【2024】Python資格は何がある?Python関連のおすすめ資格5選を紹介

Python (パイソン)は少ないコードで簡単にプログラムが作成できるということで注目を集めているプログラミング言語です。PythonはAI・機械学習・ビッグデータの分析・ネットワークの自動化・アプリ開発などの分野で活用されています。
したがって、Python関連の資格を取得すれば、就職や転職、キャリアアップに役立つでしょう。

この記事では、Python関連でおすすめの資格5選とその概要を紹介します。

Pythonはトップクラスの人気を誇るプログラム言語

Pythonは、コードの記述がシンプルなので初心者でも使えるプログラミング言語です。
さらに、プログラム開発で利用できるコードや機能を提供するライブラリやフレームワークが充実しています。

Pythonは、こうした特徴を備えているので、初心者から専門家まで広く利用されているトップクラスの人気を誇るプログラミング言語の一つと言えるでしょう。

日経XTECHの「プログラミング言語利用実態調査2023」のアンケートでは、回答者が現在使っているプログラミング言語利用の第1位がPythonでした。
Pythonは、AI開発、アプリ開発、データ分析などの分野で利用できるので、それを扱えるエンジニアの需要は高いです。それゆえに、Python関連の資格取得に興味を持つ人が増えています。

おすすめのPython関連の資格5選

おすすめのPython関連の資格5選

おすすめのPython関連の資格は、次の5つです。

  1. PythonZen & PEP 8 検定試験
  2. Python 3 エンジニア認定基礎試験
  3. Python 3 エンジニア認定データ分析試験
  4. Python 3 エンジニア認定実践試験
  5. Pythonとネットワーク自動化基礎検定

今回紹介するPython関連の5つの資格のうち4つは、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が運営している民間資格です。
それぞれの資格について概要や受験料金、合格ラインなどを紹介します。
自分の現在の知識やスキルに合った資格を選ぶ参考にしてください。

①PythonZen & PEP 8 検定試験

PythonZen & PEP 8 検定試験の特徴は、無料で受験できる試験という点です。
「PythonZen」は、 Pythonの設計について記述されたイディオム集です。
Pythonをプログラミングで使うときの作法のようなもので、これを学べばPythonを勉強する際の学習効率が高まります。

「PEP8」はPythonのコーディング規約で、プログラミングでソースコードを記述する際に守るルールです。PEP8 では、

  • コードレイアウト
  • コメント
  • 命名規約

の3つの分野のルールが示されています。

PythonZen & PEP 8 検定試験の概要

PythonZen & PEP 8 検定試験の内容は以下の通りです。

資格試験の名称PythonZen & PEP 8 検定試験
概要PythonZen(The Zen of Python)とPEP 8に関する知識を問う試験
受験料金無料
問題数20問(すべて選択問題)
合格ライン正答率70%
試験方式WBT(インターネットが接続できるブラウザ環境があれば、だれでも受験可能)
出題範囲PythonZenとPEP 8より出題

参照:一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

PythonZen & PEP 8 検定試験の申込方法

受験の申し込みは、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会の専用ページにある申し込みフォームから以下の手順でおこないます。

  1. 名前とメールアドレスを入力
  2. 利用規約に同意
  3. 「送信する」をクリック

合格者には電子ファイル形式での認定証が授与されます。
PythonZen & PEP 8 検定試験は商用・非商用を問わず、ITリテラシーを高めることを目的に企業の研修カリキュラムなどで活用することが可能です。

②Python 3 エンジニア認定基礎試験

Python 3 エンジニア認定基礎試験は、Pythonエンジニアを目標としている方におすすめの資格です。試験では、主にPythonの文法や基礎知識が問われます。

Python 3 エンジニア認定基礎試験の概要

Python 3 エンジニア認定基礎試験の内容は以下の通りです。

資格試験の名称Python3 エンジニア認定基礎試験
資格名Python3 エンジニア認定基礎試験合格者
概要文法基礎を問う試験
問題数40問(すべて選択問題)
試験時間60分
合格ライン正答率70%
ITSS職種:ソフトウェアディベロップメント
専門分野:応用ソフトのレベル1
出題範囲主教材のオライリー・ジャパン「Pythonチュートリアル」(2021年9月1日より第四版に対応)の掲載内容、一般的な知識からも出題
受験日通年
試験センター全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター
申し込みURLhttp://cbt.odyssey-com.co.jp/pythonic-exam.html
受験料金(税込)
  • 11,000円
  • 学割5,500円

参照:一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

プログラミング未経験者がこの資格を取得するためには、主教材を読む必要があります。
しかし、初心者は記載されている言葉や内容を理解するのが難しい可能性もあるので、参考図書を読んだ方がよいでしょう。

