SDGs(持続可能な開発目標)とは?

今回は、今注目のキーワード、SDGs(持続可能な開発目標)について解説します。
時間のある方はまずはこちらの動画(1分)から見てください。
ピコ太郎がSDGsの広報をしています!

いかがでしょうか、SDGsについて、少しは分かりましたか?
全然わからないですね笑
SDGsとは何か知っていることは、これからの時代必須ですので、今回はSDGsについてわかりやすく解説していきます!
PPAP動画の内容については最後に解説しておりますので、ぜひ最後まで読んでください。

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

SDGs(持続可能な開発目標)とは、国連によって提唱されている、これからの世界のための国際目標です。
発展途上国や先進国問わず、これからの世界を発展させていくために、世界中の国々や人々が協力して持続可能な目標に向かって開発をしていきましょう!という、明るい未来に向かう内容になっています。

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、読み方は「エス・ディー・ジーズ」です。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択され、2016年から2030年までの国際目標となっています。
目標と言っても1つではなく、17のゴール・169のターゲットが掲げられ、持続可能な世界を実現するためのものとして「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ということも誓っています。

SDGsの本質を理解しよう

国連が掲げたと聞いてしまうと、なんだか大きな話すぎて自分には関係ない、という方もいらっしゃるかもしれません。
「発展途上国を救うような話?」と勘違いされる方もいらっしゃいますが、SDGsは全く違います。
17のゴールには、「1. 貧困をなくそう」とか「2. 飢饉をゼロに」などの発展途上国をターゲットにしたものもありますが、「8. 働きがいも経済成長も」というような経済に関することや、「11.住み続けられるまちづくりを」といった生活に密着した内容も含まれています。

これらの17のゴール(あとの章で詳述します)は、互いに独立しているわけではなく、全て連携しているものとして捉えているというところが今までにない画期的なことであると言われています。
例えば、「9. 産業と技術革新の基盤を作ろう」というゴールを実現しようとすると、産業廃棄物等によって「14. 海の豊かさを守ろう」に相反してしまうかもしれません。
また、1企業だけで進めていると、「10. 人や国の不平等をなくそう」に相反するかもしれません。
このように、1つを達成したらほかが達成できなくては、持続可能な開発は難しいという考え方がSDGsの考え方です。

開発や発展を前向きに捉えつつ、今世界が抱えている問題にどう立ち向かっていくのかがSDGsの本質です。そのため、企業も個人も国や自治体も、自分たちの発展も果たしつつ世界共通の目標に向かうことが求められています。

SDGsに取り組むメリット

それでは、企業や地方自治体は、SDGsに取り組む事で、それぞれどのようなメリットが有るのでしょうか?

利益を追求する一般企業がSDGsへの取り組むことへのメリットは、「ビジネス機会の創出」であると言われています。
SDGsが掲げている課題は世界共通で解決すべきニーズであり、例えば「6. 安全な水とトイレを世界中に」というゴールを解決するための技術や商品、サービスなどを開発することで、一気に世界市場へタッチができたり、今まで開拓できていなかった市場への切り口として利用することができます。
さらには、SDGsに取り組んでいることにより、投資対象となる機会も増えます。

また、SDGsへ取り組んでいることが企業のブランド力にもつながり、ブランドイメージの向上から売上の向上や人材の獲得などにつながることも期待されています。

地方自治体はどうでしょうか。SDGsの「11.住み続けられるまちづくりを」というゴールに向かうことで、住民の生活の質を向上させる取り組みが進むようになり、過疎化や都市圏一極集中といった問題の解決として、移住や定住を促進することができる様になると言われています。
また、他の国や地域の取り組みをSDGsへの取り組みとして聞く機会も増えることで、他国や他地域と連携した「17. パートナーシップで目標を達成しよう」のゴールに近づく取り組みにも期待が持たれています。

日本の企業、地方自治体、教育機関などのSDGsへの取り組みはこちらのページにまとめてありますので、参考に覗いてみるのもいいかもしれません。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/case/index.html

SDGsの17のゴールとは?

それでは、具体的にSDGsの17のゴールとは何でしょうか。
17のゴールは個別に設定されていますが、それぞれには関連性があり、同時に解決していくことを目指しています。

目標1 [貧困]
あらゆる場所あらゆる形態の
貧困を終わらせる。

目標2 [飢餓]
飢餓を終わらせ、食料安全保障
及び栄養の改善を実現し、
持続可能な農業を促進する。

目標3 [保健]
あらゆる年齢のすべての人々の
健康的な生活を確保し、福祉を促進する。

目標4 [教育]
すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、
生涯学習の機会を促進する。

目標5 [ジェンダー]
ジェンダー平等を達成し、
すべての女性及び女児の能力強化を行なう。

目標6 [水・衛生]
すべての人々の水と衛生の利用可能性と
持続可能な管理を確保する。

目標7 [エネルギー]
すべての人々の、安価かつ信頼できる
持続可能な近代的なエネルギーへの
アクセスを確保する。

目標8 [経済成長と雇用]
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の
完全かつ生産的な雇用と働きがいのある
人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。

