ChatGPTは、AI技術を活用した革新的なチャットツールです。しかし、ネット上にはChatGPTの名前とよく似た紛らわしいアプリが多数存在します。
では、ChatGPTには公式アプリがあるのでしょうか?この記事では、ChatGPTの公式アプリの見分け方や、インストール方法について解説します。
本物のChatGPTのアプリとは
ChatGPTは、OpenAIが開発した人工知能(AI)チャットボットであり、生成AIのひとつです。「GPT」とは「Generative Pre-trained Transformer」の略で、「生成可能な事前学習済み変換器」という意味です。
ChatGPTは、テキストとコードの膨大なデータセットをベースに学習しており、テキストの生成や質問応答、翻訳や要約などのさまざまな用途で利用されています。
また、その応答はユーザーの入力に基づいて動的に生成されるため、一問一答の形式だけでなく自由な会話形式での対話も可能です。このように、高い回答精度や創造性で注目を集めているChatGPTの特徴には次のようなものがあります。
自然なテキストを生成する
ChatGPTは、まるで人間が書いたようなテキストを生成することができます。
これは、GPTのTransformerモデルの構造によるもので、テキストの意味を理解するために文の構造を分析する能力を持っています。
そのため、ChatGPTは質問の意図や文脈を理解した上で、自然なテキストを生成することができます。
さまざまなタスクを実行できる
ChatGPTは、テキストの生成や翻訳、創作などのさまざまなタスクを実行できます。
これはGPTの多様な機能によるもので、既にカスタマーサポート、コンテンツ作成、教育、言語翻訳、クリエイティブライティング、仮想アシスタント、ソーシャルメディアアプリケーションなどの幅広い分野で使用されています。
ChatGPTアプリに本物・偽物はある?
ChatGPTには公式サイトから入手できる本物があります。本物のChatGPTはWebブラウザやAPIを通じて利用が可能で、スマホでも手軽に使えるようにスマホ用アプリもリリースされています。
しかし、ネット上にはChatGPTの名前に類似した偽物が数多く存在しているため、どれが本物なのか分かりにくい状況です。
本物のChatGPTのアプリの見分け方
本物のChatGPTのアプリは、以下の4つのポイントで見分けることができます。
- アイコンは6つのパーツが円状に配置されたもので、中央が正六角形になっています。これはChatGPTのロゴと同じで、色は白背景に黒を基調としたデザインです。
- 名前はシンプルに「ChatGPT」です。偽物は、ChatGPTに類似した名前となっていることが多いので注意が必要です。
- 開発者は「OpenAI」と表示されています。OpenAIは、ChatGPTの正式な提供元であり、世界的なソフトウェア企業のマイクロソフト(Microsoft)ともパートナーシップを結んでいます。
- アプリのレビューで、評価が悪かったり不審な点がある場合は偽物の可能性があります。
なお、スマホ版の本物ChatGPTのアプリには、iPhone版とAndroid版があります。iPhone版は2023年5月にリリースされ、Android版は2023年7月にリリースされました。
どちらも日本語に対応しており、音声入力がデフォルトで可能となっています。
本物のChatGPTを利用する方法
本物のChatGPTを利用するには、アカウント登録が必要です。アカウント登録は無料でできますが一定の制限があります。
具体的には対応言語や一日に利用できる会話の数、一度に利用できる文字の長さや回答の精度などが制限されています。
制限を解除するには、有料プランに加入する必要があります。
本物のChatGPTは、WebブラウザやAPIと同じくさまざまな機能を持っています。
ただし、ChatGPTは完璧ではなく、間違った情報や期待にそぐわない回答をすることもあるため、出力されたテキストを鵜呑みにせず内容を確認することが大切です。
間違って偽ChatGPTをインストールしてしまったら
偽のChatGPTをインストールしてしまった場合、「個人情報の漏洩」「マルウェア感染」「ChatGPTのアカウント停止」のような問題が発生する可能性があります。
偽のChatGPTには個人情報の入力を要求するものがあり、個人情報を入力してしまうと悪用されて不正利用や詐欺などの被害にあう可能性があります。
また、偽物にはマルウェアが仕込まれているものが多く見られます。感染してしまうとパソコンが乗っ取られたり、個人情報が盗まれたりする可能性があるため注意が必要です。
更に、ChatGPTの利用規約に違反し、アカウントが停止されたり法的なトラブルに巻き込まれたりする可能性もあります。
これらの問題を解決するには以下のような対処法があるので、偽ChatGPTをインストールしてしまった場合は早めの対応が必要です。
- 偽物をすぐにアンインストールし、パソコンやスマホをウイルス対策ソフトでスキャンする。
- クレジットカードのパスワードなど重要な情報を変更し、不審な取引がないかを確認する。
- ChatGPTの公式サイトやヘルプセンターに問い合わせて、アカウントの状況や対応策を確認する。
ChatGPTの本物のアプリはPCにインストールできる?