Python 3 エンジニア認定基礎試験のおすすめ書籍

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会では、参考図書として以下の書籍をおすすめしています。

「いちばんやさしいPythonの教本 第2版」

いちばんやさしいPythonの教本 第2版
引用:Amazon

「スラスラわかるPython第2版」

スラスラわかるPython第2版
引用:Amazon

「Pythonスタートブック [増補改訂版] 」

Pythonスタートブック [増補改訂版]
引用:Amazon

また、試験・資格以外でおすすめのPython学習のテキストは以下の記事をご参照ください。

【2024】Pythonおすすめのテキストはどれ?目的別テキストや選ぶコツ

③Python 3 エンジニア認定データ分析試験

Python 3 エンジニア認定データ分析試験は、Pythonを用いたデータ分析に関する知識が問われる試験です。

具体的な内容としては、AI、機械学習、データ分析の仕組み、これらを実行するためのライブラリに関するものが含まれます。
データサイエンティストやマーケッターに必要な知識を証明する資格になるので、この資格があれば就職、転職、スキルアップにつながるでしょう。

Python 3 エンジニア認定データ分析試験の概要

Python 3 エンジニア認定データ分析試験の内容は以下の通りです。

資格試験の名称Python 3 エンジニア認定データ分析試験
資格名Python3 エンジニア認定データ分析試験合格者
概要Pythonを使ったデータ分析の基礎や方法を問う試験
問題数40問(すべて選択問題)
合格ライン正答率70%
ITSS職種:ソフトウェアディベロップメント
専門分野:応用ソフトのレベル1
出題範囲主教材である翔泳社「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」より出題
受験日通年
試験センター全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター
申し込みURLhttp://cbt.odyssey-com.co.jp/pythonic-exam.html
受験料金(税込)
  • 11,000円
  • 学割5,500円

参照:一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

④Python 3 エンジニア認定実践試験

Python 3 エンジニア認定実践試験は、より実践的なPython文法を問う試験です。

この試験が登場するより前に、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会は、Python 3 エンジニア認定基礎試験とPython 3 エンジニア認定データ分析試験を実施してきました。
2022年より新しく実施されたPython 3 エンジニア認定実践試験は、Python初学者の次の目標となること、プログラマーのコーディング力の底上げを図ることを目的としています。

Python 3 エンジニア認定実践試験の概要

Python 3 エンジニア認定実践試験の内容は以下の通りです。

資格試験の名称Python3 エンジニア認定実践試験
資格名Python3 エンジニア認定実践試験合格者
概要Pythonを実践的に使っていく上で重要な仕様やライブラリの使い方を問う試験
問題数40問(すべて選択問題)
試験時間75分
合格ライン正答率70%
出題範囲主教材である「Python実践レシピ」(技術評論社)より出題
受験日通年
試験センター全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター
申し込みURLhttp://cbt.odyssey-com.co.jp/pythonic-exam.html
受験料金(税込)
  • 13,200円
  • 学割6,600円

参照:一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

⑤Pythonとネットワーク自動化基礎検定

Pythonはネットワークの自動化などの分野でも活用されている技術です。

この試験は、ネットワークの自動化を学習するエンジニアを対象に、ネットワーク自動化についての正しい知識とPythonの文法の理解度をチェックすることを目的としています。
ネットワークエンジニアでPythonプログラミングを学びたいという方にはおすすめの資格試験です。

Pythonとネットワーク自動化基礎検定の概要

Pythonとネットワーク自動化基礎検定の内容は次の通りです。

資格試験の名称Pythonとネットワーク自動化基礎検定
対象者
  • 配属前から配属3年目程度のネットワークエンジニアでネットワーク自動化の構築・運用を担当する方
  • 出題範囲に記載された基礎的な用語知識を有している方
  • 出題範囲に関連する基礎的な文法知識を有している方
問題数40問(80門からランダム出題)
試験時間60分
合格ライン正答率70%
出題範囲主教材であるマイナビ出版「Pythonによるネットワーク自動化の教科書」より出題
受験日通年
試験センター全国のCBTソリューションズ CBTテストセンター
申し込みURLhttp://cbt-s.com/examinee/examination/pyt_net_basic
受験料金(税込)11,000円

※参照:一般社団法人日本ネットワーク技術者協会

Python関連の資格についてのまとめ

この記事ではPython関連の資格として次の5つを紹介しました。

  • PythonZen & PEP 8 検定試験
  • Python 3 エンジニア認定基礎試験
  • Python 3 エンジニア認定データ分析試験
  • Python 3 エンジニア認定実践試験
  • Pythonとネットワーク自動化基礎検定

Pythonの学習経験やプログラミングスキルに応じて、自身に合った資格試験を選びましょう。

Pythonエンジニアは、AI・機械学習・ビッグデータの分析・ネットワークの自動化・アプリ開発などの分野で需要の拡大を期待できる仕事です。
市場価値が高い仕事なので、この機会にPython関連の資格を取得すれば、有利な条件での就職や転職、職場での評価アップを期待できるでしょう。

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