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公開日:2020.10.20 

シンギュラリティの反対意見とは?シンギュラリティは本当に訪れるのか?

AI(人工知能)の知識

AI関連の話でよく議題に上がるシンギュラリティですが、その到来については様々な意見があります。
徐々にAIができる仕事が増えつつありますが、将来AIが人間のような意思を持つことがあるのでしょうか。
シンギュラリティは技術特異点ともいいます。特異点とは、予想がつかなくなる分岐点のことですが、人間の予想が及ばないところまでAIが進化してしまうと、ちょっと怖いですよね。
この記事では、シンギュラリティの反対意見と、そのベースになっている論調について記事にしてみました。補足として、プレシンギュラリティにもふれています。
これから私たちの未来はAIによって、どのように変化するのでしょうか。。

シンギュラリティは来るのか?

果たしてシンギュラリティは来るのでしょうか。もし、来るとしたらそれはいつ頃なのでしょうか。答えは、シンギュラリティの定義によって変わってきます。
徐々に到来しつつあるともいえますし、到来はありえないと言う論調もあります。
シンギュラリティについて明確な定義が定められていませんが、SFのような新しい人間ができる、という点では到来しないと言う意見も多く見られます。

関連記事:シンギュラリティとは?AIは人間に嘘をつく?

定義によって答えが変わる

シンギュラリティの定義によって到来するのか、しないのか、答えが大きく変わってきます。
人間の持つ能力を補強して新しい知能を形成する、という定義を元に考えるとすでに到来が始まっていると考えられますが、シンギュラリティの到来により進化した人間を作ることができるようになる、という定義に基づくと答えが変わってきます。
人造人間をつくるようなシンギュラリティはありえず、AIが人間の仕事を代替し、産業革命のような社会変革を起こすシンギュラリティは起こりうる、という見方が多くを占めているのが現状です。
シンギュラリティ否定派の人たちは、SFチックな事を指して起こり得ないという意見を表明しています。

考えられるシナリオ

シンギュラリティが到来すると言われている2045年ですが、それまでにAI技術の進化によりどのようなシナリオが考えられるでしょうか。
AI技術の進化によるイノベーションは将来確実に起こりますし、実際今でも少しづつ進んでいます。この線でシンギュラリティを考えるのが現実的ではないかと思います。

  • 労働問題
  • 医療技術の進化
  • 生活の向上

従来とおり、AI技術の進化によって起こる変化は以上のような事が考えられます。これは予想の範囲内です。人工知能と人間の意識の融合で、超知能を生み出す事が可能だという、現実的な考え方があります。
本当の意味でのシンギュラリティとは、例えばAIがソフトウェアのプログラムを書き換えてAIの知能により発展していくということです。人間の予測が及ばないところにまで行ってしまうということになります。この線で考えると、否定派が一気に増えるように思います。
人間の特性上、見たことや経験したことがないものはなかなか信じられないものです。

以下の動画の内容で詳しくシナリオを解説しています。

AIが人間の知力を超えられるのか

常識の範囲内で考えると、AIが人間の知力を超えることはないと考えられています。
決定的な違いは、

  • 情緒面
  • 物事の意味の理解

この2点です。
この点において今の時点ではAIに備わっていない能力で、これからも備わると思えないと考えられています。AIは人間の指示を受けて動くもので、自分の意思では動きません。
目標やなにかの欲望がないと、意思を持つことはありません。
いわゆる人間らしい思考を手に入れる兆候がみられないうちは、シンギュラリティは起こらないとされています。

シンギュラリティ否定派

否定派の方が考える、シンギュラリティの主な論調は以下の通りです。

  • AIが汎用的な能力を手に入れる
  • 人工知能がシンギュラリティを起点に、独自にプログラム作成をし始める
  • AIが独立したコミュニティを形成し始める
  • 人間が予想できない領域に行ってしまう

AIが人間を完全に凌駕してしまうというシンギュラリティの論調があります。
本来の言葉の意味を考えると、このような論調がベースになると思いますが、シンギュラリティという言葉はもっと広い意味で使われているようです。
この論調をベースに考えると、つい否定してしまいたくなります。AIが独自の意思をもち、勝手な行動を始める、という考え方は常識を遥かに超えるものです。

シンギュラリティ否定の根拠

否定派の根拠や論調を以下に挙げてみたいと思います。

  • 今の時点で強いAIができるイメージがない
  • 何度もAIブームが来たが、生活を大きく変えることはなかった
  • 宣伝文句の一つの可能性がある
  • 現実的な範囲で考えるべき
  • 現在のAIの知能は1才児程度
  • 人間のような目標、欲望をもたず情緒感がない

このような内容の根拠や論調が見られました。よく見ると、技術的な知見に基づいた論調ではありませんね。常識の範囲外で起こることへの拒否反応が先立っているように思われます。
本格的なシンギュラリティが起こるには、AIが人間のような意思をもち、汎用的な強いAIが完成してから本格的な議論になるのではないかと思います。
汎用的なAIは作ることができると昔から言われていましたが、現在に至るまで完成していません。この事が、このような主張を形成しているのかもしれません。

プレシンギュラリティ

シンギュラリティの到来は、今の時点で考えると話が大きく飛躍しすぎている気もしますが、シンギュラリティの前に、プレシンギュラリティが発生すると言われています。
プレシンギュラリティとは、社会的特異点を指します。社会的システムが大きく変容するポイントです。例えば以下のような事が挙げられています。

  • 人は働く必要がなくなる社会が来る(価値の変化)
  • 貨幣がなくなる
  • エネルギーは無料で提供される
  • 人間は不老になる。若返ることもできる
  • 戦争が起きない、戦争を起こせないようになる

人間が不老になる、という点はシンギュラリティの項目に近いですが、他の点は多少現実味がある話です。
これらの実現には、スーパーコンピューターの高度な性能が必要となり、そこに進化したAI技術が加わることで劇的な進化を遂げるといわれています。スーパーコンピューターの驚異的な処理能力が必要ということです。
プレシンギュラリティは今の時点で考えても、将来実現できそうな気がしますね。

シンギュラリティが来る可能性

シンギュラリティをどう定義するかによって、来るか来ないかが異なります。言葉の意味そのままで考えると、今の所現実的な話ではないと思います。人間そのものをAI技術で進化させてしまうのは倫理的にも問題がありそうです。
広義の意味でシンギュラリティを捉えると、少しづつ浸透しつつあります。人間のもつ意識とAIの知能をあわせた新しい知能の誕生が最も現実的な考え方になるのではないでしょうか。
シンギュラリティ否定派の考え方は、言葉の意味そのままの論調がベースとなっています。常識の範囲外で起こることへの拒否反応のようにも見えます。やはり、どうしても信じられないという点がポイントです。
プレシンギュラリティという、社会的特異点をベースにした考え方がありますが、こちらは現実的で実現の可能性も考えられます。ベーシックインカムの元になる考え方です。
このようにシンギュラリティについて、現時点ではさまざまな論調や考え方がありますが、にわかに信じがたく、プレシンギュラリティならありうるのではないか、という見方が妥当なようです。
新しい未来はどういう技術が誕生するのか。ここ数年のAI技術の進歩からますます目が離せませんね。

 


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