目標9 [インフラ、産業化、イノベーション]
強靭(レジリエント)なインフラ構築、
包摂的かつ持続可能な産業化の促進
及びイノベーションの推進を図る。

目標10 [不平等]
国内及び各国家間の
不平等を是正する。

目標11 [持続可能な都市]
包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で
持続可能な都市及び人間居住を実現する。

目標12 [持続可能な消費と生産]
持続可能な消費生産形態を確保する。

目標13 [気候変動]
気候変動及びその影響を軽減するための
緊急対策を講じる。

目標14 [海洋資源]
持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を保全し、
持続可能な形で利用する。

目標15 [陸上資源]
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、
持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに
土地の劣化の阻止・回復
及び生物多様性の損失を阻止する。

目標16 [平和]
持続可能な開発のための平和で包摂的な
社会を促進し、すべての人々に司法への
アクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて
効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。

目標17 [実施手段]
持続可能な開発のための実施手段を強化し、
グローバル・パートナーシップを活性化する。

日本におけるSDGsへの取り組み

日本でもSDGsへの取り組みが進んでいます。
2016年5月に「SDGs推進本部」が設置され、国内で17のゴールに向けて実施していく体制と、国際協力の面での体制が整えられました。
2016年12月には、日本におけるSDGsへの取り組みの指針となる「持続可能な開発目標(SDGs)実施指針」が決定されました。

実施指針の中では、以下のような取り組みの方針が提示されており、こちらもやはり、みんなで国際目標に向かって取り組もう!という内容になっています。

普遍性:先進国を含め、全ての国が国内と国外の両面で行動する
包摂性:人間の安全保障の理念を反映し「誰一人取り残さない」包摂的な取り組みを行う
参画性:全てのステークホルダー(政府、企業、NGO、有識者等)が役割を持つ
統合性:社会・経済・環境は相互関連性があるため、統合的に取り組む
透明性:モニタリング指標を定め、定期的にフォローアップし、評価・公表する

日本におけるSDGsへの取り組み

SDGsに取り組んでいる姿勢を表す証として、ピンバッジが販売されています。
SDGsに取り組んでいることをアピールするために是非手に入れたいですね。


出典:ピコ太郎のInstagram

ここでは、ピンバッジの購入方法をご紹介します。

UNDP(国連開発計画)のオンラインショップ
国連が作成した公式ピンバッジはこちらの英語サイトからの販売のみとなっています。カートに入れることで購入できます。
https://shop.undp.org/products/sdg-lapel-pins


国際協力機構(JICA)が作成したバッジです。日本の官僚や政府閣僚がつけているのもこの商品だという噂も?!
http://www.local-plan.co.jp/sdgs/


Amazonを検索しても、いくつか販売されているものがあります。
現時点で見つかったのはこのあたりでしょうか。

メルカリでも販売されています。

楽天でも販売されています。

ヤフオク!でも販売されています。

SDGsの公式ロゴとアイコンを使う方法
SDGsのロゴや、アイコンは自由に使っていいのでしょうか?

企業などでロゴやアイコンを使用しようとすると、許可が必要?といったことが気になるかと思います。基本的にはこちらの国連広報センターのサイトから最新情報を確認していただくのが間違いないです。
https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

基本的にはSDGs自体はどんどん広まって欲しいものですので、自由に使っていい用にダウンロードサイトなども紹介されています。
https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_logo/sdgs_icon/

しかし、ロゴやアイコンを使用する際には、勝手に改変されたりすると印象も変わってしまうため、よくありません。
そのため、SDGsのロゴを使用するためのガイドラインが制定されています。このようなガイドラインは、企業や省庁などのロゴでは一般的なものですが、主に文字フォントや色、配置に関する事細かな注意事項が書いてあるものがガイドラインです。
ロゴを使用する際にはこのガイドラインに則って使用する必要がありますので注意してください。

ロゴ使用のためのガイドライン(日本語訳)
https://www.unic.or.jp/files/UN-Guidelines-for-Use-of-SDG-logo-and-17-icons-December-2017_JP.pdf

SDGsをより詳しく学ぶ方法

SDGs NOW! 17 Goals to Transform Our World
外務省が作ったSDGsを理解するための動画です。

「持続可能な開発目標(SDGs)実施指針 (https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sdgs/dai2/siryou1.pdf)」
日本政府がどのようにSDGsに取り組むのかをまとめた指針です。

日本の企業、地方自治体、教育機関などのSDGsへの取り組み事例
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/case/index.html

持続可能な開発のための 2030アジェンダと日本の取組
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/000270587.pdf

まとめ

いかがだったでしょうか?SDGsについて理解が深まりましたか?
最後に、ピコ太郎動画の解説です。

最初のネタは、アップル(apple)とパイナップル(pineapple)ですね。
この2つによって、「1. 貧困をなくそう」というゴールに向かって行こう!というメッセージが込められています。
次のネタは、ペン(pen)と本(book)です。
この2つによって、「4. 質の高い教育をみんなに」というゴールに向かって行こう!というメッセージが込められているのですね。

他にもネタが作れないか、みなさんも考えてみてください。

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