法人向けAIサービスは、複数のクラウドや生成AIサービスを組み合わせて法人のAI導入を支援する事業者です。現在は、

  • Azure OpenAI Service
  • Amazon Bedrock
  • ELYZA Works with KDDI
  • KDDI Conata Data Agent

など複数の生成AI関連サービスを提供しています。

項目内容
料金要問い合わせ
提供形態クラウド・生成AI SaaS・API・システム構築・ネットワーク連携など
向いている法人通信・クラウド・社内データ・法人向け生成AIを一体で設計したい企業

dTosh GAI|株式会社dTosh

dTosh GAIは、株式会社dToshが提供する法人向け生成AIサービスです。RAG技術を利用した生成AIシステムに企業独自のデータを取り込み、自社データにもとづいてAIが回答できる仕組みを提供

dToshはAI・DXコンサルティングや人材育成も展開しており、経営層へのAIリテラシー教育からエンジニアの技術習得、業務部門のAI活用まで支援しています。

項目内容
料金要問い合わせ
提供形態法人向け生成AIシステム+導入・開発・研修支援
向いている法人自社データを活用した生成AIの構築やAI人材の育成・内製化を進めたい法人

複数の生成AIを活用したい法人は生成AIを幅広く学べるスクールや講習がおすすめです。以下の記事では、おすすめのスクールを紹介していますので、あわせてご覧ください。

【2026】生成AIスクールのおすすめ15選を比較!各社料金・口コミを比べてみた

法人向け生成AIサービスについてのまとめ

法人向け生成AIを選ぶ際に重要なのは「高性能な生成AIを選ぶこと」ではなく、自社の目的・セキュリティ要件・運用体制に合うサービスを選ぶことです。

法人向け生成AIはサービスごとに料金や機能、データの扱い、導入支援の範囲が異なるため、単純な価格比較だけでは最適なサービスは決められません。まずは生成AIを導入する業務と期待する効果を明確にし、導入する法人向け生成AIを絞り込みましょう。

法人向け生成AIサービス20選!個人向け生成AIとの違いや選び方も解説
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