
こんにちは!AI研究所の見習い研究員Chisatoです。
本日は、石川県による「AI・IoTを活用した業務効率化・省力化支援事業」に関するtopicsです。
新電力サービス「まるいでんき」は、石川県による「AI・IoTを活用した業務効率化・省力化支援事業」の採択を受け、明辺システムズと共に「AIを活用した電力需要予測システム」の開発を開始しました。
AIを活用した電力需要予測システムとは?!
各家庭の電力使用量実績、地域の気象データ等を自動取得し、パターン認識を行います。全契約顧客の30分毎(1日48コマ分)の電力使用量に加え、気温や湿度等の気象データ、日付や曜日などの時間データなどの何千万個にも及ぶ膨大なデータの機械学習を繰り返すことで、予測値に対して初年度で実用レベルである90%、今後3年間で95%以上の的中率を目指します。
個別に需要予測を行う事で、生活パターンの認識、特性に合わせた料金メニューの展開を検討しており、予測を基にピーク時に使用を控えた消費者に対し対価を支払うデマンドレスポンスについて検討を行っていく方針です。
また地域のエネルギーのインフラ会社として、電力・ガスの使用データを基に、高齢者宅の見守りサービス等、少子高齢化社会を始めとする地域の諸課題に対する取り組みを行っていく予定です。
電力供給における同時同量の原則について
電力の安定利用を実現するためには、使う(需要)電力と作る(供給)電力が常に同じである必要がある。この需要と供給を等しく調整することを同時同量といい、需要と供給のバランスが崩れると、周波数が乱れ、電力が不安定になり、最悪の場合には大規模停電を引き起こす恐れもあります。
平成30年に発生した北海道地震では、北海道全域での停電“ブラックアウト”が発生しました。大地震後の電力の需要と供給のバランスが崩れ、周波数が大きく下がり、結果として大規模停電が引き起こされることとなりました。
このような事態を引き起こさないために、新電力は30分毎(1日48コマ分)の電力の需要量を予測しながら、供給量を確保し、同時同量を常に達成するよう経済産業省の定めるガイドラインで義務付けられています。
「まるいでんき」による、AIを活用した新しい電気事業ビジネスに注目です!