それでは、本物のChatGPTはPCにインストールすることは可能か解説します。
Windows版
Windows版のChatGPTには公式のスタンドアローンアプリがないためインストールは不要で、利用の都度ブラウザからアクセスして利用します。
しかし、Microsoft Edgeを使えば、Windows 11または10のパソコンにアプリとしてインストールすることができます。
以下がその手順です。
- Microsoft Edgeを開き、ChatGPTのサイト(https://www.tunesbro.jp/blog/how-to-install-chatgpt-as-an-app-on-windows-11-or-10.html)にアクセスします。
- 右上の「…」アイコンをクリックし、「アプリ」のメニューを開きます。
- 「このサイトをアプリとしてインストールする」をクリックします。
- オーバーレイウィンドウが表示されるので、「インストール」ボタンをクリックします。
- ChatGPTのアプリがインストールされ、新しいウィンドウで開かれます。
- インストール後は、タスクバーやスタートメニュー、またはデスクトップにChatGPTのショートカットを作成することができます。
以上で、Windows版ChatGPTのインストールは完了です。
インストール後にChatGPTのアプリを起動すると、ログイン画面が表示されます。ログインするにはOpenAIのアカウント、またはGoogle、Microsoft、Appleのいずれかのアカウントが必要です。
Mac版
ChatGPTをMacで利用する場合、Windows版と同様にブラウザからもアクセスできますが、Mac用に開発されたクライアントアプリ「MacGPT」というアプリをインストールすることができます。
MacGPTのインストール方法は以下の通りです。
- MacGPTのサイト「MacGPT – ChatGPT in your menu bar」にアクセスし、「Download」ボタンをクリックします。寄付金の額を入力しますが、0円でも問題ありません。
- メールアドレスを入力し、「手に入れる」ボタンをクリックします。画像認証を行い、「許可」ボタンをクリックします。
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、「開く」をクリックします。次に「ChatGPT.app」を「Applications」にドラッグします。
- 「Applications」から「ChatGPT」を起動し、「Check Automatically」をクリックします。
- 「Log In」ボタンをクリックし、ChatGPTのアカウントでログインします。アカウントを持っていない場合は、「Sign Up」ボタンをクリックして新規作成します。
- ログインが完了すると、ChatGPTを利用できます。「Web」モードと「Native」モードがありますが、Nativeモードを使うにはOpenAIのサイトで取得する「APIキー」が必要です。
本物のChatGPTはOpenAIだけ!偽物に気をつけよう
OpenAIが開発したAIチャットボット「ChatGPT」は、誰でも無料で利用できます。
本物のChatGPTのアプリはOpenAIが開発・運営しているため安全性と信頼性が高いですが、偽物のアプリには個人情報の漏洩やマルウェア感染などのリスクがあるため注意が必要です。
利用する場合は、開発者名が「OpenAI」であることを確認することが大切です。
