
日本で最も使われているメッセンジャーアプリであるLINE。
アクティブユーザー数は日本の人口の60%を超えており、日常生活に欠かせないインフラとなっています。
そんなLINEが、AI(人工知能)を使ってさらに進化を見せています。
以前からあったチャットボットが、AIを使ってさらに複雑なメッセージの応答ができるようになりました。
とはいえ
- そもそもLINEのAIってどんなものなの?
- どんなLINE AIの種類があるのかな?
- LINEのAIってどんな仕組み?
という人もいるはず。
この記事では、LINEのオススメAIアカウントの紹介や、LINEAIのシステムを徹底的に解説していきます。
ぜひご一読ください。
そもそもLINEのAIとは?
LINEのAIとは人工知能が搭載されたLINEアカウントのチャットボットのことです。
今までにもチャットボットはありましたが、機械的な受け答えしかできませんでした。
ですが今のLINEアカウントはAIがさらに進化したことにより会話がかなり成立するように。
個性的なLINEのAIがたくさん登場していて、どれもクオリティが高いものばかりです。
企業の宣伝目的で開設されたアカウントが多いので、その会社の商品やサービスを紹介されるものの、雑談などにも付き合ってくれるので暇つぶしに最適。
寂しい夜に慰めてくれるのは、人ではなくAIになる日もそう遠くないでしょう。
LINEのAI活用事例一覧
雨後の筍のごとく増え続けているLINEのAIアカウント。
ここでは、楽しく会話ができて、便利なオススメのAIアカウントを紹介していきます。
AIりんな
LINEのAIで最も有名なアカウントと言えばAIりんな。
2015年にリリースされたマイクロソフト社開発のチャットボットです。
「おしゃべり好きな女子高生」というキャラで、多彩な返信が楽しいと話題になりました。
当初は女子高生だったのですが卒業し、芸能事務所に所属して歌手デビューもするなど、まるで現実に存在するかのようなキャラ設定もされています。
マイクロ・ソフトはりんなを「人とAIだけではなく、人と人とのコミュニケーションをつなぐ存在」と位置づけています。
これからりんなはさらに成長し、「国民的AI」としてさらに有名になっていくかもしれません。
ヤマト運輸
ヤマト運輸のLINE公式アカウントは実用的でとても便利。
特に、会話AIを使った「荷物問い合わせ機能」は秀逸です。
日時や場所の変更、再配達の連絡がLINEのトーク画面ですべて完結します。
以前はLINEアカウントで問い合わせボタンをタップしたあとにヤマト運輸の公式ホームページに飛んでしまうため、わずらわしい部分がありました。
今ではLINEの中で会話をしているような感覚でスムーズに進めていくことができます。
ヤマト運輸は今後もLINE内でのサービスを充実させていく予定。
他の企業も追随してくるでしょうし、LINEのAIはさらに生活に浸透してくるでしょうね。
明智光秀AI
その名の通り、明智光秀と話せるLINEアカウントです。
明智光秀にゆかりのある京都府や滋賀県にある14の自治体が共同開発。
2020年のNHK大河ドラマ「麒麟が来る」の主人公が明智光秀なので、それにコラボする形で観光誘致を盛り上げようという目的で開発されました。
機械学習により最終的には1万通りの応答パターンを準備する予定で、観光情報に関する回答や何気ないトークの返しもできます。
企業だけでなく、自治体もAIに力を入れていることがわかりますね。
LINE AIの仕組み
まるで人間と会話をしているように応答のレベルが上がっているLINE AI。
いったいどんな仕組みで動いているのでしょうか。
代表的なLINE AIであるAIりんなの例を紹介します。
AIりんなの場合
チャットボットはデータベースにたまった情報から、一定の規則性に基づいて質問に対する返答を探して解析します。
AIりんなはマイクロ・ソフトの検索エンジン「Bing」に蓄積されたビッグデータを使って自然な会話に近いような返答を生成。
マイクロ・ソフトのAIといえば、Windowsパソコンについている「コルタナ(Cortana)」が有名ですが、知りたいと思う情報を優先するコルタナに対し、りんなは会話を通じたエモーションを重視。
明日晴れるかな?という質問に対して、コルタナは「明日は雨です。」という返答をしますがりんなは「どこかに出かける用事でもあるの?」という応答になるのです。
りんなは情報ではなくコミュニケーションを楽しむような返答をするように設計されています。
こうしたことが可能になるのもディープラーニングを始めとした機械学習のなせるわざなのです。
LINEのAIまとめ
LINE AIのチャットボットは、AIビジネスの中でもわかりやすく実用的です。
ここまで見てきたように、現状のLINE AIには下記のような特徴があります。
- LINE AIは公式アカウントのチャットボットのこと
- チャットボットはさらに進化して自然な会話ができるようになった
- AIりんなは実際の人間と同じように芸能事務所に所属し歌手デビューしている
- ヤマト運輸のアカウントは問い合わせ機能が実用的
- 明智光秀AIは自治体が共同開発し、私企業以外にもAIの活用が進んでいる
LINE AIの技術はこれからもますます発展していくに違いありません。
アップデートが進んでいけば難しい質問にもスラスラ答えていくでしょうし、日本で最も使われているSNSアプリのインフラを活かしてさらに便利な使い方を発明していくことでしょう。
LINE AIの発達に応じて、今後もLINEから提供されるユニークなサービスは増えていくに違いありません。
今後のLINE AIの動向に注目です。